国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/02/23


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成21年(2009年)2月23日(月曜日) 参
       通巻第2504号  
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 長野朗のシナ分析など
  投書特集

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
UUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(読者の声1)通巻2500号突破、おめでとうございます。
貴誌で紹介されておりました戦前のチャイナ・ウォッチャー長野朗氏の「動乱支那の真
相(昭和6年)」読了しました。
とにかく面白すぎです。
緒言の『国民性はかくして生まる』では、「長い間圧政を受けて来た支那の国民は甚だ念の入った嘘付きの習慣が付いた。嘘は弱者の武器で、政治が悪い證據である。」とはじまり、政治編では『妥協的な国民』『凡てを職業化す』と革命の堕落を描き、「蒋介石の蓄財についても支那人は別にこれを問題にせず、蒋介石位の地位になれば、それ位の金を儲けるのは当然だと思っている。」
「国民革命が盛んになったのは失業知識階級を巧く利用したからである。」
「清朝は学生を多く学校に集めることを避け、各々家庭にあって勉学させ、試験の時だけ集めた。これは一緒に集めて置けば不安の因だからである。試験も時務に遠ざかった空疎なものをやらせ、試験に合格したものは四庫全書とか康煕字典とか一生かかってやれないような仕事を押しつけて、学者を世間から隔離して置いたので、三百年近くの太平を保った。」とあるのは台湾の228事件や毛沢東の百花斉放・百家争鳴〜反右派闘争から今に至る知識人弾圧を予見させます。

「凡て何んでも商売化する支那の国民性は、官業をメチャメチャにする。」と塩の専売の例から労働運動・排日でも皆一つの職業になると続き、「示威運動の行列賃が一日五十銭、演説が一回上等一円、下等五十銭、女学生は効果が多いと云うので一円、何を喋っているかと思うと、黄色い声を張り上げて森永のミルクキャラメルには毒が入っているから買うなと云うようなことを云って居る。所が上前をはねる首領株の間に金の分配で内輪喧嘩を始めたりしたが、中には排日の学生首領にして金と名誉と一緒に運動した女学生の美人とをかち得た果報者も居たので、仲々排日も止められなくなった。」
と笑わせますが、ここまででまだ8ページ、この調子で200ページ続きます。

目次は『多面的性格・複雑性・実利主義・戦わずして勝つ・利己主義・出世と金儲け・・・』と中国人の特徴をよく捉えています。「支那人が学問するのは官吏になるのが目的であって、官吏になるのは金儲けにあるのだから、お役人が悪いことをするのが当然である。支那ではお役人が在職中に官金を胡麻化さず清貧であるものを「両袖清風」と云う。
ところが、この清廉と云うのが日本人見たように潔癖の清廉ではなくて、余り無暗に取らないと云うことである。
支那で「清廉の士」と云うのは一割かせいぜい二割以内の限度を越えないものを称するのである。」 
いまでも共産党が思い出したように汚職追放のキャンペーンを行ったりしますが、二割で清廉なら死刑になるような横領は何割位なのでしょうね。

『誅求と中飽(チュンパオ)』
「支那人は官吏だけでなく、あらゆる階級を通じて誅求を行うように出来ている。今日で云えば搾取であって、官吏は軍閥と共に数千年間搾取学を研究し、その蘊奥を極めて居る。」「中飽と云うのは途中で胡麻化すことで、官吏が人民からは金を取り立てながら政府には送らず、途中で自分の懐に入れることだが、其の方法は古くから行われて非常に進歩して居る。」「列国が支那の饑饉に同情して出した金も、多くは災民の手に入らず中途で消え失せる。」 四川の大地震でも援助物資の横流しがありました。

『弱点の利用に巧』
「一度弱者の地位に立ったものは何処まででも凹んで行って、反撃してくると云うことはないから、支那人に一度弱点を示せば、いくらでも押して来る。それは日本人だと或る程度までは、じっと我慢して居るが、いよいよ我慢出来なくなると猛然立って反撃する。こうした日本人の性質が分からないから、日本が多少譲歩的態度に出ると好い気になってぐんぐん押して来る。ここに日支関係の危機がある。」 
このあたりは反日暴動や尖閣・靖国問題を見てもわかります。

