国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/04/26


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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成21年(2009年)4月27日(月曜日)
          通巻第2580号 
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 またまた遅れをとる日本の通貨、金備蓄、金利政策
  欧州、ゴールド買いは18倍、市場は反対に「円安」を予測し始めた
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 実際の経済は学者やエコノミストの理論と乖離したところで動く。
 理論的に言えば、日本円はもっと強くなる筈である。
 理論的に言えば、金利はもっと急上昇しなければならない。
 理論的に言えば、ドル、ユーロはまだまだ下落余地がある。

 しかし現実には日本円は円安にぶれる要素が強まった。大局的にはドル安だが、目先は需給と金利の関係で一ドル=95円から105円のレンジで推移し、次に一ドル=120円まで戻ると見る専門家が多い。

 これらの「円安」を予測する根拠は、
 第一に日本の経常収支が赤字転落したこと。
 第二に日本の金融機関がまた再編の波にさらされて、日興コーディアル証券の落ち着き先が大再編の予兆を秘めており、一方では野村證券の大赤字に象徴される。
 第三は内需の伸びがまったく望めない
 第四はIMFと世銀、OECDの日本経済成長予測がいずれもマイナス、日本政府さえ3%前後のマイナス。
 第五は国内のエネルギーが萎え、マーケットにまだ元気印が戻らない。
 第六は国際的に円需要が激減したことなどだ。(たとえば08年は一年間で20兆円弱の資本流出。外国の機関投資家らが大きく売り越した)。

 しかし基本の問題はわが政府に基本の哲学をともなった対策がないこと。すべてが事態への対応策でしかないからである。

 
 ▲金価格は上昇局面の踊り場。産金国の通貨またも上昇気運

 昨秋のレーマンブラザーズ倒産以後、世界大不況のあおりをうけて、ヨーロッパは金買いに走った。とくにドイツ、フランスが個人でも金コイン、金地金購入に走る現象が見られた。
 アメリカ人も金地金買いに走って小口金地金の売り上げは四倍(需要78トン)、ヨーロッパ人は、実に18倍(174トン)。主力は100グラム金地金とか、一オンス金貨。
 カナダ王立造幣局は金貨鋳造容量を四倍にして対応している。

 ヘッジファンドがこの動きを拱手傍観する筈がない。
 「ポールソン&カンパニー」という新興ヘッジファンドは、金関連の社債、株式、関連商品への投機ポジションを高めつつ、「アンゴロ・ゴールド・アシェンタ社」の第二位の株主へ進出、カナダの「キンロス・ゴールド」社の第四位株主、世界第一位の「バリク・ゴールド社」の株買い占めも噂されている。

 ゴールドスタンダード復帰のシナリオも笑い事だけでは済まされない事態が進んでいる。
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(読者の声1)明日です。「春の憂国忌」
4月28日(火)
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.「主権回復記念日国民集会」
 
登壇 井尻千男、佐藤守、田久保忠衛、田母神俊雄、松島悠佐
 今年は田母神・前空幕長が登壇します!

日  時:平成21年4月28日(火)18:00〜21:00
会  場:九段会館大ホール
交  通:地下鉄東西線・新宿線・半蔵門線九段下駅4番出口から徒歩1分
登壇者 :井尻千男(日本文化研究所所長)
     佐藤守(元南西航空混成団司令・空将)
     田久保忠衛(杏林大学客員教授)
     田母神俊雄(前航空幕僚長・空将)
     松島悠佐(元中部方面総監)
   ◎入場無料(予約不要)


