国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/04/03


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成21年(2009年)4月3日(金曜日)
          通巻第2546号  
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△



****************************************


 ▲まだ諦めない豪鉱山企業買収。何がこだわりなのか?

 中国が世界的規模で石油ガス鉱区を狙っているのは明らか。くわえて金鉱山である。
 豪企業[OZミネラル]は有数の鉱区を抱えている。北京が狙うのも無理はない。

いったん豪政府の拒否にあって買収プランが頓挫し、あきらめたとばかり思われた中国だが、執拗に新手をくりだしてきた。
 買収に名乗りをあげた中国の「ミン・メタル」社は民間企業を装っているが、この会社はれっきとした中国国有企業である。
最初はOZ社買収に18億ドルを示し、いったん合意がなりかけたが、買収する土地に軍基地が含まれていたため豪政府が峻拒したのだ。

 豪鉱山企業大手{OZ社}の買収条件を変更し、価格も変更し減額、12億ドルを提示した。軍施設をはずし、さらに同社のベテラン技師らはそのまま雇用する条件ものんだ。

 OX社は四月末に期限がくる11億豪ドルの調達がつかず、このままでは倒産が秒読みとなり、将来の生産を担保に中国企業からカネを借りようとしたのが、そもそもの始まりだった。

 この企業、じつは豪国内ばかりかインドネシアのマルタベ金山、カンボジアとタイにも開発中の鉱区を保有している。



 ▲フランスのロスチャイルド銀行買収も失敗か?

 LCFロスチャイルド銀行の筆頭株主を狙っていた中国銀行は、「この取引は失敗に終わった」とした(09年4月3日、フィナンシャルタイムズ)。
フランスのロスチャイルド銀行の20%の株式取得を2億1200万ドルで入手する動きだった。

 株式取得中止は中国銀行監視委員会が中国銀行にGOサインを出さなかったからで、過去に中国が出資した欧米のバークレー、モルガンスタンレイ銀行などが、株式取得後に株価暴落を演じたため、それを警戒しているらしい(ウォールストリートジャーナル、4月3日付け)。


 ▲当面は中国の銀行株、大量売却を事実上禁止措置

 他方、中国は欧米銀行の、中国主要銀行株売却を当面行わないように現住に釘を刺す動きに出ている。
 すでに昨年九月の金融危機直後からバンカメ、UBS,ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)などが所有した中国の銀行株を一気に売却した。欧米金融筋が手元資金確保のための売却で、購入時点での約束は「三年間は売却しない」ということだった。

 中国の規定では銀行の外人持ち株は25%以内、一社は上限20%と決められている。
 ちなみにHSBCは中国交通銀行の株式19・9%を保有し筆頭株主。

 現在、中国銀行と中国建設銀行の大株主はバンク・オブ・アメリカ、ゴールドマンサックス、ドイツのアンリッツ保険、シンガポールの国富ファンド「テマサク」などで、契約切れによりそろそろ売却を考えている矢先だった。
 中国は「売却禁止期間を三年から五年に延長し、銀行株の再暴落を防ぐ方針のようである。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(読者の声1)貴誌2545号の貴見に「何回か、名古屋へあつまって彼を弔う会をやりました。伊勢方面にも何人か知り合いがいて、必然的に名古屋乗り換えですから、結局駅前で泊まったり、名古屋に出かける機会は多いですね」
と書かれました。
以前、私は友人の結婚式で名古屋へ行きました。
そのとき、名古屋駅の入口近くに200〜300人が集まっていました。その先を見ると両陛下が群集に向って手を振っておられました。その入り口は名古屋駅の正面ではなく、伊勢方面への路線に近い入り口でした。
今から30年以上前のことでした。

昭和天皇陛下がこのまま戦争を続けて、伊勢神宮や熱田神宮が攻撃されて三種の神器を奪われたら云々とおっしゃられたといわゆる「独白録」にありますが、その両神宮の伊勢神宮は名古屋の近くに熱田神宮は名古屋市内にあります。
ただしあの独白録なるものは小室直樹氏も指摘されているように偽作であることは明確です。ただし、内容は毒にも薬にもならないものですが。
ある当時の事情をご存知の古老から、あの独白録作成の経緯を伺いました。
「木戸幸一氏が天皇陛下が戦犯で裁判に掛けられた場合の弁護用に数人討議した内容の書記役を寺崎氏が務めた。本来戦犯にならないことが分かった時点で廃棄すべきものであったが、寺崎氏が取っておいた」
とのことでした。
あの独白録が発見され報道されたとき、おそらく天皇陛下はあんなものを木戸氏が作っていたことをどう思われたことでしょう。まったく、陛下の思いを全く分かっていない者たちが側近にいたようです。
   (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)おそらくご指摘の通りのことでしょう。