『宣伝の天才』
「支那人が喧嘩して居ると、すぐに弥次馬が周囲に黒山を築く、すると喧嘩して居た二人は相手を放って置いて、各々群集の方に向いて自分の方に道理があると云うことを訴える。そして公衆の批判が正当と認めた方が勝ちである。」
「支那の戦争を眺めて居ると、兵力の多寡や強弱よりも、人気のある方が勝つようである。」
「支那人は白を黒と言いくらます理屈の付け方は実に巧いもので、自分の方で散々悪いことをして置いて相手が悪いように言いまくる。議論や文章ではとても敵わないから、気の短い日本人はすぐに支那人を殴りつけると云うことになる。」
「日本人の謙譲は美徳であるかも知れないが、それが一歩を誤れば陰険に見える。自分の欲しいものを欲しくないような顔して、しかも陰でちょいちょいやるから悪い。自己の正当と認める要求は明らかに世界の前に宣言すべきである。」
「支那人は日本人を非常に腹黒く非常な野望を持って居るように誤解して居る。黙った国民とおしゃべりの国民とが隣り合って居るので、中々巧く行かないのである。」

『支那人の義侠心』
「支那のある租界に私の知った日本人のお医者さんがあった。
支那人の間には中々信用があって好い患家を持って居たが、その人は支那人の宅から往診を云って来てもすぐには出掛けない。支那人が日本人の医者にかかるのは、余程悪い時であるから、普通ならば急いで飛んで行くべきだろうが、其のお医者さんは先ず電話で診察料の交渉をやる。それが纏まった所で出掛ける。患家に行ってもすぐに病室に入らずに、先ず応接間に入って、診察料を受け取った所で初めて病室に行く。日本人から考えたら一寸可笑しいようだが、支那ではこれでないと駄目である。日本人は支那人を忘恩の民と云うが、支那人に云わすれば日本人は訳の分からない人間だと云うかも知れない。それは双方の考え方が全然異なって居るからである。」
「支那の現在の要人の中にも、将に殺されそうになった所を日本人に助けられたものが少くない。それが盛んに排日をやる。又昔の恩人に遇うても知ぬ顔しているので、日本人は之を忘恩だと云うが、支那人に云わすれば、恩人顔するようならばなぜ始めから助けてやる時に報酬なり交換条件を持ち出さんか、黙って助けてやったんだから、助けた方は助けたと云うことで満足し、円満に問題は解決して居るではないか、それを今更恩人顔するのは怪しからんと云うのである。」
「支那人の考え方ですれば、何らの報酬もなくて人のために力を尽くすと云うことは有り得ないと考えるだろう。」
対中国ODAに対して、中国政府から感謝の言葉もないと日本側は不満でしたが、これほどまでに考え方が違うのですね。

『賭博心』
「支那人は天性賭博打ちに出来て居る。日本人なら負くればがっかりするし、勝てば逆上(のぼ)せるが、支那人は勝っても負けても急かず焦らず、逆上せず失望せず、平然とやって居る所は偉いものである。」
「以前に北方督軍団が幅を利かして居た頃に、督軍団の会議が始まったとなると、天下の形勢が一変するので、日本の新聞記者等は大騒ぎで会議を注意して居ると、督軍連滅多に集まったことがないのでこの好機とばかり賭博を始める。これ督軍連は自分の省で賭博をやれば、相手は皆部下だから、部下は上官に対しては必ず負けることになって居る。これが一つの賄賂である。そこで相手が本気でなく勝つことに決まって居るので面白くないため、こうして同僚が集まった時に大いにやるので、天津会議の時に、或る男はシャツ一枚になり汗を流して大童になり、或る男は敗けて自分の省に五十万円送れと電報を打ったのが居る。」

この他にも、池で溺れても誰も助けてくれず、銀貨を見せたら6人が助けに来たとか、催情薬が二百余種、金を儲けた結局は女と御馳走に落ち着くと紅楼夢の世界や偽バイアグラの今を思わせます。労働者については体力強健、寒暑病魔に耐え得る。
四億の人口を背後に控え、海外では多く移住を禁止されているが、もし此の禁止が解かれようものなら、支那の苦力群は全世界の労働市場に流れ出すだろう、との予測は現実のものとなりました。
今読んでも内容は全然古くないですね。

