国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/04/06


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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成21年(2009年)4月6日(月曜日)
          通巻第2550号  
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 テロの温床=スーダンにある「もうひとつの闇」
  中国製武器のほかにイランが提供したロケット砲の工場が稼働
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 アフガニスタンの軍事基地や施設が米軍によって空爆され、タリバン政権が崩壊、アルカィーダはイェーメンからスーダンへ逃げた。2001年暮れのことである。
どうやらテロリストらは陸路、イランへ潜入し、イランのイスラム・コネクションを経由して次の拠点に向かったらしい。
 それはスーダンだった。

 昨年来、イスラエルはガザから打ち込まれるロケットの襲撃に悩まされた。
 4月5日、北朝鮮が発射したミサイルは日本の上空を通過した。あれが日本にばんばん打ち込まれたらどうするか。実際にイスラエルは、毎日のようにガザからミサイルを撃ち込まれた。
 報復にでたイスラエルが戦車を投入したのも主権行為として当然だろう。

 ハマスが撃ち込んだミサイルは、エジプトから秘密のトンネルを通じて大量の武器はガザに持ちこまれていたものである。
イランからイェーメンを経由してスーダンの沿岸部ポート・オブ・スーダンに集荷され、そこからエジプトへ密輸されていた事実をイスラエル情報機関「モサッド」が把握した(英誌『エコノミスト』、09年4月4日号)。

 一月下旬、ポート・オブ・スーダンを出航した23隻の小型船が、おそらくイスラエル空軍機によって爆撃され、沈没した。
これらの船舶にはイラン製武器が大量に積まれていた。
 イスラエル空軍機の練度の良さは世界がしっているように、81年にはイラクのオシラク原子炉を襲い破壊した。2007年にはシリアで建設途中だった原子炉(北朝鮮の技術)を破壊した。

 この武器密輸船舶の沈没事件以後、ハマスのロケット砲攻撃は数週間、なりを潜めた。
 イラン製ラジャ・ロケットは射程距離40キロ。


 ▲スーダンのイスラム革命政権の後ろ盾はテヘランだった

 ここで歴史を振り返る。
 スーダンのバシル独裁政権は、背後にイランの策動があった。1989年、スーダンは、イランの革命防衛隊にクーデタの方法を学んだハッサン・アル・ツラビ師によって策定され、バシルは軍事権力を、ツラビ師はアヤトラ・ホメイニ師のスーダン版になる予定だった。

 スーダンの革命成功後、当時のラフサンジャニ(イラン)大統領は157名の大型使節団を率いてハルツームを訪問した。1991年だった。
 「テヘラン―ハルツーム枢軸」が形成された。
 レバノンでヒズボラに軍事訓練を施してきたハッサン・アズダが、以後、ハルツームに送り込まれた。ハルツームの北側にはイランの肝いりで武器工場がつくられ、いまやスーダンはアフリカ第三位の武器大国ともなっている。

 08年にはイランの国防相がハルツームを四日間にわたって訪問し軍事技術協力、軍事訓練などの協定に署名した。国連でイラン制裁に断固反対する側にスーダンがおり、スーダンのバシル大統領の国際法廷喚問にはイランが断固、反対票を投じるという両国の蜜月関係は密接に続いている。

 ダルフールの虐殺に武器を供与して間接的に手を貸したのは北京だけではなかった。
 中国とイランの存在は、スーダン独裁政権の背後に拡がる闇に透けて見える。

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創刊日:2001-08-18  
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  • 名無しさん2009/04/06

    日本人のの平和ボケ・政治家の危機感のなさ今回の北朝鮮のミサイルも国民?の程度に合わせて「飛翔体」だと抜かしています北朝鮮は「呵呵大笑」人の頭の上をミサイルを飛ばす奴を追尾するだけのアメリカ・日本の対応には呆れました。

  • 名無しさん2009/04/06

    他Mediaでは得られない貴重な 記事に感謝しております。