国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/04/01


 ◎小誌愛読者14030名。アクセス、スコアともにランキング一位!

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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成21年(2009年)4月1日(水曜日)
        通巻第2543号  
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 中国の海外企業買収はかくも嫌われて、しかし資金注入の胴元は中国しかない矛盾
    深せん株式市場をナスダック形式のマーケットへ転換か
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 世界最大の鉱山企業リオテント社をめぐって中国が195億ドルの資本注入を決め、土壇場で豪ラッド政権は拒否の姿勢をしめした。直前にも、やはり中国企業が豪州大手「OZ鉱山」買収に動き、拒絶された。

リオテント買収は「楽天」vs「TBS」の図式だが、日本のように企業買収案件に悠長な時間をかけ、数百億円ものカネを無駄に寝かせたりはしない。中国人は早業が得意である。

一方、コカコーラは中国最大の果汁飲料企業の買収に動き、大筋合意のあと、北京政府が介入し、破談とさせてしまった。
法的淵源に用いたのは「独占禁止法」。つまりコカコーラが、中国の清涼飲料業界を支配すれば、一方的値上げがおきるとする理由で反対した。(「独占禁止」? 権力を独占している共産党にそんなことを言える資格があるんでしょうか?)

2003年に中国海洋石油(CNOOC)が米メイジャー「ユノカル」を買収を仕掛け、ほぼ固まっていたが、米連邦議会が資源を確保するのは国家安全保障だとして、国益を理由に土壇場で拒絶した。
あのときの復讐劇にさえ見える。

 他方、一昨年10月にピークをつけて以来、80%近く暴落を演じてきた中国の株式市場がようやく回復の兆しを示し始めた。
 政府のPKO(株価維持作戦)は、銀行にさえ株投資を解禁するという禁じ手も認め、なりふり構わぬ株価浮揚に、投資家が商機をみたのかも知れない。

 ウォールストリートジャーナル(3月31日)によれば、中国証券監視委員会は米国のナスダック市場に倣っての市場活性化に動いているという。

 簡単に言えば上場基準を劇的に緩和し、これと言ったベンチャー企業が簡単に上場できて、資金調達がしやすいように組織替え、法改正を行う。
とくに「三年連続して三千万元以上の経常利益が最低の上場基準」という条件は1000万元に大幅に緩和され、この新規則は五月一日から実施される。

世界は中国をあれほど嫌いながらも、しかし一方で中国経済の活性化に期待するという矛盾した状況が生まれた。

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(読者の声1)最近頻繁に耳にする貴誌における「文字化け」ですが、機種依存文字や半角カタカナ、エンコードの問題かと思われます。
http://www.shtml.jp/mojibake/izon_check.html
http://www.kaiteki-net.com/nettrouble/mojibake/index.html

「メルマガが届かない」について、メールサーバーやメールソフトが、定期的に送られてくるメルマガを、迷惑メール(スパム)であると誤判定している可能性があります。
迷惑メールとして「スパムフォルダー(いわゆる「ゴミ箱」)」に移動させられているか、削除する指定になっていることが考えられます。
大概はデフォルトですので、「Eメール利用者」が、あずかり知らぬ事が多いのではないでしょうか。メルマガ購読者側が、利用されているメールサーバーやメールソフトの設定を確認をしてもらうしかありません。
「迷惑メールフィルター」について、まったく理解出来ない場合、パソコンに詳しくかつ、信頼おける方にチェックしてもらうしかないでしょう。
   (MT生、足立区)


