国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/04/23


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  『三島由紀夫の総合研究』(三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
      平成21年(2009)4月23日(木曜日)
          通巻第319号  
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 三島戯曲『サド公爵夫人』、ロンドンで千秋楽まで満員札止め
  英国の大女優ジュディ・デンチが厳格な母親役。劇評は意外に不評
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 六人の女性だけの劇。『サド公爵夫人』。
ながい科白が延々と続き、それを杉村春子も村松英子も熱演した。
 ロンドンのウィンダム劇場で3月18日から5月23日まで、切符はすでに完売。

 ジュディ・デンチが演ずる母は、「夫のサド公爵をかばい続ける貞淑な娘と対立し、法と道徳の世界を体現した。迫真の演技でぶつかり合う女優陣は賞賛の的となった」。

 しかしながらロンドンの批評家たちは戯曲を非難したという。
 「自然な演技をむねとする英国演劇界からすれば、肉欲や残虐性に満ちた人物を科白のみで描写する手法が不自然ととられたようだ。三島には西洋古典劇に通じる『正統』を日本語で実現する意図があった。だが、西洋の題材を扱うだけに、日本の作家ならではの屈折した作意が伝わらない。三島演劇は時に皮肉な運命をたどる」(日本経済新聞、文化欄「文化往来」コラムより、4月23日付け)。

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明日です!
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「公開講座」(24日)を前にケント・ギルバート氏から篤いメッセージが届きました

 「なぜ私は三島由紀夫『春の雪』に惹かれたのか?
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 大学一年生のときに、教会からの指示で日本へ伝道に行くように言われ、選ぶことも断ることもできないまま日本に渡った。そこで日本語を学び、帰国後は大学で日本文学を学んだ。
モルモン教徒として厳しい戒律の中で生活していたとき、三島由紀夫の「春の雪」と出会い、自由奔放に生きる主人公の姿に感銘して三島由紀夫を読むようになった。英訳本は知りうる限り全て、後には日本語版で可能な限り読破した。学生時代、三島に関する論文も書いた。 
 大学時代、最初は英訳本を読んでいたが、だんだん日本語版で読むようになった。
1975年、沖縄海洋博覧会のときにスタッフとして招聘され、再び日本の地を踏む。その頃はある程度自由に日本語を操ることができるようになっていた。
大学に戻って法律大学院(ロースクール)に通っていたが、同時に日本文学学科の日本語教師を兼任していた。
  モルモン教は自死を厳しく戒めているが、それは「私の世界」での自死であり、三島由紀夫の死は、モルモン教が規定している自死をはるかに上回る死である。教徒である私(ケント)自身、三島の死の意味を、今尚考え続けている。

三島の死を考えるとき、天皇の存在を抜きには考えられないのだろうが、「究極の価値」ということなのか、と漠然と感じている。残念ながら「文化防衛論」をまだ読んでいないので私(ケント)にはまだ天皇の本質的意味を理解できずにいる。
 三島由紀夫も、時代の戒律の中で生き続けたが、作品の中では自由に、奔放に人間模様を描いている。人の生き方、存在を、もっともっと三島から学ぶべきことがあるのではないだろうか。
  英語の世界(アメリカ)で、最も知名度の高い日本文学者は間違いなく三島由紀夫である。それは、作品の完成度の高さに由来すると思う。川端文学は、結論がはっきりとしない。遠藤文学はキリスト教を題材にしているが故の評価である。それ以外はほとんど知られていない。
川端よりも三島こそがノーベル文学賞にふさわしい作家であると思っているが、なぜ三島でなく川端だったのかについても疑問に感じている。それを解明したい。
   (文責 編集部)
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 三島由紀夫研究会「公開講座」
  ケント・ギルバート氏を招いて「私の卒論もミシマ・ユキオだった」

  弁護士、タレントとして活躍のケント・ギルバートさんを招いて公開講座です。
  じつはケントさん、たいへんな親日家であることはご承知の通りでしょうが、卒論がミシマ・ユキオだった。そのあたりから日本文化と米国文化の違いなどを雑談もまじえて語っていただきます。
        記
とき      4月24日(金曜日) 午後六時半(六時開場)
ところ     市ヶ谷「アルカディア市ヶ谷」四階会議室
講師      ケント・ギルバート
演題      「私の卒論もミシマだった」(仮題)。
会費      2000円(会場分担金として)。賛助会員ならびに学生=1000円
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終わってから近くの居酒屋で「懇親会」があります。別途会費3000円を予定。これは希望者のみです。
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MMMMMMMMMMMMMMMMMMM 三島 MMMMMMMMMMMMMMMMMMM
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(編集部から)小誌は「三島由紀夫研究会」(昭和四十六年創設)の会員だけに限定せずに、三島研究の論文、エッセイをつねに募集しております。
比較文学論(たとえば「吉本隆明と三島」とか)、作品論(たとえば『仮面の告白』に新解釈)、読後感、政治論、芸術論。まるで分野を問いません。三島さん自身、古典から前衛まで、映画からシャンソンまで万能の人でしたから。
 「憂国忌」への御感想、御希望でも構いません。皆さんからの御投稿を広くお待ちします。原則として実名。簡単な肩書きをつけて下さい。
ただし三島文学批判も構いませんが誹謗中傷のたぐいの投稿は採用しません。ゲスト寄稿者コーナーも常設しております。一部の原稿は年二回発行のメルマガ合本に掲載することがあります。    
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  三島由紀夫研究会 HP URL http://mishima.xii.jp/
      メール  yukokuki@hotmail.com
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(C)三島由紀夫研究会 2008  ◎転送自由
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創刊日:2001-08-18  
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