国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/03/04


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成21年(2009年)3月4日(水曜日)
       通巻第2515号   臨時増刊号
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 雨にも負けず雪にもめげず、不正を糺すまで活動を止めません

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 本日「南京大虐殺のデタラメを糾弾する国民集会」があります!

 《『反日記念館』出版記念集会》
     ― 中国の抗日記念館から不当写真を撤去せよ! ―

昨年の「シンポジウム・中国の抗日記念館から不当な写真の撤去せよ!」を活字化し、あらたに中国全土の抗日記念館の一覧などを付した『反日記念館』が平沼赳夫衆議院議員監修のもと今般刊行されました(展転社刊/1000円+税)。
これを記念して下記の要領で集会を開催いたします。各位の積極的なご参加をお待ち申し上げております。
 
☆日時 3月4日(水)午後6時30分開会
☆会場 文京シビックセンター・小ホール(文京区役所内/電話03-5803-1100)
東京メトロ南北線・丸の内線「後楽園」、都営三田線・大江戸線「春日」
☆会費 2000円(新著進呈)
☆登壇(予定/敬称略)[中国の抗日記念館から不当な写真の撤去を求める国会議員の会]:平沼赳夫・島村宜伸・亀井郁夫・西村真悟・松原仁・稲田朋美ほか多数
[中国の抗日記念館から不当な写真の撤去を求める国民の会]:阿羅健一・宮崎正弘・富岡幸一郎ほか。
主催 中国の抗日記念館から不当な写真の撤去を求める国民の会(会長・阿羅健一)。
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 参考資料
 「反日宣伝キャンペーンは洗練されたが、中味のでたらめは変わらない」
南京大虐殺記念館リニューアル視察記
        
                      宮崎正弘


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南京市内にある「侵華日軍南京大屠殺遭難同胞記念館」(反日記念館の正式名称)は従来の敷地を三倍に広げ、展示内容に関して疑問だらけの写真パネルや模型、蝋人形をふんだんに並べたてたうえ入場無料という大盤振る舞い。
 四年前に見学したとき、町外れのごみごみした街区にあった場所に変わらないのに南京市の都市計画で記念館前は六車線道路となり、来年は地下鉄も乗り入れる。
 記念館付近は新興のビジネス・タウンと化しており南京副都心のひとつに変身していたのは驚きだった。東京でいえば五反田か大崎のような界隈に企業ビルが林立して景観がかわった図を描くといい。

 道路に面した入口には戦争で亡くなった子供を抱える母親が天にむかって慟哭する十五メートルほどのモニュメントが聳え、門までつづくコンコース風の露天廊下には十点ほどの戦争犠牲者の銅像が並んでいる。観光バスがときおり停車して団体客を降ろす。ほぼ全員がそのモニュメント群の前で写真を撮る。
 門から敷地内に入ると不気味な黒石の巨大な固まりが両脇に迫り、狭い路とくぐるように抜けるが、一種圧迫感を感じさせる。中庭には例の300000という意味不明の数字が大きく壁に彫られている。そんな箇所が三カ所に増えている。


 ▲仕掛けをビジュアルに加工

 なにごとも仕掛けがビジュアルで、前衛彫刻やモニュメントなどを駆使して視覚に訴える工夫が巧みになっている。
 入場すると最初に暗い室内。映画のフィルムが断片的に回っている。
 目が馴れると中華門の再現で日本軍に砲撃されている場面だ。残酷な戦争被害を想起させたいらしい。その次の暗くてただっぴろい部屋には天井から「300000」の点滅、戦死した指導者の顔写真が中央スクリーンに次々と炙り出され、どうやら瞑想と反省を強いる空間らしい。
 時折、鐘が静かに鳴り響く。
 その部屋を抜けると本格的なパネル展示が始まる。最初の文言は「1937年7月7日、日本軍国主義は廬講橋事変を起こし、全面的な中国侵略の戦争を発動した。同年8月13日、日本軍は上海を攻撃し、上海を南京攻略の第一歩とした」と説明。なんだか日本語がおかしいが、意味は通じる。「公然と国際公法に違反して武器を手離した兵士と身に寸鉄も帯びない平民達を大量虐殺した。(中略)三分の二の建物が破壊され市内で起こった強姦輪姦などの暴行は二万件以上」と最初から嘘が大げさに記述され、つづけて「ここに展示されている写真、資料、映像と実物はすべてゆるがぬ歴史的証拠」と断定している。「この世のものとは思われない大惨事」とも書いてある。

