国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/02/13


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成21年(2009年)2月13日(金曜日)参
        通巻第2492号  臨時増刊増大号
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 台北「故宮博物院」の宝物の一部を北京「紫禁城」に交換展示か
  中台の文化交流というが、パンダ外交と寸毫も変わらないのでは?
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 台湾へ行くと、日本人が真っ先に見学に行くのは故宮博物院だ。
中国五千年の歴史と文化の粋がまとまって展示されている(昨師走、玄関の看板をみたら「中華八千年」と誇示されていて、その隣は法輪功の座り込み示威行動があったが)。

 陶器、水墨画、壺、鼎、宝飾品など。一日見ていても飽きない。

 言うまでもなく、蒋介石は中華民国の正統な権力継承を象徴する「三種の神器」として、中華伝統の宝物を夥しく軍艦に載せて、兵隊よりも大切に台湾へ運んだ。
台北に鎮座まします数万点の宝物は、換言すれば中国大陸のもの、独立主権国家台湾としてはありがた迷惑でもある。台湾には独自の文化と伝統と習俗がある。
 独立派のひとたちは「あんなもの、北京へ返せ」と言っている。

 そして故宮博物院の宝物の一部が北京で展示されることになりそうである。
 14日に故宮博物院の周館長を団長に三日間の日程で北京へ赴き「交換展示」の詳細を協議するという(『台北タイムズ』、2月13日付け)。

北京がつけてきそうな条件は「以後、台湾の故宮博物院を『台湾故宮』と改称せよ、と言われるかも」。
同館スポークスマンの蘇俊賓は「威厳と公平のもとに交渉する」と言っている。
 北京紫禁城の故宮博物院は十月に「清朝文物展示」を予定している。
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樋泉克夫のコラム

  ――お笑い・おとぼけ・ずっこけ毛沢東
      『毛沢東重返人間』(葉永烈 風雲時代出版 2002年)

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 張霞は毛沢東の遺体が収められている毛主席紀念堂に勤務する女医。
夫は香港生まれの台湾育ちで香港証券公司北京事務所首席代表。たまたま2人は留学先のハーバード大学で知り合って結ばれた。
現在の住まいは北京の超高層マンションで子供はいない。彼女の父親の張豪は、北京を中心に超高級大型マンション開発を次々と手がけるやり手不動産デベロッパー。
祖父の張軍は毛沢東から強い信頼を寄せられていた身辺警護責任者。共産党長老であればこそ、様々な恩典を享受している。
いわば歴代共産党政権の“いいとこ取り”を享受する典型的な老壮青三世代一家。毛主席万々歳で改革・開放もバンザイだ。

 ある冬の日の午後、アメリカ人の友人に誘われ北京郊外でゴルフを楽しんだ疲れからだろう、毛主席紀念堂2階の執務室で英文で書かれた『この目でみたソ連解体』を読みながら、彼女は寝入ってしまう。
どれほどの時間が過ぎたのか。ふと彼女の耳に、コツコツと怪しげな音が。夢か現か。目覚めた彼女が階段を降りて音のする方へ向かうと、ケースに納められた毛沢東がカッと目を見開き、ジッと彼女に見入る。
20数年の眠りから目覚めたのだ。彼女は祖父に連絡し、誰にも知られることなく祖父の家に毛沢東を案内する。

 毛沢東を長患いがやっと癒えた書家の文潤之に変装させ、張霞と張軍が連れ出す。
先ず北京の街をドライブだ。因みに文は毛沢東の母方の生家の姓で、潤之は毛沢東の号である。
 張豪が自家用車を2台持っていることを知るや、毛沢東は「断固として改めねばならない資本主義的傾向だ」と、いきり立つ。
毛沢東の目の前に車庫から引き出された「桑塔納(サンタナ)」のハンドルを握っていたのは張霞。
「若い娘が車の運転か」と怪訝な顔つきの毛沢東に、彼女は「英語、コンピューター、車は今時の中国の若者にとって当たり前よ」と追い討ちをかける。
「20年ほど眠っていたが、まるで1世紀も後れを取ってしまったようだ」と嘆く毛沢東。サンタナはドイツのメーカーと合弁で上海で生産され、目下の中国では一般的な大衆車だとの彼女の説明に、「自力更生。独立自主という我が国工業政策の大方針に真っ向から違反している」と、トンチンカンにも心の底から不満をぶちまける。

