国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/10/08


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)10月9日(木曜日)
         通巻第2343号  (10月8日発行)
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(ファニーメーの悲劇 その2)
 「なにを我々は売っているのか、よく理解していなかった」と経営幹部
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(承前。2341号のつづき)

 ファニーメーとフレディマックが売買して、不良債権と化したCDSの総額は、540兆円に達する(CDSはCredit Debt Swap)
 今頃になって「なにを我々は売っているのか、よく理解していなかった」と経営幹部が発言している。

 ファニーメーは05年から08年までに「怪しげな借り手が銀行から借りた住宅担保証券」を2300億ドルを購入した。

 「途中から銀行がわれわれを経由しないで投資家に担保証券を売却していて、焦燥と不安が広がった」とCEOのマッドはインタビューに答えた(ヘラルドトリビューン、10月6日付け)。

 市場の仕組みが変わった。
 迅速に流れが変わっていたのだ。
過去八年間で住宅ローンを担保として、ファニーメーは米国全体の40%を購入し、投資家へ売ってきた。ファニーメーが扱った主業務は一種の住宅保険で、銀行から担保物件を買うが、もし借り手が債務不履行に陥った場合にファニーメーが保証するという一種の保険機構なのである。

 要するに借り手が大挙して債務不履行となった場合、全額保証を求められるのだ。だが、同社は強気で、2010年まで2兆ドルを目指した。住宅価格は右肩上がりだったし、政府も議会も低所得層が住宅を購入するというアメリカンドリームが実現させる基軸の機構なのだから、誰もファニーメーを責め立ててはいなかった。
 不良債権かの恐れがでた07年でも議会民主党は、「もっと低所得層にローンを提供するべきだ」とファニー目に噛みついていた。
 
 ある日、ファニーメーは自身の会社がきわめてファニーなビジネスモデルの陥穽に陥っていることに気がついた。
年収の十倍以上もの物件を低所得層がつぎつぎと購入しているが、これは風向きがかわれば、突如不良債権かすることは明らか、その不良債権が自社に累積しているではないか!と。

 危機を正確に認識できたとき既に遅く対応をとる時間はなかった。

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(読者の声1) 先生の最近の著書が図書館に急に増えたのは、読者のリクエストが多かったからでしょうか?
「中国は猛毒を・・」「トンデモ中国真実は・・」「世界が仰天する・・」「出身地でわかる・・」の4冊を早速読ませていただきました。
先生がご自身で実際に歩かれ見聞きされた事が生き生きと書かれたが見聞記は、本当に私自身が見ているような錯覚に・・・。エッ?!あっそうなんだ!ふぅ〜ん、最後は納得。私は読むのが非常に遅いのですが、先生のご本は一気に読ませていただき、自分でもびっくりです。
これほどナマの、現在の、そして庶民の中国を知る事が出来る本は他にはないのでは。私はそうした貴重な情報をあちらこちらで懸命に吹聴しています。
(愛知K) 



(宮崎正弘のコメント)ひとつの法螺話も拙著には入っていないのですが、平均的日本人は情報の枯渇ゆえか、大手マスコミの変更故か、なかなか拙著を手にとっていただけなくて、残念におもっていたところでした。励みになります。



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(読者の声2)「尖閣問題ーこれが中国人の盗人論理」講演会のおしらせです。
戦後 曖昧にされ続けてきた日本の領土問題。
とくに中国、台湾との間での尖閣諸島の領有権問題を歴史的・政治的経緯などの複合的な視点をふまえて解説し、あわせて日本のとるべき東アジア戦略を台湾研究フォーラムの永山英樹会長が語ります。
 永山 英樹氏は中国・山西大学漢語班修了。台湾は我が国の生命線、運命共同体であるとの見地から、日台関係の強化と正常化、台湾報道の正常化、台湾独立建国の支援、台湾国連加盟の支援等を訴える活動を展開している。著書に『日本の命運は台湾にあり』(まどか出版)など。
とき   10月11日(土) 18時〜19時45分(開場:17時45分)
ところ  文京シビック 3階区民会議室AB(文京シビックセンター内) 
       交通:東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分 
       都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
       http://www.b-academy.jp/b-civichall/about/about02_04.html
【参加費】 1000円
【懇親会】 20時〜22時。参加費:3800円
 *会場の都合により、懇親会参加者は必ず事前にお申し込みください。10日までにメールまたはFAXにて(当日受付も可) FAX:050−3027−1486
       メール:morale_meeting@yahoo.co.jp
【主 催】 士気の集い・青年部 TEL 090-3450-1951 
       E-mail:morale_meeting@yahoo.co.jp




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(読者の声3)このところ弐週間ほどですが、貴誌では中国批判から離れて、世界金融危機の解説が集中していますが、いずれも読み応えがあり、平易に解説されており、いずれ単行本一冊になされると売れるのではないでしょうか。
 今までの宮崎先生の読者とは異なるファンの掘り起こしになるような期待もありますが。
    (YU生、山形)


(宮崎正弘のコメント)そうですね。ただ、世界的な金融危機に関しての出版は、よほどの緊急編集を同時進行させないと、タイミングがずれる可能性もあり、やはり出版業もみず商売ですか。
 計画はありますが、具体的に進んでいる訳でもありません。
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創刊日:2001-08-18  
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  • 名無しさん2008/10/09

    宮崎氏の分析には毎回感嘆させられます。