今回、同時に借りた朝日新聞社「支那事変写真全輯」に緒方竹虎の序文がありました。
 「・・・今にして想えば、支那は、その欧米依存と日本に対する認識の誤謬と西安事件以後における国内情勢の鬱結から計画的意識的に日本に向って戦争を構えたもので、蘆溝橋はその意味におけるサライェボだったのである。大山大尉事件前後に南京上海を繞る空気、事件勃発に伴う支那軍の何時になく敏速だった機動、それを指令する南京政府の態度が最もよく列国民監視のなかに此事実を語って居る。
 日支事変が斯の如くして計画されたとすれば、これに応戦して起って全支を席捲し、首都南京をすら攻略した日本の地位が、日支事変を劃期として東亜の絶対勢力となることは、真に当然の結論といわねばならぬ。日支事変は『売られた喧嘩』であるが、日本は招かずしてその多年の念願たる東亜安定の機会を握ることを得たのである。支那の欧米依存が破れたことは、日本の指導権の確立されたことを意味する以外の何物でもない。東亜の風雲はなお急であり、時局の前途は遼遠であるが、支那にして旧夢より醒め、列国にしてよく東亜の新情勢を認識するに至れば、日支の共存共栄下に平和繁栄の新天地を啓くことは、日を計えて期し得るのである。」・・・・以下略

まさに「戦わずして勝つ」を上策とする中国と短気な日本、長野朗氏の分析通り『売られた喧嘩』を買ったものの欧米での宣伝は中国に完敗、国際連盟脱退から真珠湾へとつながっていきますが、日本人の性格や当時の社会の雰囲気からして対中・対英米戦を避ける方策は果たしてあったのでしょうか。
長野朗氏の著作の一冊、復刻の話が進められているようですがぜひとも出版していただ
きたいものです。
   (PB生)


(宮崎正弘のコメント)まさにエッセンスをまとめていただいて、これぞシナ学の肯綮。長野朗氏の著作も、大川周明も、内田良平も、小竹文夫も、その観察眼は節穴では無かった。
 ところで長野朗の復刻ですが、依然、ペンディングですが、おそらく夏前に内田良平の復刻が先行すると思います。現代語訳は森田忠明氏の手ですでに昨秋、出来上がり、小生も若干の解説を入れるほか、多くの内田良平研究家が執筆。刊行は展転社から。



   ♪
(読者の声2)第2503号の有楽生さんの林子平の三国通覧図説について一言。
 小笠原諸島の領有権を主張したのは、イギリスではなくアメリカのペリーと思うのですが、私の勘違いでしょうか? ウキペディアにも、「ペリー」がというように書いてありますし、ペリーが二度目に来日する間に、琉球を基地として小笠原諸島の測量をした記述がありました。
 国際法では二国間で認められたら後の国にも準拠するはずですので、アメリカの主張が仏語訳の三国通覧図説によって退けられた時点で、日本の領有が確定するのではないでしょうか?
 イギリスといわれた根拠は何かあるのでしょうか?お教えください。
 しかしこの林子平や、吉田松陰先生の「松蔭」の元になった高山彦九郎、そして蒲生君平など、寛政の三奇人といわれる人々の熱い国を思う気持ちがペリー来航の50年も前に警告を発していたとは、現代とは桁違いの情報量の違いがあるのに物事の本筋を見極める先人たちがいたとは本当に頭の下がる思いです。もし彼らが先触れをしていなければ、ペリーが来たときから一気に盛り上がる明治維新への道は、もっと遅れたのではないでしょうか?
  (MI生、福岡)


(宮崎正弘のコメント)ペリーは小笠原を測量したが、すでに数十年も前からの漂流民が土着していた。英仏露の日本への進出を牽制するためにも、政治的思惑からも領有を宣言せず、いちはやく日本領と認める動きにでたのがペリーだったと思います。



   ♪
(読者の声3)貴誌2502号のネットカフェに関する読者の声が面白かった。
日本ではもともとマンガ喫茶と言っていたものがインターネットもできるようになっただけです。韓国ではオンラインゲームのための店がPCバンといって何処にでもあり、ゲームに熱中しすぎて死んでしまう人も出たりしました。
マンガ喫茶は台湾にもたくさんありますね。
   (PB生)