(宮崎正弘のコメント)小生もことしは都内におりますので出席します。



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(読者の声2)貴誌通巻第2579号(読者の声2)で東海子氏が「意見:マルサスは両者(筆者註:「人口と食料生産量」のこと)の増加の速さの違いだけを論じたのではなく、将来にわたる拡大の可能性を論じたのだと思います。
 すなわち人口は止めども無く増大する。近年の人口爆発です。 一方、食糧増産の可能性は地球上の耕地利用面積は限られるので次第に減ってゆく。食糧供給は人口に追いつかないし限界にぶつかる」
と書かれました。
十分にマルサスの人口論の内容を確認していませんが、かなりひどい誤解で、それが広まることは危険なので、原典にあたって確認したわけではありませんが、ここに私の理解をしるします。

マルサスの人口論は当時の理想主義啓蒙思想家であるウィリアム・ゴドウィンやコンドルセに対したいしての反論として書かれました。無政府主義者でもあったゴドウィンの説く社会福祉政策をとりかつ個々人の思うままに任せたら、人口は増え続け、食料を増産してもまかない切れなくなる。
そうすれば貧困とそれに伴う死のみが人口調整を行うことになると反論したのでした。ただし人口論は何度も改訂され、第四版では人口抑制の方法として道徳も加えています。
マルサスは冷酷な数字でしか社会現象を見ない学者と誤解する向きもありますが、フラ
ンス革命における国王処刑に反対し、貧困者や開発途上国の人たちの苦しみにも同情するあたたかい心の持ち主でした。
後の時代に無政府主義者や共産主義者が無策・愚作の末多くの人たちが苦しみに向うのを傍観して自己のイデオロギーに酔いふけたのとは対極にあった人です。だからこそ、イギリスが世界の食料資源を独り占めをしても足りなくなるようなユートピア思想家の首唱するような政策に反対したのでした。
そういう政策の行き着く先を冷徹に見つめたところから発したのが彼の人口論の中の数理です。
ご興味があれば、http://www.maizuru-ct.ac.jp/natural/ito/differential/malthus.html
 をご覧ください。
これは、ユートピア思想家、無政府主義者の論ずる無責任な論への警鐘といえるものです。だからこそ、マルサスをマルクスは罵倒したのです。
これは、前にも述べたように十分に研究・確認したものではありません。諸賢の訂正・追加をお願い申しあげます。
   (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)ピタゴラスの定理、アルキメデスの公理とか、数学は世の中へでると、一切役に立たない。けれども数学は手抜きが出来ないと糸川英夫氏が言ったそうです。人生もまた手抜きが出来ない。しかしながらマルサスの人口論が社会科学分野の論考だけではなく、精緻な数学の裏付けによるものとは知らなかった不明を恥じます。



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(読者の声3)一専業主婦ですが、大学や講演会に出向いたり、あるいは英語や中国語が解らなければ知る事が出来ない内容を、家事の合間にこのメルマガを読ませていただくだけでこんなに簡単に知る事が出来るのですから。(その陰には宮崎先生ご自身が足で歩かれ、あるいは睡眠を削ってこのメルマガを書かれるまでの多くのご苦労がおありと想像します)。 
その心身を削って書かれた内容を、こんなに簡単に戴く事が申し訳ないような気持ちで、いつも読ませていただいています。
先生のメルマガとの出会いは、私にとってとても大きな出来事でした。
ところで、26日NHK教育の10時のETV特集の内容ですが、〇日の方々の″一番の狙い″はここなのだとおもう内容を放送するのではないか?と。
「多方面で我々は力を持ってきた(流通業界、芸能界、スポーツ、政治家へも、NHKはもう支配したも同然)、後は日本の歴史これさえ我々の歴史になれば日本は即我々の国と同意語、その時は我々〇日日本人が本当の日本人(先祖)と言う理屈。東大K教授の記事を別の記事を捜す中で氏の記事を読み、それ以前から韓〇が日本の歴史そのものを根本から変えようとしているのでは? と感じる事がありまして。
人物往来社「歴史読本」とか読んむ中で時に??と感じた事があり、日本人の古代史研究者の学者の方々へ触手を伸ばしているような気がしたのです。時々、″聖徳太子はいなかった″のキャンペーン?もその一貫では。皇室、の根拠を根底から崩そうとしているのではないでしょうか?
先日、久しぶりに図書館へ行きましたが、呉善花先生の本は隅の方ヘ追いやられ、逆に、とんでもない類いの学説を唱える歴史学者の本が多く並べられていました。
 (YM子)


