国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/04/26


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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成21年(2009年)4月26日(日曜日)
          通巻第2579号 
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 (日曜版。書評と投書特集です)

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 これほど刺激的な中国論を読んだことはありません
   丁々発止、和気藹々のなかにふたりの真摯な批評眼が本質をえぐる

  宮崎正弘・石平『絶望の大国、中国の真実』(ワック文庫)
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昨日昼下りに八重洲ブックセンターに立ち寄りますと一階カウンター近くの新刊書コーナーに宮崎さんと石平さんの最新対談書『絶望の大国、中国の真実』が三つの山に盛り分けられて平積みされていました。
講演会やCSテレビの座談会でしばしば顔を合わせておられたりお仲間内でのコミニケーションなど公私に渉って長い交流があるお二人の初の対談書ですからたいへん愉しみにしておりました。 

ところが石さんの書かれた“まえがき”によりますと対談に臨むにあたり『「中国」をテーマとするこの対談のなかで、(宮崎)先生からの鋭い「突っ込み」に狼狽して返す言葉もないような窮地に自分は幾度も立たされるのではないか、という覚悟と諦観』を持していたと張り詰めた心境を吐露しているのでビックリしました。
宮崎さんと石さんの和気藹々で談論風発の対談を期待していたからです。
これではヘビに睨まれたネズミの状態で相まみえる前に一方的に勝負がついていたのか、と思いながらページを繰りますと“まえがき”にある石さんの言には幾分かの謙遜が含まれていて、そうした緊張感を石さんが抱えていたとしても、互いに縦横無尽に渡り合っておられました。
二十年余りの日本滞在が石さんに日本人的感性(中国人にない率直な内心表白、謙遜の観念)を育んでいることが看て取れた“まえがき”でした。

私が興味を覚えた部分を幾つか摘記しますと、先ず今話題の映画『レッド・クリフ2』でも取り上げられている三國志の世界に立ち入り、なぜ義のシンボルだった関羽が今は金儲けの神様になっているかというお二人の議論で、そこから赤穂浪士の討ち入りに話が転じて日本人は赤穂浪士の義侠心・忠誠心に心打たれ涙するが中国人に忠誠心は無いから理解できないとの宮崎さんの発言、それに対してそもそもそんなストーリーに中国人は興味を持たず中国語に翻訳されていないから誰も知らない、と石さんが語るくだりに目を洗われるようでした。

日本人は中国人を理解しようと健気に頑張っていても自己チューの中国人は日本人を理解しようなんて気はさらさらないのです。
石さんが産経新聞で佐藤優氏と連続対談している岡本某の発言について、アメリカからの留学帰りが多いコキントウの次の第五世代が指導者になれば中国は変わると言っていて吹き出した、と語っています。
岡本某は中国について無知で、無知なら「オマエ、語るなよ」と言いたいとも石さんは述べています。
産経新聞は最近販売部数を三十万部も減らしています。日刊活字媒体の悪しき慣行である押し紙を止めたせいかも知れませんが、こんな的外れの岡本某や濁った竹中某にも紙面を割いて登場させるブレた編集ぶりだから読者に産経離れを起こさせていることを企業トップは理解していないのでしょう。
『新しい歴史教科書』を巡る対処(トップの専管事項らしい)も産経新聞への不信感を増しています。

話題を同書に戻しますと、宮崎さんが中国ではカネが集中しているところに権力が移動していて、北京オリンピック後の今は天津、その次は重慶、これに利権と汚職の中心も付随して移動すると鋭い考察を披瀝しています。
石さんの指摘する、中国では小学生でも中学生でも父兄は先生に賄賂を贈らなければ不安になるとの社会模様には呆れてしまいます。
中国人社会に賄賂を贈り受け取る慣習が実に根深く入り込んでいることが分かります。日本人からしたら腐り切った社会ですが、中国人はそういう自覚を地球最期の日まで持たないでしょう。

中国人の欲望を色彩に例えれば原色だと宮崎さんが論じそれを受けて石さんが敷延した箇所は秀逸です。
暖房費を浮かすために偽装離婚する話には口をあんぐりし、愛人の数で権力を誇る中国の権力者たち、いちばん幸せな男といちばん不幸な男についての小話、何々のせいでダメになったというジョーク、風刺詩やSM映画についてのお二人のやり取りは洒脱で大笑いしました。

