国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/03/31


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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成21年(2009年)3月31日(火曜日)
          通巻第2542号  
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 IMF増資に「喜んで協力します」と中国が態度を豹変
   G20=ロンドン・サミット直前にまたまた発言力を強化した北京の思惑
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 駐英国中国大使の溥宝(フーイン)はBBCとのインタビューに対して、周小川発言のように「ドルの退位を迫ることはない」と言明した。
 すでに温家宝首相が発言したように「中国はドル建て債券の投資を維持する」方針に当面のところ変更もない、とつけ加えた。(注 中国大使「溥宝(フーイン)」の宝には火がふたつ冠)。

 中国とのG2関係樹立を急ぐ米国とて「人権に関しては中国と意見を異にする」とヒラリー国務長官は繰り返し批判的であり、にもかかわらず米中はお互いがそれを必要としている。
 もっか米国の最大の関心事は中国のカネである。

 「ジンバブエ、南アからコバルト、クローム鉱を買い、かわりにムガベ独裁政権を延命させるために武器を供与し、戦闘機を与えようとしているのは北京。国際法廷に喚問されているダルフール虐殺の張本人=バシル大統領をかばい、スーダンにおける彼の独裁政権を背後から支援するために戦闘機パイロットの訓練まで施している北京はスーダン、アンゴラ、赤道ギニア、ナイジェリアから原油を買い、ザンビアとコンゴからレアメタルをジンバブエからプラチナと金も買いあさる。そして皮肉にもバシルを国際法廷に引きずり出し、ムガベを政権から引きずり下ろすに、国際社会は中国の“協力”を必要としているのである」(ロバート・ロドバーグ世界平和財団理事長、『中国のアフリカ進出』の著者、インタナショナル・ヘラルド・トリビューン、3月31日付けコラム)。

 4月2日からのG20=ロンドン・サミットを前にして、強硬発言を繰り返してきた中国は、一転して微笑路線に転換、「IMFのような国際機関への追加出資は喜んで引き受けます」と言い出した(ウォールストリート・ジャーナル、3月31日付け)。


 ▲日本の発言力は沈没したのか?

 すでに日本は1000億ドルを出資済み、EUがこれにつづき同額を、サウジアラビアも協力姿勢で、増資額は2500億ドルの予定(IMFは資本金を5000億ドルにする)。観測筋は中国が500億ドルを追加出資するだろう、と見ている。

 中国は自国の利益のためにも、いまの世界経済体制は維持されてほうが良いと判断したからで、長期的なドル代替戦略は当面のところ奥に引っ込めただけなのだ。

 ニコラス・ラーディ(ピーターソン研究所シニアフェロー)が次のように分析する。
「世界的な不況への急傾斜のなかで中国の存在感は増し、為替市場においてすら国際的な信用力が増えた。中国の景気刺激策はどのくによりも巨大であり、世界的な存在感と発言力をいやおうにも増加させたが、中国の基本的政策は金本位制にあることも明確な事実である」(ウォールストリート・ジャーナル、同31日付け)。

 ラーディはハーバード大学、エール大学で教鞭のあと、もっとも著名な中国経済ウォッチャーとして諸作を発表し、中国経済の世界的権威でもある。
 http://www.iie.com/publications/author_bio.cfm?author_id=24

そのラーディが『中国の狙いは金本位制にある』と喝破しているのは慧眼である。

 いずれにしても、中国の主席、首相そして中央銀行総裁から英国大使クラスまでが、発言する度に欧米マスコミが特筆大書して報道している。

 日本は?
 国際会議で酔っぱらった財務相と、誰も知らない存在感の希薄な日銀総裁。あまりに対照的なバランスの変調にもなって日本の経済力の沈没が現れてきた。

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樋泉克夫のコラム


これこそ中華帝国永続のカラクリである
         『開放中的変遷』(金観濤・劉青峰 中文大学出版社 1993年)