   ♪
(読者の声2)以下のようなブログ記事があります。興味深いのは日系収容所を舞台の映画と、なんと宮崎正弘さんとの関係がでてくるからです。
 (引用開始)
映画「東洋宮武が覗いた時代」に関して。
「私がロス勤務のときは、東洋宮武さんとは親しい間柄でした。
昭和の終りの頃でしたが、彼は既に高齢でした(私はまだ30歳くらいでしたから、彼が高齢に見えました)。既に、日系社会では、東洋宮武さんが強制収容所で写した写真のことはよく知られていました。
  昭和59年に、NHKの大河ドラマで「山河あり」(原作、山崎豊子の『二つの祖国』)が始まるとき、今では評論家として高名な宮崎正弘さんがこの件で取材にロスに来られました。
私が、宮崎正弘さんを案内して、東洋宮武さんのところに行きました。宮崎正弘さんが、自分の出版に強制収容所の写真を出してほしいと頼まれましたが、東洋宮武さんからはイエスの返事が来ません。
話題が、東洋宮武写真館のすぐ裏にある高野山別院の話に移り、宮崎正弘さんから「自分は浪漫という雑誌の編集をしていたとき、作家の藤島泰輔さんが編集長でしたと、ぽろりと話したところ、東洋宮武さんの姿勢が急に変わりました。藤島泰輔氏夫人が、ロスの高野山別院の住職の妹さんだったのです。それで、話は急転直下まとまりまして、宮崎正弘さんは『二つの山河』を出版されました。宮崎正弘さんは、この頃からプロの作家に転出されたように思います」。
「一方、東洋宮武さんも、この頃から、強制収容所で写した写真を日本でも紹介するようになり、昭和59年の暮れには、日本で写真集を出し、その出版記念パーティーが赤坂のニューオータニで開かれました。今は昔の話です。(柏市 上橋)
 というブログですが、ご記憶ありますか?
   (YY子、千葉)


(宮崎正弘のコメント)いま鮮明に思い出しますね。
 この映画は友人の鈴木隆一さんらが作成されたものです。
 http://www.enjoytokyo.jp/OD009Detail.html?TITLE_ID=14115
当該書籍の出版は1984年だったと思います。ですから取材は1983年(昭和58年)12月です。このブログ記事を書かれた上橋さんは、当時、ロス日本領事館の副領事でした。いまは柏市の市会議員です。外務省のテヘラン勤務からロスへ移動して、それ以前からの知り合いだったので、彼をたよって2週間、ロスで取材しました。
ロスのリトル・トウキョウの真ん中にあった「ニューオータニ」に滞在しましたが、特別割引で泊めて貰いました。
その年は夏には、ほぼ一ヶ月、ロスからロッキー山脈へ貳時間ほど奥のクレアモント研究所に招かれ滞在していたので土地勘はありました。
 小生の記憶では、日系社会の混乱と分裂を描いた藤島泰輔さんの小説『忠誠登録』がありますが、これを藤島先生が知りえた背景には宮武さんを通しての交際があり、小生は藤島さんの紹介状を持参して、宮武東洋写真館へ行ったと思います。
そのように記憶しております。
 宮武さんは、写真を見せては呉れましたが、貸してはくれず、結局、UCLAの図書館に足繁く通ってようやく発見しました。70枚ほど焼き増しを頼んで、一ヶ月後に写真がアメリカから送られてきて、出版に間に合いました。宮武さんが写真を貸してくれなかったのは、ご自分の写真集を出す寸前だったからで、他意はありませんでした。
 ほかにもクレアモント研究所の友人が(ご先祖が日系移民)古いアルバムを持ち出してくれたり、領事館秘蔵のアルバムからも貳、三枚拝借したり、ともかくあの日系人収容所の写真記録はそれほど、当時もいまも貴重なものでした。
 古い話を思い起こさせてくれました。
  ○○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
☆宮崎正弘●宮崎正弘●宮崎正弘●宮崎正弘●宮崎正弘●宮崎正弘●宮崎正弘☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
佐賀県ならびに北九州在住の読者の皆さんへ
    恒例「佐賀、土曜サロン」のお知らせ
 