儲けたカネを「道楽」に注ぎ込むことを知らず享楽だけの中国人、茶道の国宝級の茶碗がゴミ同然の中国、わずか二人しかいないノーベル賞受賞者両人から本国居住を忌避される中国、日本の特許を盗むのが仕事の中国人弁理士、中国で村上春樹と渡辺淳一が一番読まれている訳、中国が大好きなのに全く中国人に読まれない大江健三郎。
中国に文学は無いと喝破する石さん、孫文ペテン師論や中国共産党スパイ組織の大ボスが周恩来だと説く宮崎さん。
黄金週間の無聊を慰めるのに格好の書ですね。

                    (西法太郎)

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●◎ブックレビュー◎●BOOK REVIEW◎●書評◎●ブックレビュー◎●
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片山利子『職ニ斃レシト雖モ』(展転社)
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 殉難百周年を記念して佐久間艇長と六号艇の男たちを描く。
 深海のそこで死を待つだけの潜水艇のなか、各自は最後まで持ち場を守り、佐久間艇長は手帖に事故の経過と遺書を書き続けた。世界中が驚嘆したサムライたちの高貴なる精神が、いま甦った。
 百年前、いったい何が起こったのか?



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山川弘至『日本創世叙事詩 新訳古事記』(密書房)
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 こんな才能に恵まれた詩人がいたのか、不明にも存じ上げなかった。
 それもそうだ。わたしが生まれる前に、日本創世叙事詩の著者はこの世を去っていた。
わが神話である『古事記』を叙事詩にするのは文学的才能に天才的な語感とひらめきが要るだろう。作者は戦中、その文学的素質を多くの人から見いだされ、愛され、浪漫主義の文学者として、その将来を嘱望された。恩師は折口信夫だった。
『古事記』を叙事詩に移し替える試みは浪漫派詩人の光栄と著者は考えた。
 山川弘至は昭和十八年に応召、台湾南部で戦死した。享年28歳だった。この叙事詩は未亡人が保管して、占領の解けた昭和二十七年に刊行され、折口信夫、保田輿重郎が序文を書いた。
 日本浪漫派の巨匠・保田輿重郎はこう書いた。
 「弘至君が激しい陣中に於いて、古事記に即って描いた詩歌集が世に出ることは、この大なる国魂の実相をとく、一つの鍵を与えられたという感がする。」
「不滅のものは今もこの世にある。」
 「今にしては山川君の創世叙事詩は、この開闢の意味にて、その叙事詩は、国をおもう若者の魂を太らせる鎮魂歌ともなる」と。
 半世紀以上を閲してでた、この新装復刻版は表紙を安田鞍彦の絵画、題字を保田輿重郎が寄せたものを復刻再生し、著しい情感を醸し出している。
 当時、残された若妻は京子。こんにち、その浪漫に満ちた歌人として知られる、あの山川京子さんである。



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石原慎太郎 松平康隆『徹底討論 鍛える』(小学館)
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 考えてみれば二人とも好々爺である。松平氏はバレーの監督、昭和五年生まれ、石原都知事は昭和七年。
なのに、ふたりはどうしてこんなに元気なのか?
 副題は「嫌われても憎まれても果たすべき大人の役割」とあって、「勝てる日本人を育てる」にはどうしたら良いかがテーマ。この対談は長らく『正論』に連載されていたが、勇気を与える書として一冊になった経緯がある。
 松平「どんな国でも自国の利益、権益を棚上げしてよその国をおもんばかる国はない」
 石原「日本人に(愛国心が)過小になった。」「敗戦という処女体験のトロウマからの、国や民族に対する、戦後の日本人の精神的な歪み」
 そして松平監督は数学者・糸川英夫の言を引きながら『数学は世のなかに出て役には立たない。しかし手抜きすると次に進めない』と人生を喩える。そうだ、手抜き人生はろくな人生じゃありませんからね。
 石原氏がバイロンの箴言を引いて最後をこう締めくくる。
 『男の人生にはたとえ敗れると分かっていても闘わなければならぬ時が何度かある』。
 若者よ、前向きに手抜きしないで、敗北を恐れずに立て!
 爽快な読後感が残った快対談。
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(読者の声1)貴誌通巻第2576号を読んで気づいたことを以下にいくつか書かせていただきます。 