(宮崎正弘のコメント)ご明察の通りですが、台湾も韓国も、あれは日本の風俗の輸入です。アニメ世界一は、なんといっても日本ですし。



   ♪
(読者の声4)「広島市子どもの権利に関する条例(仮称)の骨子(試案)」について 
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1222339683826/index.html
広島市子どもの権利に関する条例(仮称)制定のための検討資料 
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1226645833172/index.html
を拝読致しました。

「広島市子どもの権利に関する条例(仮称)の骨子(試案)」について 
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1222339683826/index.html
において問題となりそうな箇所は
『子どもの権利の保障の検証○子どもの権利の保障状況について、調査し、又は研究するための機関の設置』
懸念点:本筋の子供の権利自体が現時点であいまいな定義であるがゆえに、権利そのものの定義をこの機関自体がすりかえかねない。
公務員が行う公教育の現場において国会決議を守らないことが子供のために正しいとする反民主主義国家的国歌国旗放棄教育を推進するためのアジトになりかねない。これはサンケイも報じた「派遣村での反米スローガン提示」と同じく「場違いである上に迷惑」な行為ですが、同様のことになりかねません。

『○子どもの参画の推進
  ・施策等への子どもの意見の反映』
懸念点:意見を「どの子から聞くか」明示されておらず、特定の意見を出す子供に「サクラ」をさせる可能性があります。というかこれなら子供を操って偏った施策を実行させることが可能では?

広島市子どもの権利に関するアンケート調査結果報告書
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/1226645833172/activesqr/common/other/494b50fb002.pdf
について
結果論評においては所謂「自己肯定感」と他項目との関連性について述べる形に終始してしまい、肝心の「いじめ問題」の原因等を探りもしないで条例の提唱においては「差別」の用語を使っており、実際に「いじめ問題」の原因を「差別」に置き換えるぐらいの税金泥棒はしてしまうのではないかと心配されるのでは無いでしょうか?
他にも「現実とのズレ」が散見されましたが、原因は「国連の条約」に関して機関をぶちあげようという動機にあり、「地域にいる現実の子供の問題を解決しよう」ではないところにあると私見ですが思います。
いじめ問題解決を主眼としないで余所で作られた包括的な条約を優先するあたり、地域無視なのではないでしょうか?
アンケートの一番最後に『こうした「めんどうくさい」の声に対しては、子どもだけでなく周りの大人も含めて、子どもが意思表明でき、自己受容感・自己肯定感が持てるような環境づくりや働きかけを行うとともに、子どもの思いや考えを大人がきちんと受け止めていくことによって、子どもが本来持っている力を発揮できるようにすることが必要と考えられる。
なお、少数意見の中に、家庭において意見表明したくない理由として、「暴力をふるわれるから」と回答した子どもがいる。周りの大人は、日ごろからそうした子どもからのサインを受け止めることが重要である。
また、子ども自身が自分の権利を自覚し、救済を求めることができるよう、子どもの権利の啓発と情報提供や、どんなささいなことでも相談できる体制づくりが必要と考える。』とありますが、
『自己受容感・自己肯定感が持てるような環境づくりや働きかけ』が具体的には何をすれば良いのか全く述べることも出来ず、単に夢想論に終始し、「リアルに存在する子供」にいったい何の役に立つのか、論自体が意味不明にしか見えません(役人の「目的を解決する"手段"を探すこと自体が大変なんです」のような税金泥棒的結果をもたらせないことを最初から匂わせる発想。ただしこれは何も広島に限ったことではありませんが)。
もっと緊急的な『少数意見の中に、家庭において意見表明したくない理由として、「暴力をふるわれるから」と回答した子どもがいる。周りの大人は、日ごろからそうした子どもからのサインを受け止めることが重要である。』
という「今すぐ対処が必要な緊急状態(児童相談所等への通報が相応しいのでは!?)に関してはまるで人事のように『周りの大人は、日ごろからそうした子どもからのサインを受け止めることが重要である。』とあります。
サインを受け止めてどうしようっていうのでしょうか?5時になったから帰る支度をするのですか?

