国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/02/26


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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成21年(2009年)2月26日(木曜日) 
         通巻第2507号  
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 胡錦涛、糖尿病悪化説が駆けめぐる
  秋に習近平(副主席)と交替という噂はどこまで本当か?
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 胡錦涛主席がチベット党書記時代、重度の高山病にかかり、ラサで執務できず殆どを四川省成都にいたというのは事実だが、その後、糖尿病を患い、執務に支障が出ているという噂が以前からチャイナウォッチャーの間に広がっていた。

 直近の北京の流言に曰く。秋の国慶節軍事パレードで「異変」が起こり、胡は引退を余儀なくされ、上海派で太子党の習近平(現国家副主席)と交替するというのである。

 陰謀と策略の国で、重病説はときとして政変前夜に流れる特徴がある。
 だが、アフリカ歴訪、サウジアラビア訪問のあと、ヒラリー訪中でも胡錦涛は頻繁に登場しており、重体説は怪しい。

 第一に政敵=上海派が太子党と組んで、意図的に流している可能性がある。
 第二は逆で、胡錦涛派が自ら流し、各派がどう動くか反応を見ている可能性もある。
 第三は、チベット党書記の王楽泉を近く更迭説があり、そうした人事争奪に政治的に絡んでいる可能性もある。

 いずれにしても密謀、策略、謀略が飯よりも好きな北京中南海の奥の院で、本当に何が起きているかは誰も分からない。

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(読者の声1)通巻2506号で紹介の『兄弟』余華 (著), 泉京鹿 (翻訳)をAmazonで、文革から改革開放の時代、極端から極端の現代中国四十年の悲喜劇を余すことなく描ききった、まさに大傑作、とありましたのでこんど読んでみます。
内容紹介で『1980年代、開放経済がはじまると、中国は破竹の勢いで成長しだした。
街の問題児だった弟・李光頭は、廃品回収業で商機をつかんで大富豪にのし上がる。
しかし実直だった兄・宋鋼は、国営企業の職を失い、街々を転々とする行商の身となった。李光頭の強い願望が開かせた、処女膜美人コンテストとは。
売れぬ豊胸クリームの在庫を抱えた宋鋼がとった決断とは。欲望が欲望をよぶ虚栄の荒野の果て、兄弟には破天荒な結末が』
豊乳クリームは昔からの定番商品ですからわかりますが、処女膜美人コンテストって?

中国ではどこの都市でも一歩裏道に入ると処女膜再生手術の張紙が至る所にありますね。日本でも昭和40年代くらいまでは雑誌に広告が載っていたような記憶が。中国で見つけたビデオCDで処女膜再生のものがありました。〜医学院と銘打っていたので本来は教材用かも知れません。内容は処女膜再生手術の模様を映し続けるだけ。顔も体もでてこない。ひたすら処女膜の縫合を映すだけです。
人工処女膜で検索したらいろいろヒットしましたが、宣伝文句には笑ってしまいます。

『処女膜破損の修復“貞徳紅”人造処女膜の発明は世にたぐいのない難題を解決しました。便利で痛みなくて、再び処女の体が作れます。“聖女--貞徳紅”は1993年に日本京都人体運動科学研究組織の久木四郎博士に発明されて、最初日本の瀬戸内海沿岸のいくつかの“女子家政学院”で流行っていて、1995年からタイ国の暹羅湾(シャム湾)の娯楽圏(パタヤ?)にいる売春婦の間で流行っていて、今はもう東南アジア、南アジア及び中国東南エリアに人気があって、多くの女性に喜んで受け入れられています。』 
日本製ということになっているところもいかにも怪しげ。台湾の深夜番組など日本で大人気みたいな商品がたくさん出てきますが、見たことも聞いたこともない商品が多いです。逆に日本ではほとんど忘れられているのに台湾人には人気の商品もありますね。
「伊豆の踊子」にでてくるカオールだとかカワイの肝油ドロップなど新宿の薬屋さんでは人気商品だったりします。
正露丸などもそのうち日本より中国・台湾で有名になるかもしれませんね。
   (PB生)


