国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/09/03


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)9月3日(水曜日)参
通巻第2308号 
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(本号はニュース解説がありません)

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<<<< 今週の書棚 >>>>

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石井英夫『日本人の忘れもの』(産経新聞社)
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 名物コラムニストの石井英夫氏は長らく「産経抄」を担当され、熱狂的ファンが多かった。生前の阿久悠氏が、石井さんにあったおりに、
「あのコラムはどれくらい(の時間)で書くのですか?」と質問があったそうだ。
 「弐時間くらいでしょうか」と答えると阿久悠さんがすかさず、
「わたしも歌詞をつくるとき一遍弐時間で仕上げます。自分の頭のなかでシミュレーションしておいて、“いける”と思ってから始める。あまり推敲はしません。相撲の仕切りみたいなモノです」と言われたそうだ。
名曲「お酒は温めの燗が良い」も、こういうところから生まれた。
 ♪「しみじみ飲めば しみじみと 思い出だけが 行き過ぎる」

 本書は石井さんの最新作というより最新集。『正論』と『産経新聞』に掲載されたコラムを集めた。だから既視感があるが、読み返すと深い味わいを二度味わえる。
 007は二度死ぬ。石井コラムは二度読む。
 本書では石平さんの帰化をめぐって、四川省へ話題は飛んだかと思いきや、芭蕉の銀川温泉から安土城の信長へ。銚子から岩手県水沢のアテルイ、へ。
 話題も源氏物語あり、小泉八雲あり、サイデンステッカーさんも突如出てきたりして。
 表題はしかし何故?
 「戦後の日本人が忘れているものはもっと大切なもの、人間としての道理や義務や責任といったものではないのか。すなわち自分の国は自分で守るという責任や、『私』のことだけでなく『公』のことも考えるといった常識である。祖国を愛するといった心や、時と場合には自己犠牲をいとわぬ精神もどこかへ忘れたり落としたりしてきていないか、しかもこういう国際的遺失物はどこにも保管されてはいないし、だれもそれを教えてはくれないのである」。
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 <<数学教室>>

 ウォールストリート・ジャーナル(9月3日付け)に依れば、
 中国の四大国有銀行が抱えるファニーメイ、フレディマック関連の債券は合計232億8000万ドル。
 中国建設銀行は六月末の30億ドルを20億ドルに減らしたものの、頭取は「比較的安全だ」と発言している。
中国工商銀行は27億ドルを保有しているが、他方、民間の交通銀行は保有していた2700万ドルすべてを市中で売却した。
 また中国銀行は対外総資産が2400億ドル、「運用を慎重にする」というコメントを出した。
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(読者の声1)貴誌の読者欄にでた、「大前研一氏は中立的な考えを持つ知識人だが、極右的な傾向が強い雑誌に『実効支配を認める』という主張が掲載されるのはきわめて異例だ。」との(X生)氏の、大前氏評と『SAPIO』評は一寸違うような気がします。… その御仁が必ずしも『日本国』への愛国心を持った『国家観』を有しているとは言えません。目暗ましに騙されないように心したいものです。彼を信じた『ダスキン』は倒産の危機を被りました」云々。。。。。  

大前氏は著書『平成維新』のなかで「戦前の日本は専制国家だった」と書いているような歴史観の持ち主です。
それから生命保険会社主催の講演会で、話の始めと終わりで完全に矛盾したことを言っていました。不注意からの矛盾ではなくて、このレベルの聴衆なら矛盾律侵犯に気がつかないだろうと考えてのことだと直感しました。
入場無料の講演会でしたから無理ない考えですが、そういった誠実性のなさはイヤですね。
しかし彼の持つ、金儲けの参考になりそうな情報だけは時々読んではいます。それも役に立つかどうか。
   (TY生)


(宮崎正弘のコメント)たしか、その『平成維新』とか何とかでしたが、或る雑誌から書評を依頼されて読んで驚嘆すること数回! なんとでたらめな論理の建て方かと感心したのです。
 『経済力は軍事力に代替できる』『日本は共和制で良い』、ほか、数え上げれば際限がありませんが。。。
 
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(((( 編集後記 ))))豪雨、雷雨が収まったかと思いきや、今度は猛暑が復活ですか。
冷房を入れたり消したり。なかなか鼻風邪が抜けません。夏休みが三日しかとれなかった小生としては遅れて休息を取りたいところですが、秋はそんな贅沢を言っている場合でもありません。国内旅行が猛烈に続きそうで師走までに名古屋、佐賀、金沢(二回)、伊勢、熊本。。。となると今月中旬に予定している海外取材もいけるか、どうか。中旬というのはオピニオン誌の締め切りに重なりますので半分以上諦めかけています。
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(休刊のお知らせ)小生、早速ながら9月5日が休刊となります。
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