国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/04/15


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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成21年(2009年)4月15日(水曜日)
         通巻第2565号 
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 イラク再開発油田に、いつのまにか中国が利権を確保へ
   キルクーク大油田開発をロイヤル・ダッチ・シェルと組んで
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 水面下からぬぅーと顔をだしたら、なぜか欧米メジャーと一緒に気味悪きドラゴンの顔。
 イラクは現在、日量240万バーレルの石油を生産している。
その多くを輸出し外貨を稼いで復興資金にあてている。三年以内にイラクの生産能力は一日400万バーレルに回復するだろうと予想される。

 サダム・フセイン独裁政権末期、中国はバグダッドで協定を結び、いくつかの鉱区の開発利権を得ていた。
 サダム政権崩壊とともに、これら前政権との契約は反故となった。

 ロイヤル・ダッチ・シェルはイラク最大の油田キルクークのおける大油田開発の乗り出す。そのパートナーが中国石油集団(ペトロチャイナ系列)になるだろうと表明した(14日、北京。ウォールストリートジャーナル)

 イラクは70%までの外国資本の参入を認める方向。ロイヤルダッチシェルは、権利のある開発プロジェクトに、さらに中国から15%〜20%の出資を仰ぎ、合弁形式としてリスクをヘッジする。
 それにしても、なぜここに日本企業の名前がなく、中国なのか?
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○宮崎正弘●宮崎正弘○宮崎正弘●宮崎正弘○宮崎正弘●宮崎正弘○宮崎正弘○
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(読者の声1)貴誌2564号の貴コメント。「ペルーの日本大使邸人質事件ではフジモリ大統領の果敢な軍事作戦でテロリストを射殺し、多くの日系人、日本人が救出されたのに、満足な御礼も日本政府は出来ず、あろうことか、フジモリ大統領が日本に亡命しても政府は公式になんの対策も講じられず、アルゼンチンで拘束され裁判にかけられたフジモリ元大統領に対して、いかなるアクションも起こさなかった。満天下に怯懦を晒したのです。
怯懦は国を滅ぼすとは古代よりの箴言です」。
<引用止め>
怯懦なのか無関心なのか、いずれにせよ、フジモリ氏への政府や官邸の冷淡な態度は解せませんね。
中南米諸国のインディオ出身の政治家なりリーダーなりの対日印象が低下しているのではないか、と懼れます。
(SJ生)


(宮崎正弘のコメント)米国も外交上、フジモリにつらく当たった。米国がこのむ政治をしなかったからでしょう。スペイン系(或いはポルトガル系)の擬制の体制が、ラテンアメリカの特色でもあり、東チモールの偽善者グスマンに似た政権が、欧米の支持をえる。だから下部構造は激しい反米になるわけですね。



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(読者の声2)ヒズボラはイランの別働隊と思います。小生昔カイロに駐在したことがありました。カイロはイスラムスンニー派ですが、イランはシーア派です。これが犬猿の仲で驚きました。
スンニーの私の秘書は、シーア派はモスレムではないと断言していました。
これは民族的にイランがペルシャ人の国であるのに対して、他の地域がアラブ人であることもあるのでしょうか。
ちなみに外見による判別方法は、スンニーは口ひげを生やし、シーア派はあごひげを生やすようです。
イラクのフセインは口ひげ、イランの指導者はあごひげが目立ちます。
(東海子)


(宮崎正弘のコメント)エジプトに駐在された経験がおありですか。友人の某記者もカイロ特派員経験あり、某テレビKさんもカイロ特派員だった。小池百合子女史とはすれ違いですか?
 もひとり、某重工の友人はドーハとアレキサンドリアとリビアを転々としました。胃袋が強く、どぶろくでも飲める神経がないと、とても住めないでしょう?



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(読者の声3)貴誌通巻第2563号に「近年中には一人っ子政策が劇的な緩和方向にあると観測される」と書かれましたが、一人っ子政策を緩和しても中国における出生率減少の3つの要因の内のひとつが除かれるだけで、あとの二つは残ります。
学歴志向が高まる中、平均収入に比較してとてつもなく高くとても共産主義国とは思えない学費と不妊率の増加が他の二つの要因です。
食べ物、飲み水、空気、土壌が汚染され1960年には5%であったが現在では25%の夫婦が不妊であると黄文雄氏が講演でいっておられました。
環境対策が今後進んでも当分は高い不妊率が続くことでしょう。中国での人口の年齢構成のいびつさの根本原因は毛沢東の出産奨励です。
今後も中国の社会に毛沢東の失政の遺物がゾンビのごとく生き続ける(ゾンビが生きているとは変ですが)ことでしょう。
 日本での出生率低下の根本原因は明確です。哲学よりさらに深いところにそれはあります。人工妊娠中絶が産児制限の手段として長年にわたって大量に行われてきたことがその根本原因です。
これが民族の生命力をそいできました。苦しくても授かった子供は生んで育てるという心の中にこそ民族のそして個々人の生命力とはぐくむ力が存在します。その心を破壊し続けてきました。
さらに、中絶を続けると肉体的にも子供を産む力が衰えます。
みなここのところに眼が行かずピンボケの議論をしています。人間は一番いやなもの、一番怖いものから眼をそらし、次に嫌なもの、次に怖いものを問題にするというのは精神分析学の一原理ですが、どうやら社会問題にも当てはまるようです。2・26事件当時経済原理から遊離したとてつもなく高い地租と小作料率にではなく財閥の横暴に議論が向ったことと同様です。
   (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)いまのアメリカも、財閥への批判が沸騰し、ボーナスをとる経営者は不公平だと非難が集中。肝腎の改革論議は脇においやられています。