(宮崎正弘のコメント)ご助言有り難う御座います。



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(読者の声2)酔っぱらった財務大臣に付いて宮崎さんのコメントに補足です。
引用: 国際会議で酔っぱらった財務相と、誰も知らない存在感の希薄な日銀総裁。あまりに対照的なバランスの変調にもなって日本の経済力の沈没が現れてきた。
「経済力の低下や日銀総裁の無力」
その通りです。
が、総裁については政府の出した総裁候補に何度も駄目出ししたのは小沢一郎と民主党です。
 更に中川大臣の件は周りに随行している財務省の役人が事務次官以下何人も居りながら、諫言、注意すら誰も言わない。寧ろ、逆に大臣に随行『読売新聞マスゴミ記者』とのパーテイーを何度も開催してわざわざ酒を飲ませるような集まりを裏で画策して実行し、財務省官僚=マスゴミ記者が手を組み、正論を言い、国益を第一にする目障りな国士中川大臣追い落としをやったのだと言う風にしか思えないです。
事実、杉本次官は国会で酔っぱらい会見に付いて民主党からの質問にも知らぬ存ぜぬで大臣擁護もせず、中川大臣が勝手に一人で暴走したかのような答弁をして居り、この答弁自体も異常です。
大体が会見時に大臣が体調不良なら会見は白川氏に任せ、随行の次官や官僚は中川氏の会見出席を止めさせる事も出来た筈。
それをせず、止めもせず、会見に追い立ててマスゴミはそれ来たぞとばかりに体調不良の大臣の無様な姿を敢えて映す・・・マッチポンプの様相ですね。
 さらにバチカンの件は中川氏自ら事実無根であると言う反論がなされて居り、悪質なマスゴミの偏向でっち上げ報道だったと言うのは明白です。この件でも杉本氏は何も言ってません。言わない事で逆に大臣暴走を肯定しておるかのようです。
 嵌められた中川氏の脇の甘さもあったでしょうが、それより何より民主党とマスゴミと財務省官僚によるタッグで麻生政権叩きの一環、国を思うまっとうな人間の追い落としの実行、この件にはそう言うどす黒い汚い背景があったのも是非知っておいて頂きたく思います。
 未曾有の不況だと言うのに、こういうことをやっている場合でないのですが、民主党とマスゴミと財務省官僚はそういう不況と言う現実を見ていないで全て他人事なのでしょうね。
  (FD生、新潟県)


(宮崎正弘のコメント)財務相出身で偉そうなことを言っていたT教授、万引きで捕まりました。この人の政府紙幣発行論は、いつか指摘しましたが丹羽春喜教授のものを「剽窃・改竄」した類いではないのでしょうか?
 デビューしたことも知らず、埋蔵金とか、政府紙幣25兆円発行論とか、読んだこともないのでなにも知りませんが、直感です。
 オザワの首も切れない某野党とて、その腐敗と沈没ぶりは目を覆いますね。



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(読者の声3)NHKが報じたところによると、PAC3関連のニュースなのですが、「30日夜、秋田市の新屋演習場に到着した部隊の車両1台が、演習場近くの野球場の敷地内にある照明灯の土台に接触する事故を起こし、一時、動けなくな」ったそうです。
「道をまちがえてUターンしようとした」ことが事故の直接の原因だそうですが、それですむ問題なのでしょうか?
私は、これは、自衛隊の車輌(装備の類)が米国向けに作られていて、国土の狭い日本には向いていないことが一番の原因ではないかと思えてならないのです。
もしそうなら、こんな車輌(装備の類)では、自衛隊は思うように活動できず、日本を守ることが出来ません! 
そこで意見なのですが、国土の狭い日本向けの軍事車輌(装備の類)を作り、配備すべきだと思います。
  (T.T)


(宮崎正弘のコメント)こうしたテクニカルな防衛戦術は、専門外ですので分かりませんが、基本はPACも日本が自主生産することでしょう。



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(読者の声4)貴誌2542号の「読者の声2」に対しての貴見に紹介のある「エルサレム エルサレム」ですが、原著名は『O JERUSALEM ! 』。著者はLARRY COLLINSとDOMINIQUE LAPIERREです。
邦訳名は『おおエルサレム!』。翻訳者は村松剛 村松英子の兄妹ではないでしょうか。
早川書房刊の翻訳本は手元にありませんが翻訳者にご兄妹の名前が記載されていたのを記憶しています。
アマゾンで調べますと翻訳者は一人になっています。コリンズとラピエールの名コンビが著したこの本はWikipediaにも概要が記述されております。
   (marine)


(宮崎正弘のコメント)ご指摘に感謝。拙宅も本棚を捜しましたが見あたらず。



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(読者の声5)西部さんの自叙伝(『ツーツーレロレロ』)は面白そうですね。
中村彰彦氏の『我に千里の思いあり』はまだ読み切っていません。大河ドラマの主人公直江兼続や直江状の話が出てきますし、太平記に入れ込んだ利光が読み手の法華坊主を召し抱えたくだりなど興味深い記述が随所にはめ込まれていて楽しめます。
佐藤優氏は太平記の輪読会を続けています。
今週発売の或る週刊誌のコラムが太平記を取り上げて前田利光、法華坊主の国翁、名和長年(名和一族が太平記解釈の秘伝を受け継いだ由)や理尽鈔(太平記の解釈書)についての記述がありました。
江戸時代は新井白石のような碩学が太平記や理尽鈔を愛読していたのですね。中村彰彦氏はかなりの古文書や研究書に当たって書いていて史実のディテールに支えられた堅牢な内容です。
若死にした利光の正室お珠の方の乳母を生きたまま棺桶に入れ開けた穴から数百匹のヘビを投げ込んで処刑した様子が詳細に描かれていてぞくぞくします。出陣のとき粗相をした利光の馬の口取りを引っ張り斬り(伸ばした腕、脚を斬り捨てる)にする場面なども描かれています。
なんと残忍なと思われますが当時の武士からしたら現代の絞首刑の方が残忍と映るかも知れません。
時代時代の日本人の観念、常識が移ろっていることを感じながらこの長編大作を手にしています。
   (しなの六文銭)