 北京の街並みは一変し、文革当時の面影は皆無。「M(マック)」や「KFC(ケンタ)」の看板に驚き、若い男女の派手な服装に眉を顰める。繁華街を歩く彼の手に若い娘がパンフレットを手渡す。
「文革の宣伝ビラ。それとも中央トップの講話かな」と喜んだのも束の間。高級マンションの宣伝ビラだった。
落胆頻り。自分と共に、周恩来、劉少奇、朱徳の横顔が並んで印刷された100元紙幣を手にし、「劉は党内外の一切の職務を解任され永遠に党籍を剥奪されたのに、なぜいま、多くの人民が使う紙幣に印刷されているんだ。
これは文革をひっくり返そうという陰謀だーッ」と激怒。当たり前の話だが、まさにKYの極致。
 
以後、故郷の韶山を訪ねては資本主義的変貌に驚き、蒋介石、江青からフルシチョフまで因縁浅からぬ人々と再会し論争し往時を語る。
ついには彼のソックリさんに見間違えられ公安まで出動する羽目に・・・。

「張先生、ぐっすりお休みでしたね」。
暫しの眠りから目覚めた彼女は慌てて一階へ。やはり毛沢東は、目を閉じてケースの中に横たわっていた。
「幻想政治小説」と著者がいう『毛沢東、重(ふたた)び人間(じんかん)に返る』は激変する中国社会の矛盾を抉りだし茶化す。
狂言回しの毛沢東が可笑しくも悲しい。
《QED》

(ひいずみかつお氏は愛知県立大学教授。日本における京劇、華僑研究では第一人者。このコラムは小誌に独占的に連載されております)。
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(読者の声1)バーナンキFRB議長が大恐慌の研究第一人者で、高橋是清の金融財政政策を高く評価し、大恐慌時には中央銀行による国債購入でハイパワードマネーによるマネーサプライの増大が有効であるとの説になったとのことです。
お膝元の日本ではこうした議論が全くなされていません。
以前に地銀とFRBのバランス・シートの比較をしてみようと思い、インターネットで検索しました。FRBのB/Sは前月末のがすぐでましたが、日銀のB/Sは数ヶ月前のものではなしになりませんでした。
高橋是清の話はレーダーの話を思い出させますね。第二次大戦でドイツが勝利する最大のチャンスはBattle of Britainでしたが英国空軍はレーダーを配備し、ドイツ空軍の襲来を予め探知しSpitーfireを高空で待機させていたと聞きます。
日本がそれを研究をしようとして調べると、何のことは無い、八木博士が既に考案していた。日本軍が採用しなかった。日本の経済学者、日銀、大蔵省は怠慢なのではないでしょうか。
(足立誠之)


(宮崎正弘のコメント)まさに灯台もと暗し。



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(読者の声2)先月、群馬と長野の県境にあります浅間山がふつふつと噴煙を揚げ、関東平野に火山灰を降らせました。
まさにそのように小泉休火山が噴火し、その熱い灰が降り注いだかのような12日の永田町の右往左往のありさまでした。今まで完黙を守っていた小泉元総理の俄かな露出は、「オリックス・かんぼの宿払い下げ事件」が「平成二十一年の政変」に至る事態を食い止める懸命の所業なのでしょうか。
つまり明治時代の「北海道開拓使官有物払い下げ事件」が「明治十四年の政変」に至る序曲となった、そんな過去における相似形を粉砕したいとの本意を秘めた小泉元総理の露出なのでしょうか。
その本意、真相は匹夫に掴みかねます。宮崎さんとしては、本邦政界レベルの低さを省み、コメントするのも馬鹿らしいオコなる事態と、観照されておられるとは思いますが・・。
(HN生、品川)


(宮崎正弘のコメント)浅間山噴火のニュース、英米では一行の記事もありません。同様に日本の国内政治、殆ど英字紙では扱われていませんね。それは国際政治力学と、まったく無縁な芝居のローカル版だからでもあります。



