国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/02/08

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成20年(2008年) 2月8日(金曜日) 
通巻 第2079号  
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 やはり今回も海外からの帰省組に国民党は支援キャンペーン
  買収は露骨なので「割り引きチケット」をふんだんに準備した国民党
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 上海―台湾往復が12150元(41000円ほど。通常の割引は62000円)。
 シンガポールー台北往復は、これの40%高。ただし45日以内通用する、フレキシブルにある切符だ。
 これは国民党が三月一日から適用させる、帰国投票キャンペーン用の割引チケットの価格。

 台湾企業六万社、およそ100万人といわれる台湾人マネジャー、エンジニアのうち、10万人は投票のために台湾へ戻る。一説に20万人を目標と言われる。
 それを国民党に投票せよ、と言うのは買収まがいだから、割引チケットで支援するのである。
代金は一見高いように見えるが、直行便がないため、香港かマカオ経由。或いはソウル経由である。

 前回の総統選挙でも、全米のチャイナタウンでは、こうした割引チケットがふんだんに宣伝されて、国民党は投票率を上げた。
 民進党のほうは、資金不足にいつも悩んでおり、こうした金銭補助的な方法が採れない。

□◎□み○や▽ざ○き◎▽◎○さ◎ひ○ろ○□○
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宮崎正弘の講演会
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恒例の「正論を聞く集い」で宮崎が講演します。
一般読者の方も参加できます。予約不要です。
 演題は 「大丈夫か? 北京五輪」


と き: 平成20年2月14日(木曜)午後6時開場(6時30分開演)
ところ: 大手町 産経プラザ三階
(千代田区大手町1−7−2)
会費 : お一人1500円(学生1000円)
問い合わせ 正論の会(03)3505―6585(担当 三輪和雄)
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(休刊のお知らせ) 小誌は2月10日―11日が休刊です。地方講演のため。
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(読者の声1)A級戦犯が処刑された日に、キーナン検事宅に呼ばれてステーキとワインで舌鼓を5人の日本人がうったことに関しては、5人のうちの一人の米内光正氏が後年、あのビフテキとワインはうまかった云々と述懐したため、世人の知るところとなりました。
5人のうち二人は、ご本人と鈴木貫太郎氏の元帝国海軍の将軍です。
一人はまったく思い出せませんが、残りの二人は若槻禮次郎元首相と迫水久常元内閣書記官長だったと思います。
当人たちは何も悪いことはしていないと思っていたのでしょう。しかし、阿南陸軍大臣が「米内を斬れ」と自刃の前に言った気持ちも納得できます。
昭和19年日本の敗色が濃厚なとき、陸軍が、日本側にも大きな犠牲が生ずるが、米軍に大損害を与えて和平交渉の場に引き出せる可能性がある或る作戦を海軍と共同でおこなうよう極秘裏に提案したところ海軍に拒絶され沙汰やみになったと当時の陸軍参謀から聞いたことがあります。
おそらくそのことの怨恨もあったのでしょう。
   (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)話は飛びますが、城山三郎というのは通俗的で、つまらない作家でしたね。ま、半藤某なぞよりは、多少マシですが。。。
 二級の軍人ばかりを追いかけて自分のレゾンデートルと併せたのですから。軍記物でなくサラリーマン物語はなかなかの作品もありましたけれど。



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(読者の声2) 昨日の先生のコメントを読んでおりますと、情勢はますます分からなくなりましたが、結局、アメリカの大統領はオバマでなくてヒラリーのほうがベターだとお考えでしょうか?
櫻井よし子さんらは、絶対にヒラリーにはなって欲しくないと言っておられますが。
     (YY生、松戸)


