国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/10/30


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成20年(2008年)10月31日(金曜日)
         通巻第2369号
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 孔子77代嫡流 孔徳成氏が逝去。89歳だった
   孔子廟で執り行われる孔廟祭礼大典を司るのは宋朝いらい孔子の嫡流の義務だった
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 孔子の77代末裔の孔徳成は、1920年山東省曲阜に生まれた。曲阜は孔子をまつる本廟ならびに孔子林(墓)、杏林(教壇跡)などが残る総本山である。
徐世昌大統領時代に「衍聖公」に任ぜられ、中華民国南京政府により「衍聖公」の爵位、「大成至聖先師奉祀官」となり、終生、この立場だった。
 10月28日、台北慈済病院で心肺衰弱により逝去した。

 孔徳成は国民大会代表、考試院院長、総統府資政(大統領顧問)などの要職を歴任し、三礼研究、金文研究、殷周青銅器研究など学術書、儀礼書などを残した。

 孔子廟で執り行われる孔廟祭礼大典を司るのは宋朝いらい孔子の嫡流のつとめで、すでに79代の孔垂長も老齢であり、2005年から孔子80代末裔の孔佑仁が取り仕切っている。

 孔徳成は蒋介石の台湾逃亡とともに大陸から台湾へ連れてこられ、終生、山東省へ帰郷を待ち望んでいたという。
孟子の嫡流も台湾にいる。
 なお蛇足ながら世界各地に孔子の末裔をなのる、由緒正しくない人々も存在している。
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<今月の拙論>

(1)「その後の南京大虐殺記念館をゆく」(『正論』12月号、11月1日発売)
(2)「米国債権デフォルトなら空母を差し押さえよ」(『WILL』12月号、発売中)
(3)「シャンハイ最新事情」(『エルネオス』11月号、10月31日発売)
(4)「新しい金融国際体制とは」(『月刊日本』11月号、発売中)
(5)「グルジア問題にみるロシアの本質」(『修親』、12月号、10月中旬発行)
(6)「金融恐慌の本質」(西部遇、藤井厳喜氏らと。『撃論ムック』11月5日発売)
(7)「世界大恐慌の闇に一条の光」(『自由』12月号、11月10日発売)

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(読者の声1) 知人より先日19日のチベット・モンゴル・ウイグル三民族連帯デモの動画映像を提供頂きました。
皆様お知り合いの方にご紹介頂きましたら、幸甚です。
http://www.youtube.com/watch?v=CaYKHYSlm2g

18日のシンポジウムに関しては、他の読者の方より、日本では殆ど知らされていない、中国の核実験に汚染されたウイグルの悲惨な状況、その核実験の実態を伝える貴重な資料として、「中国の核実験」(http://www.iryokagaku.co.jp 医療科学社、著者は札幌医科大学教授の高田純氏)という本が紹介されました。
 シンポジウムに参加して自分が感じたことは、チベット、ウイグルの問題がマスコミでクローズアップされているに対し、南モンゴルの問題は影に隠れた形となり、全く知らされていない状態である事に憂慮せざるを得ませんでした。
そんな中、パネリストとしてモンゴル自由連盟党幹事長のダイチン氏が日本人にもっと南モンゴル問題に関心を持って頂きたいと熱心に訴える姿には感動しました。

配布された資料の中に、雑誌のコピーらしきものが添付されていたのですが、それは桜井よし子先生執筆による週刊新潮連載・日本ルネッサンスと言い、内容は「“モンゴル人ジェノサイド 実録”」という題名で、アルタンデレヘイ著、楊海英編訳の『中国共産党によるモンゴル人ジェノサイド 実録』という小冊子(静岡大学人文学部「アジア研究プロジェクト」刊行)が紹介され、毛沢東、周恩来らが始め、トウ小平の時代を経て今日まで続くモンゴル人虐殺の凄惨な事例を詳細に伝えている資料です。
 その中で「50種以上」の拷問考案という段落では、「〜中国共産党はまず、ウランフの例でわかるようにモンゴル人の指導者と知識人たちを狙った。文字を読める人は殆ど生き残れなかったと言われるほどの粛清が行われた。
50種類以上の拷問が考案され、実行された。たとえば、真赤に焼いた棍棒で内臓が見えるまで腹部を焼き、穴をあける。牛皮の鞭に鉄線をつけて殴る。傷口に塩 を塗り込み、熱湯をかける。太い鉄線を頭部に巻いて、頭部が破裂するまでペンチで締め上げる。真赤に焼いた鉄のショベルを、縛りあげた人の頭部に押しつけ焼き殺す。
『実録』には悪夢にうなされそうな具体例が詰まっている。女性や子どもへの拷問、殺戮の事例も限りがない。中国共産党の所業はまさに悪魔の仕業である。〜〜。」
そして最後に桜井先生は、「内モンゴルのモンゴル人が中国共産党の非道なる圧政で未来を奪われているのは明らかだ。親日的なモンゴル人のためにも、日本はアジアの道義大国として中国政府に物を言い続けなければならない。それが中国の圧制に苦しむ諸民族のために日本がなすべき最低限のことである」と結んでいます。
講演後、ダイチンさんに直接確認したところ、「中共による拷問は50種では足らない。百以上あるだろう」との話です。
今にも血の匂いが漂って来そうな、凄まじい血腥さです。決して忘れてはいけない南モンゴルの悲惨な現代史と思われましたので、下記URLも添付させて頂きます。

http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2008/06/19/%e3%80%8c%e2%80%9c%e3%83%a2%e3%83%b3%e3%
   (MU生、葛飾)