(宮崎正弘のコメント)征露丸は、戦後、なぜか正露丸となって、それでもソ連が崩壊したおりに佐々敦行団長、村松剛顧問でロシアの貧困地帯に慰問にでたおりに正露丸がたいへん喜ばれたという話を生前、村松さんから伺ったことがあります。ロシアに征露丸とは、これいかに。



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(読者の声2)中国が女性を強制連行中―ウイグルの未婚者を年間八万人!
ブログ「台湾は日本の生命線!」より。ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-668.html

■現在進行中の侵略、殖民地支配、虐殺、そして強制連行 

中国は、日本がかつてあの国を「侵略」し、「殖民地支配」を行って「略奪」「虐殺」をほしいままにし、さらには労働者から女性までを大量に「強制連行」したと宣伝している。そのために日本では、贖罪意識を植えつけられ、中国に頭が上がらなくなっている者がいかに多いことか。先ごろの田母神論文を巡る政界、マスコミによる子供染みた騒動(歴史論争などではなかった)も、そうした人々が惹き起こしたものだった。

日本が本当に「侵略」したかどうかについては様々な分析、意見があるが、ただはっきり断言できることは、中国が今日、ウイグル人の地である東トルキスタン(新疆)を「侵略」し、過酷な「殖民地支配」を進めて住民を「虐殺」し(拷問、処刑の他、予告なしの秘密核実験による死者を含めれば、少なくとも数十万人は殺されている)。しかも戦時ではなく、平時においてである。

そして女性の「強制連行」もまた、今現在行っている。目下、東トルキスタンに君臨する権力者は王楽泉・新疆ウイグル自治区共産党委員会書記で山東省の出で、今や自治区は山東人の王国さながらである。官僚の八割以上は山東人で占められ、誘致される企業も労働者も多くは山東省からだ。そして同省へは、ウイグル人の若い女性たちがはるばると、そして大量に運び出されているのだ。

■昼が奴隷労働、夜は売春―明かされ行く実態

自治区では二〇〇六年以来、十五歳から二十五歳までの未婚女性が年間八万人、「工場で働く」との契約を自治区政府との間で結ばされ、山東省内の手工業の工場などに運ばれている。契約期間は三年間。多くの農民工が仕事からあぶれている中、なぜ彼女らに職場があるのかといえば、それは低賃金のために中国人が嫌う仕事だからだ。そのようなところで彼女たちは奴隷のようにこき使われている。
女性たちは自ら希望して行くのではない。各戸はもし該当者がいれば一人を差し出し、契約しなければならない(現段階では農村部が対象。やがて都市部でも・・・)。

要するに強制連行なのだ。たとえばこういう話がある。病身の母親の面倒を一人で見るある娘が連行されることになった。もちろん娘は拒否した。そこへ他所で働く娘の兄が戻って来て、娘を連れ出そうとする警察官と揉めた。兄は三年の刑で投獄され、娘は母親を置いて引っ張られて行った・・・。

以上は日本ウイグル協会の イリハム・マハムティ氏から聞かされた話で、同氏の新著『中国の狙いは民族絶滅―チベット・ウイグル・モンゴル・台湾、自由への戦い』(まどか出版、共著)にも詳しいが、同氏は昨二月二十二日、在日台湾人医師のグループの会合で講演を行い、次のような最新情報を伝えた。
「昨年十月、三人の娘たちが逃げ帰ったが、その話によると、彼女たちは昼は工場で働かされ、夜は工場長らによって売春をさせられていると言う」。
まさに誰もが想像していた通りである。所謂「慰安婦の強制連行」のようなことが、実際に中国によって行われているのだ。

