国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2009/01/07


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成21年(2009年) 1月7日(水曜日) 
        通巻第2444号
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 中国国務院、67万社の倒産を認める
   実態の十分の一の数字を嫌々ながら
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 中国の厚生労働省に該当する「人力資源・社会保障部」が公式に発表している「失業率」は4%、835万人だそうな。
社会科学院の『社会青書』ですら失業は9・4%、この省庁間同士の数字の格差が、これほど開くのは何故か?
 これでは真面目な統計数字が中国には本当に存在するのか?と問われても仕方がないことになる。

 2008年12月に発表された同科学院の『社会青書』では、08年新卒大学生580万のうち、まだ150万人の就労先が決まっていないとした。実態は260万人以上の新卒学生に就労の機会が失われている。09年は新卒が610万人と予測されている。

 中国国務院が09年1月5日に認めた企業倒産は67万社。
 とくに建設関係が目立つ。国内投資のおよそ四分の一が建設業界に向けられており、公共事業の目玉は高速道路、鉄道、橋梁建設。民間ではマンション開発など、雇用は7700万人。
しかし中国の住宅着工件数は20・6%も激減している。
これは関係省庁が認めており、ということは単純に計算しても、7700万建設労働者の20%が1500万人になる。
建設産業だけで1500万人の失業がでていることを意味しないのか?

 冒頭にかかげたように、人力資源・社会保障部の、公式失業835万というのは『大嘘』ということになるだろう(ただし835万人という数字の根拠は失業保険申請者に限る)。
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(読者の声1)貴誌2443号、樋泉さんのコラム『毛沢東に魅せられたアメリカ人 上・下』(S・リッテンバーグ 筑摩書房 1997年)について。
Sidney Rittenbergの、The man who stayed behindの翻訳でしょうか?
このアメリカン・ジューのコミニストは、私の旧友だったユダヤ系米人Joseph Newman(没)に似た生き様です。
ジョー・ニューマンは、第二次大戦前、NYヘラルドの東京特派員だった。真珠湾攻撃の寸前、憲兵隊に捜査されて命の危険を悟り、横浜から船に乗ったと。ゾルゲ事件の尾崎秀美とも面識があった。
戦後はモスクワ支局長。スタインベックの単作Russian Journey に、Robert Cappa(伝説的カメラマンで仏印で地雷を踏んで爆死した)とモスクワのジョーのアパートに泊まって、"Sweet Joeのウイスキーを飲んだ"と書いています。
ところで、スタインベックは保守自由派の典型的なアメリカ人。この古本もジョーから貰いました。「Castroと共に」は、ジョーのドキュメンタリー。XX賞を貰っています。NYヘラルドの従軍記者としてキューバの密林をカストロ軍と歩いたと。
バチスタ軍の兵士の処刑などを撮影した。Castro兄弟は率先して、ピストルで処刑を次々と執行したと。ジョーは、US News World Report(DC)の編集長を最後に亡くなったが、Goodby Japan(朝日新聞)を人生の最期に出版しています。
署名して郵送してくれたのです。考えてみると、ジョーは、コミニストだった。ただ、スターリンを憎んでいた。日本人に対して不思議な愛憎感情を持っていた。
娘のフィアを私に目合せたり(医者と結婚)〜24年前ですが、シーシェパードのワトソンと組んで捕鯨反対運動をやったりですね。社会正義に動機を持っていたようです。
ユダヤサヨクの典型ですね。末娘のルチアは、CNNハバナ支局長。8歳ぐらいの時の彼女を知っていますが、CNNに出てくるルチアは、もう中年です。私ら夫婦はこの6月にキューバに旅します。
「ジョーは共産主義者だったのか?」と聞いてみます。
 ついでに、「日米同盟破棄〜非核〜非戦が日本の生き方」という書き込みには、あきれてなにもいえない。白昼の夢でも見ているのだろうか。歳はいくつかと聞いてみたい。
(HI生、ルイジアナ)


(宮崎正弘のコメント)大変興味深いコネクションを伺いました。



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(読者の声2)我々日本人が根底に据えていなくてはいけないのは国を想う心ですね。
宮崎先生が時々の、イスラエルでの出来事に関するコメントは、日本のメディアのどのコメントよりも的確だと、いつも勉強させて頂いております。
ガザでの紛争についてのコメントも宮崎先生のものが最も的確だと常に感じております。
イスラエル関連の報道に関しては、産経も朝日も記者個人の思い入れや先入観が強く、「このような報道で良いのだろうか」といつも感じておりましたが、宮崎先生のコメントに触れる度に胸がすくような思いがいたします。
貴誌「読者の声」に「イスラエルの全て真似をしろとは言わないが、国防に関しては日本はイスラエルの爪の垢でも煎じて飲めばいい」 というような文が見受けられるのもこのメルマガならでは。私も全く同感です。
 今年の夏にイスラエルは非常に辛い決断をしました。
ご存知の通り、200人以上のテロリストと拉致された兵士の遺体の交換です。イスラエル国内でも議論はありますが、とにかく「どのような代償を払っても同胞を取り返す」という決断のもとで交換が行なわれました。
ニッシム駐日イスラエル大使は、日本の拉致問題に重大な関心を寄せ、「同じ痛みを抱える国の代表として横田さんをお励まししたい」と横田夫妻と会談しました。横田滋さんも「遺体であっても取り返そうとするのが、本来の国家の姿だ」と言っておられました。
拉致問題にしても、北朝鮮の核問題にしても、エンテベでの救出作戦の経験やオシラク原子炉破壊の経験をもつイスラエルから日本は多くのことを学べるのではないかと思っております。
   (IA生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)ガザ侵攻は、日本のような平和ぼけからみると、イスラエルが「侵略者」に見えそう。とくに大手マスコミの分析にしたがうと。
しかし日本に置き換えて、もし、北朝鮮から毎日のようにミサイルが飛んできて我が国の国民が死傷し、それでも耐える。しかし、とうとう堪忍袋の緒が切れることがあるでしょう。イスラエルの反撃は、そうやって行われたために、これまで弱腰と非難されてきたカディマ=与党が、野党との人気を逆転しています。