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 大陸に出現した歴代中華帝国の特徴の1つを挙げよといわれたら、誰もが完備された強大な官僚機構を思い浮かべるだろう。
だが著者の記述から、それはウソらしいのだ。
著者は歴代王朝の事蹟を記した正史を基に、官僚機構の規模と彼らに統治される人民の数を比較する。
たとえば唐では368,668人の中央官僚に対し人民は52,919,309人(755年)。36万人ほどの官僚が5千万人強の人民を統治していた。

これを現在の官僚内閣制国家・日本と単純比較してみると、役人の数が少な過ぎないか。
清代なんぞは、僅か22,000人の中央官僚が3億人弱の人民を治めていた(1796年)。
こんな少数で広大な版図に散らばる膨大な人民を統御できたものだと感心させられるが、実は中華帝国は限りなく“小さな政府”によって経営されてきたのである。
このシステムが機能していたからこそ、王朝が代わろうと、異民族が皇帝を名乗ろうと同じ中国として安定的に続いてきた。
そこで著者は「秦漢帝国出現から現在まで、中国社会の基本構造は一貫して変化していない」と主張する。

著者に拠れば、中国社会は同姓からなる集団の集合体であり、同族集団を率いる族長の帰趨が王朝の動向を左右することになる。
彼らの土地支配が保障される限り、異民族王朝であろうが中華帝国として支持した。恐るべき功利主義。中華民族主義が聞いて呆れる。

族長は一族集団の財産権、構成員を差配する権限、集団を秩序づける法律(族法)の執行権を持つ。人民は国家ではなく同族集団に属し、同族集団は族長の支配下に置かれる。
一方、族長は集団を率いて国家と補完関係を持つ。族長は一族構成員が税を納めたとか、役に服したとかなどを監督することで国家が行うべき公的業務を代行する代わりに、一族構成員の生殺与奪について国家に口を差し挟ませない。

族長は国家に代わって人民管理に要するコストを負う。だから、国家は国家経営ができるだけの税や役が納まっていさえすれば、人民を煮て食おうが焼いて食おうが、後は族長のご随意に――という仕組みだ。

土地をテコに人民を支配する族長は地主であり、国家を経営する官僚は科挙試験を通じて地主層より選抜・登用される。郷紳とも呼ばれる地主層は上に向っては中央官僚となって国家を経営し王朝を守り立てる一方、一族支配を通じて末端人民を管理する。
だが王朝が族長層の既得権益と背離したら官僚層と共に“次の王朝”に鞍替えし、易姓革命と称し正当化する。中国社会の根幹を形作る族長=地主層=郷紳の既得権が守られるなら、元(蒙古族)でも、明(漢族)でも、清(満州族)でも同じ中国の王朝として受け入れるのだ。

この仕組を突き崩さないかぎり中華帝国は永遠に不滅。そこで毛沢東は土地改革という名の郷紳=地主層解体運動を恐怖と暴力で強引に押し進め、全国の土地を一手に掌握し、土地を人民に再分配して人民全体の一元管理、つまり全中国で唯一の族長を目指す。
だが地方の党幹部は在地の新しい地主層となり人民を社会の末端で支配してしまう。

建国後に獲得した既得権を侵さないかぎり、地方幹部の共産党支持は続く。だから共産党にとって政権延命の便法は地方幹部との妥協しかない。最近踏み切った土地の私有化は地方幹部の土地支配を促しかねず、共産党政権の“中華帝国回帰”は今後いよいよ顕著になるだろう。 
著者夫妻は89年の天安門での挫折を機に研究の本拠を香港に移し、人民中国と讃えられてきた国家が結局は封建中華帝国の“亜種”でしかないことを解き明かすのである。
《QED》
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(読者の声1) 平野國臣の銅像再建45周年記念の神事が3月29日福岡市の西公園で開催されました。
 これは平野神社が境内で毎年行い、五年一度は西公園の平野國臣像の前で開催されております。昨日は、国会議員の吉村剛太郎先生や國臣直系の曾孫の方や遺族関係者が遠く北海道を初めとして全国から16名参加され、全体で80名ほどの会でした。
小生もご縁をいただき、出席させていただき、幕末に純粋に国ためを思い「国の臣」として名前を國臣と改め、妻子を離縁して、脱藩してまで「幕府滅亡・日本統一」を推し進めた草莽の志士、平野國臣の熱き心に触れることができたと思います。
有名な和歌、「我が胸の燃ゆる思いに比ぶれば 煙はうすし桜島山」を吉田上席師範が吟じられ、真剣での試し切りや、杖術の演舞や筑前びわ、日本舞踊等の奉納があり、我が故郷にもこのような素晴らしい偉人と、それを慕い後世に伝えようとする人々の思いが胸を熱くしました。
西公園は、福岡市でも有数の桜の名所。
満開の桜の下で繰り広げられた数々の行事は幕末に、藩のためでもなく、自分の栄達のためでもない、日本国のために人生を掛けて「東走西馳」され、非業の死を遂げられた平野國臣がとても身近に感じられた瞬間でした。
   (MI生、福岡)


