国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/05/24


小誌通巻2200号突破!  登録読者11800名

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)5月25日(日曜日)
  通巻第2200号  2200号記念号
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 四川地震は2週間前に密かに地震局に機密報告が届いていた
   元専門家が、蘭州以南でマグニチュード7前後がおきる、と。
****************************************

 亜州週刊(英文ASIA WEEKLY)がすっぱ抜いている。
 実際に責任者の名前を挙げての報道は珍しいことである。

 「元地震局職員で地震物理学会天災予測の専門家・秋慶国は独占インタビューに応じ、四月三十日に機密報告を地震局に提出していたことを明らかにした」。
 それによればマグニチュード7前後の地震が、五月から来年四月までに蘭州以南の、四川、甘粛、青海省でおきる可能性が極めて高い」とする予測だった。
      ◎
(注 秋慶国の「秋」は耳扁)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ☆.:*:★':**:☆.:*:'☆.:*:'★':*.:☆.:*:☆.:*:★':*.:*:☆.:*:'★'.:*:☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(読者の声1)貴誌第2199号にアンディ・チャン氏の「台湾人はこれから国民党の弾圧と中国の恫喝に怯えながら生きていかねばならない。これが民主選挙で人民が選んだ道なのである」
とあります。
これこそ国民主権、そしてその主権を行使する機関である政府を選挙で選ぶ議会制民主主義の怖さです。
これから台湾人に襲いかかるであろう「国民党の復讐と粛清」を乗り越えてこそ、その恐ろしさを台湾人たちが学び、議会制民主主義を安全に運用できるようになるのでしょう。
ところで、日本人がこの怖さを学ぶのは一体全体いつなんでしょうか。
私には気の遠くなるような未来のことようにも思えます。
    (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)韓国の民主主義なるものは政権がかわると大統領が刑務所へ入るか、系列の財閥の距離が大きく変わり、財閥の経営トップが逮捕されたり、企業がつぶされたりします。こんどは現代がやられ、その前は大宇が倒産し、その前は?
 全斗カン大統領は山寺に入り、ノテウも逮捕され、つまりは報復、報報復、報報報復を繰り返している。
 それでも韓国は、これをデモクラシーと言っている。
 中国は民主制度ではないので、つねに暴力革命ですべてが消される。革命、革革命、革革革命と魯迅は言った。
 それに比べると台湾のデモクラシーは、若いけれど、やや日本的で優しいのでは?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ☆.:*:★':**:☆.:*:'☆.:*:'★':*.:☆.:*:☆.:*:★':*.:*:☆.:*:'★'.:*:☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
      ♪
<<<< 今週の書棚 >>>>

   ♪
福田恒存『福田恒存全集3 平和論にたいする疑問』(麗澤大学出版会) 
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 所謂『文化人』なる種族がいかに世間智を知らないか、唖然とするばかりだが、じつはこの精神の停滞、停止あるいは脳死状態が戦後一貫して続いているのである。
とりわけ「進歩的文化人」(林房雄は、これを“珍歩的ブンカジン”と命名したが)とかいう人々は、市井に暮らす凡人が抱いている最低限度の常識さえない。
 次のような箴言がならぶ。

 「人間社会から戦争は永遠に消えてなくならないでしょう。同時に、平和も、平和を望む気持ちも永遠に存続するでしょう。平和論者は、あらゆる進歩主義者の陥りがちな錯覚ではありますが、平和を望んでいるのは自分たちだけだとおもっています。或いは、戦争の悪に気づき、それを防いで平和を招集しようとする試みは、二十世紀後半にのみあらわれた新運動だとおもっています。なるほど、昔は署名運動などと、いふものはなかった。組織的、相関的な運動は第二次大戦後、はじめて起こったものです。しかし、それは世界が組織的、相関的になったからというだけの話に過ぎません」(198p)。

 平和と得々と説く進歩的ブンカジンの残滓は、いまもテレビに出ていますね。大量に。名前を挙げませんが、寺島某とか、落合某子とか、佐高某とか。。。この人種が画面に出ると、すぐテレビを消す人が大量にいますが。。

 福田氏は戦後日本の精神的退廃を嘆かれ、次のようにも言われる。
 「一般民衆が戦争をほんとうに嫌っているかどうか」。
「わたしは元来、日本人を平和的な国民だとおもいます」、が「日本人は神経が細かくて、我と我との摩擦を嫌うのです。が、それが戦争を嫌う気持ちにはならない。逆説めきますが、それがかへって人々を戦争に駆りやる」(中略)
 「なぜなら、国内の心理的な、法律的な、一口に言えば平時のごたごたは、私たちに精神の自主性を要求する。それに反して戦争となると、それをいっさい抛擲してしまふことができる。つまり最も激しい我の主張の場である戦場では、我を捨て去ることが出来る。自我の曖昧な日本の民衆は、とかくそういうふうに傾きやすい」のであり、「わたしたちは、そういうことを十分に考へておく必要があるとおもいます」(213p)。

