国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/03/14


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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成21年(2009年)3月14日(土曜日)
       通巻第2525号
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全人代最終日の夜、北京でなにが起きていたか
 王府井の豪華ブランド店に大量のまとめ買いが殺到
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 北京の銀座といえば王府井(ワンフーチン)。
 一泊五百ドルのホテルはざら、レストランは目が飛び出るほど高く、着飾った男女でにぎわい、この風景はとても独裁共産主義国家の首都とは思えない。

 全人代の期間中、とくに最終日前夜の12日夜、大変化が起きた。
この地区に集中しているルイビュトン、グッチ、ディオール、イブサンローラン、フェルガモ、アルマーニ、エルメスの旗艦店目指して、どっと買い物客が訪れたのだ。

 人民大会堂には五千人の「人民代表」が集い、経済発展目標8%などを謳った。
 期間中、ブランド旗艦店には「代理人」やら「業者」、「高官秘書」が足繁く出入りし、品定めやら商品の予約やら。
 時計も中国人はオメガより、ローレックスに圧倒的人気がある。一個3万ドル。

 賄賂の受け取り方も贈り方も、中国ではスタイルが洗練されてきたという。
高級ブランド品を贈呈し、その豪華品を回しあったり、換金したり、直接現金を受け取ると賄賂、買収、汚職になるので、手口が巧妙になる。
 最高幹部のご婦人は最新のファッション、グッチ、エルメスのハンドバック、スカーフ、カルティエの宝飾品や靴をお召しになる。靴二百足まとめ買い、イメルダ夫人を批判したことを忘れて?

 高官自身はダンヒルの黒い鞄が流行。理由は暗くてロゴが見えない(高級品と分からないところがミソらしい)。

 最高幹部が逮捕されることはまず稀だが(過去十五年間に現職政治局員で逮捕起訴収監は政敵失脚のために二回だけ。北京書記の陳希同は江沢民の敵だった。上海書記だった陳良宇の失脚は胡錦涛の敵だった)、地方政府の副省長とか副市長クラスは、ときどき見せしめで逮捕され、十三年とか、結構長い刑をくらう。先週も重慶特別市の高官が逮捕、自宅から高級スーツ百着、靴貳約束、豪華自動車が押収されたそうな(IHI,3月14日)。

 ところで中国独自の高級ブランド品って、無いのですかね。中華の「愛国者」の皆さん?
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(読者の声1)貴誌2524号に書評のあった、『中國の顔』(野間・亀井ほか。社会思想研究会出版部 昭和35年)ですが、樋泉さんは、次のように表現された。
「昭和35年5月30日、野間宏、亀井勝一郎、松岡洋子、竹内実、開高建、大江健三郎、白土吾夫の7人からなる日本文学代表団は「インド国際航空機に登場して、ネオン瞬く東京から香港へと飛び立った。・・・・・やはり日本文学代表団の目は節穴だらけ。アゴ・アシ付の超豪華・無責任ツアーだ。人騒がせな話である」(引用止め)。

感想です。
共産国家による西側のマスコミ文化人招待作戦はソ連で始まっています。
戦前バーナードショーなど著名な文化人がソ連に招待され大歓迎を受け、帰国してスターリンを褒め称えました。その裏で恐怖の強制収容所や大虐殺が進行していました。
招待客にはKGBの若い美女があてがわれ夜も接待をしたといわれています。唯一良心的なアンドレ・ジッドだけが、迎賓館の窓から内部で行われている豪華な宴会を覗き込む飢えた子供たちを見て、帰国後「ソビエト紀行」を発表し地上の天国といわれたソ連が話とは違う、ことを指摘しました。
これに対してソ連の影響下に入っていた仏の文壇は彼を大々的に非難しました。しかし結果はご存知の通りジッドが正しかったことを歴史が証明しました。
 日本文学代表団にはジッドはいなかったようです。
   (MC生)


(宮崎正弘のコメント)あの訪中団のなかで、意外なのが亀井勝一郎。浪漫派の面影ナシですか、あれでは。竹内実は、その後、おおきく揺れました。開口健は素晴らしく良くなりますが、それはベトナム戦争を現場に見て、小田実らニセ文化人の「ベ平連」運動と決別してからです。ほかの人たち? 救いようがないですね。



