国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/08/30


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)8月30日(土曜日)
通巻第2302号  臨時増刊特大号
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 共和党の異端児マケイン候補が大胆に選んだ副大統領チケットは保守本流の美女だった
   イラク泥沼化で予備選に浮上し、ロシアのグルジア侵攻に助けられてオバマをリードへ
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 意表を突く候補者をマケイン陣営は選ぶだろうと考えられていた。
 基本的にマケインは“負け犬”(ベトナム戦争で捕虜となった)、共和党内でも保守本流から見れば異端児(マベリック)、本来ならビジネス界やウォール街が、もっともいやな候補者と認識している。
 なぜか。
自民党で憲法改正、靖国参拝を信条としてつねに訴える政治家が、なんとなく疎んぜられるようなものである。

 マケインは、共和党のなかですら泡沫候補だった。
一年前、米国の政治状況はと言えば、ヒラリー・クリントン上院議員で大勢は決まったような環境だった。状況が激変したのはイラク戦線で米軍の死傷者が激減し、マケインが徹頭徹尾、ブッシュを支援したため、その強硬姿勢が買われた。
 本命視されたミット・ロムニー(前マサチューセッツ州知事)らが共和党の予備選レースで敗退し、隙をねらっていたブルームバーグ(NY市長)も、第三候補として彼を推薦する声の少なさに、静かに撤退した。

 他方、民主党のほうはヒラリーがあまりにリベラルであり、フェミニズムに走りすぎ、党内の穏健派が不満を鳴らしていた。
 アル・ゴア(前副大統領)は前回の敗北が響いており、民主党内のコンセンサスを得られない。理由は「クリントンの付録」という他律的なイメージがつきまとうからだ。
だから「チェンジ」だけを言うオバマを、「ヒラリー以外なら誰でも」という空気のなかで浮上してきた。


 ▲アラスカ州知事は小型機で密かに会場へ入った

 8月29日、コロラド州における民主党大会で、指名演説にたったオバマは40分にわたる長くて冗漫な指名受諾演説をしていた。新鮮味はほとんど感じられず党大会は盛り上がりを欠いた。
ヒラリーは党の団結を訴えたが、彼女の支持層の4分の3が「オバマじゃ駄目、マケインに入れる」と公言していた。
 
 直後、アラスカからマケインが密かに手配した小型機が共和党集会の開かれているオハイオ州ディトンに着いた。マスコミに気づかれない裡に、サラ・ペイリン(アラスカ州知事)が会場に入った。
 会場のアービンナッター・センターには共和党支持者一万五千人があつまって、副大統領候補の発表を固唾をのんで待ちかまえていた。

 マケイン上院議員は突如、副大統領候補にサラ・ペイリン・アラスカ州知事を指名する旨を発表した。
登場に際してペイリン知事は、4月に生まれたばかりの次男を含む4人の子を一緒に登壇させた。五人の母親で働く女性という新鮮なイメージの演出だった。
 ペイリン知事は「最善を尽くす」と強調し、「これまで政治家として、汚職と厳しく戦ってきた」と市会議員、市長、アラスカ知事としての実績を訴えた。

 ブッシュ大統領は「興奮するような選択だ。彼女が真の改革者であることは過去の実績からも証明済みだ」と語った。

 ペイリン女史は、2006年にアラスカ州知事選に当選。つまり知事としての経験は二年に満たない。
ただしオバマ上院議員(47)より3歳若い。地元の美人コンテストで優勝したこともあるが、政治力は未知数であり「外交経験はゼロ」(民主党スポークスマン)。


 しかしマケイン陣営としては、劣勢を一挙に挽回するためには老齢イメージを打ち消し、共和党の選挙マシンを活性化させるための打算が大きい。

第一にペイリン知事は敬虔なキリスト教徒、第二に人工妊娠中絶と同性婚に強く反対しており、第三に全米ライフル協会の熱心な会員でもある。
第四にレーガン保守革命以来の小さな政府の実践者としてアラスカ州に緊縮財政を敷く一方で環境保護左翼らが推進した石油資源開発規制に反対してきた。
この来歴は共和党保守本流を安心されるに十分であり、さらには民主党ヒラリー支持者の票を大量に獲得できる要素がある。

