国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/11/01


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成20年(2008年)11月1日(土曜日)
         通巻第2371号
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 ロシアの公的資金注入って、クレムリン系財閥へのテコ入ればかり。
   プーチン利権帝国は「世界大不況」でもひとり太っているゾ
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 あれよあれよ、と叫んでいる間にロシアの外貨準備高は6000億ドルから4840億ドルに急激に凹(へこ)ンだ。8月8日、グルジア侵攻の日、ロシア外貨準備高は絶頂を打った。4840億ドルは十月末の推計(インタナショナル・ヘラルド・トリビューン、11月1日付け)。

 原油暴落とモスクワの株式市場崩壊(70%の暴落、15回の市場を閉めて、それでも暴落は収まらず)による。

 ところが金融危機の救済措置は、クレムリン宮殿のインサイダーだけが公的資金注入の恩恵を受けている。
 初回の公的資金は500億ドル。

 アルミニウム企業も保有するロシア最大財閥はオレグ・デリパスカだ。
ノリスク・ニッケル社の25%株主でもある。この企業へ欧米、とくにフランスのBNPパリバス銀行が45億ドルを投下したほか、ロシアの「VEB銀行」(VneshekonomBank)を経由して融資が受けられる。
 デリパスカはプーチン首相と親しい。ロシア富豪第弐位のアブラモウィッツは、ロンドンへ亡命したが、かれはエリツィン派だった。

 VEB銀行の頭取って、誰か知ってますか? プーチン首相その人です。

 ロシア通信企業大手のVimpelCOM社へも、このVEB銀行を経由しドイツ銀行へ向かった(と考えられる)20億ドルの融資があった。ほかにも怪しげな資金注入がVEB銀行経由で、欧州へいったん出て(外貨準備からなので)、それがいつしか迂回してロシア企業へ環流というかたちで救済融資がさかんに行われ、その胴元のVEBへ500億ドルの公的資金が注入されたのである。


 ▲モスクワ市民は銀行倒産の噂に怯えている

 一方、庶民生活はと言えば、銀行取り付け騒ぎ、モノ不足、市中には流動性が失われており、クレジットカードが使えなくなっている(もっともクレジットカードが使えないのはアメリカも同様で、買い物を済ませ、レジに並んでクレジットカードを提示すると、機械が「このカードは限度額を超えており、使えません」と告げられるのが日常風景となっている)。

 つい夏までモスクワのぼろホテルが、しゃあしゃあと日本人観光客に一泊7万円です、と傲慢に要求していた。あの鼻息荒い観光業界に倒産が目立ち始め、パック旅行でロシアへはいった途端、受け入れ観光業者不在という事態もおきた。
 銀行のATMも上限が設けられ、支払い用のキャッシュ不足におちいった。

 トラック、製鉄など操業短縮の企業が目立ち始め、政府発表のGDP成長率下方修正(ことし7・8%から7・3%へ)も誰も本当の数字とは信じていない様相だと言う。

 銀行倒産の噂が広がっており、商店主などは有り金すべてを銀行から降ろしているとHIT紙(同日付け)が伝えている。
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(読者の声1)孔子77代孔徳成氏が亡くなりました。それに関連して「由緒正しくない輩が、直系を名のっている」とはよくぞ言ってくれました。ご存じのとおり、日本にもその手の輩はいます。出版社が一役買っています。本を売るために「孔子●○代直系」をうたい文句にして宣伝にこれ努めています。自称直系氏は世界に300万人以上いる孔子の子孫の一人にすぎません。
 自称直系氏は、ちゃんと素性を見抜いている人には説明するマニュアルをしっかり用意しています。
つまり、孔子一族本家の長男の長男の長男・・・は孔徳成さんであり、自分は枝分かれの枝別れの枝別れの…「直系」であると。300万分の1なのですと。
20数年前に孔子の故郷山東省曲阜を訪ねたとき,人口50万のうち10万人が孔という姓で「自分は孔子の子孫」「●○代直系」を誇らしげに口にしていました。
その多くが四角ばった将棋の駒のような大きな顔でしたね。これが孔子のDNAなのでしょう。その点、日本在住の自称直系氏も大きな顔をしており、やはり孔子の DNAをひいているのかもしれません。
300万分の1の有資格者の面目躍如!
 文化大革命当時、紅衛兵のスターとして全中国にその名を知られた北京師範大学の譚厚蘭が10万!の紅衛兵を引き連れて曲阜に乗り込み、2ヶ月間破壊活動を行いました。孔子の墓石は砕かれ、1千個のがれきと化したそうです。今ある墓石はそのがれきを集めて復元したものです。よく見ると無数のひび割れが見て取れるのはそのためですが、それにしても立派に復元したものと感心させられます。
 
