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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:4/15

 
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成20年(2008年) 4月15日(火曜日)弐
       通巻第2157号  
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 中国経済は北京五輪前のバブル崩壊が明瞭に
    上海株式、じつに50%の暴落。不動産価格も20%下落
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 北京五輪まで中国経済はなんとか持つだろう、と根拠の乏しい虚論が日本の経済論壇を蔽ってきたが、その仮説は完全につぶれた。
 昨年10月16日につけた上海株式市場のピークから、昨日の株価は50%弱の暴落を示している。
とくに世界最大の時価発行を瞬間的につけて「優良企業」だと誇示した、あのペトロチャイナは半分以下に。

 中国企業の新しい上場は軌道に乗らず、期待された鉄道企業、平安保険など、予想の半分の投資資金が集まらず、さらに多くのIPO(新規株式公開)の予定は、延期を余儀なくされた。

 ミア・ファローらのダルフールの虐殺抗議運動は、それに手を貸す中国、そのスーダンで石油を平然と採掘しているペトロチャイナを批判の目標とした。そして、ペトロチャイナ株を大量の持っていたフィデリティ(投資信託最大手)とウォーレン・バフェット(世界最大の投資家)に攻撃目標を絞り込む。
 両者は売り逃げ、とくにバフェットはミア・ファローのおかげで、売り逃げの口実を得て、全株を取得時の五倍から十倍で市場へ売った。
これを買い支えたのは中国である。

 チベット問題で、ミア・ファローから主導権はリチャード・ギアへ、ギア・チェンジがおきた。ギアの呼びかけにジョージクルーニーらも集合し、米国で中国への非難は、日本にいては分からないほど強烈、南京の話などどこかへ吹き飛んでしまった。
 チベット抗議運動のターゲットは「虐殺競技会(北京五輪)」のスポンサー企業である。日本はまったく逆で日産などはギアを使ったCMの放映を遠慮している。

 香港市場でも、中国企業全体が売り気配となり、米国の投資家らは「危ない」、上海から逃げ出す。
日本でもチャイナ関連の投資信託はほぼ全面的に沈没した。

 株式と不動産は中国バブルの両輪だが、不動産価格の暴落も昨年秋頃から顕著になり、投資用マンションはガラガラ。一般のマンションも売れ残りが目立ち、投機資金が去っている事実を物語る。
 拙著の題名『中国は猛毒を蒔き散らして自滅する』は本物となりつつある。

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(読者の声1)貴誌2156号ですが、台湾政治情勢。もっと事態は急進展しています。
 14日午後、馬英九と蕭万長がそろって記者会見し、その席で質問に答える形で馬英九は「行政院長に劉兆玄。海基会董事長に江丙坤」と明言しました。これで確定です。
 ついでに蛇足ですが、週末チャーター便などの問題は今後、海基会と海協会(中国側、会長に陳雲林台湾弁公室主任が昇格確実)で行うとしています。
国民党にはこれまで「国共論壇」を使うとする主張がありました。ご存知の通りこれは連戦が主宰しています。
10年も接触なく、さびついている海基会・海協会よりも毎年のように顔を合わせている国共論壇のほうが適切というわけです。
その主張を退けて従来の窓口にしたのは当然の結論ではありますが、その裏には別の意図があると国民党関係者が解説してくれました。
つまりこれは馬英九の連戦斬りだというのです。
 馬英九が総統選当選直後、最初に訪問したのは李登輝でした。これも連戦斬りの側面があるといいます。
連戦は李登輝とそりが合わない。2000年に総統選で破れ、国民党主席を辞めろと李登輝に迫ったのは連戦でした。連戦が一番嫌う李登輝に真っ先に会って関係を改善したのだから、連戦への当てこすりになります。
もちろん李登輝を通じて馬英九が最も弱い対日関係を修復したいという意向もあるでしょうが・・・
 こうみてくると、馬英九は意外にやるかもしれませんね。
    (KS生、在台北)


(宮崎正弘のコメント)江さんが海峡基金会へ、ですか。
 となると次期駐日代表は誰が残っていますか? まさか李登輝閣下?
李登輝さんを風見鶏と批判するのも容易ですが、中国へ走る勢力への抑えになるはずでしょ。しかし馬英九氏、連戦名誉主席を早々と追っ払って、肝心の国民党の資金はどうしますかね。



   ♪
(読者の声2)沖縄石垣島にて毎日、貴殿のメルマガで勉強させて頂いております。有難う御座います。
前から気になっていたのですが「江丙伸」(国民党副主席)は「江丙坤」です。石垣島まで講演に来て戴きましたが、綺麗な日本語の流暢な紳士でした。
今回の国民党勝利で、「三通」の一つであります台湾大陸間の直接航行が実施されるので、 第三国経由(石垣港経由)のクリアランスが無くなりますとの、江丙坤先生の談話があったばかりでした。
今回の人事(江氏が首相には就けなかった)は残念です。
       (TO生、沖縄石垣島)