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(読者の声2)島田洋一先生のブログに、「おかしな肩書―金賢姫「元死刑囚」 として、次のようなことが書かれています。
「或る会合で、金賢姫「元死刑囚」というメディアが好む“肩書”はおかしいという話が出た。
私もそう思う。
 金賢姫・元北朝鮮工作員となぜ言わないのか。
  金正日に違法に大金を貢いで“ノーベル賞を買った男”=金大中・元韓国大統領なども、かつて死刑判決を受けているから「元死刑囚」だ。
 金大中は「元大統領」で、金賢姫は「元死刑囚」というのでは整合性が取れない。
 ついでに言えば、盧武鉉などは、「元北朝鮮宦官」
  (88ルート)


(宮崎正弘のコメント)ついでに言えば宮本顕治も「元死刑囚」です。日本のマスコミはあまりに意図的で政治性が露骨ですが、情報操作が見え透いていますね。



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(読者の声3)貴誌通巻第2524号に「次々と暴かれるドイツの真相を知れば知るほどに、表題のようにドイツに学ぶことなんぞ、もはや無いという結論が出てくるのだった」と書かれました。
アデナウァー元ドイツ連邦共和国首相は、首相執務室の壁に教育勅語を貼っていたそうです。占領下そしてそれ以降の日本の国会議員たちと比べると見識のレベルが違っていたようです。
しかし、別な見方をすれば、私の机の上に貼ってある文天祥の言葉に訪れる人が気がつかないのと同様、誰もドイツでは教育勅語が貼ってあっても気にも留めないからこそ貼っていられたのだともいえます。

ところで、気になるニュースを読みました。
MITの研究チームがウルトラキャパシターの実用化に目途をつけたとの記事です。キャパシターの蓄電容量は、面積に比例するので、薄く小さいものを多重に実装すれば、同じ体積の中に詰め込める電気エネルギーの量が増えます。
日本では、オムロンを中心とした数社のグループとセイコー系列の某会社を中心とした数社のグループが研究開発にしのぎを削ってきました。
またMITでも研究されている旨、Time誌で以前読みました。ここで、MITの研究グループが実用化に一歩踏みこんだようです。今のところ携帯電話用くらいの小容量のものの製品化が目標のようですが、将来は自動車用のものもできるようになることでしょう。20年くらいはかかるのでその間はリチウム蓄電池が中継ぎ技術の主役となるであろうと以前から想ってきましたが、もっと早まるかもしれません。
なにせ充電時間が非常に短い、しかも、充電、放電を繰り返しても劣化しません。しかも、リチウム蓄電池のように内容物が漏れ出て、事故を起こす心配もありません。
以前、私が、「ポリナノキャパシター」と書いたような超薄膜を超多重実装したものができるようになれば、南鳥島およびその周辺に10キロ四方を太陽電池で敷き詰めて、そこで得られた電気をタンカーに積んだポリナノキャパシターに充電して、日本に運ぶといったことも考えられます。
また航空機に積んでタービンをモーターで回せば、ガソリンを使わないジェット機もできます。そこまで行くには、まだ道は遠いのですが、先ずはめでたい一歩です。
   (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)ともに貴重な情報でした。有り難う御座います。
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日本保守主義研究会が「宮崎正弘独演会」

予約していただくと割引になります(17日締め切り)。

日時   3月20日(金・祝日) 14時開会(13時半開場)
講師   宮崎正弘
演題   「激動の世界情勢を読み解く〜中国・アメリカそして日本」
入場料  学生無料。予約割引2000円(一般)。当日券3000円。
 会場   杉並区産業商工会館 (杉並区阿佐ヶ谷南3−2−19)
      http://www2.city.suginami.tokyo.jp/map/detail.asp?home=H04880

 ★下記へ御予約下さい。郵便番号、ご住所、お名前を。折り返し、割引券<2000円になります>の葉書をお送りします)
 http://form1.fc2.com/form/?id=398503
 当日券は3000円です。予約されて都合がつかなくなってもキャンセル料はかかりません。
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4月5日(日)、鄭南榕顕彰会が第5回台湾建国烈士・鄭南榕記念 台湾問題講演会
   歿後20年を迎え葉菊蘭夫人と令嬢の竹梅さんが臨席