   (MT生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)インチキばかりの中国で、孔子の末裔を名乗る人、およそ数十万はいるでしょ(名乗らない人もいます)。
嫡流が台湾にいることを知らない中国人が殆どですから。
とくに孔子の墓の前で書をかいて商売している怪しげな書家も「孔子の末裔」を名乗っていました。小生も曲阜の町をほっつき歩き、孔子廟本廟って、じつに廣いですね。
杏林、杏壇、あそこになる石碑も殆ど紅衛兵が破壊したのを復元したそうです。
 孔子の墓前で書を書いて、それを売っているけど、あの場所の利権みたいなモノでしょうね。
関連で思い出しました。湖南省の山奥の毛沢東生家は、いまや年間300万以上が見物に押し寄せる観光のメッカですが、まわりのレストランと土産屋の看板をみて笑いますよ。全部「毛◎◎」ですから。



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(読者の声2)10月18日、19日の3民族連帯シンポジウムの報告と動画とを公式HP上に載せましたので、よろしければごらんください。
http://3natioco.web.fc2.com/
「皆様へご報告」ページ
http://3natioco.web.fc2.com/html/houkoku.html
 また11月15日には2回目となるウイグル勉強会を開催します。
http://uyghurhotline.com/081115session.php
   (日本ウィグル協会)



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(読者の声3)「航空自衛隊の空将が更迭」
空自トップが、「侵略戦争」否定論文を公表し更迭されたとの記事が産経新聞一面に載っています。
論文の要旨を読みましたが、すべて本当のことです。何故、本当の事を書いて更迭されるのでしょうか?
野党が攻撃するなら受けて立つべきです。
これは、自民党が勝つチャンスでしたし、日本が変わるチャンスでした。残念でなりません。自民党は、チャンスを逃しました。
政府にぜひ抗議のメール・FAX・電話を送っていただけませんか。更迭後では、何をしても仕方がないかもしれませんが残念で残念でならないのです(松浦芳子)。

(議員会館・麻生首相)
〒100-8981東京都千代田区永田町2-2-1
衆議院第一議員会館210号室
電話:03-3508-7703
    03-3581-5111(代表)

(自民党会館)
100-8910 千代田区永田町1-11-23
TEL:03-3592-8870
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恒例の早稲田祭に、ことしも保守系学生の展示があります。
●早稲田保守研究会展示
「侵略する中華帝国〜移民、外国人犯罪、外国人参政権、東アジア共同体論を斬る」
 日程:11月2日(日曜日)
 時間:10時〜17時まで
 場所:早稲田大学早稲田キャンパス1号館 409号室
 ※入場無料
(地下鉄東西線「早稲田駅」より徒歩5分。都電荒川線「早稲田駅」より徒歩5分。都バス 高田馬場駅より「早大正門前」行き乗車、終点「早大正門前」下車。徒歩一分)。
 ご不明な点は m_motozawa@yahoo.co.jpまで、当日は090-9556-9668(本澤)までお
問い合わせ下さい。
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宮崎正弘の最新刊
 『中国がたくらむ台湾沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)

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恒例「憂国忌」が近づきました
宮崎正弘の三島由紀夫論 三部作!
『三島由紀夫の現場』、『三島由紀夫“以後”』(ともに並木書房)
 『三島由紀夫はいかにして日本回帰したか』(清流出版)

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 宮崎正弘のロングセラー
http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ)
               (全332ページ、写真多数、定価1680円)
『北京五輪後、中国はどうなる』(並木書房、1680円) 
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との共著。徳間書店、1575円)
『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』(KKベストセラーズ、1680円)
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