国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/03/06


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成20年(2008年)  3月7日(金曜日) 
通巻第2115号  (3月6日発行)
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 中国全人代「食品の安全見直し」? 欧米マスコミは黙殺
   教育費45%の増大に庶民が不満と不安広がるなか、怪しげな上場報道
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 全人代での基調報告は二時間半。
最初に演説した温家宝首相は食品の安全見直しと台湾への柔らかな対応をのべた、というのが日本のマスコミの似たり寄ったりの報道だった(「台湾独立に断固反対」と述べたのが、「柔らかな対応」という表現でいいのか、どうかは議論のあるところだろう)。

 英米の報道姿勢はすこし違った。
 「自家用車をもつ家庭が増え、携帯電話が普及し、インターネットの増大もあったが、インフレは過去十一年ぶりに7・1%を更新したと温家宝は杞憂の念を表明した」(ワシントンタイムズ、3月6日)
 「教育費が45%増大し、家計を脅かしつつある現実に懸念を表明した」(フィナンシャルタイムズ、3月7日付け)

 だが、温家宝首相の心中は、もう少し違うのではないか。
 
 業界第二位の「平安保険」が、かねて計画中だった170億ドルもの新株発行が株主総会で認められた(3月6日)。証券監査委員会は、この上場に待ったをかけていた。

この平安保険は温家宝首相の夫人の「異様な関与」が噂され、しかも生保が、いったい何のために巨額の増資をするのか疑惑が業界からもあがっていた。
「国際化の為だ」というのが平安保険の増資理由説明だが、英誌フィナンシャルタイムズなどは「英国最大プルーデンシャル保険より時価総額が大きくなるので海外ライバルの買収が可能になる」と示唆的な分析をしている。

 実際は伏魔殿、意味不明の錬金術の疑いが濃厚ではないのか。
というのも市場の反応がじつに黒い噂を背景に、否定的な動きを示しているのだ。

 平安保険は昨年十月のピーク時に一株あたり150人民元近くまで暴騰していた。
 一月中旬に98・21元、それが増資発表と同時に67・10元。ピーク時から55%もの暴落、一月からだけでも32%の下落を示しているからだ。
 民衆はなにか、暗い予兆を感得している証拠だろう。
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(読者の声1)中共製有毒食材問題の放置について。
日本の多くの輸入食糧に中共で毒が入れられている問題は民族の生命の危機であり日本人の最大の人権問題です。
しかし政府も、与野党も大食品輸入会社も猛毒が分かっているのに放置し汚染を許しています。日本の父母は自分の大切な子供に政府が中共食材を使った毒入り給食を与え続けることを許すのでしょうか。
 これは評論する問題ではありません。すぐに行動する問題です。
親は政府が食材の生産地を国内に切り替えて安全を確保するまで子供に弁当を持たせる給食防衛問題であり、国民は毒入りと分かっている食品を公然と中共から輸入する政府と悪徳企業を訴えて止めさせるべき生命防衛の大問題です。違うでしょうか。
  (MC生)


(宮崎正弘のコメント)自分の生活を自己防衛するために多くの国民が冷凍食品の原産地をラベル確認するようになりました。値段だけで購買するのではなく、日本製を求めて。
 政府が鉦や太鼓でキャンペーンをしても、自給率は高まらなかったけれど、こういう凶悪事件があると、生存をかけて日本人は防衛本能を発揮するようです。
 それにしても国会の空転、あれは何ですかね。



   ♪
(読者の声2)昨年秋に突然宮崎さんのメルマが届かなくなり、いろいろやってみましたが復活することなくあきらめていました。
 それが何故か本日突如として復活しました。
驚きと同時に喜んでいます。コンピュータの世界は摩訶不思議で小生の理解範疇を超えています。でもまあ結果よければ全て吉です。
 今後も貴誌の配信を楽しみにしています。(再び突然切れないことを祈っています)
(AS生、名古屋)


(宮崎正弘のコメント)同じ趣旨のお便りを数十人から同時にいただきました。おそらくサーバーの部品か、回路が直って同時回復があったのだろう、と考えられます。
 ところで名古屋にお住まいのご様子、話は地元のテレビのことに飛びますが、東海テレビの役員だった佐藤卓男さんが亡くなりましたね。
小生の大学時代の同級生で東海テレビの営業をしていた男の上司でした。小生も他のマスコミ団体の会合や旅行で何度となく佐藤さんとはお目にかかっており、一昨年は蒲郡にできた、トヨタや中部電力肝いりの全寮制一貫中・高校の見学にも案内して貰ったばかりでした。ご冥福を祈ります。
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(講演会のお知らせ)
【片倉佳史講演会】「どこまでも奥深い台湾の魅力、現地ライターの取材秘話」