(宮崎正弘のコメント)平野国臣烈士。満開の桜のもとでの記念式典でしたか。奉納の催しも多岐に亘り、素晴らしい演武が続いたのでしょうね。想像が出来ます。



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(読者の声2)貴誌2541号接見への先生のコメント「ヒズボラはついに北米大陸へ浸透を始めています。メキシコ国境から米国へ密入国ルートの一つを抑え、麻薬、武器、不法労働者を運んでいると、ワシントンタイムズがすっぱ抜いています」
とありますが、北米カナダには既にヒズボラ拠点があるようです。
http://abcnews.go.com/Blotter/Story?id=5203570&page=1
http://www.ctv.ca/servlet/ArticleNews/story/CTVNews/20080619/hezbollah_reaction_080620?s_name=&no_ads

カナダではイラン系住民に紛れ込んでいるようですが、イラン人労働者の多い日本にもヒズボラのスリーパー・エージェントがおり、レバノンで取材した黒井文太郎氏は「自分たち(ヒズボラ)の仲間は日本にもいて、日本の事情はよく知っているぞ」
と脅してきた男もいたそうです。
ヒズボラはパレスチナでのみ活動するハマスと違い、アルゼンチンでのユダヤ機関ビル爆破など海外でのテロにかかわっており要注意です。
http://wldintel.blog60.fc2.com/blog-entry-9.html

それから、もうひとつ。
貴誌2539号(読者の声2)のMC氏の御意見は卓見です。
とくに「それぞれの民族は自民族の生存と発展のために行動。それがたまたま共通の敵があれば協力」
には膝を叩きました。
世の中にはイスラエル支持の佐藤優氏や米国福音派のように「贔屓筋」の故に特定の集団や国、地域を支持する人達がいますが、まず我々は基本的に祖国愛から出発しなければなりません。
よってイスラエルなど「他国第一で日本がその次」というような倒錯では駄目です。結局そんな人間は尊重されない。
私の「イスラエルは敵の敵論」は日本人の脳味噌・思考回路を支配する日本極左北朝鮮複合体に対する危機感から来ています。
さらに極鮮複合体はイラン、シリアを通じてレバノンのヒズボラとガザのハマスの「テロ核枢軸」に繋がり、今回のミサイル危機も例外ではありません。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090328/kor0903282011004-n1.htm

ところで、「シフが日露戦争で日本を支援したのは日本の勝利がロシア帝国で民族迫害に苦しむ同胞ユダヤ民族の待遇改善の契機になることを望んだから」
というのは確かにそうですが、歴史とはユダヤ大財閥にしてもコントロール出来るものでなく、日露戦争の影響で1905年革命が勃発した結果に社会不安が起こり、それがオデッサやキシニュヴでのポグロムに繋がりました(当時オデッサでユダヤ人を体張って守ったのがグルジア人学生達で、今日のイスラエルのグルジア軍事支援と重ねてみるのは穿ちすぎか?)
そしてそれらがユダヤ人のロシア脱出に拍車をかけてその一部が聖地(後のパレスチナ)に流れました。
その時のユダヤ人青年達がキブツ創設にかかわったという点で日本がシオニズムに影響したわけです。
それは偶然ではなくて、日本国内のロシア人捕虜収容所では大国ロシアから独立を目指す少数民族などのグループは優遇され、何とヘブライ語を習うシオニストのサークルも認められていたそうです。
その中の一人が戦争で片手を失ったシオニストの英雄ヨセフ・トランペドールです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Joseph_Trumpeldor
  (doraQ


