国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/01/25


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成21年(2009年) 1月25日(日曜日)
       通巻第2467号   
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 いまの日本円独歩高は、異常事態。金利相場から「信認相場」へ?
  米国はつぎに人民元高を仕掛けるのだろう
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 世界的金融危機に突入して、金融システムの事実上の崩壊とドル不足、実体経済の悪化と世界同時不況入り。平行して商品(石油、ガス、レアメタル、穀物)が暴騰したかと思いきや、直後から大暴落という異常な事態がつづく。

 就中、ドル基軸通貨が体制的に動揺すると見えたが、実際にはドルに対してユーロ、英ポンド、豪ドルなどが“崩落”した。主因は毒入り金融商品を大量に購入していたからだ。豪ドルなどの下落は商品相場の暴落による。
他のハード・カレンシー(主要国通貨)も、おしなべて対ドル・レートを劇的に下落させるなかでの異常事態は、日本円の独歩高だ。これは異様である。


▲英ポンドは歴史的な大暴落

 対ドル・レートは、(昨年10月から09年1月23日までの為替レートを円で換算)。
 英ポンド  224円から  119円
 ユーロ   165円から  118円
 豪ドル    98円から   56円
 人民元    16円50から 13円30銭
 それなのに、日本円は 
        109円から  87円

 世界でただひとつ、日本円が強さを誇っている(ただし人民元は対日本円でのみ減価しているが、ほかの通貨に対しては強含みである)。

 異様な市場、異常事態と言うだけでは済まされない。

基本的に通貨の価値が上がるのは、当該国の経済状況が良好であり、購買力が増加する。歓迎すべきである。
 ところが、急速な円高は、輸出依存型の日本経済を逆に苦しめる。輸出依存型の鉄鋼、自動車、精密機関、半導体関連、製造機械はいずれも株価大暴落を演じ、反対に円高で利益率があがる電力、ガス関連株は上昇する。

 為替レートの基本ルールに立ち還ると、通貨の相対的な国際価値をあらわすのが為替で、第一に経済原則に照らせば、相場は需給関係で決まるのである。
いやそうなるべきなのである。ドル需要が強ければドルは上昇する(べきである)。なのに、円が上がり、ドルが下がる。
 日本以外の国はドルの価値が上がっている。日本ではドル需要が少ないから円が上がるという理論が成立する。


 ▲「戦争に強い」はずのドルが、対日本円で何故弱いのか

 第二に変動相場制に移行して以後、ドル・レートは(1)金利(2)経常収支(3)政治要素の三つが主要な要素となって相場は形成されてきた。これに(4)貿易外収支(5)カントリー・リスクなどが加味され、勘案されてきた。
 ウォール街崩壊直前まで、円は「円キャリ・トレード」という手法で、安い日本の金利で日本から資金が調達され、海外へ流れた。
だからドルが強かった。

 こうした変動相場制の要素に「大不況」「金融危機」という非日常の爆発が加わったため、基本の変調が現れた。
日本円の独歩高が生じた。

 金利は或る時期の相場を決定的に左右した。
 日米金利差がつねに3%開いていた頃、日本の外貨準備は高金利をもとめて米国債に向かった。
 それが日本の外貨準備が米国債購入にはしる主因である。
金利が高い国の通貨は高くなる。レーガンが「強いドル」と言って、一方で高金利政策を打ち出せば、カーター時代に弱かったドルがふたたび強くなった。

 経常収支相場とは、貿易決済に使われるドルが黒字国へ流れ、このため黒字国の通貨が強まり、ドルは弱くなるのも当然で、日本は対米貿易で連続的黒字を計上するため、つねにドルが弱まる。

 つまり上記ふたつの要素では、日本円が強くなりドルが弱くなるのは論理的帰結。疑念を差し挟む余地がない。
 にもかかわらず湾岸戦争、イラク戦争、北朝鮮の核保有など「政治危機」が深まると、世界一の軍事力を誇る米国の通貨は、たのもしい信任がうまれてドルが強くなる。
 軍事力のない国の通貨は弱まる。日本が典型的な例で、世界に紛争が起きて、キナ臭くなればたちまち為替レートは金利、経常収支相場から政治相場へと移行する。

 日米関係という短眼的視野ではなく、世界的パースペクテイブにたてば、イラク戦争、アフガン戦争において、圧倒的空軍力をほこる米軍が地上戦に移り、ゲリラに悩まされるようになると、相対的軍事力のあるユーロ、ロシアのルーブル、中国の人民元の相場が強まり、ドル安に転じ、しかも経常収支大黒字のくに=日本の通貨が弱まる。日本には軍事力がないからである。
 

