国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/11/12


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成20年(2008年)11月13日(木曜日)
         通巻第2383号  (11月12日発行)  
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 マカオの空気が一変、不況の荒波は新カジノ・ホテル建設を中断させる
   九州の温泉も韓国からの観光客が去って閑古鳥、業者の悲鳴
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 マカオのカジノ・ビジネスは破竹の勢いだった。
 本場ラスベガスの売り上げを抜き去り、ことしは20%成長といわれた。ラスベガスの本場からサンズ・グループ,KKRなどがマカオへ上陸して豪華ホテルが23軒も乱立し、ネオン輝く二十四時間の不夜城。博打客がホテルを埋めた。

 筆者も一昨年に取材したが、ロビィではロシアの美女のダンス、フロアにはトランプ、チップが乱れ飛び、目の色を変えた中国人の博徒らが夜を徹してマネー・ゲームに興じていた。
 (中国人に限らず博徒の目は、どうしてあんなに怪しい光をおびているのか?)。

豪華カジノ・ホテル地下の特別部屋にはVIP専用個室がならび、その裡の一つは金正日のお坊ちゃま専用だった(そこだけ写真撮影不許可だった)。

 狂乱は去った。
 株式がピークから82%の大暴落を演じ、不動産暴落は秒読み段階。中国政府は総額57兆円という破天荒なテコ入れを決めたが、上海株式は僅かに5%回復し、しかも一日で回復基調が去り、翌日から下落を再開した。

 57兆円の景気刺激策は数字こそ破天荒だが、なかみはとりあえず1兆4000億円の追加で、今後四年間の総額。しかも従来の予算を、その中に含んでいるコトが分かり、まやかしに近いのだ。
(ま、ごまかし専門の中国ゆえ驚くべきコトでもないのだが。。。。)

 さて、マカオで新ホテルの豪華博打場「ベネチアン・マカオ」の建設は、ラスベガスの博打場チャンピオンであるシェルダン・エーデルソンが率いるサンズ・グループである。
 エーデルソンは11日に記者会見し、この新ホテルの「建設の中断」を発表した。
第三四半期のマカオのカジノ売り上げは32億ドルで、前年比10%のダウン。見通しが暗いからと理由を説明した。(ヘラルドトリビューン、11月12日付け)。

 もとよりマカオは99年に中国に返還されたものの香港と同じく一国両制度が適用された経済特区。主要産業はカジノだけ。
 この賭場めがけて毎年1500万人の博徒が中国大陸から押し寄せるのだが、VIPは共産党幹部である。
 ここでデベロッパー相手に博打をやって、業者が「わざと負ける」。勝ち金は、領収証が発行され、合法的に幹部の懐に入る。
つまりマカオで「賄賂の洗浄」がなされるわけである。

 中国経済が破竹の勢いを失って深刻な不況入りし、不動産価格の下落、売れ行き低迷という大不況が示すのは、デベロッパーと癒着してきた共産党幹部の実入りが激減した事実であり、したがってマカオが寂れるのは当然なのである。

 サンズ・グループのホテル建設中断の裏に、こういう理由がある。


 ▲韓国の対馬土地買い占め脅威もウォン急落で解決する

 蛇足ながら対馬を韓国企業が片っ端から買っているので、攘夷的なナショナリズムが日本で大いに湧いているが、それほどの懸念は不必要ではないか。
なぜならロックフェラービルを日本の企業が買っても、或いはロスの目抜き通りのビルを片っ端から日本の秀和が買ってもアメリカ人は反発するより高値買いを喜んだ。「不動産は持って帰れない」からだ。

 対馬問題では、二つにわけて考えると良い。
 不動産買いは過疎地の地価を押し上げていて、どのみち韓国に持って帰れない。

 韓国ウォンは急落した。55%の落下とは100円が45円になったのである。もう対馬の土地を買えるどころか、たたき売りが近いのでは?
 何が九州でおきているか?
 雲仙、嬉野、黒川、別府、高千穂、湯布院。。。。。。。
 韓国からの観光客で繁栄していた、これらの有名な温泉地が、いま“ガラ空き”である。天璋院篤姫ブームで支えられてきた指宿温泉さえも、韓国からの観光客は不在に近いという。

 世界金融危機の被害はカジノや温泉地にも飛び火した。
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(読者の声1)いつも宮崎先生のメルマガを楽しみにしており、配信が無い日はがっかりしています。
 さて前号「読者の声6」。
全くその通りだと思います。日本国民としての愛伝ティティーの無い、日本の伝統の良さと歴史の真実を教えない教科書教育で育った国民は、全て淡い左翼思想で覆われています。さらにNHKを初めとする全ての日本のマス塵が、彼らの恣意的な思想を繰り返し、確実に日本国民に刷り込もうとしています。
自ら勉強しようとしない多くの国民は、確実にコントロールされてしまいます。
私もヨシリン(小林よしのり)の漫画を読むまでは真実が見えず、恥ずかしながらアメリカ大好き日本はどうでも良い、と思っておりました。
しかし今は違います。宮崎先生や伊勢雅臣氏などのメルマガを読み続け、ネット検索することによって、日本人であることに誇りを持ち、日本の歴史を刻んできた全ての日本人の祖先に感謝しています。 
 私がそうであったように、多くの日本人は真実を知れば納得できるし、真実を知りたがっていると信じています。
ただ多忙で面倒臭いので、自分で調べずにマス塵からの情報のみに頼っているだけ。自分で真実を理解していれば、マス塵のコントロールなど見破ることができます。
 もっと身近に真実を伝える多くの媒体が有れば良いのにと思っております。
是非、貴コメントにあったように、宮崎先生お勧めの優れたメルマガの一覧表をお願い致します。
これからもご自愛の上、末永く頑張ってください。
(YS)