■日本人は許せるかーおぞましき民族浄化の計画

二〇〇六年に連行された女性たちが、契約の切れる〇八年末に、果たして故郷へ帰って来れるかどうかが注目されたが、その一部はたしかに帰った。しかし、一度は帰ったが、再び山東省に戻らなければならなくなっているらしい。
ではなぜこのような強制連行が行われるのか。
イリハム氏によれば、それはウイグル民族を浄化し、東トルキスタンを住民の反抗のない地域に変えるためだろうと言う。毎年結婚適齢期の女性を八万人も連行するのである。彼女たちの多くは山東省で結婚し、中国人の子供を生むことになるはずだ。これでは男性は子孫を残せなくなって行く。

実際に王楽泉は二〇〇八年二月、「新疆ウイグル自治区は、二、三十年後には完全に安定する」と述べている。二十一世紀の今日、このような残虐なことがどうして許されようか。日本人は、このようなおぞましい中国の所業を見て見ぬふりをするわけにはいかないはずだ。
贖罪意識に苛まれている者もまた、それほど自分には良心があると信じるなら、今すぐにウイグル人への侵略と民族浄化を非難するために立ち上がれ。

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ウイグル人も参加、その解放も訴える!
中華膨張主義を許すな! 2・28台湾防衛デモ行進

台湾は台湾人の国だ! 中国の侵略を許すな!
台湾は日本の生命線だ! 台湾を防衛せよ!
日本人と台湾人はチベット、ウイグル、南モンゴルの民族自決を断固支持せよ!

南モンゴル、ウイグル、チベットへの侵略を完了した中国覇権主義の膨張の矛先はす
でに西へ向かい、台湾を併呑して東シナ海、南シナ海を「中国の海」とし、太平洋に
勢力を伸張させるべく軍備拡張を加速させております。もしこの戦略目標が達成され
れば日本もまた、シーレーンを扼されて生殺与奪の権を奪われ、属国と化することで
しょう。
そこで私たち日本人と在日台湾人は本年も、四七年に発生した「二二八事件」(中国
国民党軍による台湾人大量虐殺事件)の記念日に、下記の要領でデモを実施し、日台
関係の強化と台湾防衛、さらにはウイグル、チベット、南モンゴル諸民族との提携な
どの決意表明を、政府、世論、そして中国政府に対して行います。心ある方々は、奮
って参加を!

                 記
■日 時 2月28日(土) 14時 出陣式 、14時半 行進出発
■集 合 大久保公園(新宿区歌舞伎町2−43。ハローワーク裏、都立大久保病院前)
      【交通】JR「新宿駅」東口から徒歩7分。歌舞伎町方面へ。
          西武「新宿駅」から徒歩3分。
          都営大江戸線「東新宿駅」から徒歩4分。
■コース 大久保公園→職安通り→明治通り→甲州街道(新宿駅南口前)→新宿中央公園 (所要時間:約1時間)
※プラカード、横断幕、拡声器、ウイグル旗、チベット旗、南モンゴル旗等の持参歓迎!
■主 催 2・28台湾防衛デモ実行委員会
〒102-0075 東京都千代田区三番町7-5-104号 日本李登輝友の会内
TEL:03-5211-8838        FAX:03-5211-8810     mail:info@ritouki.jp
■後 援 台湾研究フォーラム、メールマガジン台湾の声、維新政党新風埼玉県本部、日本李登輝友の会、日本ウイグル協会、イリハム応援団、在日台湾同郷会、日本台湾医師連合、維新政党新風東京都本部、在日台湾人アジア人権研究会、南モンゴル応援クリルタイ




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(読者の声3)貴誌前号「(読者の声2)(T.T)氏への(宮崎正弘のコメント)。
「オバマ神話はもうお終い。あと2年で、少なくとも三兆ドル、赤字国債を発行するわけですから。だれが買うか? それが問題です。麻生・オバマ会談は、日本の首相が、ワシントンに呼びつけられ「赤字国債、よろしく」と言われた図ですね」
とありました。

貴見に同調。抵抗する可能性の一番高い中川財務相も失脚。後任が与謝野さん。一瀉千里。この無様さにはうんざり。
(SJ生)