 ▲経済主権の回復を

 こう考えてくると、国際的な通貨危機のなかで、日本円だけが異常に高く評価されているのは、「信任」という相場観ではなかろうか。
 ウォール街の不良債権をたっぷり染み込んだ金融商品を、日本はそれほど持っていない。たしかにファニーメーなどの債権は抱えるが、これは米国政府が或る程度の保障をしている。つまりヨーロッパや中国がかかえるほどの不良債権を(あくまで相対比較だが)、抱え込んでいないことも日本円をより強くしている。

 日本の金融システムもちゃんと機能しており、取り付け騒ぎもおきていない。産業は生産余力がある。

 一方、米国はといえば1月23日の指名公聴会で、ガイトナー財務長官は、突如「人民元は不当に安く操作されている」と北京を挑発する発言をした。
 北京政府はすぐに反論し、中国のネットや、経済論壇では「保有する米国債を売っぱらえ!」の大合唱。

 しかし現実に中国が米国債を売れば、人民元高で価値は目減りする、売ろうにも売れないという選択余地のない金融の隘路に陥ったのだ。これは日本と同じである。

 はからずもガイトナー財務長官発言で見えてきたのは、米国オバマ政権は、つぎに人民元高を仕掛ける思惑、中国に掃き貯まったドルを米国へ環流させる裏の意図を持っていることではないだろうか。

 この「百年に一度の危機」を「チャンス」と変えるには、日本円が強い裡に、本当に信任される国家に、そして「強い円」を真の国際通貨の地位に押し上げる作業が望まれる。
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(読者の声1)栃木県北の田舎に住んでいて、世界情勢をほぼリアルタイムで知る喜びは格別です。パソコンを開く時には、先ずはこのニュースからです。毎号わくわくしています。 
    (A栃木)



     ♪
(読者の声2)オバマ氏の演説を聞くたびに、手応えのなさというか、雲を掴むような不安を感じます。
具体的にどうするという内容が全く盛り込まれていないように聞こえるのですが…。
例によってマスゴミがそういう編集をしていて、そのように見せているのかもとも推測しましたが、でもそんな編集をして得する者がいるとも考えにくい。
あんな具体性のない話で、なぜ人々がああまで熱狂しているのか本当にわかりません。熱狂している人々はまさか、彼の肌の色が黒いからという一点だけを見ていて、話の内容にまで耳を傾けていないということなのでしょうか?
ここまでも以下に書く事も私の勝手な推測であり感想ですが、もし上に書いたような側面がある程度事実ならば、ラベルだけ見て中身を吟味せず劣悪な商品を手にして「こんなはずじゃなかった」と後になって嘆く愚かな消費者っぽくてゲンナリ。
アメリカのバブルも、こうやってここまで大きく膨らんだのかもなぁと容易に見当がついてしまうのにもゲンナリ。あんたら少しは学べよ、そんなだから今こんな事になってるんじゃないかいな、などと、狭い視野&寡聞な情報量の自分には見えるのでありました。
かく言う我が国だって、小沢一郎(とポッポ山兄とカンガンス)に煽動されて「次は民主党に」という空気が蔓延しており、明日は我が身であり決して他人事とは思えないところが一番ゲンナリです。 
  (B生)


(宮崎正弘のコメント)「とポッポ兄」とはとっぽい、ハト、兄貴にひっかけて鳩山由紀夫。「カンガンス」とは「カン」と「宦官」と「がんす」を引っかけて管直人、ってわけですね。



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(読者の声3)竹中批判について一言。最近、マスコミ報道には以前の小泉元首相や竹中氏への非難が多い。
しかしその後の総理大臣の責任はどうなのか。安倍、福田、麻生である。状況は絶えず動いている。過去よりも今である。前任者を非難してすむ問題ではない。今どうするかである。
これは要するに国民をだまして責任を転嫁し、自己の問題解決の無能力性を隠蔽しようとしているだけではないか。
       (MC生)


(宮崎正弘のコメント)図式化すると、下図のように?
安部>福田<麻生。安倍>麻生。麻生>福田。
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(読者の声5)貴誌に投書があった、女性に安全保障を任せられないなんて偏見ですよ。リブニさんは国防軍で勤務(陸軍中尉)した後、商法専門の弁護士として10年間勤務した人ですが、じつは弁護士業のかたわら世界最強と目されるモサド(イスラエル首相府諜報特務局)の工作員を勤めていたという女傑(表現が古いか?)です。
彼女の父親はイスラエル建国運動に大きな役割を果たした組織(イルグン)の幹部だった人で、その薫陶をうけて育ったのです。信念や思想性のかけらも無い日本の政治家とは比較するのも失礼なくらいです。
 (予備役空軍大尉)


