国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/10/27


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)10月27日(月曜日) 
         通巻第2363号  
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 ジョージ・ソロスが近く米議会下院で証言へ
  「ヘッジ・ファンドは悪魔」だったのか、いまも機能しているのか
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 ヘッジ・ファンドはほぼ壊滅した。
 かに見えた。

 個別「ファンド」として総覧した場合、米国で10016あったファンドは217に激減している(ロイター、10月24日)。
だが、年金や州のファンドに比べると、成績がいいヘッジ・ファンドも幾つか残っており、消えたファンドの多くは恐慌心理に陥って周章狼狽した投資家が、あわてて現金化を要求したため、ファンドそのものが成立しなくなった。

 一部には悪名高いが、ヘッジ・ファンドとて、投資信託の一種だ。高利回りを期待して、腕利きマネジャーがいるファンドへ顧客が集まり、評判が落ちると離れる。

集まる顧客が少なくなればファンドはうたい文句同様の運用が出来ない。日本の場合、強大なファンドは少ないので、まともに運用実績が上がらない。

 さて今週中に予定されていうる下院政府改革委員会の証言台にたつ、米国有数のファンド・マネジャーとは世界で一番有名なジョージ・ソロスのほかケネス・グリフィン(サイタデル・インベストメント)、ロバート・デニスら有数の人々である。

 かれらが現在の「金融危機」をいかに見ているのか、大いなる興味がある。

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(読者の声1) 今月号の『WILL』(12月号)、発売を待ちかねて書店へ行き、早速、宮崎先生の論文を拝見しました。
今月号は同誌には珍しく中国批判はすくなくて、金融危機の特集が組まれており、ほかの先生方も、いろいろと書かれていますが、将来の最悪シナリオを見通されて、もし米国債デフォルトがあれば、日本は資産凍結として米空母を差し押さえろなんて、途方もないように見える発想を宮崎先生は説かれる。
 今年度最大の問題作ではありませんか?
    (山梨の山猿)


(宮崎正弘のコメント)これ、冗談半分ですが、しかし専売特許的な主張ですから、雑誌で先に発表しました。先願特許ならぬ、先発表主義が論壇では一応、大切なので。
 さて実態はといえば、わが海上自衛隊は護衛艦である最新鋭イージスを六隻保有しながらも、海上自衛隊の定員不足により、目一杯。とても空母運用は不可能でしょう。傭兵で空母を運航するのならともかく。。。。。。。
いずれ国際金融危機は師走に一冊の拙著となります。
 類書多い中、拙著がもっとも目立つ題名をつける筈です(苦笑)。



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(読者の声2) 10月24日付け産経新聞朝刊の社会面「集う」コラムに、おや、どこかで見たお顔と思いました。宮崎先生ですね。壇上に並ぶ右端は。
記事にも三民族(ウィグル、チベット、モンゴル)の固い団結の集会とあり、宮崎さんの講演要旨が簡単に紹介されておりました。反中国共産党で、三民族(ウィグル、モンゴル、チベット)が、世界で初めて共闘した記念碑的集会と、一緒にパネラーとして出席の藤井厳喜さんが言われたとも産経コラムでは書いています。
 この動きに関して、どこかの雑誌に書かれる予定は?
    (UU生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)写真はどうでも良いのですが、記事として出たのは産経だけ、その前に三民族団結へのデモがあったときは東京新聞が報じました。
 大手マスコミは、例によって黙殺でした。
 ま、いつものこととはいえ、大手マスコミの事なかれ主義、みごとなモンですよ。
 それから、拙文ですが、雑誌からの問い合わせはまだです。これも日本の現実です。



   ♪
(読者の声3)日銀の発表によると9月の通貨供給量の伸びはM2ベースで1.6%増だったとのことです。16%の間違いではないかと一瞬眼を疑いました。
高橋是清氏か高橋亀吉氏が日銀総裁ならと思ってしまいます。
しかしこれは日銀マンたちがどんな人間かとういことを日本の大衆が学ぶ良い機会かもしれません。やはり次郎長式に「人が汗水たらして稼いだものを楽しくいただくというような大それこと」は、しないのが日本の国柄なのでしょう。
これで行くしかないと思う今日この頃です。