(宮崎正弘のコメント)シティとバンカメが国有化されると、国際貿易の決済システムが守られますが、シティは、もはや巨大な毒蛇のごとくオバマのお荷物になりそうです。
 バーナンキFRB議長は、「国有化はない」と言明してますが。。。。。



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(読者の声4)現実の日本とアジア、とりわけ中国との関係を挟む世界情勢、とりわけ米国との日米中の関係をどの様にお考えでしょうか。
お聞かせ頂ければ幸いであります。
 現状の国家経済運営のままで推移すれば、日米両国は中国の膝下にひれ伏すことになるのではないかと、些か以上に心配になってまいりました。
地球規模の金融危機を梃子にじわじわと世界に触手を伸ばし進駐しつつある中国の強さの根源は、な変にあるかと考えれば、共産党一党支配下で政府の意のままに国家運営を司り、国内の市場経済を牛耳っている。
国家経済の安定だけを基本に据えて、大多数の国民の生活は見殺しにしたままで省みない中国、世界規模の金融危機に直面している欧米諸国が、国家財政の建て直しと同時進行で、破綻寸前の金融機関やビッグスリーに代表される国の象徴的な企業を救済しなければならない使命を帯びて、経営破たんを水際で押し留め、倒産を防ぎ、失業者の増大を押さえ込まなければならない状況に苦しんでいるその同じ時に、共産党一党支配の中国は、国民生活を置き去りにしたまま独走態勢で突き進んでいるように見える。
欧米諸国には真似の出来ない国家運営である。
中国経済は破綻するだろうと言われ中で、欧米諸国がもたついている間隙をつき、日本が井の中の低次元の論争を続けている間に、中国政府は国民生活を置き去りにしたままで、厖大な国有外貨をフルに活用して、豪州や南米の破綻企業を安値で買漁り、アフリカ諸国の地下資源の開発権を手当たり次第に押さえ込んでいる。
その実態は、欧米諸国の想像をはるかに超えて強かであると思えます。
今、欧米先進国や中南米やアジア・アフリカ諸国を含む政府の中で精神が最も安定しているのは中国だけではないでしょうか。
このままで推移すれば、欧米先進国をごぼう抜きにして、中国が世界のリーダーに急浮上するのではないでしょうか。
利用価値が失われつつある日本は、相手にもされなくなる日が近づいているのではないかと不安が募るばかりであります。
今日の世界情勢を分析すれば、欧米諸国はがん患者の様に意気消沈し、入院費用の工面に追われているに等しく、自公連立政権の日本は、衆参逆転の対立国会で空転したまま、さながら精神病棟の中で同病・民主党と相憐れむ他愛のない論議に花を咲かせてご満悦の態である。
いずれも退院の見込みなしの風刺漫画の主人公を見ている様である。数年前まではひ孫の世代を心配していましたが、今や、孫の世代を心配しなければならず、日本沈没が現実味を帯びてきたと感じます。
  (一読者)


(宮崎正弘のコメント)日本沈没。そのうち、米国の衰退が本格化し、中国がその隙に乗ずれば、日本は「中華人民共和国倭族自治区」になる悪夢。
 これほどの危機を目の前にしながら、日本の対応はノンビリしています。 



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(読者の声5)貴誌通巻第2505号で「加賀百万石、五代にわたる名君の善政と策略を雄渾に描いた爽快長編」と題して書評を書かれましたが、おのずから読みたくなるほどに、いつもながらの名書評でした。
明治維新で大きな役割を果たさなかったゆえ、加賀百万石は軽視されていますが、それに先立つ二百数十年の間、加賀百万石はとてつもなく大きな役割を果たしてきました。前田家が、関ヶ原の合戦以降も家臣団に加え、臨時雇用者として多数の(一説に30万人)の武士を数十年間雇っていたそうです。
この江戸から攻めていくには大変な北陸の地に巨大な外様藩が存在したことが、徳川家及び譜代の諸藩の動きに掣肘となり、江戸時代の安定にとてつもなく大きな役割をはたしました。
この加賀の巨大な臨時雇用の軍団の存在があったからこそ、徳川家も姻戚関係を結び、共存することに同意したのでしょう。それがわからないような馬鹿が、非武装中立論を説くのでしょう。
 (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)そうでした。前田家も当初は転封されて失業した武士をかなり雇用したのでした。