 とき     4月25日(土曜日) 午後二時
 ところ    佐賀市天神 アバンセホール
http://www.pref.saga.lg.jp/manabinetsaga/avance/

 講師     黄昭堂(元昭和大学教授。台湾独立建国連盟主席)
        http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E5%BB%BA%E5%9B%BD%E9%80%A3%E7%9B%9F

 演題      台中関係の現状と日本への影響
 入場無料    どなたでも参加できます。予約の必要もありません。
最近は長崎、福岡、熊本からも大勢いらっしゃいます。
 お問い合わせ  (0952)23−5020(松永)
   ♪
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 SAGA SAGA SAGA SAGA SAGA SAGA SAGA SAGA
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

宮崎正弘の新刊  http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
  4月16日配本。四月20日には全国主要書店に並びます。
 宮崎正弘・石平『中国人論』(仮題。予価980円。新書版) 
       

宮崎正弘の近刊  絶賛発売中!
『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫、980円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)
 『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
 『北京五輪後、中国はどうなる』 (並木書房、1680円) 
 『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との共著。徳間書店、1575円)
 『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』(KKベストセラーズ、1680円)
     ◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○宮崎正弘●宮崎正弘○宮崎正弘●宮崎正弘○宮崎正弘●宮崎正弘○宮崎正弘●
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
 ◎小誌の購読(無料)登録は下記サイトから。(過去のバックナンバー閲覧も可能です)。
 http://www.melma.com/backnumber_45206/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2009 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • 名無しさん2009/04/03

    中国の地下鉱物資源権益に拘るのは

    核戦略とエネルギー対策です。

    つまり海軍力強化の姿勢を

    崩さない姿勢が明確になったのです。

    (原潜と空母、それを動かすシステムの構築に必要な資源確保です)先日アメリカ海軍研究所は常温核融合の理論実証に成功したそうです。つまり電気自動車で使われる希土類の確保はG20が行われたロンドンでオバマがロシアの核戦略協議とリンクしていると理解してほしいです。南米の鉱物資源権益が日本とアメリカの運命を決めます。



    参考ソース

    米海軍研究所、テクノバーンより

    常温核融合現象の有力な証拠を確認

    - 米海軍研究所(US Narval Research Laboratory)は23日、常温核融合反応の結果、生じたと見られる中性子を確認することに成功したことを発表した。 この追試実験を行ったのは米海軍スペース・アンド・ナーバル・ウォーフェアー・システムズ・センター(US Navy Space and Naval Warfare Systems Center)のパメラ・モッシャーボス(Pamela Mosier-Boss)を中心とする化学研究グループ。 常温核融合は1989年に米ユタ大学のマーチン・フライシュマン(Martin Fleischmann)とスタンリー・ポンス(Stanley Pons)の2名の研究者によって行われた実験で初めて現象が確認されたと発表されたもの。以降、世界中の研究者によって追試実験が行われてきたが、これまで明確な常温核融合現象を確認することに成功した事例は存在してこなかった。

    http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200903261645



    中国で高濃度放射性物質の誤廃棄、鉄屑と共に溶鉱炉に中国陝西省銅川のセメント工場で重量計測器に用いられていた「セシウム137」の高濃度放射性物質が紛失し、行方不明になっていた問題を調査していた中国当局は3月27日、セシウム137は鉄屑と共に廃棄され陝西省の製鉄所の溶鉱炉で熔解処分となった可能性が強いとする調査結果を公表した。 このセシウム137はセメント工場の重量計測器の線源として利用されていたもので、工場の解体作業の際に誤って、他の鉄資材265トンと共に廃棄されていた。

    http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200904011657



    常温核融合

     フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E6%B8%A9%E6%A0%B8%E8%9E%8D%E5%90%88



    Cold fusion

    From Wikipedia, the free encyclopedia

    http://en.wikipedia.org/wiki/Cold_fusion



    ここを参考すれば中国の意図が

    理解できます。

    独立行政法人石油天然ガス・

    金属鉱物資源機構

    http://www.jogmec.go.jp/