(宮崎正弘のコメント)たしか後に女傑宰相となるゴルダ・メイアーも、オデッサ組だったと記憶します。独立戦争を描いた名書はたくさんありますが、DラビエールとRコリンズ共著の『エルサレム、エルサレム』(日本版は『おお、エルサレム』、村松剛訳、早川書房)がもっとも印象に残っています。



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(読者の声3)貴誌2541号にある、「あなたは、モーマンタイつて、分かりますか?」。とあり、「すると、(小生の理解を超えた化粧の)女の子は、突然の質問におどろいた、といふ表情で答へました。「あ、あのー、無問題といふ事でせう?」。
お笑い芸人の岡村隆史(コンビ名「ナインティナイン」)の三流映画「無問題」を知っていたからだと推測します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E5%95%8F%E9%A1%8C
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E5%95%8F%E9%A1%8C2
   (TK生、足立区)


(宮崎正弘のコメント)専門家の樋泉教授から次のコメントが寄せられました。
 「広東語で否定を表す「モー」の漢字は、「有」の中の横棒二本を取り去ったもの。「無問題」とも書きますが、やはり「有(横棒二本取る)問題」が一般的な綴り。数年前、ナイン・ナインとかいうお笑いコンビの片割れが香港で「無問題」という映画を作りましたが、あるいは件の女性は、その映画を見ていたのか。韓流ブーム以前、香港スター・ブームが起こり、若い女性の広東語学習熱がみられたことがありますので、その際に広東語を学んだのか」。
まさにTK生、ご指摘の通りのようです。

ちなみにバンコックにいる同教授、次の生中継も。
「バンコクではタクシン支持派が首相府占拠。集会でビデオ参加のタクシンが「07年9月のクーデター黒幕は国王の信頼篤いプレム枢密院議長だ。彼こそ憲法を超越した存在だ」と言明。本日は、反タクシン派の集会を見物。交通大渋滞にもかかわらず、都心の幹線道路を長時間占拠。タクシン派集会参加は3時間、メシ突きで250バーツ。反タクシン派の徹夜集会の場合は500バーツとか・・・。多くの国民はうんざり顔」。

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(編集部から)前々号の「編集後記」が文字化けにつき、再掲載の要請がたくさん来ました。
なぜ文字化けなのか分かりませんが、下記に再掲します。すでにお読みの方は無視してください。

(編集後記 再録)
長年の知人が急逝したため、国際情勢とはまったく関わりない場所(情報空間)に四日間ほどいた。思考回路も別世界にあった。多くの友人らと一緒に病室で最期を看取り、死に水をさし、「おくりびと」が死に化粧をしている間に関係先に電話し、それから知り合いの葬儀社にも電話で棺桶のサイズなどを打ち合わせ、病院の霊安室で仮通夜、翌日遺体を品川の自宅へ運んだ。霊柩車は故人ゆかりの場所を途中何カ所も寄った。大雨のなかに通夜、翌日は晴れ、小生は近くのホテルに泊まった。ロンドンとパリにいる故人の親友らにも通告し、桐ヶ谷斎場で荼毘に付したあと骨を拾った。涙が枯れるほど出た。葬儀を終えても、思考回路がなかなか回復せず、心身ともに疲れ果て、帰宅してもしばらく新聞を開く気力も湧かない。なにかが虚しいのである。そこでやや克明な備忘録を作成し、散歩に出た。桜はまだ蕾だった。突如「そうか、君はもういないのか」という、或る作家のフレーズを思いだした。
 
