国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/03/26


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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成21年(2009年)3月26日(木曜日)
        通巻第2538号  
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 李長春(政治局ナンバー5)が、ひそかに豪州を訪問していた
  リオ・テント社の中国資本受け入れ、決定を二ヶ月延長
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 オーストラリアのラッド首相は親中派の代表格。
外交官出身で中国駐在経験が長い、この人、北京語をぺらぺら喋る。
 しかし、その親中派とて、ことオーストラリアの基幹産業の運命を左右する決定ともなると政治家である限りは態度は慎重になる。

 キャンベラでは、議員の多くが「我々はミルクを中国には売っても、雌牛は売らない」と強い反対意見を表している。

 ことのおこりは大不況。鉱山ビジネスも急激に減産体制に陥り、資本不足のため増資や鉱山株の一部売却で急場をしのぐ。
 リオ・テント社というのは世界最大の鉱山経営企業のひとつ。
もともとイギリス系で、石炭から銅鉱山まで廣く経営する。この会社の筆頭株主を目指して、中国のチャルナコ社が、195億ドルの資本参加を表明したために、国際問題となった。

 経済ナショナリズムの沸騰である。
 米国は石油メジャー「ユノカル」の中国への売却を許可しなかった。
 中国はコカコーラの中国のおける清涼飲料企業買収を認めなかった。
 世界中で乱雑に大胆に企業買収作戦を展開する中国は、大不況とドル安に便乗して、世界での鉱区買収の速度を上げる。もっと大胆になる。

 豪州は同国を代表する企業の議決権を外国に渡してなるものか、とする経済ナショナリズムの嵐に直面し、ようやく決まりかけて(水面下の交渉は半年も続いていた)、金額の詰めの段階で、欧米マスコミが大々的に報道したため、方向がいきなり逆に変わったのだ。

 香港の報道によれば、政治局常務委員で序列第五位の李長春が密かに豪州を訪問し、ラッド首相と面会、中国の大型出資をみとめるよう要請したという。

 この動きがなぜ重要か。
 金である。
 昨日も小誌は、中国の「新通貨」の提唱を報じた。香港ドルの人民元ペッグという動きも、アメリカのドル基軸体制への挑戦であると分析した。
 金貨、金本位制復活というシナリオが世界の舞台裏で真剣に討議され、金鉱山が世界中で狙われ、しかも南アを抜き去って、08年から世界の金産出は中国が一位。

 やがて発行するであろう、米ドルの新札は金にリンクするというシナリオも古くから存在するが、中国は外貨準備世界一の余力があるうちに、次の世界経済覇権の確立を、露骨に狙いだした。

 その長期的な戦略性から判断すれば、イラン、インドネシアのガス鉱区確保。遠くトルクメニスタンからのガスパイプラインからカザフスタンやサウジアラビアへのテコ入れ。スーダン、アンゴラでの石油利権確立。ベネズエラの石油鉱区、ブラジルの鉱山買収、南アの銀行買収など、一連の動きが水面下で完全に繋がっていることが了解できる。
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 「日本文化チャンネル桜」からお知らせ

  自信をもってお勧めできる、分かりやすい経済討論番組です!

タイトル: 「闘論!倒論!討論!2009 日本よ、今...」 
  テーマ:「どうなる!? 日本と世界経済の行方・第4弾」

放送日:平成21年3月26日(木曜日)19:30〜20:30
第二部 平成21年3月27日(金曜日)19:00〜20:30
日本文化チャンネル桜(スカパー! 216チャンネル)
インターネッット放送So-TV(http://www.so-tv.jp/

パネリスト:(50音順敬称略)
田代秀敏(エコノミスト)
藤井厳喜(国際問題アナリスト)
三橋貴明(経済評論家・作家)
宮崎正弘(作家・評論家)
森木 亮(白鴎大学客員教授・経済工学研究所所長)
司会:水島総(日本文化チャンネル桜 代表)
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(読者の声)聞き違いや記憶違いなら申し訳ないのですが、今朝のBSの世界のニュースで、ダライラマの入国を南アフリカが拒否したというニュースが報じられていました。
そして、中共は「歓迎」と…。
南アフリカって、媚中の国なのでしょうか?
 南アフリカに関して気になるのが、宗主国=オランダです。オランダとシナとの関係は、歴史的に見て、どうなのでしょうか?
ドイツとシナとの癒着ぶりについては近年暴かれるようになってきましたが、オランダとシナとの間にはそのような癒着は無かったのでしょうか?
   (T.T)


