国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/02/02


◎小誌愛読者13500名を更新!

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成21年(2009年)2月2日(月曜日)
        通巻第2475号  
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 (本日、もう一回発行あります)

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越智道雄・町山智浩『オバマ・ショック』(集英社新書)
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 オバマの演説に白人もなぜ泣いたのか?
 それは「ブッシュの八年間」を「喪われた八年」と総括する立場から見るからだろう。本書のスタンスは、レーガン以来の保守革命がおわって、アメリカは再び民主党の流れにかわるという歴史観に立脚して、対話が進められる。
 オバマは宇宙人であり、スーパーマンであり、弥勒菩薩であるが、反面、天性の野心家であり、この強運は逆に厄災をアメリカにもたらす恐れもある、と本書は言う。
 経済の挫折と大不況の到来のなかで、オバマは矢次早やの対応をしてはいるが、

 町村「成果が出ないと逆風がくるでしょう?」
 越智「非常に危うい状態になると思います。というのは、100日で目に見える成果が出せない場合、『やっぱりオバマは駄目だ』ではなく、『やっぱり黒人は駄目だ』となる懸念があるからです」 
 町村「個人ではなく属性で見てしまう」
 越智「その心理が、どのように世論調査に反映されるか。だから早い段階で、オッと思わせる手を考え出さないと。『平等+自由競争=民主主義』の等式に何らかの変数を入れる智恵ですね」
 (中略)
町村「あとは『アメリカ幻想』を捨ててしまって、マルチカルチュラルな国としてやっていくしかない」
越智「文化多元主義というものを、これまでにない形で磨いていくことになるでしょう」

 これらの会話が本質的なアメリカ政治論の中核にあり、マルチカルチャーのアメリカを論じる文脈からみると本書は面白い。
 全編にアメリカの裏情報満載。しかもデータがしっかりしていて次のアメリカを考える際に参考になる。
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(読者の声1)今回の米国金融システム崩壊による世界同時不況の原因をハイエクなどの「自由主義」に求める動きがリベラル諸氏において顕著になってきているように感じます。
1979年、サッチャー女史は首相に就任した当時、バッグからハイエクの著書を取り出し、「これが私達の教科書よ」といってその後、英国における国有企業労働組合との戦いに勝利して経済復興を成し遂げました。
またレーガンとともに自由主義経済を推進して冷戦に終止符を打ったことは、記憶に新しいことであります。
 その当時、米英国における金融システムは正常に機能していましたと思います。
ではいつどのように暴走し始めたのでしょうか?私はリベラルの牙城民主党が一時期経済を「計画」したと思っております。
つまり正常に戻りつつあったハイエク的「自由主義経済」に悪魔の「計画性」をクリントンリベラル民主党が注入したと思っています。クリントンは「国策」としてITと金融を進めますが、ここに全体主義が巧妙に入り込んだのではないかと推察しています。
一旦「計画」された担当者は民公の区別なくその使命を推進させるとハイエクは述べております。
つまり自由経済推進者はいつの間にか計画経済推進者となり暴走を始めます。一旦正義となったシステムの暴走を止めることはヒトラー、スターリンの歴史を思い起こしても明らかであります。
行き着くところまで行って最後破綻する。まさに今回の金融崩壊もその通りになりました。つまり「自由放任」が破綻するのではなく「計画」が破綻を招くとハイエクの指摘の通りのことが再び起こりました。
 そして今日、米国でリベラル民主党の大統領が誕生して、再び経済に政府が過度に介入する動きが民衆の要求で強まることは、まさしく1930年代〜大戦までの世界情勢と酷似しているのではないでしょうか?
そして当時の米国大統領周辺にユダヤ人共産主義者のスパイが跋扈して、人類に未曾有の災厄をもたらしたことは記憶に新しいにもかかわらず、我国も米国もその方向に向かっているのは真に残念であります。
 経済の「計画化」、「政府の過度の介入」はかならず全体主義に通じるとハイエクは述べています。
我国も戦時中「大政翼賛会」と「統制経済」で全体主義に向かったと渡部昇一先生もハイエクの「隷従への道」の解説本で述べられております。そして全体主義は必ず戦争へ向かうともハイエクは述べております。
私達は歴史と伝統に裏打ちされた「自由主義」を今だからこそ堅持していくことが大切であると強く感じるとともに、歴史がある我国だからこそ真の「自由主義」が顕現できるとも感じております。 
(万葉至乃輔)


