国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/03/28


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成20年(2008年)  3月28日(金曜日) 弐
通巻第2136号  
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 陳良宇(元上海書記)の裁判が天津で開廷の模様
   胡錦濤の権力闘争のやや怪しげな結末がまもなくでる
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 3月26日付け「博訊新聞網」によれば、天津の第二中級人民法院(高等裁判所)で陳良宇の裁判が開始されたと伝えた。
 「裁判所対面の商店主目撃談によれば、早朝から法院の周辺は厳戒態勢が午後四時までつづき、警備車六両に守られていた」という(香港「大公報」)。

 天津で、大物の裁判が開かれたのは四年ぶりのことで、2004年12月に湖北省副省長だった張国光が懲役十一年に処せられて以来。

 陳良宇は江沢民の上海における利益代弁者で汚職の巣窟。
 デベロッパーの周正毅とくんで、上海の土地をつぎつぎと強制収容し、転売。あげくに上海市職員の福祉年金から600億円を流用して不動産物件や土地の投機にあてていた。
 胡錦濤は、江沢民一派を追い込むために、陳を逮捕させ、北京の泰城監獄に収容(上海閥からの拉致奪回を恐れた?)、しかも裁判を天津へわざわざ移して極秘の裁判を行っている。

 一時は死刑の噂も流れたが、昨秋の第十七回党大会で江沢民派が大量に政治局員を占め、さらに法務、公安、規律部門を江沢民派と太子党が固めたため、陳良宇の裁判は可能な限り延長されている。

江沢民が三月の全人代を欠席したのは、顔面神経痛と伝えられ、その病状次第で裁判が早まったり遅延されたりするのではないか、と観測される。
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(読者の声1) 今回の台湾の総統選挙の結果が民進党の今後へ与える影響、とくに彼らがそこから何を学ぶかが貴メルマガで盛んに論じられています。
私は、同等あるいはそれ以上に今回の選挙結果が大きな影響を国民党に与える可能性があると考えます。いままでのような無責任な野党的態度を国会でとれなくなります。
また、彼らも中国共産党の危うさずるさを骨の髄まで知っているはずですから、実際に政権を取った以上慎重にならざるを得なくなります。
そうすると次に野党に回ったときも、政権にあったときの対応を指摘されれば無茶な議論もできなくなります。
さらにより大きな変化が期待されるのはマスコミです。
国民党よりに偏向していると言われていますが、マスコミの習癖は他人の粗を探して誹謗することです。読者、視聴者が野党の醜聞などには殆ど関心がないことや世の理です。
いくら国民党寄りとはいっても、政府要人の醜聞を報道しなければ読者、視聴者からそっぽを向かれます。これが、契機となって台湾の深いところで流れが変わってくる大きな可能性があるように思います。
      (ST生、神奈川) 


(宮崎正弘のコメント)台湾滞在中は、台湾の全新聞をよみますし、テレビも国民党系、中立系を比較しました。
ご指摘になったように国民党系列のマスコミに微妙な変化が見られた。それは民進党に関する記事が増えたこと。国民党の政策ミスを批判していることです。
 たしかに日本のマスコミが偏向しているように、台湾のそれも偏向しておりますが、その偏在の中味が問題で、連合報と中国時報は中華思想が強い、けれども自由時報は台湾第一主義で民進党にきわめて理解が深い。
スポーツを芸能記事満載の「りんご日報」はセンセィショナリズム一辺倒の、売らんかな商業主義で、ちょっと批評の施しようもありませんが、ただ、これが一番、国民党贔屓でした。本場の香港で最も北京に批判的な新聞なのですが。。。。。。
 そうそう蛇足ですが、ジミィ・ライ(リンゴ日報社長)も、ウィリー・ラム(CNN香港のチャイナウォッチャー)も台北に取材に来ていましたね。
 取材現場で日本からの応援部隊にも多く遭遇しましたが、三宅久之氏とか、松本健一氏も台北にきていました。NHKは総計20名の大部隊でした。
 海外から合計400名前後が取材にきており、このこと一つとっても国民党の勝手放題の報道はもはや不可能です。