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(読者の声4)塚本三郎先生の『オバマに期待できるか』という冊子に、「吉凶はコインの裏表」の項に、“アメリカが誇る保険会社”と名前が挙がっています。
AIGはAmerican  International  Groupの略ですが、最近欧米ではArrogance(傲慢)、Incompetence(競争力欠如)、 Greediness(貪欲)の語を当てて揶揄、非難されています。
さて日本はIMFへ1000億ドルの緊急拠出をしましたが、財務官僚の中にこれを日本円で行えば円の立場を強化し、将来国際基軸通貨としての礎にできるとの主張がありました。
これがどこまで日本政府内で真剣に議論されたのか、IMFつまりアメリカに対して円ベースでの拠出を交渉したかが不明なことです。
先日、外人記者クラブを訪れた石原都知事が、「アメリカ人は持ち金も無いのにクレジットカードでぼんぼん物を買って今回のバブルを引き起こした。これを止めさせるにはどうしたらいいのだろう?」と米人ジャーナリストのサム・ジェームソン氏に質問をぶつけました。
サム氏は「日本が米国債を買わなければ止みますよ」と答えたので、石原氏含め会場が笑いで沸きました。
  (有楽生)


(宮崎正弘のコメント)狎れるという恐ろしさ。「いつもそうである」という狎(な)れの発想は、珍事、突発事故、地殻変動による変革への対応能力を欠きます。
 日本が米国債を買い続けるのは、発想の貧困でもありますね。

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樋泉克夫のコラム

   ――いま、「漢奸」たちの心の声を聞く
      『漢奸裁判史 1946−1948』(益井康一 みすず書房 1977年)


 △
 戦争が終わって30年目の昭和50年12月6日、東京は氷雨だった。
日中戦争の時代に敢えて抗日の戦列に加わらず苦難の道を歩み、日本との和平に殉じた汪兆銘や陳公博らの慰霊祭が、その日、赤坂の西応寺でしめやかに行われたのである。
「中国和平運動に殉じた諸烈士には墳墓だになく、慰霊の消息すら知らない」――哀々切々と響く祭文に、その場に参列していた著者は「強く胸を打たれた」。
そして「改めて問う。『漢奸として処刑されたこの人びとは、そのことごとくが、真の漢奸であったのか?』と」

 著者は毎日新聞特派員として1939年から45年まで中国の戦場を駆け巡り、以後は漢奸裁判資料の収集と保存とに努める。漢奸裁判が行われた46年から48年といえば、国共両陣営が内戦で死闘を繰り返していた時期でもあり、中国では裁判資料保存どころではなかっただろう。
著者は、後に国共両陣営から出された政治宣伝臭に満ちた“資料”を極力排し、極めて強い政治的思惑のなかで「漢奸」と断罪されていった人びとに対する当時の中国民衆の素朴で偽らざる感慨を汲み取ろうと、「漢奸」と断罪されるに至った彼らの人生を淡々と描きだす。

それだけに「民族にとっての永遠の敵」との悪罵を全身に浴びながらも従容と死に臨む姿から、彼らの声なき真実の声が伝わってくるように思われるのだ。
 たとえば汪兆銘夫人の陳璧君の実弟で広東省長兼広東綏靖主任を務めていた陳春圃。裁判長から死刑の「宣告が下るや前歯で下唇をかんだ。と思うと、一声高く渇いた笑い声を響かせて、何もいわずに看守に引かれていった。」
 
華北政務委員会委員長を務めた王揖唐は、誰もが「一身上の弁明に必死となった漢奸裁判の中で、ただ一人終始一貫『沈黙』の異例を押し通した人物」である。
老衰の身を「籐椅子に横臥したまま出廷した。全身臭気紛々・・・身体のぐるりには無数の蝿が群れ集っていた。
それは獄中の待遇がどんなものであるかを、物語る・・・新聞記事は、そうした彼を『老狐』と表現した」。

公判中、「老狐」は沈黙を押し通す。衰弱が進み立ってすらいられない身を担架で法廷に担ぎ込まれた彼に死刑の判決が下る。
だが、「判決を平然と聞き流し、薄ら笑いすら浮かべていたといわれる」。生ける屍となった彼は、民国37年(昭和23年)9月、死刑とは名ばかりの嬲り殺しにされた。「程なく巷に、『政府は腹いせに、わざと王揖唐をなぶり殺しにした・・・』との噂が立った。
そうして国民政府は、悪評の矢面に立たされた。/そしてこの勝負は、結果的に王揖唐が勝ったと、評せられた。」

