国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/06/17


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)6月18日(水曜日) 
通巻第2221号 (6月17日発行)
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竹本忠雄『皇后宮美智子さま 祈りの御歌』(扶桑社)
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 フランス滞在から五年ぶりに帰国された竹本忠雄氏、一昨年パリで『SEOTO』(瀬音)をフランス語に翻訳出版された。
 これは皇后陛下がおりおりに読まれた御歌を、みごとなフランス語に置き換えた作品だったが、フランス本国のみかわ世界60ヶ国のフランス語圏で巨大な反響を呼んだ。
「日本の皇后陛下はまれにみる偉大な詩人である」と。

 神まつる 昔の手振り 守らむと 旬祭に発たす 君をかしこむ

 秋空を 鳥渡るなり リトアニア、ラトビア、エストニア、今日独立す

 慰霊地は いま安らかに 水をたたふ 如何ばかり君ら 水を欲りけむ

 本書は、そのフランス語圏における出版後の反響のルポと、一時帰国の折に竹本氏が皇后陛下に拝謁したときの感想、そして53の御歌とフランス語訳ならびに皇后陛下の精密な年譜が副えられている。
 壮大なドラマを内包する著作である。
 6月16日、都内のホテルで、竹本氏を囲んで、この出版記念会が開かれ、多数が参列した。
 会は井尻千男氏が開会の辞に替えて竹本氏のフランスに於ける活躍と近況を報告され、つづいて平林博(前駐仏日本大使)、中川昭一(衆議院議員)の両氏が祝辞を述べた。
 山本卓真(富士通名誉会長)の乾杯の発声のあと、懇親会に移り、その後、御歌の朗詠が、女優の村松英子さん、フランス語朗詠を竹本氏自身がおこなった。
 会はさらに祝辞が続行し、渡部充(前侍従長)、明石元紹(明石元二郎の嫡孫)、小田村四郎(元拓殖大学総長)、小野田寛朗(ルパングからの生還少尉)、後藤俊彦(高千穂神社宮司)、岡崎久彦の各氏がスピーチ、瀬音フランス語訳の成功と新刊を祝す一夜となった。
 評者(宮崎正弘)も発起人のひとりとして出席したが、会場には多士済々、黄文雄、石平、呉善花氏らの顔もあった。ほかに田中英道、福田逸、東中野修道、水島総、百地章、八木秀次、山川京子、山谷えり子、小堀桂一郎の各氏が出席した。

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下記の著作を頂いております。とりあえず列記して御礼にかえ、近日中に拝読次第、書評をさせていただきます。

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小林よりのり他『誇りある沖縄へ』(小学館)
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西尾幹二『GHQ焚書図書開封』(徳間書店)
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田中秀雄『石原莞爾の時代』(扶桑書房出版)
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田中秀雄『石原莞爾と小澤開作 民族協和を求めて』(扶桑書房出版)
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(読者の声1)許世楷大使の気骨に敬意を
 破廉恥な支那人が許大使に向かって「台奸」と罵倒するのはいかにも滑稽と思いました。
許世楷先生はかつて命を捨てる覚悟で台湾の建国運動を推進してきた歴史に残る人物です。
彼ほど台湾を愛する人物はそう多くありません。台奸と正反対の典型と言えます。
台奸にもっともふさわしい人物は誰かと言えば、中国国民党の支持基盤をなしている台湾土人です。
こんな台湾の大地を汚している台奸と支那人と縁を切る許世楷先生に最大の敬意を申し上げたいと思います。
こんな気骨の台湾人がいる限り台湾はまだまだ希望が残っています。
          (日本台湾医師連合会長 王紹英)


(宮崎正弘のコメント)台湾の反日家グループの暗躍が表面化したのは、小林よしのり入国禁止以来のことでしょう。かれらは北京と連携して、ときに政治情勢に便乗して反日行動を展開しますが、大多数の台湾の国民にとっては迷惑千万の出来事。
 それにしても、この難局こそ馬英九政権にとって、すくなくとも、知日派ぶってきたのですから、最初の試練です。
 まったく同じ時期の台湾のことですが、有名な作家、李傲は「中華思想」の持ち主。先日のことですが、中国大陸から9名の不動産王が台湾を訪問しました。不動産物件漁りだが李傲に3000万元(およそ一億円)を寄付した。
「中華文化復興のために使う」と豪語する李傲に対して、台湾の作家らは、これは脅しか利権か、ともかく文士の風上にも置けない野郎だとの批判が高まった。
 それにしても大陸の不動産投機家らを歓迎した台湾財界って、どんな神経をしているのでしょうか?