 扇動的文章で「揺るがぬ証拠」と書くだけで、科学的立証をしなくても人民が納得するなら、これほど知的水準の低い国民はないだろう。しかし人間の本能と直感にすぐれた中国人がこんな展示ですべてを信じるとは到底考えられない。
「813事変」の説明は、「上海駐屯日本海軍陸戦隊将校二人が車に乗って虹橋飛行場に飛び込んで挑発した」と逆の説明がある。
 資料展示は日本人が提供した当時の『アサヒグラフ』の上海戦跡集などが飾られ、写真は日本軍が捕虜をならべて見守っているものを、「捕虜を虐殺する日本軍」と勝手な解釈になっている。
 一向に改訂箇所がなく、以前の展示の醜悪さとそれほどの差違を感じない。改心していないのである。


 ▲まったくデタラメ宣伝の反省の色なし

 具体的にいったい何が変わっていたか。
 外務省筋の報告ではヤラセが明らかとなった「鉄道駅に置き去りの幼児が慟哭の写真(ライフ)」と「鶏をかつぐ日本兵」から「盗んできた」のキャプションが削除され、中国の婦女子を護衛する日本兵を「強制売春連行」という虚偽の記述も。これら三点とも撤去されたので、「努力のあとが見られた」という。

  五月には同館出口に「四川省大地震で日本救援隊の活躍」をカラー写真で展示するなど反日色が希釈されたかのような報道もあった。内部を克明に見た。たしかに日本の国会議員有志が抗議した三点だけは展示場から消えていた。

 だがそれが日中友好の証しではなく、前の表記や解説より嘘は狡猾になって、しかも内容は一段と反日色が濃くなるという老獪さが露骨だった。
 「荷物を運ぶ日本兵」の写真には「盗んだ物品」とか、余計な説明書きが付いたり、以前のような短絡的な「反日」からソフィスティケートされた洗脳装置へシフトしているのである。だから以前より悪質なのだ。
 松井石根の展示説明箇所では「大虐殺を引き起こした首謀者のひとり」とキャプションがあって、隣は「武運長久の日章旗」。その隣には東史郎の日記帳がガラスケースの収まっていて、なんだか国宝級の扱いを受けている。
 怒りを通り越して吹き出したくなる。

 光華門の戦闘は「日本軍隊は逮捕して武装解除した中国軍人を縄で縛り、集団で銃殺するため公害に連行した」、「揚子江の沿岸には日本軍に殺された南京大虐殺犠牲者の死体が山のように積もっていた。日本軍は国際安全区で秩序維持にあたった中国警察および難民を虐殺現場へ連行した」と記述も間違いだが、おかしな日本語の説明がある。
 「市民に逃げ込んだ便衣隊」とか「夜、捕虜が逃げるのを日本軍は放置した」とか、正しい説明は一カ所もない。揚子江に浮かんだ夥しい死体は国民党軍が対岸から機関銃掃射した結果ではなかったの?
 虐殺の証拠写真がないので、でっち上げた歴史を想像させるため空想的な絵画で大きく虐殺場面を展示している。無辜の民を日本軍が機関銃で虐殺するという事実など無論、なかった。

 だから洗脳の手段も手が込んできた。改築前も壁面一杯の絵画による想像図だったが新装記念館の中央コーナーには以前と違う前衛画家による想像絵画。それも壁面を巨大に使ったものが二点に増えていた。
 説明に曰く「中国人を銃殺する」「中国人を斬り殺す」「中国人を焼き殺す」「中国人をおぼれさせる」。その現場からでたとかの人骨もご丁寧に展示し、さも証拠品のように。
また当時の日本で出ていた大阪日々新聞の号外「南京城を完全占領、国民政府屋上に翻る大日章旗と本社旗」。大阪朝日新聞の一面トップは「日の丸」が三段抜きで見出しは「南京遂に陥落す」の紙面も展示している。