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(読者の声3)貴見に「次期日本大使としてマスコミ辞令がでたジョセフ・ナイは、まだ大使を受けるかどうか、態度不鮮明」
とあります。
この人物は、過去に日中戦争誘発を提言し、民主・共和から200名以上の賛同を得た「対日超党派報告書」を出した人物です。
 目的は米国が日中の仲介に入り、日本海・東シナ海の資源を米国が奪取する為です。その準備として、日本が戦争できるように日本の憲法改正等にも言及しています。
「ナイ・アーミテージ・レポート」でも、日本が戦争を遂行できる普通の国への転換が盛り込まれていましたが、背景には、この日中戦争を通じた資源奪取があるのではないかと思います。
このような経緯があり、多くの日本人はナイに反感を持っています。
ナイが日本大使になるのは、日米両国にとってプラスにならないと思いますが、いかがでしょうか。
    (TH生)


(宮崎正弘のコメント)それはともかく、ナイは三流の学者。ソフトパワーが流行ると、つぎは「スマート・パワー」って、流行に乗り遅れまいと必死な、どこかの国のTVコメンティターに似てませんか?



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(読者の声4)貴誌通巻第2489号に「クリントン国務長官の訪日(16日)には何も期待しない方が良い」とあります。また、読者の声にも米国要人の来訪の度に日本重視か否かについての多くの意見がみられます。
もういい加減にこういう議論はやめにしませんか。
「重視」といっても「食い物にする対象(cash cow)」として重視するのかもしれないし、「気に掛けない」にしても「鼓腹撃壌」しているだけなのかもしれません。
ふとバブル景気絶頂で日本的経営がもてはやされていたころ、ソウルを訪問中の米国大統領の記者会見の模様をテレビのニュースで見たのを思い出しました。
欧米からの多数の記者たちが質問をしていましたが、みんな次の訪問地である日本での首脳会談についての質問ばかりでした。
韓国人記者が、
「ここは韓国であるが、欧米からの記者諸君は日本と間違えているのではないか」
と皮肉とも怒りの発露ともとれる発言の後、米韓関係に関して質問した。
所詮、ジャーナリストも政治家も売れるものの後を追うのです。国務長官などお飾りです。

また北朝鮮に関する六カ国協議の目的は、日本以外の五カ国に関しては、はっきりしています。如何に日本により多く金を出させるかです。
中国やロシアは北朝鮮の辺境に買いあさった鉱山への道路や鉄道建設資金を日本に出させて安く利権を行使できるようにすること。北朝鮮は現在の支配階級の支配が延命するための援助を売ることが目的です。
韓国は自国の対北援助を安くつかせることが目的です。
米国は対北対策費用を安くつかせることが目的です。みんな日本の懐が目当てです。したがって日本抜きで五カ国協議が進展することは、日本からの譲歩を獲得するための演技以外にはありえません。

ところで貴誌2490号にYU氏が蒋介石政権の通貨に関して書いていられましたが、引用されたブログの内容はかなり臭いもののようにおもいます。英国が、昭和10年に日米仏に協力をもとめ実行しようとした幣制改革案はあまりにも日本に不利なものでした。
英国の目的は自国資本が中国に持っている利権から得られる利益をハード・カレンシーで本国に持ち帰ることができるようにすることでした。
そのために、日本に多額の資金提供を求めていました。
この間の経緯は、外務省のサイトで『日本外交文書』昭和期II第一部第四巻(上・下)の概要が読めます。
英国が英領アフガニスタンから中国に輸出して大もうけしていた麻薬や、ソ連の蒋介石政権への武器援助など“臭い話”がいっぱいあります。無理に単純化して論じるのは、何らかの思惑があるように思えます。
  (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)上海をかろうじて統治していた頃の蒋介石は、宋家、孔家、マフィア、子分にやらせていた四大銀行を通じて、預金をすぐに米ドルに交換し、米国へ送金していた。
 ついでに黄金を蓄えているという法螺話を市場に流して、法貨を信用させた。最後に黄金を積んだ舟が沈没したというニュースを流し、金暴騰で、しこたま儲けた。伴野朗『蒋介石の黄金』は、そういう話です。
 この錬金術は、いまも中国共産党トップに受け継がれていますね。



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(読者の声5)貴紙2月12日、読者の声3に対するコメントに「南樺太はロシア領土ではない。日本はサンフランシスコ講和で放棄させられたとはいえ、潜在的には依然、日本領でもあるのですからね」
とありました。
しかし国連憲章によれば、戦争の結果として旧ソ連が占領した北方領土を現ロシアが返還する義務はありません。