(宮崎正弘のコメント)じつはこのあたりのことは拙著『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ)のなかにも書いています。



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(読者の声2)中国はタジキスタンでもトンネルや道路建設を有償で実施中です。タジク人の間で言われているジョークがあります。
A「タジキスタンは中国からこんなお金借りて、どうやって返すのだろうか」
B「大丈夫。タジキスタンには山がたくさんあるからそれで返せばいい」
タジキスタンの国土93%がパミール高原などの山地で占められています。パミール高原の西側は中国領土でゴビ砂漠が広がっています。
このため中国はパミール高原の一部を入手すればパミールの氷河や雪解け水で給水や電力を得ることが出来るので、もっともらしく聞こえます。
  (KW生)


(宮崎正弘のコメント)タジキスタンは言語的にダリ語、これはペルシア語の変形です。周囲はすべてトルコ系のキルギス、カザフ、ウズベク語ですから、民族が異なる点が顕著で、旧ソ連時代も、もっとも奥地の国でした。
 輸出できるモノといえば、牧畜産品のほかは電力です。
 十年ほど前にサマルカンドからペンジケント(タジキスタンの北端)は入り、拝火教神殿跡をみたことがあります。



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(読者の声3)恒例の早稲田祭に、ことしも保守系学生の展示があります。
昨年もご支援いただきました。祭日を利用して、ご観覧いただければ幸いです。
●早稲田保守研究会展示
「侵略する中華帝国〜移民、外国人犯罪、外国人参政権、東アジア共同体論を斬る」
 日程:11月2日(日曜日)
 時間:10時〜17時まで
 場所:早稲田大学早稲田キャンパス1号館 409号室 ※入場無料
(地下鉄東西線「早稲田駅」より徒歩5分。都電荒川線「早稲田駅」より徒歩5分。都バス 高田馬場駅より「早大正門前」行き乗車、終点「早大正門前」下車。徒歩一分)。
 ご不明な点は m_motozawa@yahoo.co.jpまで、当日は090-9556-9668(本澤)までお
問い合わせ下さい。
  (早稲田大学保守研究会)


(宮崎正弘のコメント)昨年は小生も拝見しました。意欲的な展示で、周りが学生の漫画、焼きそば、およそ非政治的な馬鹿騒ぎの中での、唯一真面目な展示ですからひときわ目立ちました。

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<< 書評 >>

 下記の書籍の寄贈を受けております。小生儀、現在書き下ろし作業を進行中のため、読書の時間をとれず、いずれ詳細を論評することとして、取り急ぎ一覧させていただき、御礼に代えます。


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川口マーン恵美『証言 フルドヴェングラーか カラヤンか』(新潮選書)
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石平『2010年 中国が牙をむく』(PHP)
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石津朋之『リデル・ハートとリベラルな戦争観』(中央公論社)
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五十嵐らん『人を食う中国人、割を食う日本人』(ワニブックス)
  同  『世にも不思議な中国人』(ワニブックス)
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河内孝『新聞社 破綻したビジネスモデル』(新潮新書)
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喜安幸夫『日中激戦2010』(学習研究社)
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竹本忠雄『めぐりきて蛍の光』(高木書房)
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(サイト情報)米国務省のグラスマン国務次官(パブリック・ディプロマシーおよびパブリック・アフェアーズ担当)は、米国の広報外交と思想戦争(仮訳: War of Ideas)について述べた。
Briefing on U.S. Public Diplomacy and the War of Ideas、James K. Glassman, Under Secretary for Public Diplomacy and Public Affairs、U.S. Department of State, October 28, 2008 
http://www.state.gov/r/us/2008/111372.htm 
以下は、9月11日にイギリスのChatham Houseで行われた同題の講演記録。 
The New Age of Public Diplomacy、James. K. Glassman, Under Secretary of State for Public Diplomacy and Public Affairs、Chatham House, September 11, 2008 
http://www.chathamhouse.org.uk/files/12130_110908glassman.pdf (PDF 8p.) 
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宮崎正弘の最新刊
 『中国がたくらむ台湾沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)


恒例「憂国忌」が近づきました
宮崎正弘の三島由紀夫論 三部作!
『三島由紀夫の現場』、『三島由紀夫“以後”』(ともに並木書房)
 『三島由紀夫はいかにして日本回帰したか』(清流出版)

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 宮崎正弘のロングセラー
http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ)
               (全332ページ、写真多数、定価1680円)
『北京五輪後、中国はどうなる』(並木書房、1680円) 
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との共著。徳間書店、1575円)
『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』(KKベストセラーズ、1680円)
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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