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(読者の声6)『ファクタ』3月号に桶谷秀昭氏の書かれた内村剛介氏への追悼文が読む者の心を打ちます。
桐ケ谷斎場の葬儀に出掛けたら、出版言論界の関係者は居らず、九十歳近いハルビン学院の同窓生が数人いて話し込んだとあります。ソ連共産党政権による長期間の拉致(抑留と言い慣わされています)から戻った内村氏に落ち着く居場所は日本になかったようです。
ハルビン学院に入った時点で、時代の潮流に巻き込まれ翻弄される人生が決定されていたこと、それを後から痛いほど思い知らされたのです。満州建国大学と同様、 ハルビン学院には満州国籍の中国人、蒙古人も入れました。『草原のラーゲリ』にはハルビン学院に入学したモンゴル人の悲哀がよく写されています。満蒙の凍てつく大地にどんな夢、大志、情熱を抱いて、彼らは生き、そして逝ったのでしょう。
ところで話題は下世話になりますが、麻生内閣のミニ改造騒ぎの発端は、2月初めに大勲位が麻生総理に授けたアドバイスにあったと、同じファクタ3月号にあります。
20日に発売されていた同誌のスクープです。麻生総理がアメリカに呼び出された間に甘利大臣に観測気球を揚げさせて様子見するようでは成就するわけがありません。改造しても自民党政権消滅の流れは変わりません。満州の地に果てた、或いは生き残って日本に戻った人々は平成の御世のこのありさまをどう眺めていることでしょう。
      (HN生、品川)


(宮崎正弘のコメント)内村さんは狷介孤高の人で、すぐに喧嘩を始める。ハルビン学院は、数年前に同窓会さえ解散しましたが、逸材が多かった。新潮選書に『ハルビン学院と満州国』(芳地隆之)があります。内村さん、生前に二度ほど会ったことあります。
 ところで『ファクト』って雑誌もあるのですね。知りませんでした。
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片倉佳史『台湾に生きている“日本”』(祥伝社新書)
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 最近、台湾へ行くと、決まった行事のように本書の著者である片倉さんと会う。
 台湾に住むこと十二年、この間に夫婦で台湾全島を隅々まで踏査して「日本の発見」につとめ、あらゆる建物、神社跡、駅舎、病院あと、日本人住宅跡等々公的私的を問わず被写体として来られた。
 いつも重い鞄を持っているのも、片時もカメラとメモ帳を離さないからである。
 また片倉さんと台北でおち会う、もう一つの理由は食事である。わたしとて台湾訪問は百回を越え、金門、馬祖、膨湖という離島を含めてかなり隅々まで行ったが、それでも未踏の地がいくつかある。
 グルメ通でもないが、台北市内のレストランなら大概は知っているつもりで居たらとんでもない。路地裏の、そのまた路地を突き当たるような場所に絶品を誇る屋台があったり、台湾では珍しい上海人のたまり場があったり、しかし、どうしてこんな現地のひとでも知らないスポットまで片倉さんが知り尽くしているのか不思議摩訶不思議。
 その片倉さんの集大成的な台湾のなかの日本発見の旅が、カラー写真など図解満載で新書版になった。
台湾を実にこまめに自分の足で歩きながら、現地で古老に聞き回り、ついに発見に至った明治大正昭和の「日本の遺物」があった。昭和天皇が皇太子時代に台湾を御幸されたが、そのとき使った貴賓車両が現存していた。
 総統府は有名だが、貴賓館として残るのは旧台湾総督官邸。台中駅はいまも日本時代のまま荘厳な雰囲気を残している。阿里山鉄道のSLは日本の、あの時代の蒸気機関車がイベントの時は復活登場する。余談だが、台中の、その古い駅舎の裏町のようなところで一泊したことがあり、付近のラーメン屋に偶然入ったら主人が日本で修行した人で、すこし日本語が出来たのにも驚かされた。
 かくして本書一冊は台湾を旅する人の必携書と成り得る。
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宮崎正弘独演会 貳時間スペシャル
3月20日 午後二時から。杉並で