△しかし、その蕾の生命力を見ているうちに勃然として精神が元に戻った。猛然と新聞を読み直し、それから桜チャンネルの録画に出た。
森木亮、藤井厳喜、三橋貴明、田代秀敏といった「論客」たちと伍して、これからの世界経済を語るには、データを読むよりも、構造的な考えを集中して纏めるという、「瞑想の時間」が一時間ほど必要である。本番では熱戦となった。録画撮りが終わるといつもがっくり疲れるのだが、夜、新宿の会合に出席しなければ行けない。じつは前の駐日台湾大使の許世楷閣下が、いま日本に滞在中なので、お目にかかって色々と懇談する案件がある。知る人ぞ知る、許閣下は大の焼酎好きで、じつは「3M」のファンでもある。いつぞやこの欄に「森伊蔵」と「魔王」はなんとか飲めるルートがあるが、「村尾」は入手できないと書いたら、なんとご親切にも小誌愛読者の或る酒屋さんから定価で分けていただける幸運が舞い込んだ。有り難う、Xさん。
 
△メンタル・タフネス、楽観主義を是として生きてきた。桜を見る例年の会を主催する。屋形船を一隻、チャーターして毎年、ドンちゃん騒ぎをやる。難しい政治経済やイデオロギーに関する話は一切しない。ひたすら喋って、飲んで、カラオケ。それから二次会、さらに数人で三次会となる。予め深酒が分かっているので、最初から酒のピッチを控えるか、カラオケに参加者が興じているあいだにちょっと寝る。昨年は仲間うちの会なので、このことを書かないでいたら花田紀凱氏が『夕刊フジ』に概要を書いてしまった。
 で、ことしは書かれる前に書いてしまう。常連は、ことし大量欠席で、石平、黄文雄、呉善花、ペマ・ギャルポさんら「帰化人四天王」はそれぞれが講演で出張。西尾幹二、田久保忠衛、高山正之、浜田麻記子の各氏は先約。当日、突然やってきたのは中村彰彦、花田紀凱の両氏が連れをともなって。特別ゲストはケント・ギルバートさん。ドイツから来日中のマーン川口恵美、宮脇淳子といった女性陣を前には日頃うるさい堤堯、斉藤勉、富岡幸一郎、遠藤浩一、植田剛彦といった面々さえ存在感が脅かされ、それにしても花岡信昭さんの浪花節的な歌(俵屋玄蕃、9分かかります)は玄人でした。JR事故があってドタキャン数名。それでも30名近くで三分咲きの隅田川桜並木を楽しみました。元気が出てきました。
 
△翌日は息子一家が孫と遊びに来たので、またまた三分咲きの公園に桜を見に行った。所狭しと段ボールやビニール・シートなどが敷き詰められ、飲んで食べている夥しい人々。桜を愛でる伝統は変わらないようである。
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宮崎正弘の新刊  http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
  4月16日配本。四月20日には全国主要書店に並びます。
 宮崎正弘・石平『中国人論』(仮題。予価980円。新書版) 
       

宮崎正弘の近刊  絶賛発売中!
『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫、980円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)
 『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
 『北京五輪後、中国はどうなる』 (並木書房、1680円) 
 『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との共著。徳間書店、1575円)
 『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』(KKベストセラーズ、1680円)
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○宮崎正弘●宮崎正弘○宮崎正弘●宮崎正弘○宮崎正弘●宮崎正弘○宮崎正弘●
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  • maru2009/03/31

    いちいち他人を腐さなければコメントを書けないのか、この三流評論家は。

  • Bebson2009/03/31

    最近、日本とユダヤの近現代史関係の記事が出ておりますが、

    日本語で読める本としては、次の....

    徳間書店:『ユダヤ製国家日本―日本・ユダヤ封印の近現代史』

    ラビ・マーヴィン トケイヤー (著), 価格: ¥ 1,680

    Rabbi Marvin Tokayer (原著), 加瀬 英明 (翻訳) 

    が最も詳しいかと思います。Bebson HOCHFELD



  • 名無しさん2009/03/31

    > 国際会議で酔っぱらった財務相



     あれは酔っていたのではないみたいですよ。



     専門家の分析によると、風邪薬の飲み合わせが悪かったらしいです。



     確かに、醜態だとは思いますが、良い仕事をしていたと思います。