資本主義市場経済の輝ける闘士という側面が、いまのマケイン陣営にとっては、共和党の団結のために一番大事だからである。


▲「資本主義、市場経済の実践者」の顔、外交経験ゼロの顔


「驚くべき選択」だとヘラルド・トリビューンが書いた(29日付け早版)「女性票獲得の切り札であろうが」。
 またワシントンポストは「人口わずか九千のワシラ市長としては有名かもしれないが、全米では無名」と皮肉った。
ワシラ市はアンカレッジ郊外の衛星都市。

英紙フィナンシャルタイムズはシニカルに論評した。
「未経験の保守派に乾坤一擲の賭にでたマケインは大胆だが間抜けであり、オバマの未経験を批判したはずが未経験の女性を選んだ」(ギデオン・ラッチマン「フィナンシャルタイムズ」外交コラムニスト)。

NYタイムズは「女性票を根こそぎねらう作戦は明らかにヒラリー敗退のタイミングを計ったものだが、ワイルドな選択だ」と書いた。
この場合WILDをどう訳すべきか?
「野蛮な」「野性的な」「未開の」「熱狂的な」「荒っぽい」「見当違い」。
おそらくどれもが事態を表しているのだろう。

ともかく劣勢だった共和党に勝機が生まれた。
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(読者の声1)貴誌2301号の宮崎正弘のコメント「ヤオハン、香港で豪邸を購入して盛んに日本のマスコミを呼んでグラビアを撮影させ、提灯記事を書かせていたでしょう。あれが詐欺の一種で、地元香港では邦銀が和田氏を、まったく歯牙にもかけていなかった。だからヤオハンは豪邸の虚像をつくりあげて日本の田舎を回り善良な信者から金をあつめたようですね。小生も何人かの被害者を知っています」
とありました。
 そういうことでしたか。
ヤオハン中国進出盛んな時に、上海勤務から帰ったヤオハン幹部の愚痴を聞いたことがありますが、年齢のせいか食べ物の苦労話が多かった。
食品を扱っている会社だから、上海在勤者に日本食(干物、煮魚、漬物、味噌汁程度)を食わせるくらい簡単だろうに、それはしない。後で他から聞いたことですが、給与水準が上がりすぎた社員を上海勤務にし、生活環境の変化に耐えられなくなって退職するのを待つ方式だとか。
和田氏が週刊朝日で阿川佐和子さんと対談した時に「すべて中国に贈呈しても良いと思っている」とのことをいっていましたが、その通りになりました。
ご当人はそれで良いだろうが株主、債権者、従業員はたまらん。私の住んでいる町の納品している八百屋さんが千数百万円の貸し倒れだったとか。
(YT生)


(宮崎正弘のコメント)他人が迷惑しても自己中心的というのは、まさしく中国人のごとしですね。

 

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(読者の声2)以下の読者の声に意見です。貴誌の「(読者の声1):共産支那は社会主義国などではありません。マルクスが思ひ描いた最も尖鋭化した資本主義国であり,また世界に冠たるロボット大国です。共産主義は資本主義社会における資本による労働者の搾取を解消し,労働者が主権者となる平等社会を目指したはずです」
 とありました。
 何度裏切られても信じるのを、日本では「下駄の雪」といいます。(踏まれてもついてゆく)。あれほど社会主義運動の犯罪性が暴露されても、「真の」社会主義ではないという。しかし他にないのです。
 21世紀は、社会主義運動も共産主義運動も単純な詐欺であるという基本認識を持ちたいものです。
海老養殖詐欺と同じです。要するに現実にありえないものを実現するように語って無知な夢想家を騙す手口です。社会主義思想、共産主義思想は、思想の起源からみてユダヤ教、キリスト教の天国の妄想であり、地上に実現することはありえません。もう気づくべきでしょう。
  (MC生)