#1.(読者の声1)で「しなの六文銭」氏が、江戸時代の将軍家の通貨政策に関して「貨幣改鋳を強く献策した荻原重秀、それを支持した柳沢吉保、断行した将軍綱吉は、ケインズより二百年以上早く貨幣経済を先取りしたと評価しています」
とありますが、まさに慧眼の指摘です。
ただし海外情勢に通じた新井白石ですら、荻原重秀の通貨政策に批判的だったことを考えると、当時政局あったものが海外情勢を知るだけではなく、実際に通商を行う商人が実地の局面で知るところまで行かないと、金・銀交換での不当比率問題を正確に認識し、解決へ向うことはおぼつかなかったと考えます。
しかし江戸時代初期の金流出の主因は、シナ(清、しかし当時の日本では、明を蛮族が倒して創った政権とみなし清とは呼ばずに唐と呼んでいた)からの大量の絹の輸入でした。当時シナは銀本位制であったので、銀で支払うために大量の銀を必要としたという状況もあると思います。その結果、当時金銀が主要通貨であった日本国内での通貨供給量がへり、そのことが、日本経済を潜在成長力、潜在生産力よりはるかに低いところに押し込めることになりました。
1990年代また、現時点で日銀が行っている通貨供給量絞込み策と同じ状況を生み出していました。
これが元禄時代後期のデフレの元凶でした。
この通貨不足を補ったのが、不動産の権利証を貨幣代わりに使うという江戸の商人の行った慣行です。江戸の不動産価格の上昇にともない、これが通貨供給力不足を一部補いました。
山田羽書(やまだはがき)が当時絶大なる信用をもって受け入れられたことの背景にはこの事情もあったことでしょう。この状況に大変革を行ったのが、天才田沼でした。しかし、志半ばで失脚してしまいました。
江戸時代初期、将軍家が持っていた金の総量は500トンから1000トンの間であったと推察いたしますが、これは19世紀半ばにイングランド銀行が持っていた500トンと比べると確かに大きな量です。
しかし「しなの六文銭」氏の言われたように、これを保持し続けていれば、明治以降の日本の歴史が変わったとまで言うには、以下の3点を考慮する必要があります。
(1)19世紀も後半になると、実際に中央銀行が持っている金は、見せ金で金本位制とはいっても実質は、管理通貨性で、その国の国力が信用力をもって流通させられうる通貨の総量を決定した。
(2)カリファオルニアでの金鉱発見後、金価格は漸減し、全世界で所有されている金の総量も飛躍的に多くなり、将軍家が当初持っていた金といえどもそれほど多いものではなくなっていた。
(3)将軍家が持っていた金はあくまで徳川将軍家のもので国家財産ではなかった。

#2.(宮崎正弘のコメント)「鎖国中の通貨政策ですから、今日の国際化のあとの後知恵で比較評価するのは意味がないと思います」というのが穏当な評価であると考えます。

#3.(宮崎正弘のコメント)に「昔、学生運動にコミットしたときの日本学生同盟の旗とバッジは三種の神器の現代的アレンジで。真ん中の鏡に刀を斜めに配し、その周囲を曲玉が飾りました。入魂式は明治神宮で行い、その旗をもったのは森田必勝でした」
とありましたが、日本学生同盟や森田必勝氏が使ったからこそ三種の神器のバッジに価値と力がありました。つまり、これも井上博士の論と軌を一にしています。
    (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)小誌のつたえた中国の金保有1000トン突破、やはり英紙ファイナンシャルタイムズは一面トップ記事(電子版、25日)です。



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(読者の声2)<引用>「マルサスの人口論を単純化した、食料供給量の増加に比べて人口(が?)より早く増加するという論が実証された真実かのようにそれを前提とした議論がままみられます。私はマルサスの人口論を読んでいないので、マルサスの人口論自体に対しては論じません。ただし、マルサスは、一流の学者なの現状を精密に分析し考察したうえで、議論しているはずなので、そんな単純化した図式を述べたとはとても思えません。 (ST生、神奈川)」<引用終わり>

