国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/07/11

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)7月11日(金曜日)弐
通巻第2253号
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  五輪テロ警戒は尋常ならざる状況。戦々恐々の裏返し
   チベット活動家の遠戚まで北京から強引に国外退去させる
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 英国籍だが人種的にはチベット人であるデチャン・ペンバ(三十歳)は、北京で弐年半にわたって英語教師をしていた。
7月8日朝、突如、彼女のアパートへ九人の公安がやってきて、「家を出ろ、ロンドンへ帰れ」と告げ、パスポートと携帯電話を取り上げた。
 荷物は一個だけ、午後のロンドン行きに乗れ、と。家財道具は? 返事はなかった。かわりに「以後、キミは五年間、中国への入国が禁止される」と一方的なお告げがあった。
 
 何の嫌疑か、ペンバには分からないと「ロスアンジェルス・タイムズ」に語った(同紙、7月10日付け)。
「たぶんチベット人の友人たちをアパートに呼んだから?」。

 北京の公安はそれ以上の情報を掴んでいたようで、五月に彼女が短期的にロンドンへ帰った折、アパートが踏み込まれた明らかな形跡があった。
 彼女の父はチベット人であり、ベルリンで人権運動に関与したこともある。
 叔父のツェリング・シャクヤは名の知られた作家で、『雪国にやってきた龍』(チベットを侵略したシナ人)の作者だ。

 ペンバは在中国英国大使館へ電話もかけることが許可されず、最後の乗客として機内に入る直前にやっと携帯電話をパスポートを中国の公安が返してきた。

 それにしてもチベットの活動家の遠戚までを北京から強引に国外退去させるという行為は、テロ警戒が尋常ならざる状況であり、当局の戦々恐々とした心理の裏返しであろう。

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(読者の声1)許世楷代表の離日を見送りました。
10 日付で「駐日代表」職を離任した許世楷・台北駐日経済文化代表処・代表は「士可殺不可辱」(志士は殺されても辱めを受けず)の言葉を残して、日本を後にされました。
大使ご夫妻をお見送りに白金台の駐日代表処へ、十日、11時頃に着いた時には見送り人も数えるほどでした。
ところが出発間際には大勢の人が駆けつけてくださってご夫妻と名残惜しそうにお話なすっておられる姿に、多くの方に慕われておられたご夫妻のお人柄がしのばれました。
初夏を思わせる今日にふさわしく、白に水玉模様のさわやかなスーツ姿の奥様が玄関から出てこられると期せずして、皆さん心からの拍手、台湾バンザイをさけんでおられる方もいらっしゃいました。
 奥様はあら!というお顔をなすってご挨拶なさる方、教え子さんの数人を見つけて駆け寄られるご様子には気品が漂い教養が人間の立ち振る舞いをここまで気高く見せるものかと圧倒されました。
出発される時間が迫り来る頃にお顔をおみせになられた大使はにこやかで、辞任と言う形での離日でしたから、さぞお心残りもあるだろうと気にかけていた私はホッとしました。
台湾に帰られたら台北でなく生まれ故郷の台中に帰られて一市民として過ごされるとか。
しばらくお休みになられて又日本と台湾のためにお力添えいただく日が必ず来ると信じます。
  馬政権に代わって、台湾でお目もじした方々が、公職を辞される方が多く寂しく思います。
 大使の、「士可殺不可辱」の言葉が日本人の多くの人に、今まで台湾の方たちにおんぶにだっこだった日本と台湾の友好関係を、これでは先行きとんでもない事になるぞ、日本の生命線である台湾との友好関係を今こそゆるぎないものにするためにも立ち上がらなければ、行動を起こさなくては、と奮い立たせてくださったように思います。
鹿児島の西郷さんの像に似た風格が許世楷さんにはあり、奥様は古きよき時代の日本女性の奥ゆかしい中にも芯の強さのようなものを見せていただけました。
許世楷代表は言葉がもつ強い意味を、奥様は日本女性の忘れかけている立ち振る舞いの「美」を残していって下さったように思います。
お二人のご健康を、と願いながら遠のく車に「台湾共和国」と、台湾桜植樹ツワーで頂いた小旗を振りました。
     (FF子、小平)


