国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/04/11

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成20年(2008年) 4月11日(金曜日)
通巻第2152号   
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 人民元、対米ドルレート、初の六元台へ
   インフレ抑制に致し方なく決断か
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 これで雑貨、靴、アパレルなど「労賃の安さ」が売り物だった中国製品の輸出は壊滅的打撃を受けるだろう。
 しかし石油などの輸入代金が劇的に下がるから、猛烈なインフレをすこしは抑制できる効果が期待できる。

 昨日(4月10日)の市場では一人民元の為替レートが、6元台に突入した。3年前まで一ドル=8・2人民元の固定相場だった。
 中国としても近代史始まって以来、未踏の分野、しかも準固定相場制度を維持してきたわけだから関係者のとまどいも多いだろう。

 おととし7月に、欧米の圧力で2・1%の切り上げを行って以来、昨日までに人民元は対米ドル為替レートを累計14%ほど切り上げた。
それでも米国議会が要求しているのは30−40%という猛烈な切り上げであり、連邦議会は納得しないだろう。

 五輪前に中国経済は大混乱に陥っている。経済の混沌はサンフランシスコの聖火騒ぎを上回るほどの深刻な問題である。
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(読者の声1)昨夜、「中国を糾弾する緊急国民集会」に駆けつけました。
外は寒い雨もよいでしたが、それをものかはと集まった聴衆で満席となった会場内には朦朦とした熱気が立ち上がっていました。
会場に満ちた参集者の熱い思いはチベットの人々へ、そして丁度来日していて米国へと向かったダライラマ倪下へ届くほどでした。
宮崎さんのご講演大儀に存じます。やや聴き疲れ気味の聴衆は、日銀総裁がいなくても日本の金融は動き、総理大臣がいなくても日本は回る、とのご発言にドッと沸き拍手喝采でした。
国会議員は西村眞悟代議士が駆け付けられて、演壇に立ち、しかも三時間の集会の最後まで着座していました。
国会議員はしゃべって自分をアピールしたらサッといなくなるものです。
国会開会中ですから多忙かつ疲労困憊の筈。中国政府によるチベットの人々への弾圧に対する西村氏の憤り、虐げられているチベットの人々への哀しみの気持ちを見た思いです。  
西村氏は講演の中で中国の領土膨張欲は日本にも向けられるだろうと預言しました。
韓国の李明博(リメイハクと発語する見識に賛意)大統領は北朝鮮が崩壊した場合、西ドイツが東ドイツを助ける形でしたような統一は望まず、北朝鮮を国連の信託統治とすることを表明しており、そうなれば信託統治する中国の勢力は朝鮮半島全域に及ぶことになり、三十八度線は対馬海峡に下がり、日本は脅威に曝されることになる。このことを分かっている政治家はいない。と述べていました。
自国にだけは危機は降り掛からないと日本の政治家たちは思っているから、永田町集会所で毎日脳天気に政争をやっていられるんでしょう。
百年前にロシアが朝鮮半島に勢力を伸ばしてきた時同様の危機が足音を立てて近づきつつあることを感知している政治家は西村眞悟氏以外日本にいないのでしょうか。
彼らが近づいている危機に気付かないふりをしているとしたらこれほど罪深いことはありません。そんな永田町の住人たちはサッサと清掃してしまわないと、日本人は日本国を喪失してしまいます。
ますます血気のボルテージが高まる一夕でした。
   (有楽生)


(宮崎正弘のコメント)ジャーナリストの西村幸祐氏がダライラマ法王の記者会見に出て、その足で成田から会場へ駆けつけ、報告をして呉れたのは、臨場感がありましたね。それから中国人が二人、ウィグルからも駆けつけて演壇に登って貰いました。圧巻はなんといっても昨日の主役ペマ・ギャルポさんでした。
 あの氷雨のなか、会場は満員。国民の意識の高さを見せつけられました。
 早速のご感想有り難う御座います。



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(読者の声2) 老婆心ながら、白川方明日銀総裁の経歴です。1949年 福岡県生まれ、東大(経)卒、’72年日銀入行 、2006年7月 理事にて退官。同7月 京都大学大学院教授(金融政策)、2008年3月 日銀副総裁。生粋の「日銀マン」で、大学教授ではありません。
(KI生、尼崎市)


(宮崎正弘のコメント)日銀プロパーのかたですか。印象の薄いのは何故でしょう?
 日本の通貨、金利政策をこの御仁に託してもいいのでしょうか? 



