宮崎正弘の国際ニュース・早読み
発行日:8/29
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成20年(2008年)8月29日(金曜日)弐
通巻第2301号 <2300号突破記念号>
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世界の機関投資家が一斉にファニーメイ、フレディマック債券を売却
中国銀行が46億ドル分を市場で売却の模様
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天網恢々疎にして漏らさず。
ところが、漏らした。
中国銀行は保有していたファニーメイ、フレディマック債券を三分の一程度に減らした模様で、これが引き金となってウォール街では不動産担保証券が猛烈に売られている。
英フィナンシャルタイムズ(8月29日付け)によれば、世界の機関投資家が毎月平均購入してきた米国政府債、ファニーメイ、フレディマックなど住宅ローン担保債券(連邦住宅ローン銀行、ジニーメィなどを含む)は200億ドル。
ところがFRB速報に従うと、7月16日から8月20日までのおよそ一ヶ月間で147億ドルが売却され、現在の市場に流動している債権規模は9720億ドルと見られる。ファニーメイとフレディマック両社の債権総額は1兆5000億ドルに達する。
冒頭の中国銀行のみならず中国の工商銀行、建設銀行などが抱えるファニーメイ、フレディマック債権は3000億ドルを超えている。
日本も野村證券、三菱UFJなどが相当額を抱え込んでいる。
サブプライム問題、まったく解決の目処がたたなくなっていることがわかる。
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(読者の声1)生まれてはすぐ消える泡沫メルマガが多い中,貴誌は実に偉大な記録であると思ひます。正確な情報を傅へたいとする先生の使命感と,そのために注ぎ込むエネルギーがこの質の高いメルマガをここまで持続させたのであらうと思ひます。
一読者としてその努力に感謝申し上げるとともに今後ますますのご活躍を願ってをります。
さて昨日の記念号には記事が二本と書評,長文の読者の声,と記念大増頁号らしい充実した内容でした。
ここでは支那の,「社会主義なるが故の五輪大成功」と言ふ自画自賛に一言。
共産支那は社会主義国などではありません。マルクスが思ひ描いた最も尖鋭化した資本主義国であり,また世界に冠たるロボット大国です。
共産主義は資本主義社会における資本による労働者の搾取を解消し,労働者が主権者となる平等社会を目指したはずです。
しかし今の支那においては大量の労働者がほとんど奴隷的な条件のもとで”搾取”されてゐます。これは資本主義社会の矛盾なるものをもっとも純粋に培養・拡大したものです。
またこれらの労働者はひたすら命じられたことを黙々と行ふだけのロボットであり,支那にはさう言ふロボットが何憶体もある,と言ふことです。
愚生は北京五輪開催は難しいのではと思ってをりました。その理由の一つは搾取されてゐる人民の不満の爆発と言ふことであったのですが,ロボットの反乱はSFの世界だけのことのやうです。
ロボットがロボットのままでゐる限り,共産支那は安泰でせう。
(NN 生,横浜市)
(宮崎正弘のコメント)この比喩の延長線上でいいますと、中国の民衆ロボットには喜怒哀楽があるのです。カルル・チャペィクが初めてロボットを書いた作品のなかに「人間はなぜ涙を流すのか」という場面があります。
たとえば四川省大地震で現れた、あの民衆らの怒りと涙をみれば、おっしゃるような「反乱」は必ず起こるでしょう。
♪
(読者の声2)前号の「書評」のなかの「青木直人『北京五輪後に何かが起こる』(PHP研究所)の末尾にある貴見、「もすこし欲を言えば、森ビルがヤオハンに次いで中国に乗っ取られる懸念を書き込んでほしかったのだが。。。」
貴台の予測は当たると小生は思います。
ヤオハンが乗っ取られるという指摘は、私の知る限り、黄文雄先生が最初でした。そのころヤオハンは自信満々。世評も感心していました。
ヤオハンの幹部に縁のある知人同席の上で伝え、いかにうまく撤収するかのシミュレーションを始めた方がいいと忠告したのですが、わが社は信仰で進んでいるのでと言われて、これは駄目だと、それ以上言うのを止めました。
和田元会長は現在も意気軒昂のようですが、恥を知らないですね。
信仰者の悪しき面を見る思いがします。ヤオハン発祥の地、静岡県ではヤオハンの転換社債で数百億円の実害を蒙っていて怨嗟の的です。ヤオハンと取引していた零細業者が購入していたからです。が本人はてんで上の空です。
森ビルの場合は、ヤオハンと違い個人の被害者はいないでしょう。融資している銀行は担保を取っているので問題は無いのでしょう。が日本の民富がかすめ取られる点では、双方に違いがありません。
今後も、貴台の鋭い見方を提供くださること、願います。
(SJ生)
(宮崎正弘のコメント)あくまでも森ビルのケースは、近未来の「懸念」の一つに過ぎないのですが、金メダル51個のくにですから、次に何が出てくるか予測は難しい。
ヤオハン、香港で豪邸を購入して盛んに日本のマスコミを呼んでグラビアを撮影させ、提灯記事を書かせていたでしょう。あれが詐欺の一種で、地元香港では邦銀が和田氏を、まったく歯牙にもかけていなかった。
だからヤオハンは豪邸の虚像をつくりあげて日本の田舎を回り善良な信者から金をあつめたようですね。小生も何人かの被害者を知っています。
香港に年に十回は通っていた時代のことですから1980年代前半でしょうか。
そこへいくと森ビルの出資社はまったく違います。大手銀行や政府筋、国際金融機関などですから、中国が乗っ取りにかかるとすれば社会問題のレベルを越えて、いきなり深刻な国際問題となります。この点で青木さんならではのシミュレーションができると思ったのです。
☆ ☆ ☆
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(編集後記)このところ連続して「暑気払い」の会合が続いています。ところが連日の豪雨、雷雨で「暑気」は酒宴の前に払われており、そのうえに酒が進むのも妙な話です。頭がすこし酒気帯びなので、サウナへでも行こうと考えております。
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(編集部より)昨日付け2300号を間違って3000号としました。うっかりミスでした。今号を2301号として訂正通算します。登録読者はサーバの機械故障でしょうか、ハッカー攻撃によるものでしょうか、800名ほど一度に削られ、8月29日現在12124名です。
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2008 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
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読者の方に旧仮名遣いにて盛んに発信してる方がいらっしゃいますが。。読みづらくて仕方ないですね。。本人は伝統文化を尊重するつもり?なのかも知れませんが、少しでも読んで貰いたいと思うならそんなつまらない考えは止めて頂きたい。。尤も誰も読んでくれなくても構わない、って言うなら自分の庭で好きな様にやれば良いですが。。
2008/8/29
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楽しみに読ませていただいております。
中国と言えば、8/1より 独禁法 が施行されたようです。
狙いは外資企業による買収・シェア獲得の防止にあるようですが、問題点、注意点を指摘していただけませんものでしょううか。
問題として取り扱い済みでしたら申し訳ありません。2008/8/29
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中国銀行さすがに早いですが、自分に火の粉が掛るのも目前でしょうか?日本は何時も乗り遅れるな、乗り遅れるな。と言いながら乗車はしたが下車する益も自分で判断できないのですからしょうがないです。
宮崎さんの本でも読んで居れば入れ込むのも抵当なお付き合いで済んだものを、相当「アツイ」のでしょう。2008/8/29
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発行者プロフィール
宮崎正弘
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/
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