(宮崎正弘のコメント)心のこもったお見送り、ご苦労様でした。
 小生儀、七日に個人的にお目にかかってお見送りを兼ねました。漏れ伺っている所では秋にシンポジウム出席のため来日予定がおありとか。
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(((((((( 宮崎正弘の講演会 ))))))) 

 「北京五輪直前、最新中国情勢」
  と き  7月17日(木曜日) 午後六時半
  ところ  大手町「産経プラザ」三階大会議室
  費用   お一人 1500円(学生1000円)
  主催   「正論を聞く会」(代表 三輪和雄)
どなたでも予約なく参加できます。
     ◆   
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(1)「外国企業排斥に爆発する中華ナショナリズム」(『サピオ』、7月23日号、発売中)
(2)「自滅するか中国特集 少数民族のアポリア」(『ボイス』、8月号、7月10日発売)
(3)「いま注目のロシアでは」(『自由』8月号、10日発売)
(4)「秒読みにはいった中国バブル崩壊」(撃論ムック223『中国が崩壊する日』所載)
(5)「四川省大地震。中国経済の落日」(『WILL』8月号、発売中)
(6)「中国の情報操作の手口全貌」(『別冊宝島1542 ヤバい中国人』所載)
(7)「洞爺湖サミットで福田首相はこう言え」(『諸君!』、8月号、発売中)
(8)「変質する日米同盟」(『北国新聞』コラム「北風抄」、7月15日付け朝刊)
(9)「愛国無罪と愛国有理」(『月刊日本』8月号、22日発売)
(10)「書評 巨竜のかたち」(『改革者』、月末刊行)
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 池東旭さんの講演「公開講座」
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 韓国がまたまた未曾有の混乱に陥っています。国民待望のもとに生まれた筈の李明博政権が、突如人気急落し、巷ではストライキばかり。北朝鮮からの思想攻勢にたじたじ、大統領弾劾へいたるのか? 国民投票にずれ込み、朴政権が生まれるのか、対日関係はまたも激動するのか?
下記の要領で韓国有数のジャーナリスト、池東旭さんの韓国情勢を聴きます。(主催は「三島研究会」と「国防研究会」です)。池東旭氏の詳細は下記に
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E6%9D%B1%E6%97%AD
            記
とき    7月18日(金曜) 午後六時半
ところ   高田馬場「サンルートホテル」大会議室
http://www.sunroutehotel.jp/takadanobaba/access.asp
(JR馬場駅前ロータリー対面、旧「大正セントラルホテル」)
講師    池東旭氏
演題    「もたつく李明博保守政権、左翼復活の様相の韓国」
費用    おひとり 2000円(会員は1000円)。
      (いつものアルカディア市ヶ谷ではありません。ご注意ください)。

◎なお、当日は予約無しでもご参加いただけます。お気軽に会場へお越しください。ただし会のあとの懇親会は会場に定員があり、締め切りました。
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宮崎正弘の新刊 
『北京五輪後、中国はどうなる』(並木書房、1680円)
 http://www.ch-sakura.jp/publications/book.html?id=910
(↓下記アマゾンからも申し込めます。送料無料)
 http://www.amazon.co.jp/dp/4890632298/

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宮崎正弘・黄文雄共著
『世界が仰天する中国人の野蛮』(徳間書店、1575円)

(( 宮崎正弘のロングセラーズ ))
『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』 五刷!(KKベストセラーズ、1680円)
 (下記の書籍もアマゾンから発注できます)
http://www.bk1.jp/webap/user/SchBibList.do?keyword=%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E6%AD%A3%E5%BC%98&genreCd=&initFlag=1&x=46&y=11
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』(徳間書店、1680円)
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊、1680円)。
『出身地でわかる中国人』増刷!(PHP新書)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
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