必要なのは『子どもの権利の啓発』ではなく、『子供が育まれる場』の(ペアレント、ティーチャー両陣営のモンスター含む)透明化、『いじめ対策』『(主に実際に児童を利用する実写の)児童ポルノ対策』ではないでしょうか?
啓発をしても実行が伴わなければ何にもなりません。この条例はまさしく「何にもならないところで活動をやめよう」と言う「何も結果をもたらさないこと前提」の条例ではありませんか?
国連のような「メタ」機関ならばスローガンだけ作って逃げることも出来るかも知れませんが、いやしくも国権の委譲が論議されている地方自治の現場で「お題目を唱えるだけの調査機関、しかもその内容は反民主主義」なお荷物機関がまた生まれてしまうかも知れませんね。

現実を見ないお題目追認を政策実現の場でするべきではなく、現実に子供を「どうやって助けたら良いか」を住民自治の主体たる地方で(それもその内容については公開された「議会内」で)話し合うべきであり、議会によって検討された内容に基づいて作られた「条例」にある「指示」に基づいて「行政」(首長)が施策を実施すべき、のはずなのですが、これでは「話し合いは議会は無能な人間な集まりなゆえ出来ませんので懇親会か調査機関か、何かようわかりませんが金を出しますので議会はそれだけで何かやったことにさせてください」と言っているようなものです。
つまり最大の原因は「自分たちで現実を捉えられない議会の弱体及び怠慢、無能さ」にあるのではないでしょうか?

答えを先に言うならば、「児童相談所の活動の見直し」を言うだけでこの「大げさな、きこえは良いが内容は人員の募集方法、選考方法すら全く見えない"天下り機関"を作るだけの条例」の代わりになるでしょう。オシマイ。では無いでしょうか?
こんな「レーニン名誉児童調査機関」みたいな求める結果が「表立っては調査だが、実質反米反日反国旗国歌活動」じゃないかと疑念を持たれる意味不明機関を設立する条例は全くもって税金のムダ使いでしょう。
この意図不明の調査機関への支出を児童相談所の活動実態の調査報告と周産期医療補助に使った方がずっとマシなのでは?と思わせます。

まだ全て見れていないのですが(付記)私の意見:
これでは「抽象的な大風呂敷だけ掲げてとにかく予算化し、作った後で乗っ取る」という役人にも似非人権活動家にも共通の手法での調査機関及び施策、予算の乗っ取りが出来てしまいますので、今のままでは「意味の無い」条例になると思います。
もしもこの手の「子供のための対策」を考えるのならば下記の3点に絞った調査の「時間」を「議会時間内(本会、あるいは一次報告ならば委員会報告でも可。ただし本会での毎月提示最終報告を必要とする)」に置き、議会を通じて「議員立法(地方とは言え三権分立は大切です)」を推進し、よって選挙権に基づいた立法を通じた政治活動の場とすべきです。
要するに「行政チェック」を議会がしっかりやっていれば、こんな意味不明のムダ使い機関の推進をされることは無いはずです。
これでは「天下り(と左翼活動家が手を結んだ最悪の反民主主義的金喰い)推進機関」になりかねません。

以下、私案「子供のための緊急対策」案
1、いじめ及び児童虐待の根絶のために
 A.児童虐待
児童相談所の活動チェックを議会が毎月定例で行い、匿名を前提として全ての相談内容、及び虐待が推測されるケースについて検討を行い、児童引取り(保護)の妥当性について議論、及び首長への提言、申し入れを行う。
 B.いじめ
教育委員会や教師の都合(多くは保身)による「いじめ隠し」が多発している状況に鑑み、児童による「調査申し入れ」が出来るようにし、申し入れを議員、または議員の代理で児童相談所が「学校側から独立して」調査を行い、結果を議会に報告し、公開する。
必要な場合は被害者児童保護の観点に立ち、刑事告発、強制的転校含め加害者児童を一次教育の場から隔離した上
で至急更正施設預かりを検討する。
2、大人の「モンスター化」による悪影響を避けるために
 A.モンスターペアレント対策
法律に定める児童の公教育における権利と扶養者の義務を学校内でプリント等で通知し(これだけで条例機関の全ての活動は終了ですか?)、学級毎の父母と教師の話し合いの場を毎月設けることとする。話し合いの場に出てこない父母については児童相談員または議員がヒアリングを行い、児童福祉が損なわれていないか、要対策家庭の洗い出しを行う。
 B.モンスターティーチャー化
児童、及び父母対象の「相談ホットライン」を「議会内」に置き、児童相談所と連携してモンスターティーチャー(問題教師)の洗い出しと児童への悪影響、ならびに諸犯罪の防止を行う。活動については毎月議会本会議にて報告のこと。
3、飲酒、児童ポルノ、及び若年売春問題
 A.低年齢の飲酒、及びドラッグ服用防止
盛り場における巡査のパトロールを強化し、低年齢の飲酒、深夜徘徊、ドラッグ利用を予防する。
上記と同様の「相談ホットライン」を「議会内」に置き、児童相談所と連携して問題の共有化に努める。