(宮崎正弘のコメント)平等社会というか、より社会主義の理想に世界でもっとも近いのは、やっぱり日本でしょうねぇ。



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(読者の声3)極めつきにトンデモ情報があります。
 「朝鮮日報」(8月29日付け)より引用します。
(引用開始)
「独島:大前研一氏「韓国による実効支配を認めるべき」共同での資源開発を主張
 日本の著名な経済・社会評論家である大前研一氏(写真)が、独島(日本名竹島)の領有権問題の解決策として、韓国の独島に対する「実効支配」という現実を日本政府が認めるよう主張した。
 大前氏は日本の時事隔週刊誌『SAPIO』の最新号で、「島根県が“竹島の日”を制定したり、文部科学省が(中学校社会科の)新学習指導要領解説書に“竹島(の領有権問題)”を盛り込んだりしても意味はない。日本の教科書にわざわざ、“竹島は日本の領土”と表記すること自体が愚かなことだ」と指摘した。
 大手出版社の小学館が発行する『SAPIO』は、歴史問題や領土問題、国際政治などの多くのテーマで、日本の極右、タカ派の意向を代弁してきた。大前氏は中立的な考えを持つ知識人だが、極右的な傾向が強い雑誌に「実効支配を認める」という主張が掲載されるのはきわめて異例だ。
 大前氏は「領土の問題は、当事者間の話し合いや国連の仲裁によって(実効支配していない当事者が)取り戻したという例はない。(取り戻すための)唯一の手段である戦争は、(独島の問題を解決するための手段として)割に合わないということを誰もが知っている」と強調した。その上で、「こうした状況下で、独島について(教科書に記述するような形で)遠くから騒ぎ立てるのはみっともないことだ。不必要な摩擦を引き起こすのはやめ、漁業資源や海底資源の開発を共同で行うための交渉を進めていくべきだ」と指摘した。
 一方、大前氏は「(実効支配は認めた上で)領有権の主張は続けていくべきだが、韓国を批判したり刺激したりするようなことは慎むべきだ」とも主張した。その上で、「中国や韓国と上手に付き合い、領土の持つ意味が薄れる未来において、日本を“仮想大国”にしていく道を歩むべきだ」と強調した」
(引用止め)。
どう思われますか?
   (X生)


(宮崎正弘のコメント)かつて「経済力は軍事力に代替しうる」ととんちんかんなことを書いていた氏ゆえ、何を言っても驚きませんが、日本の国益より韓国、中国の国益の方が大切と説く不思議な論客ですね。



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(読者の声4) 《「1000万人移民」にNO!国民集会》
自民党の外国人材交流推進議員連盟(中川秀直会長)がぶち上げた「50年間で1000万人の移民受け入れ」は日本国家の解体に直結するもので、まさに亡国への一里塚といって過言ではない。
なぜ「移民」を受け入れてはならないのか、専門家・運動家・政治家が様々な角度からこの問題に切り込む。「移民」は断じて受け入れてはならない。

【日時】 9月3日(水)午後7時開会[6時半開場]
【会場】 文京シビックセンター小ホール
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」駅/都営三田線・大江戸線「春日」駅/JR「水道橋」駅
【入場無料】
【登壇者】加瀬英明(外交評論家)、村田春樹(外国人参政権に反対する会)、平田文昭(アジア太平洋人権協議会代表)、笹井宏次朗(元サンパウロ新聞社会部長)、三輪和雄(日本世論の会会長)、有志国会議員・地方議員
【主催】 「1000万人移民」にNO!国民集会実行委員会
千代田区平河町2−16−5−302 高池法律事務所気付
連絡先 080(5086)2965(藤本)
090(7725)6256(福永)
  ふるってのご参加をお待ちします。
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動いている世界情勢と寝ている日本
No.365 平成20年 8月23日(土)

