国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/07/05


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)7月5日(土曜日)弐
通巻第2243号
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 なぜこの時期に? 馬英九・台湾総統がジム・ロジャースと会見
  台湾株を猛烈に買う世界有数の投機家に、或る願望を委託?
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 6月25日、ジム・ロジャースと会見した馬英九の脳裏を去来したのはなにか?
 ジム・ロジャースといえば世界一の投資家として知られるジョージ・ソロスと組んだ「クォンタムファンド」を事実上、牽引した世界有数の投資家として知られる。同ファンドは十年間で四十倍に資産を膨らませた。

ソロスの元を1978年に離れたジム・ロジャースは一時期、教職に就いたり、バイクで世界を弐周して旅行記を書いたり(それもベストセラーとなって翻訳も出た)、昨今はシンガポールに居を移し、娘を中国へ留学させ、「これからの株は中国だ」と獅子吼していた。
 日本に講演旅行に来たときは「もう株式投資は駄目、これからは金、銀、石油などの『商品市場』への投資の時代だ」と説いて回った。

 三月には台湾へ入り、かなり大量の台湾株を買った(『自由時報』6月26日付けによれば、ロジャーズの購入した台湾株はその後下落し、この時点で8%の損出を記録しているとか)。

 馬英九は就任以来がた落ちの人気を気にしており、また台湾株が馬就任以後、続落をつづけていることに気を病んでいる。
政策的齟齬がつづき、馬総統の人気は50%を割り込み、また6月10日に発生した漁船沈没事件で尖閣諸島問題が急浮上し、反日活動家をコントロールできなかった政治的無能を問われ、ここで世界的著名人に台湾を賞賛する言辞を貰いたいところだった。

 ジム・ロジャースは、その『期待』に答えてか、「これから台湾株は上がる。台湾海峡が経済的繁栄に恵まれ、政治的安定があれば、わたしはシンガポールから台北へ移住してもいいと考えている。台湾経済の未来は明るい」と発言した。

 ジム・ロジャースとジョージ・ソロスとの区別をしらないほどだった馬英九は、この発言を歓迎したが、じつはロジャースは韓国へ行ったおりも、同様の発言をしており、台湾市場は「リップサービス」と受けとめた。

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(読者の声1)貴誌第2242号での貴コメントに「中国は『かれら(東トルキスタン独立運動の地下活動家)の資金が潤沢なのは麻薬だ』と非難している。イスラムの喜捨によることを理解できないらしい。サウジはアルカィーダとの繋がりを否定しながらも巧妙なイスラムの喜捨システムを利用してアルカィーダとに献金したように」
とありました。
ここがシナ人の政治意識の限界です。
無償の行為のもつ怖さが、実感としてわからないからです。
史記刺客列伝に出てくる荊軻は、例外中の例外。だから今日に至るも尊ばれるのは、わが身にすれば彼らにわからないからです。
 近代でそれを彼らが目の当たりにしたのは、日本人の行為でした。だから現在に至るも、執拗に日本人を貶さざるを得ないのでしょう。
 実にいい指摘をしてくれました。
(SJ生)


(宮崎正弘のコメント)最たる誤解、というより中国人が理解不能の日本人はと言えば、もちろん国のために散った三島由紀夫です。ついでに言えば中国で一番売れている日本人作家はと言えば、かの渡部淳一です。



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(読者の声2)ST生神奈川さん、早速にご意見ありがとうございます。割り箸談義の続きです。
記念品として配られた箸は、二膳ありまして、もう一方は、材料がアオダモプロ野球選手が使うバットになれなかった不適格材を原料として作ったとありました。
成長が遅く、硬くて大変ねばり強い性質を持つアオダモは貴重な資源です。
それを無駄にすることなく、ケータイお箸として再登板させたということです。こんなことを思いついた、紫綬褒章された漫画家さんが、彼のベストセラーの作品でMY箸奨励して下さったらと思います。
  私は、よく京都に行くのですが、必ず宿の近くにある竹細工の名店で竹の箸を家族全員分お土産にと友人から頼まれます。最初は、こんな高いお箸と思い、お土産には買っても、我が家の分までは揃えませんでしたが、遣ってみると軽くて、知らず知らずに品よく食事している自分に気がつきました。
MY箸にするのだったら、絶対この竹の箸がいいと思いました。使い勝手がいいし、長持ちします。
物があふれて、創意工夫が忘れ去られてしまっている昨今、あるものを上手に生かして遣うそんな、先祖から受け継がれてきた「生き方」を思い起す時が来ているのでは、ないでしょうか。
ご提案の、森林の栽伐の話、偶然TVで「森林の秘密」という題でやっていました。流石に、宮崎先生のメルマガ、読者の声までもが『早読み』と驚いています。
  (FF子、小平)


(宮崎正弘のコメント)京都の竹といえば、エジソンが世界のフィラメント材料を集め、とうとう最後は京都の竹を選んだのでしたね。

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(2)「志士は殺されても辱めは受けずーーー許世楷台湾駐日代表に直撃インタビュー」
                   (『週刊朝日』、7月11日号。発売中)
(3)「洞爺湖サミットで福田首相はこう言え」(『諸君!』、8月号、発売中)
(4)「秒読みにはいった中国バブル崩壊」(撃論ムック223『中国が崩壊する日』所載)
(5)「四川省大地震。中国経済の落日」(『WILL』8月号、発売中)
(6)「中国の情報操作の手口全貌」(『宝島ムック』)
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