 本巻は福田恒存全集の第四回配本で、うっかり弐ヶ月前の全集を評者(宮崎)はまだ読まない裡に、新しい配本があった。
迂闊だった。今回配本のなかにはチャダレイ裁判最終弁論の「ロレンスの結婚観」が加わっている。これは読んでなかった論文である。

ともかくどのページを開いても福田氏の論考には一定の安心感と鉄則があり、平易な言葉の中にきらりと箴言を忍ばせていて、色々と時間を忘れるほどに考えさせられるのである。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ☆.:*:★':**:☆.:*:'☆.:*:'★':*.:☆.:*:☆.:*:★':*.:*:☆.:*:'★'.:*:☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ♪
<< 今月の拙論 >>

(1)「中国経済の破綻が近い」(『撃論ムック』、初旬発売)
(2)「地震を奇貨として国民国家を目指すのか、中国」(『北国新聞』、6月26日付け)
(3)「恐怖版 中国の歩き方」(『新潮45』、六月号、発売中)
(4)「馬英九の台湾はどれほど変わるのか」(『自由』6月号巻頭エッセイ。発売中)
(5)「チベット問題再論」(『月刊日本』6月号、発売中)
(6)「風化していた毛沢東神話」(『共同ウィークリー』、5月19日号)
(7)「湖南省をぐるり一周の記」(『エルネオス』6月号、月末発売)
       ▽  ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(((((( トピック ))))))
 
 許世楷(駐日台湾代表)の名著『日本統治下の台湾』が復刻された!
 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 東京大学出版会、岩波書店、みすず書房など8つの出版社が共同で人気の書籍を復刻する「〈書物復権〉2008年共同復刊」で、許世楷・台湾駐日代表処代表が1971年に刊行した『日本統治下の台湾』(東京大学出版会)が5月下旬に復刻された。

 今回は、復刊候補書籍80点のうちから、インターネットやハガキでの希望を受けて選択、復刊が実現する書籍は42点44冊だという。

 政権交替により許世楷代表(台北駐日経済文化代表処代表。津田塾大学名誉教授)の退任が予想されることで、来る6月1日には「許世楷代表ご夫妻送別会」が日華議員懇談会など64団体の共催により開催される(1日、午後六時、オークラ「平安の間」)。

 許氏が台湾駐日代表処の代表に就任した平成16年(2004年)にはすでに絶版となっていたので、当時からこの名著の復刊を望む声は少なくなかった。
なおこの復刻は「いずれも少部数の発行です。品切れの場合はご容赦ください」とのこと。詳しくは東大出版会までお問い合わせ下さい。
            (メルマガ「日台共栄」編集長 柚原正敬)

■書名 日本統治下の台湾(初版1971年)
■著者 許 世楷
■体裁 A5判、460頁
■版元 東京大学出版会 ISBN978-4-13-036010-4
■定価 7,140円(税込)
■東京大学出版会 販売部 直送係
 〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1東大構内
 TEL:03-3812-6862 FAX:03-3812-6958
 E-mail:order@utp.or.jp
 http://www.utp.or.jp/topics/2008/04/15/neeuc2008c8oaeeuxiieuniueae/
      ◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ☆.:*:★':**:☆.:*:'☆.:*:'★':*.:☆.:*:☆.:*:★':*.:*:☆.:*:'★'.:*:☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪♪
< 宮崎正弘の新刊予告 >
『北京五輪後、中国はどうなる?』(6月10日発売。並木書房、1680円)。
  ――四川省大地震で共産党王朝の倒壊がみえてきたーー

  まもなく予約特典の募集をおこないます
(1)著者サイン入り、(2)送料無料、(3)振り込み手数料無料。(4)発売前日までに到着の四大特典。
応募要領は「並木書房」から本欄に月末に告示されます。
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

   ♪
(( 最新刊 ))
  宮崎正弘・黄文雄共著
 『世界が仰天する中国人の野蛮』(徳間書店、1500円プラス税)
  http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
    
((( 宮崎正弘のロングセラーズ )))
『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』 (KKベストセラーズ、1680円)
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』 (徳間書店、1680円)
『世界“新”資源戦争』 阪急コミュニケーションズ刊、1680円)。
『出身地でわかる中国人』 (PHP新書)
『三島由紀夫の現場』 (並木書房)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 宮崎正弘 全著作一覧 (これまでの128冊の著作リストを閲覧できます)
 http://miyazaki.xii.jp/tyosyo/index.html
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ☆.:*:★':**:☆.:*:'☆.:*:'★':*.:☆.:*:☆.:*:★':*.:*:☆.:*:'★'.:*:☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
 ◎小誌の購読(無料)登録は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
 http://www.melma.com/backnumber_45206/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2008 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。