国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/01/15

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成21年(2009年) 1月15日(木曜日)貳
          通巻第2455号  
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 なぜか二年も遅れて、中国は2007年GDPを上方修正
     ドイツを抜いて世界第3位になったと静かな宣伝 
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 2007年の中国のGDP成長率は11・9%だった、と中国国家統計局は公表してきたが、09年1月14日になって、なぜか静かに上方修正値をアナウンスした。
「07年GDPは13・0%でした」って。

 世界銀行はすでにドル換算で上記数字をあてはめ直して計算しており、中国の2007年度GDPは3兆2180億ドルとなり、以前公表していた3兆1970億ドルを上回る。
 つまりGDPは世界第三位となり、ドイツを僅かに抜いているのだが、この時期に上方修正を敢えて出す意味は、何なのか?

 市場関係者は「来週に中国国家統計局は、08年GDPを発表する予定。一桁に落ち込んでいるのは確実だから、07年が13%だったとすれば、極端な対比が生じ、むしろ市場には逆効果ではないか」(ロイター、1月14日)。
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中国空軍機、スホイ27 重慶上空で失墜の模様
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香港紙『明報』(1月9日)、台湾紙『自由時報』(1月10日)などに拠れば、中国空軍自慢の最新鋭ジェット戦闘機『スホイ27』一機が重慶上空で墜落した。
 重慶には轟音が鳴り響き、演習中のスホイが搭載したミサイル発射訓練中に墜落した。

 これは成都軍管区に所属する第33航空師団。空軍基地は重慶白市駅軍用専門基地。
 周辺は三峡ダムに近い渓谷、台地などの無人地帯。金属片があたり一帯に飛びちり、墜落事件から数時間、重慶との通信が不通になったという。
 
 中国軍パイロットは訓練不足により、極端な在空時間不足。将軍クラスのトップでも在空時間2000時間ほど。最新鋭ジェット機の訓練中に事故がよく発生する。
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◎宮崎正弘が出演の「西部遭ゼミナール」。下記MXテレビのサイトからご覧になれます
http://www.mxtv.co.jp/nishibe/douga/index.html?200901
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(読者の声1)世界最大のバンカーといわれたシティグループが苦境に立ち、証券部門やプライベートバンキング部門を切り離す。先般、ブッシュ大統領の「金融安定化法」によって、250億ドルをシティに注ぎ込んだばかりではありませんか。
 金融危機はますます深まるのでは?
      (UO生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)シティが世界最強のバンカーだったのは10年ほど前まで、80年代にも中南米に貸しこみ過ぎて、サウジアラビアのアルワリード王子に筆頭株主になったもらい救われました。
90年代にはトラベラーズと合併して、いまの「シティグループ」となりました。
 あまりにも金融ビジネスが総合化し、多岐にわたったため、経営がおかしくなります。ジョン・リード会長の頃は、まだ銀行業務が鮮明でしたが、トラベラーズの野性的な経営者が乗り込んでからは無謀に間口を拡げたきらいがあり、このため、世界各地で業績が上がらず、たとえば中国の富裕層を狙ったプライベートバンキング部門は、閉鎖したほど。
 救世主として乗り込んだルービン元財務長官も手の施しようがなかったと言われます。
 シティの経営危機がいまごろ報道されていますが、今回の金融危機に便乗して、縮小再建を狙っているのであって、もともと体質が急速に悪化していたと思われます。



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(読者の声2)貴誌2423号の拙見に追加の補足をします。
前回、私は「ガザ戦争の本質はプロのヤクザであるイスラエルによる不良少年ハマスへの焼入れ」と譬えました。
既にイスラエルと何度もシリアスな戦争を経験してウンザリしたエジプトのムバラク大統領はハマスに対して「もしも狼(イスラエル)を殺せないのであれば、その尻尾を引っ張るな(刺激するな)」と諭しています。
つまりアラブやイスラム世界でも国家経営に責任を持ち理性的に物事を見れる人達(大人)はハマス(不良少年)を冷ややかに見ている訳です。
これはヒズボラに対しても同じで、(確か)エジプトの高官が第二次レバノン戦争での「勝利」を宣言するナスラッラーの態度を「あれだけ被害を出して置いて何が勝利だ」と嘲笑している。
今回もナスラッラーはハマスに「絶対に降伏するな」とか「いや、ハマスはもう勝利している」(笑)とか言って現実から全く乖離しています。
ここから、アラブとかイスラム教徒の辞書には「敗戦」という言葉が欠けているという事を我々日本人は理解した上で付き合わなければならないという事が分かります。