(宮崎正弘のコメント)前のイスラエル駐日大使のコーエン氏は、コンピュータ関係の技術畑出身でした。が、武道、居合いをこなし、なんとテルアビブではテロリストに遭遇し、空手でやっつけた武勇伝がある豪傑でした。
 やっぱり外務省職員全員は順番に半年間、自衛隊に体験入隊をすべきだ!  
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((((( 編集後記 )))))●ドイツ文学者、西義之氏の訃報に接した。昨年秋になくなっていたことを産経新聞で知った。享年86歳。昨日の本欄で佐藤欣子さんのことを書いた。つづけて訃報記事を書くのはつらい。西先生が論壇に鮮烈にデビューされた作品は表紙が日の丸を象徴していた。小生は赤線をひきながら二回ほど読んで、それからすぐにインタビューに行った。「日本学生新聞」の文化欄を飾っていただいたが、氏が金沢から東京大学に移って来られてすぐの頃、専攻はドイツ文学だった。
 家永訴訟でも真っ向から反対の論陣、津田左右吉の変節を注意深く研究されたり、丸山真男には『誰がファシストか』と論戦を挑んだ。一度、学生の勉強会にもきていただいてドイツ情勢をはなしてもらった。長身だが、穏やかな喋りをなさり、文章の迫力とは異なった味を醸し出された。人気漫画家の西義之は同名異人。
 ●学生時代、物怖じを知らず保守論壇に活躍する人は誰でも遠慮なく訪ねた。『平和の代償』で颯爽と登場した永井陽之助教授の研究室へ行ったら2時間の議論になった。武者小路実篤氏の豪邸は中庭まで長い石段があった。中河与一氏の田園調布の豪邸にも、出かけた。保守サイドから登場し、やがてリベラルに変節する前までの矢野暢氏とも、じつはよく飲んだ。矢野氏は上京されるたびに飲む相手を探しているのだった。核武装論をふっかけると、やや保守主義らしからぬ論理を展開されたので、おやと思っている裡に氏はNHK御用達リベラル派にさらりと変身してゆく。脱線した。西先生のご冥福を祈りたい。合掌。
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(おしらせ1)桜チャンネル特別番組
「闘論!倒論!討論!2009 日本よ、今...」 
テーマ:「オバマ新政権と世界の行方」

放送予定日:前半 平成21年1月29日(木曜日)19:30〜20:30
後半 平成21年1月30日(金曜日)19:30〜20:30
日本文化チャンネル桜(スカパー!216チャンネル)
インターネッット放送So-TV(http://www.so-tv.jp/

パネリスト:(50音順、敬称略)
潮匡人(評論家)、日下公人(評論家)、石平(評論家)、西尾幹二(評論家)
宮崎正弘(作家・評論家)、山村明義(ジャーナリスト)、司会:水島総。

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(おしらせ2)小誌、講演旅行のため1月29日―2月2日を休刊します。

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(おしらせ3)田母神前航空幕僚長講演会のご案内

講  師 : 田母神俊雄(前航空幕僚長)、西村眞悟(衆議院議員) 
日  時 : 平成21年1月26日(月)18:30〜開場 19:00〜20:30 
場  所 : 憲政記念館 東京都千代田区永田町1-1-1 TEL:03-3581-1651
                     (東京メトロ永田町駅下車2番出口より徒歩3分)
会  費 : 1500円 
    *事前申し込みの必要はありません。 
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  • みみ2009/01/27

    カンガンスの件ですが、ニコニコ動画

    に面白いのがあります

      是非ごらんあれ





    http://www.nicovideo.jp/watch/sm2197354

  • 名無しさん2009/01/25

    毎回、目から鱗です。

  • 名無しさん2009/01/25

    いつも楽しみに拝読しております。

    もう既にどなたかの指摘があろうと思いますが、第2467号の読者の声2の中で登場した菅直人を揶揄する「カンガンス」とは、菅直人がかつて当時社民党党首の土井たか子とともに、原敕晁さん拉致事件に関わった北朝鮮の元工作員、辛光洙(シンガンス)元死刑囚の釈放を、韓国政府に要求した過去があることを皮肉ったものであろうと思います。(一読者)

  • 名無しさん2009/01/25

    「勝ち組はアメリカ」

    今回のいわゆる100年に一度の世界的金融危機で勝ち組がいないという論調がある。

    よく考えれば、エネルギー輸出国に行き過ぎたカネをアメリカが毒饅頭をばら撒くことで、たくみにかつ、強引に取り返したというところだろう。歴史や信用すら含めあらゆるものがあっさり商品になるメリケン強欲資本主義では信用があると称している、少し歴史があるくらいの銀行をつぶすのは痛くもかゆくもない。

    荒療治で多少出血した程度と思っているに違いない。おかげで世界中が迷惑しているが、よくいえばこれはアメリカにすれば皮を切らせて骨を断つ作戦だった。

    この毒饅頭作戦でアメリカはそれまでに買い込んだ原油代金や主として中国からの商品代金の強制値下げをもぎとったのである。明らかにアメリカの一人勝ちである。

    練馬 のの