(編集部より)そうなんです。小生のパソコンでは中国人の人名、地名、ときに書籍名の漢字がでなくて困っております。地名の典型は「新彊ウィグル」「彊」ですね。弓扁の下に「土」が入らないと本来の意味がないのです。が。。。
 人名では宋楚諭の「諭」は王扁、王洋の「王」にはさんずい、中国の箴言に至っては漢字がないので、カタカナ交じりになります。
 いずれも単行本収録に際してはきちんと直しております。一言。

(宮崎正弘のコメント)馬英九総統選挙取材には香港からジャーナリストが夥しく来ていました。
小生の宿泊した駅前のビジネスホテルもほぼ全室が香港とシンガポールのテレビクルーで占領されていましたっけ。さて、その香港が「三通」実現の暁には、経由不要となって経済的には海運・空運から倉庫業、乙仲業までが収縮。一番の損害が出ます。
皮肉です。



   ♪
(読者の声3)「人権擁護法案を考える市民の会」です。
人権擁護法案が、危険水域に入りつつあります。
人権擁護法案を考える市民の会 のブログに最新情勢を纏めました。
http://blog.goo.ne.jp/jinken110/
どうか是非ご覧ください。
 いま主として活動している人たちの運動方針には、根本的な誤りがあります。これを自覚しないと大変なことになってしまいます。
  各位の応援を、阻止のために尽力して下さっている国会議員に(主な方々:岩屋毅、下村博文、古屋圭司、宮下一郎、衛藤晟一、赤池誠章、土屋正忠、稲田朋美の各代議士、西田昌司、中川義男の各参議院議員)
 そして、 怒りの声を、詐欺的議事運営を行った事務局長鶴保庸介参議院議員と、策動する副大臣河井克行代議士と隠れた推進エンジンの会長代行塩崎恭久代議士に。
  いま、お互いの一声が必要です。
人権擁護法案を考える市民の会

     ◎
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(休刊のお知らせ)小誌は4月26日から5月7日まで海外取材のため休刊となります。
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(サイト情報)(A)国際貿易委員会(ITC)は、中国経済に影響を及ぼしている、中国政府の慣例や政策に関する調査報告書を4月10日に発表した。調査対象となったのは、産業の発展、不経済な企業の合理化や閉鎖、国営企業の私営化、価格調整、公共料金、税、銀行や金融部門、インフラの発展、研究開発、労働者の訓練、輸出入の抑制に関わる中国政府の慣例や政策。
(1)プレスリリース 
ITC Issues Report on Chinese Practices and Policies、April 10, 2008 
http://www.usitc.gov/ext_relations/news_release/2008/er0410ff2.htm 
(2)報告書  China: Description of Selected Government Practices and Policies Affecting ecision Making in the Economy 、U.S. International Trade Commission, December 2007 (PDF 4.6MB, 270p.) 
http://hotdocs.usitc.gov/docs/pubs/332/pub3978.pdf 
(3)中国の経済に関する議会調査局の報告書 
 http://fas.org/sgp/crs/row/RS22808.pdf 
(B)先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が開催され、世界経済と国際金融市場についての共同声明を採択した。
(4) G7共同声明 
 http://www.treas.gov/press/releases/hp919.htm 
(5)ポールソン財務長官のG7閉幕後の声明 
 http://www.treas.gov/press/releases/hp920.htm 
(C)ワシントンにおいて、4月12日13日の両日、世界銀行・国際通貨基金(IMF)会合が開かれた。 
(6)国際通貨金融委員会(IMFC)でのポールソン財務長官の声明 
 http://www.treas.gov/press/releases/hp921.htm 
(7)世界銀行開発委員会(Development Committee)でのポールソン財務長官の声明 
 http://www.treas.gov/press/releases/hp922.htm 
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 <<<<< 宮崎正弘の新刊 >>>>> 
  宮崎正弘・黄文雄共著
 『世界が仰天する中国人の野蛮』(徳間書店、1500円プラス税)
  http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html

  ♪
((((((((( 宮崎正弘のロングセラーズ ))))))))
『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』 (KKベストセラーズ、1680円)
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』 (徳間書店、1680円)
『2008年 世界大動乱』 (改訂最新版、1680円。並木書房)
『世界“新”資源戦争』 (阪急コミュニケーションズ刊、1680円)。
『中国から日本企業は撤退せよ!』 (阪急コミュニケーションズ刊)
『出身地でわかる中国人』 (PHP新書)
『三島由紀夫の現場』 (並木書房)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url?%5Fencoding=UTF8&search-type=ss&index=books-jp&field-author=%E5%AE%AE%E5%B4%8E%20%E6%AD%A3%E5%BC%98
     △
 宮崎正弘 全著作一覧 (これまでの128冊の著作リストを閲覧できます)
 http://miyazaki.xii.jp/tyosyo/index.html
 宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
 ◎小誌の購読(無料)登録は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
 http://www.melma.com/backnumber_45206/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2008 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
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  1. >編集部様
    ワープロだけに特化してお使いになるなら、日本には世界に誇る、OS 「超漢字」があります。win環境であれば、動きます。あらゆる言語が表記できます。漢字ならかけない物はありません。古代の文字からアイヌの言葉まで。調べてみてください。

    ミルト 2008/4/15

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発行者プロフィール

宮崎正弘

宮崎正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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