  ♪
(読者の声2)雑誌『WILL』五月号の巻頭論文「皇太子さまに敢えて御忠言申し上げます」(西尾幹二氏)に注目しました。
西尾氏のブログによりますと同論文のタイトルはH編集長が付けたそうです。論文の中身は分かりやすく、ズバズバを通り越してズケズケした物言いが痛快で、一気に読み切ってしまう興味深さがあり、ある意味で面白味に溢れています。
まことに明快な立論で観じ入ってしまいます。
イージス艦のみならず自国さえ漂流状態で舵取りの出来ない政治家ばかりを戴いている日本人には、中国のことを批判したり台湾の行く末を心配したりするとともに、自国によりかまけるべきでしょう。
自国の頭の上のハエを追うことのほうが先決で大切です。その意味合いにおいてH編集長と編集部が同誌五月号の巻頭に西尾論文を据えた判断は時宜を得ており、まっとう至極なものと云えます。
さて頭の上のハエとは、雅子皇太子妃とその父小和田恒氏と一族郎党、それに加えて外務官僚群のことです。
西尾氏は天皇制度を船に、天皇皇族をそれに乗り合わせた乗客に喩えています。
天皇皇族は船主ではなく国体という船を一時的に預かっている立場にあると説きます。
日本人が心を砕き心配しなければならないのは、雅子妃の体調ではなく、雅子妃を迎え入れた天皇制度という国体のほうなのです。
近代西洋思想の能力主義(メリトクラシー)、学歴主義や人権を雅子妃を輩出した小和田一族から導入し受け入れてしまった天皇制度の一大危機なのです。たまたま皇族になり船に乗り合わせた雅子妃が船酔いを起こしてなかなか治癒せず体調不良をエンドレスに訴え続けるなら、さっさと下船して皇太子妃をお辞め頂くことが好ましく、それこそが日本国の喫緊事なのです。
宮内庁に入り込んでいる外務官僚らも引き揚げさせるべきなのです。
このまま雅子妃の完治を座して待っていたら肝心の船が腐り溶け消え、奥平某や上野某女らヒダリ巻きの日本溶解推進派の思う壺なのです。
武士の世界ならば、家来が殿様に諫言する場合腹を切ります。その覚悟があればこそ諫言は許容され殿様を動かします。
平成の世の西尾氏にそこまでの御覚悟は必要ありませんが、それに等しい気迫なくしては皇太子の心を動かせないでしょう。雅子妃は皇太子妃の座を降りないでしょう。
西尾氏の皇太子への諫言は天皇制度を護り、国体のこれ以上の毀損を回避し護ることにあります。それが西尾氏の御本意でしょう。
 命を懸けたに等しい諫言を皇室に呈した西尾氏は日本武尊、有間皇子、楠木正成、大塩平八郎、西郷隆盛、乃木希典、三島由紀夫の列につらなる憂国の烈士に序せられる名誉を受けることとなるかもしれません。
  (しなの六文銭)


(宮崎正弘のコメント)対照的に『週刊文春』の皇室報道のていたらくぶり、女性週刊誌のかわらない蒙昧さ、あれはH編集長の出身母体ではありませんか。
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<< 今月の拙論 >>

(1)「馬英九圧勝で台湾はどっちに向くのか」(『週刊朝日』、4月1日発売)
(2)「台湾ルポ 馬英九当選の真因を探る」(『エルネオス』四月号、月末発売)
(3)「チベット問題の本質はなにか?」(『週刊現代』4月5日号、発売中)
(4)「台湾総統選挙観劇記」(『正論』五月号、4月1日発売)
(5)「東京市場はなぜ弱気なのか」(『自由』五月号巻頭エッセイ。4月10日発売)
(6)「中国マネーが世界を荒らす?」(『ボイス』五月号、4月10日発売)。
(7)「中国結婚離婚事情」(『共同ウィークリー』、4月14日号)
(8)「撫順洗脳機関のすさまじさ」(『撃論ムック 拉致と侵略の真実』、発売中)
(9)「ロシアと中国の奇妙な暗闘」(『月刊日本』五月号、発売中)
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 まもなく全国主要書店に並びます!
宮崎正弘・黄文雄共著 『世界が仰天する中国人の野蛮』(徳間書店、1500円プラス税)
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『世界“新”資源戦争』 (阪急コミュニケーションズ刊、1680円)。
『中国から日本企業は撤退せよ!』 (阪急コミュニケーションズ刊)
『出身地でわかる中国人』 (PHP新書)
『三島由紀夫の現場』 (並木書房)
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宮崎正弘全著作一覧 (これまでの127冊の著作リストを閲覧できます)
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  • 名無しさん2008/03/28

    西尾氏の諫言は戦前で有れば問題でしょうが昭和天皇には必要のない事で有ったでしょう、私も妃殿下の実家の環境又母堂の態度を拝見して心配はしていました。

    云われるように「正田家」との対応の違いと皇太子殿下の「皇室観」が非常に甘い点も昭和天皇・今上天皇と対応して比較にならない様に感じます。

    ご家族と国家との違い、基本的には自分自身で「公私」の区分を意識されていないのかな?と感じる事が有るので、西尾さんのご心配は良く判ります。

    私自身は秋篠宮殿下・殿下妃が次期天皇に相応しいと思う時が有ります。

  • 名無しさん2008/03/28

    本日の読者の声の

    しなの六文銭様は是非メルマ内の斉藤吉久氏の「誤解だらけの皇室 天皇」

    http://www.melma.com/backnumber_170937

    を読んでいただきたい。

    どれほど捻じ曲げられた皇室情報が鵜呑みにされているか、コレだけの論客が西尾氏の言い分を丸呑みにしているのが解せません。