  ▲アイリスチャンが英雄視

 向井・野田両兵士が虐殺を競ったなどという「百人切り」の嘘も、当時の新聞の拡大パネルをまだ展示している。点数は前より多い。
 日本の当時のグラフ誌から取った写真は原典に「乳母車に荷物乗せて歩く兵隊さん(中山路にて)」とあるが、記念館の展示では「略奪した事実がばれるので検閲で不許可という印がついている」と余計な説明が加わっている。
 「日本軍は狂ったように大虐殺を行うと同時に南京の至る所で多くの女性を強姦した。いつも白昼でも集団輪姦を行い、また思いのまま中国女性を殺したり、妊娠した女性のおなかを刺し、胎児を取り出したりした。これらの事実から日本の軍国主義思想を注入されてファシズム軍隊の野蛮性と凶暴性は十分に暴露された」とある。やはりアジ文章のレベルで訳文もおかしい。説明文を書いた側の知能程度が疑わしい。
 一方、最高裁で敗訴した東史郎(虐殺があったなど虚偽証言)は格別の扱いでカラー写真がなんと五枚も展示され、南京市長にあてた手紙からはじまって、全五十五集もある東史郎の資料集もガラスケースに飾ってある。特別コーナーには洞富雄、藤原彰、本多勝一らの書籍が特注のガラスケース入りだ。「日本人もこうやって記述しているぞ、文句あるか」とでも言いたげ。

 以前は東史郎の絵はがきセットも売っていたが、いまは著作だけ(敗訴の事実は触れていない)。しかも東史郎本は一冊400元と高価。日本でまったく無名のこの人、中国で有名人だ。
 ロビィにある売店で執拗に売りつけようとするので、「一冊四十元なら買ってもいいよ」と言うと、「宣伝用DVDもつけて400元に負けるヨ」(実際は一元もまかない)と譲らない。「四十元の価値もない本ですよ」と筆者が言うと、さっと持ち場を離れて、「この花瓶どう?あの掛け軸は?」。
 いったい、この売店の目的は何だろう。


 ▲不当裁判の部分だけを抜粋

 中国側が東中野教授を訴えた裁判も、名誉毀損で遺族が起こした野田・向井裁判も中国に有利な局所だけを切り取って「勝訴」と喧伝している展示が増えていた。「不都合な真実」は隠したまま。
 詳しい経過はこの「正論」の読者には不要と思われるので省くけれど、夏淑琴というおばさんの裁判では、中国で行われた裁判の代理弁護士が出廷したときのマントなるものまで飾っている。

 日本における百人切り裁判の結審は左翼裁判官らによる不当判決がでたが、部分的には原告側が勝利している。大枠で中国におもねる判決だが、判決主文の肝心な部分では「百人切りがあったとは疑わしい」旨、ちゃんと書かれている。

 だが中国の展示では「上告を退け、原判決を支持し、終審により敗訴と確定している。これで日本戦犯遺族の法的手続きを通して百人切りの歴史事実を否定しようとする企ては破産した」などと事実を曲げた書き飛ばしがある。
 展示をつくづくと眺めながら、中華思想の独善と狂信、その洗脳装置としての記念館のスタイルがどうして洗練されてきたのかを考えていた。
 それは展示方法がヴィジュアル化しただけではなく、ひたすら「国際性」を偽造し、「客観性」を偽装しているからである。

 だから意図的に欧米人ジャーナリストや牧師ら第三者的な「証言」を駆使するのだ。 
 アイリス・チャンと並んで本多勝一、洞富雄などが英雄扱いを受けており、とくに本多の『南京への道』の著作実物に加えて、本多が使ったカメラ二台と取材ノート(朝日新聞社のスクラップブック四冊!)が展示されていて、この場所へ来るとまた吹き出したくなる。本多が日本の論壇で相手にされていない事実など一言も書いていない。