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(読者の声2)空幕長更迭騒動は、偽史洗脳効果のすごさを物語るとともに、戦後日本人の自意識過剰ぶりを示すものだと思います。そもそも、あの懸賞って、そんなに世界的に有名なのですか?
 戦後日本人に刷り込まれた偽史に関して何より腹立たしいのは、日本だけが「侵略国家」にされていることです。日本は鎖国していたはず。
それを白称(笑)「侵略国家」にしたのは、既にアジアを侵略していた欧米列強でしょう。
 ちなみに、日本が鎖国したのも、欧州のせいです。当時、キリスト教布教は、実質、侵略のための下準備でした。また、「鎖国」というのは、欧米から見ての話で、シナや朝鮮半島などとの国交は、限定的ながら、あったはずです。
さらに、上記以外の国と国交がなかったのは、別に鎖国のせいではなく、日本が島国で国交がしにくかったからです。
どうも、歴史というやつは、「?」なところが多すぎるような気がします。欧米の御都合だけで決まっているような感じがします。
 日本が逆襲するための提案があります。
それは、次期大統領のオバマ氏がハワイ出身であることを利用することです。ハワイは、もともと白人の領土ではなかったはず。ですから、米国領ではなかったはず。米国領になったのは、米国が「侵略」したからです。
となれば、日本だけを「侵略国家」呼ばわりは出来ないはず。オバマ氏が大統領になったら、そこを突けば良いのではないでしょうか?
オバマ大統領がどう反応するか、見物です。
  (T.T)


(宮崎正弘のコメント)アメリカの歴史教科書も甚だしい偏向ぶりを示しています。先住民のインディアン虐殺をさらりと数行で片付けて、ピューリタン革命、南北戦争です。
その前は? なんと延々と恐竜時代の歴史が叙述されているのです。つまり恐竜時代から、いきなりピューリタン革命へと飛躍し、その間の長い長いインディアンの歴史に触れていない。
ハワイもカメハメハ王朝をだまして盗み取ったのが、歴史の真実でしょう。ハワイ併合は住民の意思で、なんて。その前に本土からの移民が原住民の数を上回っていた。太平洋進出の海洋拠点として、アメリカは軍事戦略上どうしてもハワイを必要としたのです。オバマ? 彼のフルネームはバラク・フセイン・オバマです。父方系にイスラム教徒がいたのでしょう。



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(読者の声3)田母神事件についての謀略論、ネットでは見かけませんでしたが、タブロイド紙、週刊誌にはあるのですね。
さて貴誌前号で田母神前空幕長の講演会が早速にも名古屋で開かれることを知りました。
かつての民社党は国防体制の確立を主張し自衛隊を擁護していました。自民党より右でした。
 塚本三郎氏が委員長をされた民社党は自衛隊がミサイルや爆撃機を持つことを主張し、超法規発言の栗栖陸将を立候補させました。塚本氏は田母神事件には熱血をたぎらせておられることでしょう。
なんみょー勢力により政界を退いても氏の信念はいささかも揺るがず確固としています。
塚本氏が発行されている時評クリップにそれが現れています。氏の意気は軒昂であり「憂国」の心情に満ちています。
その根底には日本民族に注ぐあふれる慈愛があるのでしょう。日本では稀有の政治家です。
かつての民社党の主張がもっともまっとうなものでした。それを日本人は理解せず受け入れませんでした。政界再編成で民社党の主張を掲げる政党が再生するようなら日本に将来はあるでしょう。
   (HN生、横浜)


(宮崎正弘のコメント)塚本先生はときおりお便りをいただき、月に二回ほど憂国の論文を自ら発行し、配布されています。これ、塚本先生、ご自分の年金を注ぎ込んでやっておられるのです。
 まさに憂国の政治家!
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恒例「憂国忌」が近づきました
宮崎正弘の三島由紀夫論 三部作!
『三島由紀夫の現場』、『三島由紀夫“以後”』(ともに並木書房)
 『三島由紀夫はいかにして日本回帰したか』(清流出版)
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┃好┃評┃発┃売┃中┃!┃
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宮崎正弘の最新刊
 『中国がたくらむ台湾沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)

宮崎正弘のロングセラー
http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ)
               (全332ページ、写真多数、定価1680円)
『北京五輪後、中国はどうなる』(並木書房、1680円) 
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との共著。徳間書店、1575円)
『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』(KKベストセラーズ、1680円)
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  • 名無しさん2008/11/12

    塚本議員良い人材でした、私も当時、自民党員ながら民社党に投票して居ました。安倍首相に対する「激励文」今でも日記帳に張り付けてあります。