 日本保守主義研究会からのお知らせです。
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「宮崎正弘講演会のお知らせ」
サブプライム・ローン問題に端を発した金融危機の中、新たな大統領にオバマを迎えた大国アメリカが今後世界に与えていく影響とはいかなるものか? 他方で、いま一つの大国、中国はアメリカ一極主義が崩壊しつつある中どのような動きを見せるのか?
両大国にはさまれた日本は外交・内政、政治・経済それぞれにおいて何をなすべきか?
宮崎正弘が目まぐるしく変化する世界情勢を大胆かつ鋭くに分析する!

日時:3月20日(金・祝日)14時開会(13時半開場)
講師:宮崎正弘(評論家)
演題:「激動の世界情勢を読み解く〜中国・アメリカそして日本」
場所:杉並区産業商工会館(杉並区阿佐ヶ谷南3−2−19)
アクセス:JR中央線阿佐ヶ谷駅南口より徒歩5分 ※中杉通りを南に向かい、フレッシュネスバーガーの次の信号を右折。東京メトロ丸ノ内線南阿佐ヶ谷駅より徒歩5分 ※中杉通りを北に向かい、フレッシュネスバーガー手前の信号を左折。

会場分担金:事前申し込み2000円、当日3000円(学生無料)
本メルマガより事前申込みを頂いた方は3000円を2000円に割引するハガキをお送りします。参加申し込みはこちら↓
http://form1.fc2.com/form/?id=398503
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((((編集後記))))●月曜夜、寒さと烈風をついて赤坂プリンスホテルへ急いだ。「正論大賞」の受賞式とパーティに出席。昨年受賞者は佐伯啓思さんだった。今年は加地伸行先生が受賞の栄誉。漢学の大家、立命大学教授。儒教に詳しい。もう一人、新風賞のほうは坂元一哉教授。連続して関西勢だ。早めに行ったつもりだったが、会場ははやくも満員に近い。入り口で櫻井よし子さんと挨拶。会場へはいると、すぐに元中公新書の編集者、木村史彦氏。当然ながら中村彰彦の新作の話題。『われに千里の思いあり』の取材で富山へ行ったときも木村氏が郷土史家を紹介した由。と思いきや文藝春秋の担当者、寺田氏が現れ、正論大賞なのに、なぜか受賞作の話題より、他の本の評価を巡って。●会場に阿羅健一氏がいたので、3月4日の南京集会のうちあわせ。授賞式が始まる頃には加瀬英明、古田博司、田久保忠衛、奈須田敬の各氏らと同席(といっても立食だが)。付近に藤岡信勝、西尾幹二両氏。主宰は産経なので、新聞社の面々は二十数人と挨拶。加地さんのところへは場内ぎっしりで、なかなか近づけない。高山正之さんがいた。花田紀凱氏が遅れてやってきた。乾杯は安部晋三元内閣総理大臣。でもなぜ、正論パーティに、総理経験者が駆けつけるのか分からない。場内超満員、顔見知りの編集者、産経の住田社長、昨年の「新風賞」受賞者=新保裕司氏らと立ち話のあと、高山さん、文藝春秋の諸兄、読売新聞文化部U氏らと連れだって、同ホテルのバア「ナポレオン」で二次会。●火曜日、フランスから知り合いの知り合いが訪ねてきたので、友人らを交えて銀座で寿司となった。『パリでは新鮮は光り物がないの』というので、コハダ、さより、鯖、鰺ばかり。彼女はフランス留学のまま現地でフランス人と結婚して四半世紀。長女が京都の精華大学に留学中とか。「フランスにも寿司が多いけど五分の四は中国人か韓国人経営。あんなところへ行ってフランスの友人が『日本飯は不味い』といわれるのがとても癪のタネ、と嘆く。そういえば、80年代から90年代まで、よくNYへ行っていた。寿司は当時もNY市内に200店舗はあったが、旨い寿司を見つけるには工夫が必要だった。板前さんが日本人で、経営者が台湾人か韓国人が多かった。そこで、必ずカウンターに座って、まず板さんにチップをはずむ。そうすると、「はい、これサービス」とかドンドン頼みもしないのも出てくる。経営者に反感をもっているからだろう。日本人経営の寿司屋さんは高くて、とても近づけなかった●NYのスラム街へ行くと「すし、キムチ、天ぷら、おでん」の看板。