 B.盛り場に行かず学ぶ権利の確保(教育助成金)
昨今の不況に鑑み、特例的に今後5年間の時限措置として県内相場の金額の範囲内で小学生、中学生、高校生の塾通い費用を1/2補助することとし、教育機関へ直接配分を行う。

 C.児童ポルノ問題
インターネットのサイトや印刷物における実写児童ポルノの摘発強化を通じ、国や警察と情報を共有し、児童の深刻な被害を防ぐ。毎月議会報告を要する。
また、18禁の印刷物、インターネットサイトの利用制限に関する厳密化を国、国会に毎月陳情し、立法化を促す。

 D.若年売春問題
児童ポルノ問題とも関連するが、出会いサイト等の18禁サイトの児童の利用制限を厳密化し、利用制限を実質行っていない「被害放置業者」を刑事告発出来るよう国、国会に毎月陳情し、立法化を促す。
また、児童を性風俗産業等で雇用、使用する事例等への「告発ホットライン」を「議会内」に置き、警察、児童相談所と連携して問題の共有化に努め、早期告発、被害拡散を防止する。活動に関しては毎月議会報告を要する。

ちょっと話は変わりますが、問題としては「児童の身に物理的危険のある場合は有無を言わさず親権よりも児童の生存権が先に立つ」「児童の身に精神的危険のある場合は金儲けよりも話し合いの優先権が先に立つ」が基本線としてあるのではないでしょうか?
「つけこまれる隙は家庭内教育の放棄にある」のではないかと思います。
前者は同意が得られるでしょうが、後者はおざなりにされている家庭の方が多いのではないでしょうか?ということです。(首長、議員、児童相談員、教師、教育委員会、役人、他父母問わず)
話を本当に広げる気であれば、これは「国政レベルで話し合うこと」であり、地方の「暴走」は「チェックが行われない名目上何かをやっている機関」を産むだけの徒労ということに我々は気づかなければいけません。それが役人の地方天下りであれ、似非人権活動家のアジト化であれ、税金のムダ使いをしている場合ではないことはどの国民の目にも明らかだと思われます。

ただ、日本の「悪しき伝統」として本来ならば議員ではなくロビイストがやるべき陳情及び請願工作を議員が官庁に対してやってしまい、結果議員が無能化族議員が生まれ、そこに役人と左翼勢力が付け入る隙が出来、本来の政策立案活動及び行政チェック活動の評価される素地(あるいは「空気」)が損なわれ、三権分立のバランスが崩壊して「しまった」のが最近ようやく一般にも認知されつつあるようです。(と思いますといいますか思いたいものです)
今後はこのような「実質無意味か意味不明な調査機関を置くだけ有害」な法律が「行政によって」提唱されることの無いことを願います。
日本行政及び立法の「細目は役人に任せる」という姿勢はもう終焉を告げられるべきでしょう。
   (AI生)



   ♪
(読者の声5)シテイ、バンカメ銀行国有化という観測は、市場に暗い影を投げており、金(ゴールド)が高騰。グリーンスパンは、「しゃあしゃあ」と生きておれますな。こういった底なしに崩壊していく株式市場と、日本の大手新聞らの麻生降ろしと関係がある?大衆は堪ったものではありません。
(伊勢ルイジアナ)


(宮崎正弘のコメント)対米協調派からすれば、麻生は前々任の安倍さんと同様に、戦後レジュームの克服は、かれらのぬるま湯を枯渇させる動き、米国と組んでいるかどうかは別にしても、エネルギーを麻生降ろしに収斂させている。まさにマスコミはマスゴミ。
      △
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
宮崎正弘の新刊 
 http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
       ▲
宮崎正弘のロングセラー
『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫。980円)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書、861円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)
 『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
      ◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
 ◎小誌の購読(無料)登録は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
 http://www.melma.com/backnumber_45206/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2009 転送自由、但し転載は出典明示のこと。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。