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<<<<<< 資料 >>>>>>>

【論説】許世楷代表の辞任表明に「サムライ」魂を見た
       (日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」より転載)

             (メルマガ「日台共栄」編集長 柚原 正敬)

   馬英九総統にこそ台湾の出処進退をどうするつもりなのかを問う
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 14日に召還された許世楷・台湾駐日代表処代表が昨日、辞任を表明した。15日
に帰台した許代表は16日、立法院で衝突事故について説明したが、中国国民党の立法委
員(国会議員に相当)から日本寄りで「台奸(台湾の敵)だ」と激しく非難されたこと
に激怒、「志ある者、殺されても、辱めは受けない」として即刻辞職を表明した。

 冷静な許代表が激怒して辞表を叩きつけたのだから余程のことだ。いかにも中
国人らしい罵倒の仕方だが、すでに許世楷代表は5月19日に馬英九総統宛に辞表を呈して
いた。後任が決まらないため慰留されていたが、国政に責任を持つべき立法委員に「台
奸」とまで罵倒されてまでその職に留まる謂れはない。まさに「サムライ」の出処進退
だ。

 馬英九政権は、いまの台湾でもっとも日本を理解している人材を失った。いま
は日台が協力して事故原因の真相を究明すべきときだ。台湾世論を沈静化させるための
日本挑発の時期はとうに過ぎている。

 すでに中国ではウェブサイト上で中台共闘を呼びかける声が挙がりはじめ、中
国の週刊紙「国際先駆導報」も16日付の最新号で、「台湾では『両岸は手をつないで釣
魚島を守ろう』との声が相次ぎ上がっている」と報道しているという。4年前に尖閣諸島
の魚釣島に上陸した香港の団体「保釣行動委員会」も17日に台湾へ行って船を借りて
尖閣諸島へ向かう予定だという。

 それらのキーワードは「中華民族の力」だ。中台は共闘して「中華民族の力」
を日本に見せつけようと、台湾側に秋波を送っているのだ。

 台湾でも18日に立法委員(国会議員)らが巡視船で同諸島付近に向かう計画も
持ち上がっている。

 馬英九政権は、いったいこの衝突事故の結末をどのようにしようと考えている
のか、その展望はまったく見えてこない。昨日早朝、衝突再発を避けるため台湾の欧鴻
錬外交部長は抗議船の動きを見ながら、日本当局と電話による非公式折衝を行っていた
と伝えられているが、未だ馬英九政府の動きは鈍い。

 逆に尖閣諸島・魚釣島近辺の海域に配備する武装巡視船を現在の4隻から7隻に
増強すると発表し、また台湾海軍は18日に同海域にミサイルフリゲート艦を派遣すると
も伝えられている。

 だが、すでにアメリカも乗り出してきている。アメリカの事実上の駐台大使で
あるスティーブン・ヤングは15日、この問題について干渉しないと述べつつ、日台に平
和的解決を呼び掛けた。

 もし馬英九政権がこの言に耳を貸さず、「中華民族の力」をさらに示そうとし
て立法委員らが巡視船で尖閣諸島に向かうことを許し、台湾海軍がミサイルフリゲート
艦を派遣するようなことになれば、事態はアメリカと中国を巻き込んでさらに複雑にな
る。

 許世楷代表が辞任した現在、すでに修復への道のりはかなり険しくなっている
ことを自覚し、馬英九総統にこそ台湾の出処進退をどうするつもりなのか、早急に当事
者である日本政府に提示することを求めたい。

 そして、翻って日本政府に問う。この問題が惹起した際にも述べたように、こ
のような事態を早急に解決するためには、一刻も早く国家公務員の台湾への渡航制限を
解除すべきなのだ。課長が行っても問題の解決には至らない。局長や次官が訪台してこ
そ解決に至る。日本政府はいまこそ媚中姿勢から抜け出すチャンスだ。外務省の内規を
改正するだけでよいのだから、事は単純だ。日本の国益のためにも、台湾の国益のため
にも、その最善の策が国家公務員の台湾渡航制限解除であることは他言を要しない、喫
緊に解決すべき問題だ。

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  • 名無しさん2008/06/17

     中央アジアなど、知られざる地域についての情報等、高く評価できる。同時に、読者からの投稿に感心できないものも。

     「反日」はじめ、「反」「親」といった、冷静さに欠ける内容が散見されること。読者は大人に限られるだろうし。