 台湾の魅力を現地での取材体験を盛り込みながら語ります。旅やグルメに始まり、取材や調査時のエピソードなどもご紹介。近隣諸国との文化比較、台湾における海外旅行事情、ガイドブック製作の裏話などもご紹介します。

講師:片倉佳史(かたくら よしふみ)
 台湾在住フリーランスライター。台湾にて繰り広げられる「日常」をテーマに観光、歴史、地理、言語、交通、トレンドと幅広い執筆活動を展開。ガイドブックや旅行書の執筆や撮影は多く、今までに手がけた台湾のガイドブックは4社15冊種に及ぶ。2000年からは昭文社と専属契約を結び、同社刊行の台湾に関するガイドブックの監修者として関わっている。2003年から台湾政府新聞局記者。
2006年度台北市旅館組合審議員。

日 時:3月29日(土)14:40〜16:00
場 所:目黒区民センター 7階 第3研修室
    http://kaiken.ikegi.net/~kaiken/map/meguro.htm
参加費:300円
定 員:60名程度
    ※申し込みは不要ですが、席がなくなる可能性もあるそうです。
主 催:東京海外旅行研究会[代表・西山守]
    お問い合わせは同研究会まで → http://kaiken.ikegi.net/
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【新刊紹介】 片倉佳史他著『台湾鉄道の旅完全ガイド』
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 先月20日、イカロス出版より『台湾鉄道の旅完全ガイド』が刊行されました。
この本は台湾の鉄道の魅力を紹介し、より多くの方に鉄道旅行を楽しんでいただくことを目的に編集されています。また、本書の大部分を台湾在住のジャーナリスト・片倉佳史氏や鉄道写真家の結解喜幸氏が執筆されています。とにかく写真が美しい。
 巻頭25ページは片倉氏による台湾新幹線の大特集!
沿線ガイドからグッズの紹介、撮影地ガイドまで地図入りで紹介されているだけに留まらず、約30年前の構想段階から現状までの経緯も詳しく解説されています。
台湾鉄路局(台鉄)の沿線や車両の解説があり、結解氏による「台湾一周指南」が駅弁の紹介まである楽しい読み物。勿論、阿里山鉄道や台北のMRT(地下鉄)、すでに営業廃止しているサトウキビ鉄道まで紹介されています。
サトウキビ鉄道の一部は観光用に運行されているところもあり、それらのアクセスやダイヤ(運行時刻)まで掲載されています。
 本書は基本的には「鉄ちゃん」(鉄道ファン)対象ですが、内容は幅が広いので、そうでない人も楽しんで読んでもらえるものと思います。
 同じく片倉さんの『台湾新幹線で行く台南・高雄の旅』(まどか出版、2007年3月刊)も併せて読んでみることをお勧めします。
      【評・片木裕一 日台鉄路愛好会幹事、日本李登輝友の会事】

■書名 『台湾鉄道の旅完全ガイド』
■著者 片倉佳史・結解喜幸他
■版元 イカロス出版 http://www.ikaros.co.jp/
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(サイト情報) 米国通商代表部(USTR)は3月4日、2007年の通商交渉と2008年の通商政策の指針を示した年次報告書"The 2008 Trade Policy Agenda and the 2007 Annual Report"を連邦議会に提出した。
(1) USTRのプレスリリース 
Bush Administration Delivers Annual Trade Report to Congress 
http://www.ustr.gov/Document_Library/Press_Releases/2008/March/Bush_Administration_Delivers_Annual_Trade_Report_To_Congress.html 
(2)報告書全文 
http://www.ustr.gov/assets/Document_Library/Reports_Publications/2008/2008_Trade_Policy_Agenda/asset_upload_file649_14563.pdf
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((( 宮崎正弘の新刊予告))) 
黄文雄氏との共著
『世界が仰天した中国の野蛮』(徳間書店、三月下旬刊、予価1600円)
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((( 宮崎正弘のロングセラーズ )))
  『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』 (KKベストセラーズ、1680円)
  http://www.7andy.jp/books/detail?accd=32009305

『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』 (徳間書店、1680円)
   http://www.business-i.jp/news/book-page/debut/200710130007o.nwc
   (書評と申し込み方法 ↑)
 
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『2008年 世界大動乱』 (改訂最新版、1680円。並木書房)
『世界“新”資源戦争』 (阪急コミュニケーションズ刊、1680円)。
『中国から日本企業は撤退せよ!』 (阪急コミュニケーションズ刊)
『出身地でわかる中国人』 (PHP新書)
『三島由紀夫の現場』 (並木書房)
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宮崎正弘全著作一覧 (これまでの127冊の著作リストを閲覧できます)
http://miyazaki.xii.jp/tyosyo/index.html
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
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