 第107条〔敵国に関する行動〕
この憲章のいかなる規定も、第二次世界戦争中にこの憲章の署名国の敵であった国に関する行動でその行動について責任を有する政府がこの戦争の結果としてとり又は許可したものを無効にし、又は排除するものではない。

また、2月11日付け産経新聞に、こんな記事がありました。
「尖閣諸島めぐり中国が日本に申し入れ」**
  中国外務省は11日、日本の海上保安庁が監視強化のため尖閣諸島(中国名・釣魚島)近海にヘリコプター搭載の大型巡視船を常時配置する態勢に切り替えたとする日本の一部メディアの報道を受け、日本側に尖閣諸島の領有権問題で対立をあおる行動を取らないよう申し入れたと発表した。
 申し入れは北京の日本大使館を通じて行った。「報道が事実なら、中国の領土主権に対する重大な侵犯だ」と指摘、日本が対立をあおる行動を取れば「強い反応」を示さざるを得ないとけん制した。(北京共同)

 中国が海上保安庁の行動を「中国への再侵略」と判断した場合、国連安全保障理事会の許可なく日本を攻撃しても、国連憲章違反にはなりません。安保理が中国非難決議を採択するはずはありませんし(中国・ロシアが拒否権発動)、在日アメリカ軍が自衛隊と共に尖閣諸島を守るとも考えられません(日本のちっぽけな島のために二大覇権国家が戦争するだろうか?アメリカは竹島の領有権問題についても曖昧な態度に終始しています)。

 第53条〔強制行動〕

 安全保障理事会は、その権威の下における強制行動のために、適当な場合には、前記の地域的取極又は地域的機関を利用する。但し、いかなる強制行動も、安全保障理事会の許可がなければ、地域的取極に基いて又は地域的機関によってとられてはならない。もっとも、本条2に定める敵国のいずれかに対する措置で、第107条に従って規定されるもの又はこの敵国における侵略政策の再現に備える地域的取極において規定されるものは、関係政府の要請に基いてこの機構がこの敵国による新たな侵略を防止する責任を負うときまで例外とする。(領土問題を巡って、中国・台湾・韓国・北朝鮮が連合して日本を攻撃しても国連は黙認する?)

 ところで、戦争中、「連合国」と訳していた「United Nations」を何時、誰が、どうして「国際連合」と改訳したのか、その間の事情を知りたいものです。
日本とドイツを敵国とする軍事同盟色を隠蔽するためだったのでしょうが、その目論見は見事に成功。国の運命を国連に委ねるという総理大臣が誕生しそうです。それにしても、旧敵国が全予算の30%を負担し、5常任理事国(戦勝国)が、分担率こそ合計39%だが、滞納が常態化しており、事実上、旧敵国の半分も負担していない機関がこのまま存続するのでしょうか。
国連改革のついでに敵国条項を削除することになっているようですが、自らを改革するほど国連は機能していません。
United Nationsを解体し、日本とドイツが中心となって新しいLeague of Nations を提唱するよい機会だと思うのですが、戦争に負けるとそういう気概も失われてしまうようですね。
自分を敵と見なす機関の常任理事国になりたいなど、昔の日本人なら絶対に言わなかったと思います。
   (SK老)


(宮崎正弘のコメント)これまた昔話で恐縮です。いまから40年ほど前、小生が学生のころですが、全国各地で北方領土返還運動が盛り上がりました。
仙台でも領土問題の講演会を催したことがあります。当時、この問題といえば大浜信泉(早稲田大学総長)が最適の講師でした。
 大浜さんは沖縄出身の苦学生、奥さんは中央選挙管理委員長。友人が杉並に下宿していて大浜家にも新聞を配っており、集金に勝手口から行くと、夫人が「あなたは将来ある人なんだから、勝手口はいけません。正面玄関へお回りなさい」と言われたと感激しておりました。
 講師をお願いに行くと、快く引き受けてくれました。早稲田の紛争の頃から顔見知りでもありましたが。。。。
 さて仙台の集会で、小生らが作ったポスターは「全千島、南樺太奪還」です。
 参加者の一人から「国際法上、この標語はどうかと思う」とクレームがきました。すると大浜さんが言ったのです。
「これは民族の気概をしめすものである」と。