(宮崎正弘のコメント)図書館における左翼の跳梁跋扈はまだ続いているようです。岩波が倒産しないのも、目に見えない購入リストがまわって、影の組織的購買があるからだと勘ぐりたくなりますね。
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(編集部から)多くのご意見を頂きます。いつもご愛読ありがとう御座います。
 ところで小誌への投稿ですが、書き込みより、下記アドレスのほうが確実です。
Sna76980@yahoo.co.jp

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宮崎正弘独演会の予告
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ウォール街から始まった株式暴落と世界同時不況から次の変革が目の前に来ている。
これから米国の消費激減とロシア、中国の陥没などが世界的なシステムの変更を否応なく促す。「百年に一度の危機」が、日本にとって最大のチャンスであると宮崎正弘先生が明示します。
         記 
とき     5月16日(土) 18時〜19時45分 (開場:17時45分)
講師と演題  宮崎正弘「どうなる世界と日本のこれから」
ところ    文京シビック3F 第1・2会議室(文京シビックセンター内)
        東京都文京区春日1-16-21  03-3812-7111
        交通:東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分
都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
 http://www.b-academy.jp/b-civichall/about/about02_04.html 

参加費   1000円 (事前申込の女性・学生500円)
懇親会   20時〜22時。参加費:3800円 (事前申込の女性・学生3500円)

◎会場の都合により、懇親会参加者は必ず事前にお申し込みください。
【申込先】 5月15日までにメールまたはFAXにて(当日受付も可)
        会場の定員が80名につき、先着順とさせて頂きます
士気の集い・青年部  TEL 090-3450-1951 FAX 050-1282-2472
(千田 昌寛宛て)    E-mail:morale_meeting@yahoo.co.jp
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 宮崎正弘・石平 共著
『絶望の大国、中国の真実――日本人は中国人のことを何も分かっていない』
(定価980円。ワック文庫) 
    
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『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫、980円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)
 『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
 『北京五輪後、中国はどうなる』(並木書房、1680円) 
 『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との共著。徳間書店、1575円)
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  • 名無しさん2009/04/27

    日本国と日本人が嫌いな、マスゴミ・政治屋・宦官を抱えてしまっていては、自由に身動きも取れず、何事にも遅れを取ってしまうばかりですね。

    インドとインドネシアに旺盛な消費者群を作り出せれば、アメリカや中国に頼る必要もなくなるのですが、「アジアの金でアジアの債権を買い、アジアの経済インフラを整備する」って、邪魔が入ったりするんでしょうね。

  • 名無しさん2009/04/26

    いつも貴重な情報をありがとうござます。

    読者の声のYM子さんのご意見に

    私も同感でした。

    「韓〇が日本の歴史そのものを根本から変えようとしているのでは?」との疑問はごもっとも思います。

    つい最近の民主党鳩山幹事長の「日本列島は日本人だけの所有物ではない」という発言にしても、かの隣国の政治的影響力を感じさせました。 

    そして、かの隣国は自国の「歴史捏造」でも悪名高い。日本の歴史も改竄捏造し、日本人の思考形態を変えて、日本国内に勢力を伸ばそうとしているとしか思えません。

    最近のインターネットを見ると、若い世代の間でもそのような認識と危機感がかなり広がっているようです。中国共産党からのの情報戦争とあいまって、本当に今、日本は危機的な状況にあると思います。日本を愛する真の日本人が世代を超えて団結し、日本の歴史と文化と伝統を守り、外国からの精神的奴隷化攻撃を撃滅すべき時ではないでしょうか。(陽山)