 日本軍が北京の紫禁城で降伏文書に調印した敗戦の年の10月10日、川島芳子は「二年間も彼女の隠れ家にボーイとして雇われていた」蒋介石配下の特務工作員の手で逮捕される。

その日は双十節と呼ばれる中華民国建国祝賀の日だ。逮捕の日といい逮捕に至る経緯といい、用意周到で冷徹非情な中国政治の一面が顔を覗かせる。
昭和23年3月、彼女は処刑されるが、「貴婦人のように、眉一つ動かさず、誇り高く死んだ」と最期の様子が伝えられるや、北京の「市民は、『三歳の時、日本人の幼女となり、日本人として育った以上、真の日本人なら誰でもするであろうことをしたまでだ』といって、彼女に心から同情した。」
 当時の北京市民の「日本人として育った以上、真の日本人なら誰でもするであろうことをしたまでだ」との素朴な感懐を、いま日本人として、どう受け止めるべきなのか。
《QED》

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 五月十六日
 宮崎正弘独演会 予告

ウォール街から始まった株式暴落と世界同時不況から次の変革が目の前に来ている。これから米国の消費激減とロシア、中国の陥没などが世界的なシステムの変更を否応なく促す。
この「百年に一度の危機」が、日本にとって最大のチャンスであることを日本有数の中国ウォッチャー・宮崎正弘先生が語ります。


【日 時】 平成21年5月16日(土) 18時〜19時45分 (開場:17時45分)
  講師と演題  宮崎正弘「どうなる世界と日本のこれから」
【会 場】 文京シビック3F 第1・2会議室(文京シビックセンター内)
        東京都文京区春日1-16-21  03-3812-7111
        交通:東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分
都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
 http://www.b-academy.jp/b-civichall/about/about02_04.html 
【参加費】 1000円 (事前申込の女性・学生500円)
【懇親会】 20時〜22時。参加費:3800円 (事前申込の女性・学生3500円)
*会場の都合により、懇親会参加者は必ず事前にお申し込みください。
【申込先】 5月15日までにメールまたはFAXにて(当日受付も可)
【主 催】  会場の定員が80名につき、先着順とさせて頂きます
士気の集い・青年部  TEL 090-3450-1951 FAX 050-1282-2472
(千田 昌寛宛て)    E-mail:morale_meeting@yahoo.co.jp
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宮崎正弘先生講演会「どうなる世界と日本のこれから」申込書
お名前                お電話     (      )      
                       FAX     (      )      
□講演会     □懇親会     (参加は□にチェックを)

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宮崎正弘の新刊  http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
  宮崎正弘・石平 共著
『絶望の大国、中国の真実――日本人は中国人のことを何も分かっていない』
(定価980円。ワック文庫) 
       4月24日配本。四月下旬に全国主要書店に並びます。


宮崎正弘の近刊  絶賛発売中!
『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫、980円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)
 『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
 『北京五輪後、中国はどうなる』 (並木書房、1680円) 
 『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との共著。徳間書店、1575円)
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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  • 名無しさん2009/04/15

    「樋泉克夫のコラム」に川島芳子についての記述がありましたね。これを読んで思い出したのが、つい先日、テレビ朝日で放映された彼女についてのドキュメンタリ番組です。このメールの読者はテレビ朝日の番組などご覧にならない方が多いと思いますので、情報として提供いたします。

    この番組によると、川島芳子は1948年に処刑されたことになっていますが、実際には彼女の実家の愛新覚羅家が金の延べ棒を30枚提供して刑務所の職員や政府幹部を買収し、不治の病に侵された人を身代わりにして、ひそかに刑務所を脱出したそうです。愛新覚羅家の子孫(つまり芳子の親戚)がそのように証言していました。その後、彼女は1979年まで生存したとのことです。身代わりにされた人はお金で買収された家族に売り飛ばされたそうです。その遺体の写真と芳子自身の生前の写真とを解析して骨格の構造を分析した結果、同一人物であった可能性は1%未満という結果が出たそうです。

    名前を変えて世捨て人のような生活をしていた芳子とともに暮らしていた女性が出演して晩年の生活の様子なども証言していました。周恩来首相もこのことを知っていたそうです。この番組の内容がすべて事実だとすれば、芳子を漢奸として処刑したことにした中国政府と金の延べ棒で買収されてしまう役人たち、芳子の命をなんとか救おうとした愛新覚羅家の人たちなどの人間ドラマは「事実は小説よりも奇なり」と言いたいところです。番組の最後には、芳子の晩年を知る女性が来日して李香蘭(山口淑子さん)との面談までが映し出されていました。なんとなく「日中友好」を訴える雰囲気で終わったような気がします。この番組に捏造がないことを願います。陽山

    追伸:文字化けで誤植のような文字変換がなされる可能性は少ないと思います。意図的な改ざんを疑ってみるべきだと思いますが。老婆心まで。