国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/09/23


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)9月23日(火曜日)
         通巻第2330号  
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 本当にやってきたのか、日本の出番?
  三菱UFJ銀行がモルガンスタンレーの筆頭株主に
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 麻生太郎が自民党の新総裁に選出されたという記事で日本の新聞は覆われている。
ところが、麻生総裁誕生のニュースは世界のマスコミでは片隅に扱われているに過ぎない。
 一面トップはなにか。
 「三菱UFJ銀行がモルガンスタンレーの筆頭株主に」である。

 バブル時代のおわりに邦銀は一斉に本場アメリカへ打って出た。
 住友銀行はゴールドマンサックスに五億ドルを出資して「共同参画」した。
 富士銀行はヘラー・フィナンシャルへ。第一勧業銀行はCITグループへ。
 大和銀行は投機的行為に失敗して撤退、ゴールドマンサックスに救援融資した住友銀行は、その後、三井と合併して長らえ、三和はカリフォルニアでリティル(窓口業務)を広げたが、本国で存在が難しくなって合併された。
 いま、米国に残っているのは三菱UFJ系列のカリフォルニアの銀行のみ。

 ウォール街の未曾有の危機に多くが断末魔の叫び声、投資銀行が活躍した“資金運用資本主義”の時代は終わり、商業銀行の本道に復帰する道筋が見えた。
 まえにも書いたようにグラススティーガル法の復活である。

 また異変が起きた。
 モルガンスタンレーから救援のための第三者割り当て増資の依頼は、三菱UFJ幹部に19日に届いた。決断が22日。わずか四日で9000億円もの支援、実質的にはモルガンスタンレーの筆頭株主になる。
 昨年、モルガンは、中国に出資を依頼して50億ドル(5500億円)をポケットにしたばかり。内情は当時から火の車だったのである。

 だが、この四日間という即断即決が三菱UFJ銀行の幹部だけで決断したとは、とうてい思えない。ワシントンから東京の財務省へ懇請のうめきが、聞こえてきそうではないか。
 つい先々週、三菱はリーマンの増資要請を謝絶したばかりである。

 アメリカ人の心情から言えば、日本の出資は「ホワイトナイトの出現」ではなく、「火事場泥棒」のたぐい、そもそも日本人とアメリカ人は銀行業務においてさえ、マナーも違えば、文化的乖離が往々にして社内マネジメントを大きく揺らす。
 
 同日、野村證券は香港に拠点のリーマンブラザーズ「アジア部門」の買収で合意した。
 つぎにゴールドマンサックスへの救援増資に三井住友フィナンシャルグループが応じる気配濃厚である。
 はたしてこれら日本勢の躍進は、吉と出るか凶と出るか?
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(読者の声1)以下の読者の意見に対する私見です。
(引用開始)「私には、東條英機自身は、「開戦決行時の首相である限り、その自らの内閣で始めた戦争が大惨禍をもたらした敗戦に結果した限り、陛下と国民に対する(結果)責任は、死をもってしても償えるものではない」と最後に銘じていたと思われますが、如何でしょうか。(KI生、尼崎市)」

意見:これをまともに受け取って東條英機が責任を認めているではないか、と非難するのは、外人の考えであって日本人の考えではない。これは手土産をつまらないものですが、といって差し出すようなへり下った日本人の民族的な表現なのである。
東条英機はベストを尽くしたけれども敗れた。それを私はベストを尽くしましたとは言わないのが日本人の慣わしである。
だから東條英機が自分に責任があるといったとしても、国民はいや大変よくやって下さったと、ねぎらうのが日本人の古来の美風なのだ。こういうところが、支那人や朝鮮人とは違うところである。
なお「自らの内閣で始めた戦争」とは、ヒトラーのような侵略戦争ではなく反撃の自衛戦争であるということを確認しておきたい。
   (MC生)


(宮崎正弘のコメント)戦前は東条さん、と国民は言っておりました。呼び捨てではなかった。
ヒトラー・ユーゲントが日本に親善訪問で来たとき、各地で日章旗とドイツ国旗を振って熱烈に歓迎しました。
白虎隊の高貴なる行為に感動したムッソリーニは、会津飯盛山(白虎隊の墓がある)に、イタリアの国宝級の大理石でつくった顕彰碑をおくってきました。
 敗戦後、マッカーサーの走り使いをして占領軍を笠に威張りだした人がいました。北京に揉み手をして御用聞きにいく政治家とジャーナリストが輩出しました。
 長野では五星紅旗が林立し、中国の植民地になったかと錯覚する光景がありました。
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(休刊のおしらせ)小誌は海外取材のため9月26日―30日が休刊予定です。
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  • 名無しさん2008/09/23

    博覧強記の宮崎先生の話は何時も大変為になる。加えて読者諸兄の投稿も大変にレベルが高く何時も感心するばかりである