                    衆議院議員 西村真悟

 当然ながら、北京五輪中にも、パキスタン大統領辞任、グルジアへのロシア軍侵攻と、世界は動いている。
 何故、この当然のことを書くのか。それは、我が国の政治が夏休み中だからである。夏休みは、夏休みでいい。しかし、休み中でも世界は動いているのだから、我が国の内閣総理大臣と内閣の明確な問題意識が見えていなければならない。
 それが見えない。極めて遺憾である。

 例えば、アメリカ。二十日に国民の支持率において、共和党のマケイン候補が民主党のオバマ候補を始めて上回ったという世論調査結果が発表された。
 今までは、「方や女性、方や黒人」、という組み合わせで、ヒラリー・クリントン氏との派手な指名争いをしてマスコミの注目度が高かった分、オバマ氏がマケイン氏を支持率で上回っていた。それが逆転したのである。
 その逆転の理由の一つに挙げられているのがグルジア情勢への対応である。マケイン氏が軍事・安全保障問題に強いこと、反対にオバマ氏が、ロシアのグルジア侵攻の時にも夏期休暇を取り続けていたこと。この両者の差が、逆転の理由に挙げられている。
 このアメリカ国民の反応は、極めて健全ではないか。願わくば、我が国の政治に関する世論調査結果も、このような観点から動いて欲しい。
 私は、北朝鮮情勢や中国情勢に厳しい目をもっている共和党のマケイン氏が、アメリカ大統領に就任することが日本と日本国民にとってもよいことだと判断している。
 彼がこのまま支持を伸ばし大統領に当選することを願う。

 さて気になるのが、インド洋ソマリア沖での海賊による日本タンカー乗っ取りである(八月二十二日、産経新聞朝刊)。
 どこの新聞も「ソフトボールで日本が金メダルを取った」であろうが、国家の運命に関わる重要度からみれば、「日本タンカー乗っ取らる」がトップになるべきである。
 いうまでもなく、ペルシャ湾岸から最大の量の石油を運び出しているのは我が国である。我が国は、この石油がなければ経済が崩壊する。文字通り、ペルシャ湾海域とインド洋は我が国の「生命線」である。しかも、この海域における日本タンカーや貨物船への攻撃や乗っ取りは、七月にも四月にも昨年十月にも発生している(同日産経「主張」が指摘)。
 しかし、内閣には、このタンカー乗っ取りを契機に「対処方決断に至る」というような動きが見えないのである。
 聞こえてくるのは、与党内からの「新テロ法」延長の再議決を前提にした会期には反対という内輪の話だけである。では、この再議決の話が何故でるのかといえば、民主党が今からインド洋関与に「反対」だからであろう。
 ということは、与党内の再議決回避の話は民主党の「反対」に迎合して、日本がインド洋は他人の海、関係ございませんと手を引くという結果を目指していることになる。
 人体でいえば、頸動脈付近に針が突き刺さってきているのに、その付近は関係ございませんと昼寝をしているような状態である。まさに、与野党とも、ただ選挙のことだけを考える平和ぼけの亡国の政治構造ではないか。
 「インド洋における我が国の活動を憲法違反だというような党首を放任しておくことはできない、腹に据えかねる」、
と党首選に打って出る者がいない民主党の状況も、再議決を前提にした会期には反対という与党連立の状況も、ともに責任ある政党の姿ではない。

 現在、アルカイダをはじめとするテロリストそして海賊の攻撃から、ペルシャ湾岸の石油関連施設とタンカーや貨物船を恒常的に守っているのは次の多国籍海軍であり、彼らは「海洋安全保障作戦」という任務を遂行している。
 アメリカ、イギリス、オーストラリア、フランス、ドイツ、イタリア、パキスタン、カナダ、ニュージーランド