(宮崎正弘のコメント)話は回答ではなくて、飛びますが。ハイエクが日本に来たおり、小生もお目にかかっています。
招待主は日本モンペルラン協会だったと記憶しますがが、会長が木内信胤、顧問格だかに田中清玄がいて、保守のエコノミストや論客が集まりました。当時すでに80歳を越えていましたが矍鑠として、脅威の人という印象でした。
 香港で李鵬を批判して発行部数を脅威的に伸ばした「リンゴ日報」(台湾にも進出し『自由時報』に迫る)の社長・頼智英(ジミー・ライ)にインタビューした折、「私の尊敬する経済学者はハイエクだ」と言ったことも鮮明に思い出しました。



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(読者の声2)貴誌2474号「doraQ」氏のインサイトも秀逸ながら、宮崎先生のコメント"日本の自衛隊は「軍隊」ではありません"に反論する余地はない。
この明快なる短文、または先生の関連著書(日本の軍事力がいかにアメリカの対日政策によって骨抜きになっているかという)の英語版はありませんか? 
抜粋を英訳する許可を頂きたい。
ジョゼフ・ナイ・次期駐日大使にメッセージ(YouTube)の一章に加えたいためです。小生も、「日米平等軍事同盟」を"アイ・ハブ・ア・ドリーム"としている。
中国共産党の原子力空母が太平洋を遊弋し始めてからでは遅いのです。
オバマ・フィーバーに見てとれる、日本の大衆の知性の低さを嘆いていては時間のムダと思う。大衆を魅了する指導者が出ればいい。
(伊勢・ルイジアナ)


(宮崎正弘のコメント)第一次大戦がおわってドイツは当時の世界では最高レベルのワイマール共和国。民主主義の優等生のなかからヒトラーが登場しました。



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(読者の声3)第24回呉竹会アジアフォーラムのお知らせ
  田母神前空幕長が登場! 日本の防衛体制の欠陥をさぐる

 再スタートを切った呉竹会の新生2回目の例会(通算第24回)には、あの田母神俊雄・前航空幕僚長をお迎えすることになりました。
 ご承知の通り田母神氏は民間企業が実施した論文募集で最優秀賞を獲得しましたが、「日本は侵略国家であったのか」という内容が政府見解と異なるとして、空幕長を更迭され、定年退職扱いの「処分」を受けました。民間人となった田母神氏はその後、精力的に講演、評論活動を展開され、「日本人よ、誇りを取り戻そう」と訴えておられます。
 そこで改めて田母神氏ご本人から論文で主張されたかったことの真意、即時更迭に走った政府側の裏事情などをお聞きする機会をつくらせていただきました。
 今回は講演のあと、自衛隊出身の気鋭の評論家・潮匡人氏、当会代表幹事の花岡信昭・産経新聞客員編集委員をまじえ、田母神氏を囲む壇上での座談会形式で、さらに掘り下げた議論を展開したいと思います。
田母神氏の訴えがこれほど多くの共感を得ているのはどういう事情なのか、今後われわれは何をすべきなのか。田母神氏が職を賭した「論文問題」は、この国の将来像にもかかわる重大な意味合いを秘めていると思われます。
          記
とき   2月20日(金)
     午後5時 受付開始
     午後6時―6時45分 第1部 田母神氏講演
     午後6時45分―7時25分 第2部 座談会
ところ  憲政記念館・講堂
    (千代田区永田町1−1−1、地下鉄永田町駅2番出口から徒歩5分)
会費   3000円、学生1000円
問い合わせは事務局03−3556−3880へ。
出席お申し込みは事務局へファクス(03−3239−4488)でどうぞ。
                  呉竹会アジアフォーラム 会長・頭山興助



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(読者の声4)貴誌2474号の読者の声の「北九州素浪人」さんと全く同じ感想です。
日本は何処へ、どうなってしまうのでしょうか?
民主党政権ではおそらく文部大臣、と思われる〇石議員が「教育の政治的中立は有り得ない」と発言したとか、これって、とんでもない発言なのではありませんか?
こんな方々の党に政権なんて、怖くて・・・。
       (TK子)


(宮崎正弘のコメント)その野党党首の風貌、だんだん独裁者の顔に似てきた?

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宮崎正弘の新刊 
 『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫)
     定価980円<税込み>。
     http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
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宮崎正弘のロングセラー
 三刷り出来!
『出身地でわかる中国人』(PHP新書)

ロングセラー
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)
 『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
 『北京五輪後、中国はどうなる』 (並木書房、1680円) 
 『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との共著。徳間書店、1575円)
 『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』(KKベストセラーズ、1680円)
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