  展示館の出口は吹き抜け三階分。
 左手にテレビ画像が二十ほど並びハリウッドで造らせた宣伝映画を上映している。残りの空間を立体図書館として、犠牲者の個人ファイルをさも重要文献のように積み上げている。こうなると演出がしつこいという感じ。
 凄い記録図書館と見まごうばかり。試しにファイルを一、二冊抜き出して中をみたら、A4二枚の資料だけ。これを百科事典一巻ほどボリュームがあるファイルに重々しく挿入して天井まで積み上げ「なによりの証拠だ」と主張している。


 ▲展示室のみならず仕掛けは公園の敷地一杯に工夫されていた
 
 展示館をでると、中庭ブロックがあり、光華門を模した門のモニュメントのまえにゴロリと首の模型が転がる。
 しかし中庭では展示館内部へ入らないでピクニックがてら弁当を広げている付近の人もいる。入場を無料にすると公園がわりの利用者も多いようだ。 
 中庭の一段高い場所にアイリス・チャンの金箔の銅像が建っている。
 これじゃまるで英雄である。在米華僑の裔、アイリス・チャンが書いた『ザ・レイプ・オブ・ナンキン』は英国のペンギンブックスにまで加わって世界のベストセラーになったが、政治宣伝キャンペーン用の謀略文書かと思われるほど虚偽の記載が多い。東中野修道氏らが数年にわたって写真を照合し、緻密に検証の結果、多くの写真が合成、偽物、違う土地や季節のものと判明した。展示パネルはそんな経過や事実の証明になんの配慮もされていない。

▲他方で無言の修正も


 「前事不忘、後事之師」をモットーの反日展示館のなかで、いくつかの展示は「修正」が無言の裡に行われている。

 第一に中国共産党だけが抗日戦争を戦った人民の英湯だという従来の自己宣伝色を大きく後退させ、替わりに国民党が抗日戦争の主体だった歴史的真実をそれとなく匂わせる論調に説明と展示がさりげなく変更されている。
 三年前、廬講橋の「抗日記念館」リニューアル式典で胡錦涛主席は蒋介石の功績を認める演説をしたが、これは中国共産党が台湾を懐柔し抗日キャンペーンに巻き込む深謀からだった。直後から連戦、宋楚愉など国民党幹部を次々に招待するなど路線変更の延長線上にある。
 だから台湾のコーナーが新設されており、な、なんと霧社事件が「抗日蜂起」の源流という位置付けに無理矢理にされ、しかも日本の台湾統治が「日本の台湾侵略」とだけで概括されている。

 第二に国際的視点の導入だが、「東京裁判」展示コーナーにはいると、天井から「青天白日旗」「米国」「イギリス」の旗が吊されているではないか!
 総じて共産党だけが正しい、という従来の展示内容を「国際色」豊かにし、しかも「客観性」を装う工夫をしたのだ。
 たとえば外国人の”証言”コーナーが飛躍的に増加していた。もとよりマギー牧師やラーベの日記からの援用も目立ったが(この二人は銅像もある)、これら外国人の列に偽情報の震源地となった「田拍烈」(ティンパリ)のことが大きく飾られ、「駐在記者」とある。しかし国民党の秘密顧問だったという記述はもちろんない。
 「徳丁」とはダーディン記者のことで、南京に滞在し、軍艦で上海に出て1937年12月18日にNYタイムズに伝聞による虐殺報道を打電した人物。85年に登小平が(功績をたたえるために?)会見した。
 以下、マクダニエル(AP記者)、スティール(NYヘラルド・ディリー極東記者)、ジョージ・フィッチ(牧師)、ジョー・マギー(牧師)、ジェイムズ・マッカラム(米国牧師)、クレーガー(ドイツ商人)など安全地帯にいた人の日記やメモを特大コピィし、都合の良い場所だけを引用して飾ってある。

