国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/10/30


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成20年(2008年)10月30日(木曜日)
         通巻第2368号
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 異常な円高がつづく裡に日本がやるべきことは?
   米国のシンクタンクに日本研究を、ハリウッド映画で日本評価の映画を制作させよ
****************************************

 円が異常に高い。
しかも為替市場は一ドル=80円台に向かって突き進んでいる。
 日本から見れば、「ドル安」かと錯覚するのは、日米二国間の通貨関係という「空間」をみているからで、世界を相対的に比較すれば円ばかりか、実はドルも異様な高みにあるのだ。
 
 第一に対ユーロで、六月のピークだった163円が、昨日は121円。
 対ドルで1・5近辺から1・3へ。ユーロ加盟二十二カ国は、事実上のドル高の渦中にいる。(来年二月に欧州企業が決算発表。大赤字続出が予測され、おそらくその頃、欧州株が底を撃ち、ユーロの対ドルレート1対1の等価となる可能性が高い)。

 第二に、ユーロ安に連動して東欧の通貨は軒並み対ドルで30−40%の下落、ウクライナなど50%の下落である。(余談だがウクライナの農地は買い時)

 第三は資源国の通貨もカナダを除いて異様なほどの「ドル高」である。
 南ア、豪州、インドネシアなど資源立国も、カナダを除いて、通貨は激安。とくにオーストラリア通貨の暴落で、中国のファンドが2000億ドルの損出をだしたように、資源国通貨も対ドルレート急落。

 対日、対中いがいドルは異常なほどに強い(10月30日現在まで)。
 結論を言えば、日本円は現在のところ、「世界最強の通貨」である。

 この強い円をむしろ攻撃武器として、日本がするべきことは以下の通り。百年に一度の危機は「百年に一度のチャンス」でもある。


 ▲次世代ハイテクの基礎研究が標的

(1)欧米の優良企業の買収。とくにR&Dにすぐれたラボ付帯する企業買収。
  また大手マスコミは買収できないが、現地法人を通じて筆頭株主になることが出来る。反日ジャーナリズム是正のためにメディアの事実上の買収も視野に。

 (2)資源鉱区(原油、ガス、レアメタル)の買収。たとえば中国が法外な金額で投資して倒産しそうな鉱山を買いたたく。ブラジル、豪州などに出物アリ。

 (3)海外における優良資産の形成
    海外に農地を確保して穀物生産など。

 (4)金の戦略備蓄
    金ドル本位制に移行する可能性にも備える。

 (5)米国、英国などのシンクタンクに献金し、日本研究を行わせる(改憲、東京裁判の見直しなど)。
民主党政権になればブルッキングス研究書やカーネギー財団などが主流になるので、むしろ冷や飯をくうヘリティジ財団、AEI、CSISなどへ。大学へも日本学講座の寄付。不況のハリウッド映画に出資し、日本を宣伝する映画を作らせる(たとえば南京大虐殺は疑問という映画を有名監督に)。


 ▲国内の内需喚起はプロジェクト

 他方、日本国内のインフラ整備、内需拡大という景気対策だが、いまの補正予算のようなパッチワークではなく、本腰をいれた国家の基本整備に振り向けるべきだろう。
 もっとも基本は「インフラストラクチャー」へのテコ入れではなく、「スーパーストラクチャー」(頭脳)の再建におかれるべきで、教育方面のテコ入れが重要だが。。

 第一に防衛力整備に集中するべきである。
国防予算でも、兵員の充足も大事だが、このチャンスを生かすとすればR&D(研究開発費)に大規模な予算をつける

 第二はリニア鉄道、新幹線整備の本格化、日本沿岸のシェルター建設、北海道のハブ空港拡充。羽田空港の整備など。

 第三に医療関係の拡充。とくに国策として医者不足を解消する。

第四に円高によるデフレ懸念への本格対策など。

 危機をチャンスに生かす発想の転換が必要ではないのか。
    ◎◎◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@宮崎@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)全ては高速フェリーでやってきた。
 現在、日本海側沿岸の諸地域では「日本海縦断高速フェリー」の話題で沸騰している。その実現を望む声は強い。しかし考えてみれば、かって対馬が釜山との高速フェリーに強い期待を抱き、その実現を強く望んだ。その結果はどうだったろうか。
日本海縦断高速フェリーは中国だ。日本海沿岸も沖縄と同じく、中国に買い占められるだろう。
 後は言わずもがなのことだ。
 このメールをご覧になった方で日本海沿岸にお知り合い方がいたら是非、日本海縦断高速フェリーの危険性を教えてあげてください。
それから山陰地方では、日韓トンネルが企画されているそうだ。日本は歴史的に大陸から海を隔てて隔絶していたからこそ、日本独自の文化を作ることができ、独立を保つことができたのではなかったか。これでは日本全体が対馬化してしまう。
 諸氏のお考えは如何に。
     (T33) 


(宮崎正弘のコメント)「日本全体の対馬化」ですか。アメリカに頭の中味から思考回路まで洗脳された日本人が、しかし朝鮮頭脳に切り替える能力があるとも思えず、それほど悲観的になることもないようにも思います。
    △
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@宮崎@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪♪
宮崎正弘の新刊
 『中国がたくらむ台湾沖縄侵攻と日本支配』
     KKベストセラーズ 1680円、ハードカバー

 宮崎正弘『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ)
      (全332ページ、写真多数、定価1680円)
宮崎正弘『北京五輪後、中国はどうなる』(並木書房、1680円) 
宮崎正弘・黄文雄共著『世界が仰天する中国人の野蛮』(徳間書店、1575円)
 ♪
 宮崎正弘のロングセラー
http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』(KKベストセラーズ、1680円)
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』(徳間書店、1680円)
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊、1680円)。
『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
     ◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
 ◎小誌の購読(無料)登録は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
 http://www.melma.com/backnumber_45206/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2008 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • 名無しさん2008/10/30

    いつも的確なご意見。参考にさせていただいております。

  • 名無しさん2008/10/30

    極端過ぎる発言ですが、半年後に現実化する可能性も50%以上あると思われます。

  • 名無しさん2008/10/30

    円高利用!チャンスですね、日本のマスコミは円高が悪いようにしか報道しません、もうアホとしか言いようが有りません。

    目の前でガソリンの下落が始まってる、悲観論ばかりでこの国をどうしようとするのでしょう?

    円高、日本は強いのだ!世界に見せる必要は有りませんがチャンスなんですが、国内だけにしか目が向けられないのは寂しい話です。

    大企業が株価が下がり「赤字」これは決算報告で実質では無いのですから先を見ていれば力を蓄えるチャンスでも有ると思います、中小企業者の目ですが如何なものでしょう。

  • 名無しさん2008/10/30

    軍備強化は反対ですが、日本のアイデンティティを示す絶好の機会なのか、再度ドル支援の支配下に封じ込められ、奉加帳がまわってくるのか良くわかりません

  • 名無しさん2008/10/30

    いつも 有難うございます