国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/06/27


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)6月27日(金曜日)
通巻第2233号 
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 赫龍武(台北市長)がしずかに上海訪問
  2010年の上海万博に参加打ち合わせ?
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 赫龍武は、現在国民党党員であり、台北市長。元参謀総長で首相も経験した赫伯村の息子。
 八年後に、馬英九総統に替えて、この男を国民党は次期総統にすえようとしているかにさえ見える。それほど政治家としての育て方が違う。馬英九を『選挙に勝てる玉』として、外省人一派に都合の好い政治家に育ててきた過程に似ている。
 
 父親は、もともと李登輝を嫌って、国民党からでた。軍のトップとして君臨した赫参謀総長は、1996年に傀儡の政治家=林洋港を「総統候補」として、自分は副総統候補で立候補した。

このときは李登輝が54%、膨明敏(民進党)が22%、林洋港が14%、陳利安が10%とでた。赫は惨敗した。
このときは陳も含めて外省人の中華思想、反日組は大きく敗退、これが原因で国民党の分裂が先鋭化し、後の「新党」に流れる。
いわば李登輝親日政権に外省人の反日組が反発して組織をおんでたかたちとなった。台湾での「新党」は外省人の人脈のなかでも統一派が多数をしめる。

 この中華思想丸出し=反日一派が組織した「新党」は創設時の勢いやよく、冒頭の赫龍武はもちろん結党に馳せ参じ、当時の党首は王建宣だった。
外省人長老らは、この王を国民党のホープに育てようとしたが、失敗、かわりに馬英九に白羽の矢をあてた。
いまや王は政治家生命をほぼ失った。馬は、嘗てのライバルである王を、「観察院院長」のポストに充てようとしているそうな(『自由時報』、6月24日付け)。

 三年前、新党にこびりついていた赫龍武は、台北市長選挙への声がかかると、慌てて新党を離れ、国民党へそそくさと、しかも経緯を忘れて無造作に復帰し、そして台北市長となった。
 外相人が挙げて応援したからだ。

 さて、その赫龍武、しずかに上海入りし、上海市台湾連絡事務所主任の楊建栄の出迎えを受けた(6月23日)。

 上海万博準備会列席と、今後の台北と上海の親善交流を深めたいと記者会見。
また台北市動物園が北京が貸し出しを表明したパンダを正式に受け入れるために、上海動物園を訪れた。パンダの飼育ぶりを視察するためだ。

 パンダはワシントン条約に違反するとして陳水扁政権は断固受け入れを拒否してきたが、赫台北市長は、台北市動物園では受け入れると、かねてより陳水扁路線に対立してきた人物でもある。
注意をもって、この人物の観察が必要である。


 (注 赫龍武の「赫」のつくりは「こざと」、「武」には「文」扁がつく。王建宣の「宣」は「火」扁がつきます」。
 
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(読者の声1)米大統領選で民主党指名候補がオバマ上院議員に決まり、ヒラリー・クリントンは借金抱えてどうするのかと思っていたら、オバマ上院議員が自らクリントンの借金を肩代わりを依頼したというニュースが目にとまりました。
 正直、私には理解不能です。
   米メディアによると、クリントン陣営の負債は総額約2200万ドル(約23億7000万円)に上り、自己資金からの繰り入れが約1200万ドル。残る約1000万ドルがコンサルタント会社や資材・施設業者などへの借金。オバマ氏は「純粋な借金」に当たる約1000万ドルについて、全米の支持者に 「強制はしないが、できればお願いする」などと支援を要請した。(共同) 
 
  クリントンが最後の最後まで撤退宣言をしなかったのは、裏で「借金をチャラにする方法を模索していたから」かと思わずにいられません。
 
 しかしこれでオバマ氏が大統領になれなかったらそれはそれでどうなるのか?逆の意味で興味が・・・・・。
   党内融和を図るためとはいえここまでしなきゃいけないんでしょうか?  逆に言えば大統領になれればそんなことは些細なこと ?
 