 第三は「正義」「公正」の偽造である。
 東京裁判を全面に出して日本の「不正義」を訴え、反日包囲網の謀略のごとくに国際的支持を強調しているのだ。
 意図的に外国人の記録を借りて、なんとしても虐殺があったとする国際的認知を誇示して客観性を装うわけだ。つまり抽象性を同時に強調することによって和平の主導権を中国がとる姿勢がありあり。


 ▲不思議な迷走の場所も

 中庭をでて、次の施設は「犠牲者」を黙祷する瞑想的空間が三カ所も作られている。
 展示館の出口にも「十二秒」という瞑想空間が造られている。
 理由を尋ねると、「虐殺は十二秒にひとりの割合だったから」だそうで、十二秒ごとに天井から水滴がチョボンと落ちて水煙が上がる映像、音響が暗い空間に広がる仕掛け。これでは嘘のうえに嘘を重ねることになる。
 中庭をまがりこんで公園内には人骨模型を飾る「万人杭」がある。そこからお墓を連想する参道を突き当たると「尊」の石碑。つまり犠牲者を悼む空間がまたしつらえてある。そして一番奥にある噴水公園には平和の母子像が高くそびえる。
 総じて日本の”蛮行”を中国人が寛大にも許してやるという設計思想があり、道徳的な位負けを日本人に心理的に強要する仕組みなのである。
 典型は撫順監獄に収容して徹底的に洗脳した(のちに「中帰連」を形成)ことを「中国人民は寛大な対日政策」を取ったとし、「310万余の人を日本に送還した」、蒋介石の事績が、あたかも中国の功績に早変わり。

 中帰連メンバーを洗脳し日本に帰国させた後、宣伝戦争の代理行為に走らせたが、この行為は、「新中国による日本戦犯の改造」で「人道的優遇」のもとに「大量に感情のこもった感化」による教育で「平和的な反戦人士に変えた」と定義している。
 また残留孤児は、「数千の残留孤児を死亡線上から救い出し、乳を飲ませ、自分は食べなくても孤児に食料を与え、人道的精神」云々。こうなると満州建国も単に一言だけ「でっち上げ国家」で「日本の侵略」という総括だ。歴史的事実を基本から無視している中華思想が根底にあるから、こうしたデタラメ、支離滅裂の論理も成り立つのだろう。

 だが出口のコーナーへ行くと「歴史の鏡」「歴史の教訓」と大書特筆されており、「世界平和を守るために努力しなければならない」なんて、おどろおどろしくも浅ましい教訓を垂れている。
 田名角栄と毛沢東の握手、福田赳夫、小渕恵三、安部晋三ら訪中した首脳のパネルがずらり並び、最新版には胡錦涛と福田前首相が握手するカラー写真を展示している。
 それまで日本をあしざまに非難し、その舌が渇かない場所で、大声での日中友好演出なのである。

(この文章は昨年11月発売『正論』12月号の拙文からの抜粋です)
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  • 名無しさん2009/03/04

    相手が反日なら、「現代の反日の様子」を延々と報道し続けるといい。あからさまに昔の事をどうこう言っても水掛け論にしかならないし。「洗脳」(共産主義が起源の言葉ですが)された人は「主義者」になってますからなに言っても無駄。アグネスチャンころのように逆切れするだけですし。

    日本に反共のマスコミが無いのが、口惜しいですね。極論も発言が許されるのが「自由」の証明ですから。

    シナは相変わらずで、中朝戦争を早く始めて欲しいものです。

    ソ連のように解体、民営化(民主化では無い!)される事を願ってます。

    貴誌のような真実の報道のますますの発展を願って止みません。

    最近になっていろいろとわかり、今まで無関心であった自分を後悔するばかりです。

  • 名無しさん2009/03/04

    日本も「本田勝一」「洞富雄」「藤原彰」「朝日新聞」「笠原十九司」「ラーべ」「アイリス・チャン」の日本非難の言動と反論をする「南京・通州記念館」を作って欲しいものです。