意見:マルサスは両者の増加の速さの違いだけを論じたのではなく、将来にわたる拡大の可能性を論じたのだと思います。
すなわち人口は止めども無く増大する。近年の人口爆発です。
一方、食糧増産の可能性は地球上の耕地利用面積は限られるので次第に減ってゆく。食糧供給は人口に追いつかないし限界にぶつかる。
 人口爆発の原因は幼児死亡率の低下、老人の死亡率の低下、平均寿命の延長があるでしょう。
これに対して食糧生産は、未利用耕地面積の減少、肥料入手の限界(肥料をやらないと土地はすぐに不毛になる)などから、増産の壁にぶつかるわけです。伸びてもその伸び率は次第に鈍化し、倍倍ゲームの人口の伸び率にはかなわないという巨視的な予測です。
 現状では世界は食糧増産による解決を志向しているわけですが、遠からず難しいことになるのではないか。毛沢東は一人っ子政策で強制的に押さえ込みましたが、男児を望む親が多いので性比率が異常になり、中共政府は廃止を検討しているといいます。
13億が倍増すれば26億。想像を絶する恐怖です。
しかしこの地球規模の巨大な食糧問題を解決できる国も人間もいないでしょう。人類が壁にぶつかりだすといろいろな異変が起きると思います。それが飢餓であり、密入国であり戦争です。すでに始まっています。
    (東海子)


(宮崎正弘のコメント)エマニエル・トッドは識字率と出生率の変化、その相関関係に謎を求め、独自な人口論を理論化した。
 現実を「イデオロギー的ないし宗教的危機を退行現象と考えること」自体が間違いであり、「実際は逆に、そのどれもが移行期危機なのであって、その間、近代化が住民を混乱に陥れ、政治体制を不安定化する」からだ(ユセフ・クルバージュとの共著『文明の接触』、藤原書店、石崎晴己訳)。
 実際にインドネシアでは識字率がたかまって子沢山が減少し、バングラデシュでは少子化が、その加速度的な少子化へのスピードは日本より激しく、結婚しない女が急増し、結婚しても子供を産まないという社会現象が露呈した。三年前にダッカへ行ったおり、筆者もこの新現実を確認してたいそう驚いた。
 前掲書の解説者が次のように敷衍する。
 「識字化が進むということは、文盲の親の世代との断絶がおこるということ、すなわち、不変と見えた伝統社会との絶縁が実行されるということであり、社会は流血と殺戮の局面に入る」(中略)、「そこに展開するイデオロギー的発熱と流血の現象を(トッドは)『移行期危機』とする」(石崎晴己『文明の接近』の解説より)。
 この視点から次の中国がどうなるかを考察する書き下ろしの拙著は六月に出します。




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(読者の声3)いつも貴重な情報をタイムリーに送信してくださりありがとうございます。
それにしても、中共はなぜこの時期にゴールドの保有情報を世界に向けて発信したのでしょうか。
先生のおっしゃるように世界のハードカレンシーとしての地位確立に向けての第一歩という解釈で間違いないとおもいますが、本日、ワシントンで開催されているG7蔵相会議に対しての何らかのメッセージであるのかもしれません。
ドルを買うよりも金を買った方が価値があるということをアメリカに対して示唆するメッセージでもあります。このニュースを受けて、今後、世界のゴールド市場がどのように動くのか注視してゆきたいと思います。
   (Mi5)


(宮崎正弘のコメント)もっとも鈍感なのが日本のエコノミスト、経済学者諸氏ですが、庶民はすでに本能的にゴールド買いに回っています。昨年からの現象で、ときおり金コインが品不足になっているようです。



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(読者の声4)公然わいせつ罪で逮捕された草なぎ氏に関する報道をあまりに多く日本のマスコミが行っているとの批判があります。
しかし、韓国、台湾、中国でも報道されているばかりか、BBCも大きく報道しています。Web上では、「Editor's Choice」にま選ばれる栄誉をはくしています。
「日本のマスコミは、、、」という言い方はやめて、「マスコミは、、、」といったほうがより適切に思います。
なにせ、番組作成に金がかからず視聴者の興味を引くことができるのですから、マスコミにとってこれほどありがたい事件はありません。マスコミとは所詮その程度のものです。
   (TD生、大和市)