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(読者の声3)いま、勇敢なひとりの女性代議士をわたしたちは目撃しています。下記のブログを転送します。

◎ 稲田朋美から皆様へ!
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映画「靖国」の助成金問題について産経新聞正論に書きました。
新聞では字数に限りがありましたので割愛していないものをこちらに掲載させていただきます。
 表現の自由、言論の自由が保障されているわが国で、どのような政治的、宗教的宣伝意図のある映画を制作し公開しようと自由である。日本は政治的圧力により映画の上映を禁止し、書物を発禁にするような非民主主義国家ではない。
私と若手自民党議員の「伝統と創造の会」(「伝創会」)は、映画『靖国 YASUKUNI』(李纓監督)自体ではなく、そこに文化庁所管の日本芸術文化振興会が750万円の公的助成金を出していること、その一点を問題にした。
発端は「反日映画『靖国』は日本の助成金750万円で作られた」という平成昨年12月20日号の週刊新潮の記事だった。この映画を試写会で観た複数の人が映画のなかに弁護士時代の私が映っていると教えてくれた。
もちろん私はこの映画で観客の眼にさらされることを同意したことはない。
今年の2月に伝創会で助成金支出の妥当性を検討することになり、文化庁に上映をお願いした。当初文化庁からは映画フィルムを借りて上映するという話があり、日時場所も設定したが、直前に制作会社が一部の政治家だけにみせることはできないというので、すべての国会議員向けの試写会になった。一部のマスコミに歪曲されて報道されたような私が「事前の(公開前)試写を求めた」という事実は断じてない。公開前かどうかは私にとって何の意味もなく、映画の「公開」について問題にする意図は全くなかったし、今もない。  
 結論からいって同振興会が助成金を出したのは妥当ではない。日本映画である、政治的、宗教的宣伝意図がない、という助成の要件を満たしていないからだ。まずこの映画は日本映画とはいえない。同振興会の平成20年度芸術文化振興基金助成金募集案内によれば「日本映画とは、日本国民、日本に永住を許可された者又は日本の法令により設立された法人により製作された映画をいう。ただし、外国の制作者との共同制作の映画については振興会が著作権の帰属等について
総合的に検討して、日本映画と認めたもの」としている。
映画「靖国」の制作会社は日本法により設立されてはいるが、取締役はすべて(名前からして)中国人である。
この会社は、平成5年に中国中央テレビの日本での総代理として設立されたという。
映画の共同制作者は北京映画学院青年電影製作所と北京中坤影視制作有限公司である。製作総指揮者、監督、プロデューサーはすべて中国人である。このような映画が日本映画といえるだろうか。ちなみに政治資金規正法では、日本法人であっても外国人が出資の過半を有する会社からは寄付を受けてはいけない扱いが原則である。
 さらに映画「靖国」は、政治的存在である靖国神社をテーマとして扱っておりそもそもが政治的宣伝である。
小泉総理の靖国神社参拝をめぐっては、国内外で議論があった。特に日中関係は小泉総理の参拝をめぐって首脳会談ができなくなるほど政治問題化した。
映画「靖国」のメインキャストは小泉総理と靖国神社を訴えていた裁判の原告らである。
私も弁護士として、靖国神社の応援団としてその裁判にかかわった。その裁判で、原告らは一貫して「靖国神社は国民を死ねば神になるとだまして、侵略戦争に赴かせ、天皇のために死ぬ国民をつくるための装置であった」と主張していた。
映画「靖国」からは同様のメッセージが強く感じられる。映画の最後でいわゆる「南京大虐殺」にまつわるとされる真偽不明の写真が多数映し出され、その合間に靖国神社に参拝される若かりし日の昭和天皇のお姿や当時の国民の様子などを織り交ぜ、巧みにそのメッセージを伝えている。
いわゆる「南京大虐殺」の象徴とされる百人斬り競争―私は、戦犯として処刑された少尉の遺族が、百人斬り競争は創作であり虚偽であることを理由に提起した裁判の代理人もつとめた。結論は遺族らに対する人格権侵害は認められなかったが、判決理由の中で「百人斬りの内容を信用することが出来ず甚だ疑わしい」とされた。
ところが映画「靖国」では、この百人斬り競争の新聞記事を紹介し、「靖国刀匠」をクローズアップすることにより、日本軍人が日本刀で残虐行為を行ったというメッセージを伝えている。
 これらを総合的に判断すると、映画「靖国」が、「日本映画」であり「政治的宣伝意図がない」とし、助成金を支出したことに妥当性はない。なお、この映画には肖像権侵害や靖国刀が靖国神社のご神体だという虚偽の事実の流布など法的にも問題があることが有村治子参議院議員の国会質疑で明らかになった。 
 私たちが文化庁に上映を依頼したとき、映画は既に完成し国内外で試写会が行われていた。配給会社によれば、釜山映画祭(韓国)、サンダンス映画祭(米国)、ベルリン映画祭(ドイツ)等の国際映画祭で高い評価を得たという。
私は弁護士出身の政治家として、民主政の根幹である表現の自由を誰よりも大切に考えている。だからこそ人権擁護法案にも反対の論陣を張っているのだ。今回の上映の要請が「事前検閲であり表現の自由に対する制約」という捉え方をされ、そのような誤った報道をされたことは、私の意図をまったく歪曲したものであり、許し難い。
民主政の根幹である表現の自由によって私の政治家としての発言の自由を規制しようという言論があることにも憤りを感じる。外国による政治的宣伝の要素のある映画への助成は極力慎重に行われる必要があるだろう。表現や言論は自由であり、最大限尊重されなくてはならないのは当然だが、そのことを理由に税金の使われ方の妥当性を検証する政治家の言論の自由を封殺しようとすることは背理である。(引用止め)
   (X生)