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(読者の声6)貴誌前号の(読者の声1)「西木正明氏の『ウェルカム・トゥ・パールハーバー』という上下二冊本を手に取りました。『オホーツク諜報船』は世評が高いようですが今までこれも含めて西木本に目を通していませんでした」<引用止め>

意見:真珠湾反撃事件を理解するための参考情報です。
1.反撃である:日本は1937年以来米国の4年にわたる攻撃(支那事変の援蒋行為、フライングタイガー部隊の宣戦布告のない対日武力攻撃、貿易封鎖、ハルノートなど)に対して反撃をしたのである。→反撃だから宣戦布告は必要ない。→通告が遅れたのはもともと不要であったから非難は受け付けない。米国も義和団事件、朝鮮戦争、ベトナム戦争で宣戦布告していない。ということで通告問題は不当である。

2.防諜:グルー大使によると1941年1月には東京の外交界では、日本の真珠湾攻撃計画が話題になっており、国務省に報告したという。2005年の東京新聞によると、スターリンの手文庫から、日本人スパイコード名「エコノミスト」による真珠湾攻撃計画の通報が発見されている。→ 真珠湾攻撃計画は知られていた。

3.ダブルテイク:(喜劇で真意が分かり二回笑う仕組み)ルーズベルトは日本の攻撃を予想したが、日本海軍が浅海用航空魚雷の開発に成功していたことは知らなかった。だから攻撃は予想通りであったが、被害は甚大で想定外だった。

4.天才的作戦:英国の軍事専門家は、真珠湾攻撃は世界の軍事史に残る天才的な作戦であったと述べている。ヒトラーはこの大戦果をみてドイツ空軍に航空魚雷の開発を命じている。

5.ハルノート:ソ連KGBの原案であり、財務省のソ連スパイホワイト経由で、大統領へ届き、ハルノートとなった。スターリンは発表された内容を見ておおむね満足したという。ホワイトは戦後謎の死を遂げた。ソ連の口封じの可能性が高い。

6.米国の対日敵視の動機:(1)支那満洲進出欲:米国はフィリピンまで領有し、次の標的は満洲だった。日本が邪魔だった。だから「満州国不承認宣言」を発表した。(2)欧州参戦:米国では中立維持という声もあったが、ルーズベルトは参戦したかった。その契機として日本を挑発した。

7.結果:ヤルタ会議で明らかなように、第二次大戦はスターリンの一人勝ちとなった。
 米国の30万人に上る青年の命損失と天文学的な戦費は無駄となった。ソ連は戦後115億ドルの軍事借款を踏み倒した。
   (MC生)


(宮崎正弘のコメント)西木さんの当該書籍、ともに読んでおりませんが、彼の作品に孫文の日本における愛人のことを小説にしたのがありますね。『孫文の女』(文春文庫)。
 それだけは読みました。調べものの延長として。
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宮崎正弘の新刊 
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宮崎正弘のロングセラー
『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫。980円)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書、861円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)
 『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
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  • 名無しさん2009/02/13

    いつも貴重な情報をありがとうございます。

    ところで民主党の鳩山由紀夫が中心になって通そうとしている危険な法案があるのですが、あまりマスコミでも話題になっていないようです。その名は「国立国会図書館法の一部を改正する法律案」。

    その要旨は、「今次の大戦及びこれに先立つ一定の時期における惨禍の実態を明らかにすることにより、その実態について我が国民の理解を深め、これを次代に伝えるとともに、アジア地域の諸国民をはじめとする世界の諸国民と我が国民との信頼関係の醸成を図り、もって我が国の国際社会における名誉ある地位の保持及び恒久平和の実現に資するため、国権の最高機関たる国会に置かれる国立国会図書館に、恒久平和調査局を置く必要がある。これが、この法律案を提出する理由である」とのこと。

    法案を読んでみると要するに、中国・朝鮮などの反日国家が主張する反日歴史認識を国家の公式見解にするための部局を国会図書館内に設置しようというたくらみとしか思えません。先生はどのようにお考えですか?  陽山

  • 名無しさん2009/02/13

    日本の政治は一体どう成ってるのでしょう?前代未聞「元首相が現首相をあからさまに侮辱する」姿は見ていて気持ちの良いものでは有りません。17名しか出席しかない郵政民営化促進の人数に切れたのか判りませんが、酷い事をやるものです。

    ホントに軽い「人」だと改めて感じました。