 つまり、これらの諸国の海軍軍人(彼らは青年である)により日本の生命線は守られている。気温五、六十度を超える甲板上で彼らは任務に就いている。そのおかげで日本の政治家はクーラーのある部屋で夏期休暇をとっている。クーラーを止めて彼らの労苦を思い感謝する日を作ってもいいほどだ。
 しかし、我が国の政治構造は、この「海洋安全保障作戦」は、我が国と関係がないとしてすまそうとしている。
 それどころか、我が国自身の生命線を守るこの作戦に関与することを「憲法違反」とする独断が幅を利かせている。まさに「亡国の政治構造」と言う所以である。
 ところで、パキスタンでも(でも、と言えば失礼だが)、この海洋安全保障作戦に参加しているのである。
 しかし、ムシャラク大統領が退陣して彼の路線に反対する勢力がパキスタンの政権を握ることになった。このことが海洋安全保障作戦に如何なる影響を与えるのか。これは我が国への石油輸送に直接影響を与える事態である。

 やはり、我が国は、インド洋における海洋安全保障作戦に他人事ではなく我が国自身のこととして参加すべきである。そして、作戦参加国の政情不安に左右されないインド洋の安全を自ら確保すべきである。
 我が国は、アメリカ以外の作戦参加国が保有していない能力をもっている。これこそ、我が国が世界の安定のためにもっとも大きな貢献ができる領域である。
 それは、海上自衛隊の対潜哨戒機P3Cによるインド洋の哨戒である。この哨戒活動が作戦参加国の艦船を守りインド洋の安全を守る。即ち、我が国の生命線・シーレーンを守る。
 我が国政治は、この決断をすべきである。国民は既に理解している。理解していないのは、永田町だけだ。

 さて、前回と前々回のこの通信で、グルジアへのロシア軍侵攻と居座りを六十三年前の千島・樺太への火事場泥棒的ソビエト軍の侵攻に関連づけた。
 ところが、今朝(二十三日)の「産経抄」は、さらに加えて、「日本にとってグルジアはプラハ、そして北方領土へとつながる問題だということを忘れてもらっては困る」と結ばれていた。
 はたと手を打った。産経抄に指摘されたとおり、グルジアで今「プラハの春」圧殺の事態が起こっていることに思いをいたしたのである。
 千島・樺太へのソビエト軍侵攻時には、私は生まれていなかった。しかし、プラハへの侵攻時は学生だった。実感としてソビエト軍が侵攻した事態が甦ってきた。
 あの時、バーツラフ広場に行きたいと思い旅の準備をした。スボボダ大統領、ドプチェク第一書記、さらに体操の美しいビェラ・チャスラフスカ、陸上の人間機関車ザトペック、彼らはどうしているのかと毎日ニュースに注目した。大統領のスボボダと言う名は「自由」という意味であった。
 あの「プラハの春」圧殺を再現したロシア軍のグルジア侵攻と居座りは許せない。
 このグルジア情勢に対する態度の差を、二人の大統領候補の支持率逆転に至る要因とするアメリカ世論は、やはり信頼でき健全である。永田町の与野党幹部よりよっぽど冴えている。
 最後に、産経抄には「プラハがソ連によって蹂躙されても、日本の若者が抗議の声を上げることは少なかった」と書かれている。確かに少なかった。しかし、私が党員であった民社党の学生部は、少数ながら、ソビエト大使館に抗議のデモを仕掛けた。
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  • 名無しさん2008/08/30

    米大統領選挙の記事、とても興味深く拝見しました。わかりやすい言葉で、要点がコンパクトにおさえられていて、読みやすかったです。今アメリカで起こっていることを、リアルタイムで読み解くための強力なサポートをしていただけているようで、本当に助けになります。



    それから、相も変わらず西村議員の手記は読み応えがあります。若い頃からつねに時代の問題の中に身を置いて生きてこられて、今も最前線におられる。そういう方だからこその言葉の重みをヒシヒシと感じます。



    記事を配信して下さる皆様に、心からの感謝を申し上げます。どうぞ皆様、ご健勝でこれからも素晴らしい記事を配信していって下さい。楽しみにしていますから。

  • 名無しさん2008/08/30

    西村 先生、凛としていていいですね。