(宮崎正弘のコメント)稲田代議士とは政治家になられる以前、弁護士時代からの知り合いでその活躍ぶりを目撃してきました。こういう勇敢な女性代議士がもっと増えることを祈っております。ちなみに台湾は34人が女性代議士です(定員123名ですから、実に参割です)。
 大和撫子よ、政治を改革するために立ち上がろう!
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(休刊のお知らせ)小誌は4月26日から5月6日まで海外取材のため休刊です。
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 (宮崎正弘の新刊) 
  宮崎正弘・黄文雄共著
 『世界が仰天する中国人の野蛮』(徳間書店、1500円プラス税)
  http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html

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(宮崎正弘のロングセラーズ)

『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』 (KKベストセラーズ、1680円)
 http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0258413048

『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』 (徳間書店、1680円)
『2008年 世界大動乱』 (改訂最新版、1680円。並木書房)
『世界“新”資源戦争』 (阪急コミュニケーションズ刊、1680円)。
『中国から日本企業は撤退せよ!』 (阪急コミュニケーションズ刊)
『出身地でわかる中国人』 (PHP新書)
『三島由紀夫の現場』 (並木書房)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url?%5Fencoding=UTF8&search-type=ss&index=books-jp&field-author=%E5%AE%AE%E5%B4%8E%20%E6%AD%A3%E5%BC%98
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  • 名無しさん2008/04/11

    稲田議員は本当の保守です、応援しています。

    昨日のニュースでも稲田・有村氏のコメントを出さずに「李」監督だけの「上映禁止」と歪曲して放映していました、文化庁の姿勢と税金の使途を議員が追求するのは当たり前、左翼オンブズマンの卑怯な事には怒りを感じます。