それにしても、円が上がったから輸出関連企業の株が下がったなどという能天気なことをマスコミは書いています。ドルベースで資金運用を行なっているものにとって、円高なら日本株の利食いのチャンスです。
ドルベースで下がったところが買いのチャンスです。日本での株価がニューヨーク市場の後追いをしている今日この頃、こんなに利食いの簡単な市場はありません。特にニューヨーク市場を真近に見ている人間にとって、まさに鞘取り天国です。
日本経済の回復の兆しは、以下の2点ですぐ判ります。
1.株価が上がるにしろ下がるにしろ海外市場、特にニューヨーク市場での動きと関係なく、国内要員で変動するようにならう。
2.通貨供給量が現在より2割以上増加する。
いずれも簡単に監視することができます。そして遠くない将来に確実にそうなっています
      (ST生、神奈川)



(宮崎正弘のコメント)ドルの相対的な上昇ですね。ユーロの動きと比較すれば、いまの為替市場は「ドル高と円高」であって、ドルは単独で下落する必要があります。円は、いまや世界最強の通貨です。偶然の産物ですが。。。。。



   ♪
(読者の声4)津波の勢いで不況が襲いかかっていますね。予測はしていた物の余りの速さに驚いています。
「『奸国』は内需が伸びているので、内需拡大で切り抜けることができるから心配は要らない」。えっ、えっ、毒まで入れて輸出に頼っていた国が、其れを国内で消費すると云うのですか、流石に『奸国』は凄いですね、とその厚顔に呆れ返っています。
 貴誌の投稿の(ST生、神奈川)様が「いかなる時でも、いかなる不当な状況でも 真心を込めて努力することを日本人が忘れなければ、今後の日本には明るい将来が開けてくることを確信している。」と期待しておられましたが其れが、他国人が有していない『日本精神』だったのではないでしょうか。
 スタ−リンは其の『日本精神』を熟知していたからこそ60万もの将兵を拉致したものと認識しています。尤も、今にして其のお人好しを大いに利用さていますが。
       (北九州素浪人)


(宮崎正弘のコメント)ASEM北京にあつまった各国首脳の顔色が悪かった。麻生さんが一番顔色が良かったけれど、一番青ざめていたのは中国の指導者だったのでは?

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(((((((( 編集後記 )))))))))
●というわけで、佐賀県に講演に行って参りました。市の中央にあるホールはほぼ満席で、主催者がとくに驚いたのは佐賀県外からの参加者、とりわけ福岡から二十数名の方々が聴きに来られました。皆さん熱心に聞いていただき、あっという間の弐時間10分でした。
遠方よりわざわざ有り難う御座いました。拙著も売り切れになりました。翌日はあいにくの雨模様でしたが、同地にお住まいのTKさんのドライブで旧長崎街道を辿って久留米城跡を尋ね、この地をおさめた有馬家のあとを見てきました。有馬の殿様は、中山競馬場の創始者、有馬記念はここから来ています。十五代当主が作家の有馬頼義氏です。
 ●帰京して疲れが出たのか、不在中の新聞を読まず、郵便物も開封せず、ぐっすりと寝ました。
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宮崎正弘の新刊
 『中国がたくらむ台湾沖縄侵攻と日本支配』
     KKベストセラーズ 1680円、ハードカバー


 宮崎正弘『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ)
      (全332ページ、写真多数、定価1680円)
宮崎正弘『北京五輪後、中国はどうなる』(並木書房、1680円) 
宮崎正弘・黄文雄共著『世界が仰天する中国人の野蛮』(徳間書店、1575円)

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 宮崎正弘のロングセラー
http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』(KKベストセラーズ、1680円)
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』(徳間書店、1680円)
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊、1680円)。
『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
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創刊日:2001-08-18  
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  • 名無しさん2008/10/27

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  • 名無しさん2008/10/27

    宮崎先生の久留米のお城見物が判って居たらお供をさせて頂く事が出来ました事を残念に思いましたがね。筑後川の日本人でした。

  • 名無しさん2008/10/27

    本当に いつもながら 感謝の一言に尽きます