苦戦の真相追及の為の国家的委員会まで作って「反省」と分析を重ねる超リアリストのイスラエルとは雲泥の差でヒズボラとかは仲間内で強がりを言っているうちにそれが本当に現実だと思い込んでしまうのです(笑)。
こういったナスラッラーやユダヤ人を「豚と猿ども」と繰り返して罵るハマス高官の演説はイスラエルのメディアや軍情報部によって常にモニターされており、そういう事がイスラエルの各テレビ(ネットで見れます)でアラブ専門家の解説付で毎日放映されてイスラエル世論が硬化するというメカニズムが出来上がっているので、まともなアラブ指導者ならば「一抜けた」と思うのは当然でしょう。
それがかつてのサダトであり、今日のアラブ穏健派指導者やこれからのアサドの態度です。
イスラム原理主義でもなければ、エネルギーの無駄だと気付くはずです。
アサドに関してはこの戦争で「両サイド」が打ち合いを止めるべきだと驚くべき発言をしています。
一方でイランとその代理達(ハマスやヒズボラ)によって動向を監視されているアサドはもう一方でシリアを目の敵にしたブッシュ大統領や革命家達(ネオコン)の為にイスラエルとの政治的妥協を不可能とされてきたのですから、誰よりも「オバマ当選直後にアラブ世界ではじめて祝意を表した」のは当然です。
ポイントはハマスとヒズボラはシリアに援助を受けているだけではなくて、アサドを監視するイランの代理人であるという事です。
     (doraQ)


(宮崎正弘のコメント)平沼赳夫代議士の祖父は平沼騏一郎。名文句を残しました。
「世界情勢は奇々怪々」。
『エンカルタ百科事典』によると、平沼は「1939年首相に就任した。日独伊三国同盟の成立に力をいれたが急展開する国際情勢に対応しきれず、日独防共協定の裏で突如ドイツが独ソ不可侵条約を締結したため『欧州情勢は複雑怪奇』との声明をだして同年総辞職した」とあります。



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(読者の声3)先日のMXテレビを拝見。宮崎先生と西部先生、独特の雰囲気ありますね。
漫才コンビみたいにボケと突込みではないのですが、お二人お揃いになられると、見ている方も何故か、ウフフフとなるのですよね。
笑いを醸し出す何かがある。
西部先生が、宮崎先生の仰言ることを何気なく黒板に書いておられるけれど、「麻生さんには出来ないぞ」と言っているようでもあり、ユーモラスでした。
宮崎先生なんとなくリラックスしているというか、酔ったらこんな風なのかなぁと思わせる、別の顔ものぞけました。
   (FF子、小平)


(宮崎正弘のコメント)本番前に出演者は「自発的に」小瓶のビールを一缶ずつ飲み干して精神状態を整え、録画収録後は、もちろん新宿へ繰り出しました。
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    ご案内 INFORMATION ご案内 INFORMATION
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宮崎正弘 講演会のおしらせ
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 と き    1月22日(木曜日) 午後六時半
 ところ    大手町「産経プラザ」 三階会議室
 http://www.s-plaza.com/map/index.html

 演題     「我が国は国際経済危機にどう立ち向かうか」
 会場費    お一人1500円(学生1000円)
 主催     「正論を聞く会」
 お問い合わせ (03)3505−6585(三輪和雄)
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   拓殖大学日本文化研究所からのおしらせ ↓
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< 拓殖大学からシンポジウムのご案内 >

 『昭和維新運動』再考
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  パネリスト (五十音順、敬称略)
  岩田 温  (拓殖大学日本文化研究所客員研究員)
  桶谷秀明  (文藝評論家)
  佐藤 優  (起訴休職中外務事務官)
  藤井厳喜  (政治評論家、拓殖大学日本文化研究所客員教授)
  宮崎正弘  (評論家、作家)
  ロマノ・ヴィルピッタ(京都産業大学教授)
  司会     井尻千男(拓殖大学日本文化研究所所長)
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 とき    平成21年1月24日(土曜日) 午後一時〜五時
 ところ   ホテル東京ガーデンパレス
       http://www.hotelgp-tokyo.com/
       入場無料。予約不要。席は十分あります。お気軽にお出かけ下さい。
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(休刊告示)小誌は地方講演などのため1月18日―20日が休刊です。
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宮崎正弘の新刊  増刷出来
  一ドル=90円台を割り込み、ビジネスマン、投資家が深刻な関心事。
『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫)
     定価980円<税込み>。
     http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
         

宮崎正弘の近刊  絶賛発売中!
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)
 『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
 『北京五輪後、中国はどうなる』 (並木書房、1680円) 
 『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との共著。徳間書店、1575円)
 『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』(KKベストセラーズ、1680円)
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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  • 名無しさん2009/01/15

    中国国内総生産2007年度13%と高い、8年度も8%ぐらいはいくのでは・・・

  • 名無しさん2009/01/15

    毎回大変勉強になります。