 戒厳令下の台湾において、公開の場で初めて台湾の独立建国を叫び、あるいは2・28事件の真相究明を求め、遂には一死をもって国民党の圧政に抗し、台湾に民主・自由の道を開いた台湾建国の鄭南榕烈士。
 鄭烈士は1988年末、台湾独立建国聯盟主席だった許世楷氏(前駐日代表)の「台湾共和国憲法草案」を、自由時代社を主宰し自ら編集長をつとめる週刊誌「自由時代」に掲載。1989年の年が明け、検察は叛乱罪容疑で召喚しようとしたが鄭烈士は頑として応じず、台北市内の自社に籠城、完全な言論の自由を求めて抗議し続けた。「国民党が私を逮捕できるとすれば私の屍だけだ」と宣言、4月7日午前9時過ぎ、警官隊が包囲する中、ガソリンをかぶって覚悟の自決を遂げられた。享年42。

 今年は自焚後20年という節目の年にあたり、葉菊蘭夫人(前行政院副院長、前高雄市長)と一人娘の竹梅さんも臨席。鄭烈士と親しかった本会の宗像隆幸会長と、日台安全保障問題の第一人者の川村純彦氏を講師に「台湾問題講演会」と銘打って開催いたします。奮ってご参加くださいますよう謹んでご案内申し上げます。
                            鄭南榕顕彰会
                記
■日 時 2009年4月5日(日) 午後2時30分〜7時30分(開場:2時)
■会 場 文京区民センター 3A
     東京都文京区本郷4-15-14 TEL:03-3814-6731
     (文京シビックセンターの斜向い)
     【交通】都営地下鉄:三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
         東京メトロ:丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩3分
         JR総武中央線「水道橋駅」徒歩10分
■講演1 宗像隆幸氏(鄭南榕顕彰会会長、アジア安保フォーラム幹事)
     演題「日台運命共同体の意味」
     宗像隆幸(むなかた・たかゆき)昭和11年、鹿児島県生まれ。明治大学経営     学部卒業後の昭和36年、台湾青年社(台湾独立建国聯盟の前身)に参加、機関誌「台湾青年」の編集長などを務める。主な著書に『新しい台湾』『台湾独立運動私記』『台湾建国』など。現在、台湾独立建国聯盟中央委員、アジア安保フォーラム幹事、鄭南榕顕彰会会長、日本李登輝友の会理事。

■講演2 川村純彦氏(川村研究所代表、岡崎研究所副理事長)
     演題「日台関係の戦略的な重要性」
     川村純彦(かわむら・すみひこ)昭和11年、鹿児島市生まれ。同35年、防衛大学校卒業(4期)後、海上自衛隊に入隊。対潜哨戒機パイロット、在米大使館     防衛駐在官、第5(那覇)及び第4(厚木)航空群司令、統幕学校副校長などを歴任。     平成3年、海将補で退官。現在、川村研究所代表、NPO法人岡崎研究所副理事     長、日本李登輝友の会理事。

■参加費 1,000円

■懇親会 同会場にて、午後5時30分〜7時30分【懇親会費:3,000円】
■お申込 4月4日(土) 申込フォーム、FAX、メールにて
     申込フォーム:http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0043.reg
     FAX:03-5211-8810 E-mail:info@ritouki.jp
■主 催 鄭南榕顕彰会(宗像隆幸会長)
     〒102-0075 東京都千代田区三番町7-5-104号 日本李登輝友の会気付
     TEL:03-5211-8838 FAX:03-5211-8810
     E-mail:info@ritouki.jp
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第5回「台湾建国烈士・鄭南榕記念 台湾問題講演会」 申込書
*お申し込みいただいた個人情報は他の目的で使用しません。

ご氏名:                TEL:

懇親会:出席 欠席(いずれかに○をつけてください)
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宮崎正弘の新刊  http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
  四月初旬刊行決定
 宮崎正弘・石平『中国人論』(ワック。仮題) 
       

宮崎正弘の近刊  絶賛発売中!
『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫、980円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)
 『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
 『北京五輪後、中国はどうなる』 (並木書房、1680円) 
 『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との共著。徳間書店、1575円)
 『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』(KKベストセラーズ、1680円)
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