(宮崎正弘のコメント)誰になって欲しいというのは個人的願望であって、そのことを中軸にあれや、これや言うのは、批評とは言えません。批評はあくまでも客観的分析が重要です。
 小生は、個人的にはヒラリーになると踏んでおり、三年以上も前から、そう予想してきましたが、好き嫌いで言えば、好きではない。民主党候補で、個人的に好感が持てたのは、途中で消えてしまったジョン・エドワードでした。
共和党候補のなかでは最初からマケイン支持ですが、ジュリアーニが辛勝すると考えていましたので、これはまったくの番狂わせです。
イラク情勢の好転がマケイン支持を広げたわけですが、共和党主流はべつに彼を支持しているわけではないので本番は苦戦でしょう。
 もしオバマが大統領に選ばれるとなると、76年の鳩派で無能で善良だけが取り柄のカーター大統領と同様に、2009年から米国は外交政策が麻痺し、イランやロシアや中国の跳梁に目をつむり、居眠りの時代に突入し、世界はいまよりもひどい事になるでしょう。
でもオバマは夏の民主党大会でヒラリーに逆転されるでしょう。
なぜなら党大会代議員700名の過半をヒラリーはすでに抑えており、テキサスとオハイオも彼女がリード。ほかの小さな州ではオバマがまだあと五つくらいを制覇しそうですが、大勢に影響はないでしょうから。
 日本はいずれにしても、最悪の状態に対応できる態勢づくりをしなければいけません。




(読者の声3) 原名ハインリヒ・アルフレート・キッシンガー、英語名ヘンリー・アルフレッド・キッシンジャーに『核兵器と外交政策』という大著があります。
キッシンガーは、その第三章「プロメテウスの火」の冒頭で次のように説いて、若い少壮学者時代の鋭い洞察力をきらめかせます。

(引用開始)「プロメテウスは、神々から火の秘密を盗んで、岩に鎖でつながれて余生を送るという罰を受けた。この伝説は何百年の間、思い上がった野心に対する処罰の象徴と考えられている。
ところが、プロメテウスが受けた罰は、慈善行為だったともいえるのではなかろうか? 
というのは、神々が自分達の火を盗ませるようにしむけたとしたら、その方がはるかにひどい罰ではなかっただろうか?  
現代のわれわれも、神々の火を盗むのに成功したために、火の恐怖と共に生きなければならぬ運命となってしまった」。
(引用止め)

ギリシア神話は次のようなものです。
『チタン族がクロノスを助けてゼウスと戦ったとき、プロメテウスは一族に背いてゼウスに味方したため、後にゼウスから人間創造の大任を委ねられた。
しかし、プロメテウスは自らの創った人間を愛するあまり、ついに天上の火を盗んで人間に与えた。
ゼウスは怒ってプロメテウスをカウカソスの山上の巨きな岩に繋縛し、日毎にハゲ鷲に肝をついばませた。
プロメテウスはヘラクレスに救われるが、神が罰として弟エピメテウスに渡したパンドラの匣が開けられ、封じ込められていた禍の種子が世界に飛散して、人間界は混乱と争いが絶えない悲惨なところとなった。』

ギリシア神話と無縁の大和国は、世界初の原爆の苛烈な火を降り注がれ、すさまじい災厄を蒙りました。しかるのち、生き残った大和の民は、大和魂を抜かれ、背骨を無くし、軟体状態に成り果て、哀れを止めぬありさまです。
大和の神々はもはや大和の民草を守ってはくれないのでしょうか。守られるに値しないのでしょうか。神を懐うことを忘れた民は、消え行くしかないでのしょうか。
大和の民が蘇生するには、神韻漂渺の世界を想い、先達の困難克服の営みとあまたの犠牲を顧み、その上にわれわれが存していることを感得することでしょう。しかしなかなか難しいことです。
   (有楽生)

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(4)「中国の雪被災と軍隊」(『月刊日本』、四月号、22日発売)
(5)「撫順洗脳機関のすさまじさ」(『撃論ムック』、近日中に発売予定)
(6)「ダボス会議と中国」(『共同ウィークリー』、二月下旬号)
(7)「北京五輪の経済学」(『経営速報』、二月下旬号)。
(8)「日本、かくも軽き存在」(『自由』四月号巻頭。30枚、3月10日発売)
(9)「チャイナマネーの虚と実」(『ボイス』四月号、3月10日発売を予定)。

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(4)「満州とは何だったのか」(仮題、版元未定)。
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宮崎正弘全著作一覧 (これまでの127冊の著作リストを閲覧できます)
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