食べ放題17ドルとか。キムチのとなりにテークアウトの寿司を売っている。韓国人経営である。ことほど左様に『寿司』は廣く誤解されている。●水曜日、桜チャンネルの「闘論!倒論!討論!2009 日本よ、今...」。テーマは「北京五輪後の中国と少数民族問題」の録画撮りへ。放送予定日は前半が2月26日(木曜日)19:30〜20:30。後半が27日(金曜日)19:30〜20:30。日本文化チャンネル桜(スカパー!216チャンネル)。インターネット放送:So-TV http://www.so-tv.jp/。さてスタジオに入ると、イリハム・マハムティ(日本ウイグル協会会長)、ラクパ・ツォコ(ダライラマ法王日本代表部代表)、黄文雄(評論家)、石平(評論家)、宮脇淳子(モンゴル史家・学術博士)、鳴霞(月刊「中国」編集長)の各氏。司会は水島総(日本文化チャンネル桜 代表)。えっ、純粋日本人はと言えば、司会をのぞくと小生と宮脇女史だけではないか。討論はじっくりと桜テレビを見ていただくとして、小生はパネルを用意した。まず「少数民族支配の原理(1)」としてあげたのは(A)指導層の殲滅(B)思想教典など除去(C)内訌によるニセ政権の合法化と秘密警察(D)次の指導層の可能性も芽の裡に摘む(E)言論、結社、集会の自由を奪う。ついで「少数民族支配の原理(2)」として列挙したのは(A)民族のコトバ、歴史の削除。精神の忘却(B)北京語の徹底(公務員試験、大学、自動車免許)、(C)地下資源、水資源を奪いつくす(D)宗教弾圧(独立運動、民主運動も同一視(E)漢族と女性の通婚(民族浄化)など。討論は熱気を帯びて、合計三時間の録画も時間をたつのを忘れてしまった。とくに水資源の確保で討議は白熱した。●今晩は韓国からの客人、きっと焼き肉にジンロ(韓国の焼酎)。嗚呼、かくて休刊日あれど休肝日なし。
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宮崎正弘の新刊 
 http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
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宮崎正弘のロングセラー
『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫。980円)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書、861円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)
 『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
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最終発行日:  
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  • 名無しさん2009/02/27

    「ハルビン学院と満州国」は、タイトルに惹かれ読んでみたい..と思った一冊です。

    タイムリーな記事に感謝しております。

  • 名無しさん2009/02/26

    勉強になりました。

  • 名無しさん2009/02/26

    日本人の危機感の欠除は著しいものです。現状のアジアを見て居るだけで危機を感じるのですが政治家は世界の人は皆「良い人」とばかりに国内で水をかき回している状況を見ていると中国・韓国をはじめ反日国は本当に喜んでいるでしょう。

    「他人のフリ見て我がフリ直せ」なんて格言が何処かに飛んで行って仕舞い、日本は正に「お花畑」状態。

    気力を無くした政治家には愛想が尽きそう

    です。しかし愛想を尽かすと終り、何とか優秀な人材を今からでも遅いと云う事は何もないのですから教育の「柱」を示し、日本のやりたい事を世界に堂々と意見の云える体制を整えて欲しいと願って居ます。