   クリントンは大統領に100%なれるとタカを括り借金しまくったが、結局なれず、 膨大な借金だけ残るかと思ったら党内融和を盾に宿敵に借金棒引きさせようとしている・・・・。 この女性の生き方にはある意味感銘しました。夫が妻に頭が上がらない理由がよーくわかりました。
こんな妻を持った夫の気持ちを聞いてみたい。
    ソース▽ 
MSN産経ニュース(2008.6.26 08:50) 
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080626/amr0806260852007-n1.htm 
   (品川 S402)


(宮!)正弘のコメント)♪「それが亭主の生きる道(アメリカ版)。
 ヒラリーはNY州から上院議員にでるとき、彼女の実力ではなく、モイニハンという上院ベテランの引退する地盤を禅譲してもらいました。カネが動いた? のでしょうね。
 オバマには「党を割って独立候補として出るぞ」とでも恫喝したのかも。借金の肩代わり、というよりヒラリー大票田の買収とも取れませんか?
 世論はオバマが大差でリードしており、マケインは負けそう。だが、ヒラリー支持層が、オバマ憎しでマケインに流れると、番狂わせがありえる。そのための保険でもあります。



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(読者の声2)洞爺湖サミットの件が出ておりましたので、下記のビデオご存知でしょうか?
重複していたらすいません。 ご参考までにお送りさせていただきます。
 日本語字幕スーパー付き「The Global Warming Swindle(地球温暖化詐欺)」1/5
http://video.google.com/videoplay?docid=-642469597858991670&hl=en
日本語字幕スーパー付き「The Global Warming Swindle(地球温暖化詐欺)」2/5 - 15 min - Jun 23, 2008
http://video.google.com/videoplay?docid=-3254620128315043053&q=&hl=en
日本語字幕スーパー付き「The Global Warming Swindle(地球温暖化詐欺)」3/5 - 18 min - Jun 23, 2008 
http://video.google.com/videoplay?docid=8486751216888618909&q=&hl=en
日本語字幕スーパー付き「The Global Warming Swindle(地球温暖化詐欺)」4/5 - 17 min - Jun 23, 2008 
http://video.google.com/videoplay?docid=-8733072493656166413&q=&hl=en
日本語字幕スーパー付き「The Global Warming Swindle(地球温暖化詐欺)」5/5 - 11 min - Jun 23, 2008 
http://video.google.com/videoplay?docid=4354818942774262279&q=&hl=en
 以上、ご連絡しておきます。
   (本好き)


(宮崎正弘のコメント)地球温暖化。十年前は氷河期がくるという議論をしていませんでしたか? その十年前は太陽黒点説で、十年の周期で寒暖が交替するなどという説が経済界にさえまことしやかに論じられていました。
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(休刊予告)小誌は6月28日―30日が休刊です。
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今晩、「環境危機と洞爺湖サミット」続き
桜チャンネルの番組です。
  出演 日下公人、西尾幹二、西村真悟、吹浦忠正、児玉千洋、宮崎正弘
  司会=水島総、アシスタント=鈴木邦子
     第二部 6月27日(金曜日) 午後九時―十時

◎地政学的見地の思考がなくなった日本
◎日本の権力中枢の政治かの頭の中味が問題
◎川上国家(公害輸出)の責任
◎排出権取引というばかげた環境対策
◎戦後GHQの焚書と戦後日本人のふぬけ等々。
  ◎◎
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宮崎正弘の新刊
『北京五輪後、中国はどうなる』(並木書房、1680円)
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宮崎正弘・黄文雄共著
『世界が仰天する中国人の野蛮』(徳間書店、1575円)


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『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』 五刷!(KKベストセラーズ、1680円)
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』(徳間書店、1680円)
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊、1680円)。
『出身地でわかる中国人』増刷!(PHP新書)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
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  • 名無しさん2008/06/28

    今程「気力」「胆力」が求められる時は有りません、ふにゃふにゃな日本外交いい加減に「人間」に戻れよ、と言いたくなります。