(宮崎正弘のコメント)読書の秋ならぬ桜の木の下で読書?
  ◎
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 TAIWAN TAIWAN TAIWAN TAIWAN TAIWAN
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李登輝元総統の訪沖記録『誇りあれ、日本よ−李登輝・沖縄訪問全記録』が出版!

 昨年9月、李登輝元総統は4度目の来日で初めて沖縄を訪問、1500人もの人々を前に「学問のすゝめと日本文化の特徴」と題して講演し、深い感銘を与えました。
また仲井眞弘多(なかいま・かずひろ)知事や稲嶺惠一(いなみね・けいいち)前知事ら沖縄の政財界の要人がそろった席で「尖閣は日本領」とも発言、一昨年6月の靖国神社参拝にも匹敵する衝撃を与えました。

 2007年の学術・文化交流と「奥の細道」探訪の旅は『李登輝訪日・日本国へのメッセージ』(日本李登輝友の会編、まどか出版、2007年11月刊)として出版されていますが、この講演や沖縄での足跡を追った「李登輝訪日記録第二集」として『誇りあれ、日本よ−李登輝・沖縄訪問全記録』(日本李登輝友の会編、まどか出版)が出版されました。

 第一集に続いて、豪華執筆人が沖縄訪問の意義などについて縦横につづっています。
改めてその足跡の大きさが分かります。

 全国書店での発売は4月10日を予定しています。

■編者 日本李登輝友の会
■書名 『誇りあれ、日本よ−李登輝・沖縄訪問全記録』
■版元 まどか出版
■体裁 A5判、上製、160ページ
■定価 1785円(税込)
■発売 4月10日予定

*版元ドットコムで予約受付中!
 http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-944235-46-9.html
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■執筆陣
・特別寄稿 李登輝・台湾元総統
・はじめに 小田村四郎・日本李登輝友の会会長

・第1章 沖縄に届いた台湾からの風
 仲井眞弘多・沖縄県知事、櫻井よしこ・ジャーナリスト、蔡焜燦・台湾歌壇代表、永井獏・琉球大学教授、喜屋武朝章・沖縄県九州大学同窓会副会長、稲嶺惠一・前沖縄県知事、高嶺善伸・沖縄県議会議長、李明宗・台北駐日経済文化代表処那覇分処処長、城仲模・台湾李登輝之友会全国総会総会長、國場幸之助・前沖縄県議会議員

・第2章 旅の軌跡
 早川友久・日本李登輝友の会理事、新崎昌子・ひめゆり平和祈念資料館、大熊義巳・四つ竹支配人、片木裕一・李登輝学校日本校友会理事長、大林千乃・東南植物楽園代表取締役、新垣旬子・琉球華僑總會會長

・第3章 沖縄からのメッセージ(講演録)
 台湾が直面する内外の危機
 学問のすゝめと日本文化の特徴
 台湾を正常な国家とするために

・第4章 李登輝元総統が結んだ日台の絆
 高里洋介・那覇市立繁多川図書館館長、牛尾弘行・拓殖大学学友会沖縄県支部支部長、 黄香・呉婉如・廖瑩[女亭]、黄木壽、林棟滄、楊明珠・台湾中央通信社東京特派記者、呂佳頴・民視(フォルモサテレビ)記者、長谷川周人・産経新聞台北支局長

・第5章 尖閣諸島は日本領
 柚原正敬・日本李登輝友の会常務理事、永山英樹・台湾研究フォーラム会長
・あとがき 田久保忠衛・日本李登輝友の会常務理事
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宮崎正弘の新刊  http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
  4月16日配本。四月20日には全国主要書店に並びます。
 宮崎正弘・石平『中国人論』(仮題。予価980円。新書版) 
       

宮崎正弘の近刊  絶賛発売中!
『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫、980円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)
 『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
 『北京五輪後、中国はどうなる』 (並木書房、1680円) 
 『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との共著。徳間書店、1575円)
 『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』(KKベストセラーズ、1680円)
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○宮崎正弘●宮崎正弘○宮崎正弘●宮崎正弘○宮崎正弘●宮崎正弘○宮崎正弘●
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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 http://www.melma.com/backnumber_45206/
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