(宮崎正弘のコメント)その点に異存はありませんが、問題はNHKのトップニュースだったことです。民放ならともかく、として。
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((( 編集後記 ))) <<某月某日>>ケント・ギルバートさんを招いて「三島研究会」の公開講座。事前の予約が少ないので心配だったが、いざ蓋を開けたら雨をついて、会場は満員の盛況。二次会もあふれ出て、参加者全員が部屋に入りきれず、三人ほどはカウンターでの食事となった。やはり次回から予約をしっかりと取るべきと思った。さてケントさん、モルモン教の伝道師として十九歳で初来日、福岡、小倉、佐世保などで伝導をつづけ、一度帰国したときはユタ州で大学の日本語の先生に。沖縄万博で再来日したおりは、ガイドの合間を縫って英訳で三島由紀夫『春の雪』など三島文学は『潮騒』『仮面の告白』など英訳のあるものは全部読んだという。

しかし最大のインパクトはなぜか、『春の雪』。それはモルモン教であれ、ユダヤ教であり、キリスト教であれ、戒律と神との契約があり、してはいけないこと、いなければならないことがある。『春の雪』の松枝清顕は、やりたいことを思うさま行い、そこには戒律からの自由なさまが描かれ、モルモン教徒として戒律を守ってきたケントさんにとって、これほどのショックはなかった。
四部作では第三巻『暁の寺』がたいそう難しかった。そうした文化的差違の衝撃から三島文学に惹かれて、学生時代に論文を書いた、と体験的三島論を展開されたのだった。「いつか、月修寺のモデルとなった奈良の円照寺と『潮騒』歌島のモデル神島へ行きたい」とも。
<<某月某日>>テレビ番組を収録の後、出演した黄文雄、宗像隆幸両氏と渋谷の居酒屋。宗像さんは鹿児島出身なので焼酎に詳しい。かなり酩酊して、台湾独立などを議論、渋谷駅まで黄文雄さんを送り、またまた二人で新宿へ繰り出した。氏は台湾独立のカリスマ膨明敏(当時台湾大学教授)を、友人のパスポートで日本人に変装させて、スエーデンに亡命させたり、命がけの支援を惜しまなかった、波瀾万丈の運動家でもあり、台湾独立憲法を起草、一生を台湾独立に捧げる。その薩摩隼人の後裔の人生信条、その男気を聞きたかった。氏が書いた『台湾独立運動私記』は名書、しばし絶版だが、早い復刊が望まれる。
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宮崎正弘の新刊  http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
  宮崎正弘・石平 共著
『絶望の大国、中国の真実――日本人は中国人のことを何も分かっていない』
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       本日発売です!(地方の方は来週に書店に並びます)

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 『北京五輪後、中国はどうなる』(並木書房、1680円) 
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  • Hana2009/04/26

    草薙君のことがBBCで大々的に報道された、とのことですが、それはウエッブ上の、それも、Entertainment(娯楽)枠のニュースでしかありません。私はヨーロッパ住まいで、毎日BBC他、10カ国以上のニュースと文字放送をチェックしますが、そこで見た記憶はありません。BBCと一口に言っても、その中は数局に分かれています(BBC1、2,3、4, BBC Prime, BBC world News など)から、全てをチェックしてはいませんが。BBCのとりあげかたは、言ってみれば「なんで?馬鹿みたい。何でこんなに政治家までが大げさに騒ぐの?」というニュアンスで、真面目な時事ニュースとはまったく別扱いです。

    宮崎様のご意見には、私も同意いたします。なぜNHKがこんなことにあれほど固執したのか。24日といえば、確か、例のサブリミナル効果を組み込んだとされる「捏造番組」への抗議デモがある日だったのでは??ちがいますか??そちらへの対処の方が、よほど大切でしょうに、でも、これはニュースにもなっていませんよね。一方、「草薙君事件」に関する政治家とマスコミの異常な反応・行動をみると、今回の騒ぎが、なにか重大な事の隠蔽に用いられたような気さえしてしまいます。

    (余談ですが、今のSMAPがデビュー前、草薙君もまだ中学生の頃、アメリカ人のダンス・トレーナーの助手として、彼らをコーチした時期がありました。そのときのみんなの真摯な態度、礼儀正しさ、他を思いやる心遣いに、感心した覚えがありますが、中でも草薙君は際立って努力家で、ダンスがうまかったことを、懐かしく思い出しました。)