国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/03/17


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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成21年(2009年)3月17日(火曜日)貳
        通巻第2529号  
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 27日、キルギスで反政府大集会。またも「カラー革命」の出現か?
  野党が大同団結し、バキーエフ政敵暗殺を糾弾
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 政情不安。
 ビシュケクは緑豊かな学園都市でもあり、大学が十七校ほどある。教育に力を入れてきたので、カザフスタンやウズベキスタンからも多くが留学にくる。
 ところが肝腎のキルギス国内に産業がないので、優秀な学生の多くは卒業後、資源リッチのカザフスタンやモスクワへ就労していく。

 さらにキルギスはイシククル湖を挟んで南北で対立があり、南のオシュでは何回も暴動が起きた。
現在のバキーエフ大統領は南部出身。北部のインテリからは嫌われている。

 先に小誌でもつたえたが、政敵サデルクロフの突然の「交通事故」は政治的暗殺だとして、野党連合が団結し、3月27日に大デモンストラーションが行われる。

 バキーエフ大統領の周辺は秘密警察長官的な、大統領の兄弟ザンイシが弾圧、暗殺司令の張本人ではないかと言われ、大統領の息子マキスム・バキーエフとは仲違いしているという情報もある(ISNニュース、3月17日付け)。

 遠い砂漠の果てのくにで、米軍撤退を決めたバキーエフ政権、いきなりの窮地に立たされた。
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(読者の声1)世界では経済不況が大きな問題になっていますが、実はもっと大きな問題は人口問題なのではないでしょうか。
マルサスはすでに人口の増加率は、食料増産の増加能力に勝ると述べて危機の予言をしましたが、いまや的中しつつあります。
地球は狭いのです。
中共の自給能力は4億といわれています。それなのに今や13億です。9億が過剰人口です。経済不況になると彼らは外国に出るしかありません。それは人口密度の希薄な国か国家防衛意識の希薄な国です。
それがアフリカ諸国であり、オーストラリアであり、日本です。
アフリカでは各地にすでに数万人の支那人のコロニーが出来ているという話があります。
支那人の旺盛な生殖能力には黒人は到底かないません。それにアフリカには美味しい資源が沢山あるのです。
ということで世界は大変なことになりつつあります。
理屈と膏薬はどこにもつく、というわけで、あとから泣き言を言っても相手にされません。騙されたほうが悪いのです。
   (MC生)


(宮崎正弘のコメント)米国の或る有力シンクタンク報告書は、アフリカにおける中国人拉致、殺人などの頻発を伝えています。エチオピア、スーダンで、事実中国人エンジニアが殺害されています。
 反中国感情が拡がっており、インドネシアでおきたような反華僑暴動とて、近未来には無きにしもあらず、でしょう。



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(読者の声2)15日の蔡英文台湾民進党主席の講演会に出ました。前のほうの席(宮崎先生の数メートル斜め後)でしたが、高齢(77歳)。難聴でマイク通話が聞きとりにくいためやり取りが半分程度しか判らずやきもきしていましたが、宮崎先生の16日のメルマガでポイントを押さえた解説を読ませてもらい、背景状況を含めてよくわかることができました。有難うございました。
(梅 阿生)


(宮崎正弘のコメント)たしかに角度とお座りの位置に拠って、聞き取りにくい。まして外国語ですから、通訳の場所も遠かったですね。小生の隣は田久保忠衛先生でしたが、前の席だったこともあってメモをとられていました。
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樋泉克夫のコラム

【知道中国 224回】                       〇九・三・仲七
“毛主席、私たちは絶対に変わりません”・・・なあーんちゃって
    『中国 これからの三十年』(ロベール・ギラン 文藝春秋新社 1965年)



 1939年から46年まで日本に滞在した経験を持つフランス人ジャーナリストの著者は、建国直後の中国を取材して早々と中ソ対立を予言し、ヴェトナムのディエンビエンフーにおける54年5月のフランス軍敗北を示唆。
また64年のフランスによる北京政権承認の8年前には、すでに「新中国を承認する前に新中国を知らねばならぬ、というものがいる。私はこの言いまわしを逆にしたい。そして、新中国を知るために新中国を承認しなければならぬ、といいたい」(『六億の蟻』)と主張するなど、「辣腕のアジア通」で知られていた。

 前回の中国取材から9年が過ぎた64年に何回目かの訪中を果たした著者は、その成果を知識人の新聞といわれた「ル・モンド」に連載。
それを加筆・訂正・編集したものが、この本だ。

書名からも判るように著者は、55年から64年までの9年という時を隔てた変化に基づく30年後の中国の姿を描き、「いまから三十年ののち、この人民中国は、新しい時代の新しい巨人のひとりとして決定的に、われわれのあいだに、席を占めるであろう。そのとき、世界は、長いあいだ、中国の不在のみしか知らなかった当時の世界とは、まるっきり変っているだろう」。
「新しい中国が完全に建設されるには、まだあと、三十年を要するだろう。そのとき中国は、とほうもない巨人となっているだろう」と予測してみせた。

 彼は、このような予測の根拠を「中国における共産主義の成功」に置く。
「共産主義が、あらゆる種類の往昔の害毒――腐敗、無秩序、疾病、阿片、売淫等々を撲滅し、賞賛に値する勝利を納め」、「中国の統一、教育の普及、正直、道徳性、衛生等々は・・・すっかり中国人の生活に根をおろしている。
例えば、ハエは、ふたたび、戻ってこなかった。中国人が重大な食料不足を経験したことは事実であるが、いまでは、彼らは、たらふく食べている」と讃え、「中共の制度は、確かに、何億もの精神を、その鋳型に入れて、七億の服従者を製造する企てに成功した。・・・毛沢東的マルクス主義のローラーで個人を圧延する意思はひきつづいて堅持され“全体として見て”成功した」と評価する。

 さらに64年夏の共青団大会における「『わが国は、五世代、十世代にわたり、そして、永久に革命的で、腐敗を知らない』というという(毛沢東の)神託」を引いた胡耀邦報告を紹介した後、「毛沢東の時間表では、社会主義時代が終わって、共産主義が君臨するまで、今から二百年か、二百五十年かかる。
・・・耐乏と激しい労働、・・・常住の努力と勤労・・・が五世代、十世代とつづいてはじめて、中国人は、反動の芽を完全に絶滅し、嫌悪すべき資本家を、すでに亡びて姿を消した人類の一種にしたという安心感が得られる」と、『これからの三十年』ならぬ「二百年か、二百五十年」先の遠い将来の中国をも予測する。ただし著者は、「中国人が忠誠を守るならば・・・・・・。」との留保を決して忘れてはいない。

この本は、「(かつての孔子に代わって)今日の中国は、毛沢東において、絶対至上の思想の師を発見した・・・・・・。“毛主席、私たちは絶対に変わりません”」で終っている。
著者が『これからの三十年』を予測してから40数年が過ぎた現在、確かに「人民中国は、新しい時代の新しい巨人のひとりとして決定的に、われわれのあいだに、席を占める」「とほうもない巨人」に変貌したが、「あらゆる種類の往昔の害毒」や「資本家」も息を吹き返した。
やはり「“毛主席、私たちは絶対に変わりません”」も一時の方便だったようだ。
《QED》


(宮崎正弘のコメント)ギランね、外国人記者クラブでよく見ました。
 あの人、たしかゾルゲの友人でしたよね?
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