(読者の声3)年頭、中国大使館前抗議行動のお知らせ
 
1月8日木曜午後2時から
中国大使館前にて抗議行動
 
今年は、天安門虐殺事件20周年、チベット蜂起50周年、法輪功弾圧10周年など、いろいろ重なる年です。世界中で、今年こそ、中国共産党を倒そうと、たくさんの人たちが決意を固めております。
年頭、中国大使館前に集まり、今年こそ中国共産党を倒すという決意を固め、中国大使館に抗議活動を行なおうではありませんか。
 民主化運動弾圧、宗教・気功弾圧、民族運動弾圧、台湾問題、環境問題、覇権主義・・・、みんなで中国大使館に訴えましょう。
 当日は、中国大使館員が大使館にいるので、私たちの声は彼らの耳に届きます。また私は中国共産党に論戦を挑みます。内容は、共産主義は間違っていることを中国共産党に認めさせることです。
 どうぞ、心あるみなさん、人類の明日を考えるみなさん、ぜひ、ご参加ください。
 
1時半に麻布消防署前集合です。
抗議活動は、参加人数が少なければ、30分ほどで終わります。
事前に、警察、中国大使館、マスコミなどへの連絡があります。
 
主催 中国共産党解散要求委員会
代表 安東 幹
080−3396−2993
kanandoj@yahoo.co.jp

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<< 今月の拙論 >>

(1)「ルポ台湾経済も不況入り」(『エルネオス』正月号。発売中)
(2)「華南の不況、本物の地獄」(『共同ウィークリー』、1月5日号)
(3)「やっぱりヒラリーのアメリカ」(『月刊日本』1月号、発売中)
(4)「いま台湾で何が起きているのか」(『正論』二月号、発売中)
(5)「出版界の保守化を論ず」(『自由』2月号、1月10日発売)
(6)「シンポジウム記録 米中に挟撃される日本」(『新日本学』09年冬号)
(なお『新日本学』は季刊、拓殖大学日本文化研究所発行、展転社発売)
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((((( 編集後記 )))))●新年五日、拓殖大学日本文化研究所所長・井尻千男教授夫人の通夜(井尻喜美様。享年70歳)。知らせを聞いて慌ただしく新宿駅へ向い特急に飛び乗った。井尻邸は山梨市下井尻の名家。毎年春に園遊会を開くほどの邸宅。その自宅での通夜と葬儀(六日)。付近の町会の人が県道にまで道案内にでていて、コミュニティの復活ぶりを目撃しました。教え子らも多数駆けつけ、受付や道案内の手助けをしていました。庭先から玄関までずらりと百本近い生花の列。寒風のなか、かなりの人々が東京からも駆けつけていました。●なおらいでは、桜チャンネルの水島社長や大高美貴さん、政治学者の藤井厳喜さん。帰りの車中では竹本忠雄氏、藤岡信勝氏らとお喋りをしながら夜遅く、帰宅しました。
 ●六日は経済評論家、三原淳雄先生が主宰する「マーキュリークラブ」へ。会社社長や、元議員などそうそうたるメンバーですが、新年会も兼ねていた所為か、漫談風なセミナーの雰囲気にひたりながらも、本質的な議論がありました。景気回復はひょっとして09年第三四半期からという講師(著名エコノミスト)の予測は、小生のそれをぴったり一致しました。
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  • 名無しさん2009/01/07

    イスラエルの対応は国家として当然なのでしょう。

    日本にもそんな時が有ったのですが現状は惨憺たるものです。拉致家族すら「日本憲法」で取り返さない?アホな憲法を維持して居ることには呆れてモノも言えません。

    テロ撲滅に協力?自国のシーレーンを守るのに特別法?訳が分かりません。

    自衛隊を出す成らば「国際法」で対処する事で解決を図るのが常識ではないでしょうか?東郷元帥と言う大きな「偉人」を持ちながら、マ元帥憲法に甘んじる日本?グローバル化からどんどん外れた国に成るのではないでしょうか?余り「グローバル」「グローバル」と愚弄しないで欲しいものです。

  • 名無しさん2009/01/07

    国防と経済 を我々愚衆国民も考えよう。