(宮崎正弘のコメント)南アフリカ最大のスタンダード銀行は、いまや中国が筆頭株主、ケープタウンもヨハネスブルグも、中国人が目立ち、印度系、台湾系が激減です。
 マラウイの大統領は北京から60億ドルの経済援助のオファーという大風呂敷にうっかり乗って、交換条件とされた台湾との断交を簡単に北京と約束しました。
台湾は毎年、500万ドルを同国に援助してきており、それを蹴った。ところが北京は約束を守らず、マラウィは台湾との復縁を求めますが、こんどは台北もむくれてそのまま。
 南アは白人政権の頃、ヨハネスブルグでの会議に出たことがありますが、街はすさみきっていました。
黒人政権の誕生で希望があっても、絶望より拡がらず、景気は悪化し、資本は逃亡し、すなわちジンバブエ同様な依怙贔屓政治に嫌気して、まっとうな商人が逃げ、アングロ系列の鉱山、金鉱はいずれ中国が買収するでしょう。
ところで南アを巡っての利権争奪はボーア戦争、これはイギリスとオランダの戦争です。ボーア人というのはオランダ系です。オランダ系はいまや殆ど影響力はありません。
 オランダと中国ですが、アヘン戦争以前、一時期、台湾を支配し、鄭成功が反撃し、大陸にアヘンを売りつけ、イギリスのシナ侵略の先駆となったのはこの国です。すきをついてマカオを掠めたのはポルトガルでしたが。



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(読者の声2)貴メールマガジン2533号の「読者の声2、有楽生」氏のご意見に補足します。
よく雑誌「マルコポーロ」の当該記事を「ナチによるユダヤ人の大量虐殺はなかったとの記事」と紹介されることが多いのですが事実と違います。
該記事が主張したのは「虐殺された場所としてアウシュビッツで記念展示されている牢獄では考えられない。何故なら隙間だらけで毒ガスを注入したら外部に漏れてドイツ兵もやられてしまう筈だから。虐殺があっただろうことは否定しないが、この場所ではあり得ない」ということでした。
細かいことは忘れましたが、非常に説得力のある記事だったと記憶します。
それに対してユダヤ勢力は記事の真意を「虐殺はなかった」と捻じ曲げて攻撃し、余りのその激しさに耐えかね発刊中止に追い込まれました。
やり口は朝日新聞の記事捏造とそっくりですね。
  (TT生 町田市)


(宮崎正弘のコメント)そしてマルコポーロ廃刊だけならまだしも、以後、文藝春秋の左傾化が始まり、ついには『諸君!』の休刊へと至るわけです。



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(読者の声3)貴誌2536号の[読者の声・日本人とユダヤの関係]に関係する内容の記事を以前「正論」で読みました。
(1)日露戦争の戦費調達の国債を購入したユダヤ人、ヤコブ・ヘンリ−・シフ氏の子孫の方へ、皇室から毎年届く新年のカ−ド(シフ一族は、なぜ毎年、日本の皇室からカ−ドが届くのか、その理由が分からなかった)の事。
(2)昭和41年日本に着任したイスラエル駐日大使が信任状奉呈の為皇居に赴いた際、昭和天皇からの感謝のお言葉に非常に驚き、帰宅後調べてみて初めて日本とユダヤ人の関わりを知った事。
(3)天皇陛下をはじめ皇室はその時の感謝の念を大切につなぎ、礼を尽くされている事。当時、関東軍参謀長だった東條英機が、ユダヤ難民の満州入境を許可した事では、エルサレムの「ゴ−ルデンブック」(ユダヤ民族を助けた方々の名を記録した本。ユダヤ社会と面識のあったハルビン特務機関長樋口季一郎中将と・ユダヤ専門家安江仙弘大佐の名前は記録されている)に記録されていたかもしれない事。
(4)東條の英断(ドイツ外務省の、日本が大量のユダヤ難民を満州へ入境させた事への抗議を東條は一蹴)で二万人以上のユダヤ難民が救われ、それは杉原氏の「生命のヴィザ」の2年以上も前だった事。
この記事を書かれた、ラビ・M・トケイヤー氏(70歳)は、
「日本人はその時の恩を忘れず、全世界がユダヤ人を見捨てていた時、日本だけが救いの手を差し延べてくれた。・・・東條も二人とともにたたえられるべきでした。彼がユダヤ社会と面識があれば、間違いなく名が刻まれた事でしょう。そうなればその後の国際的なイメージは大きく変わっていたに違いありません」
とされた。
『正論』(平成18年10号)「明治天皇以来続く皇室と米国シフ家の知られざる交流」から。主婦の稚拙な文章ですみません。このサイトの方々は当にご存知の事かもしれませんが、こんな内容がこの本に書かれていた事を皆様にお知らせしたくて。
     (YY子)


(宮崎正弘のコメント)トケイヤーさんは、長く日本におられて数々のベストセラーでも知られます。
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☆宮崎正弘●宮崎正弘●宮崎正弘●宮崎正弘●宮崎正弘●宮崎正弘●宮崎正弘☆
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(サイト情報)米国下院軍事委員会で3月24日、キーティング米太平洋軍司令官、クラドック欧州軍司令官、シャープ在韓米軍司令官が管轄地域の安全保障態勢について証言した。
Security Developments in the Areas of Responsibility of the U.S. Pacific Command, U.S. European Command, and U.S. Forces Korea、U.S. House Armed Services Committee, March 24, 2009 
http://armedservices.house.gov/hearing_information.shtml 
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宮崎正弘の新刊  http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
  4月16日配本。四月20日には全国主要書店に並びます。
 宮崎正弘・石平『中国人論』(仮題。予価980円。新書版) 
       

宮崎正弘の近刊  絶賛発売中!
『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫、980円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)
 『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
 『北京五輪後、中国はどうなる』 (並木書房、1680円) 
 『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との共著。徳間書店、1575円)
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