国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/02/05

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成20年(2008年) 2月5日(火曜日) 
通巻 第2075号  
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以下のホームページを更新しました。宮崎正弘事務所
http://miyazaki.xii.jp/index.html
http://miyazaki.xii.jp/column/index.html
http://miyazaki.xii.jp/misima/index.html

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(((((((  今週の書棚 ))))))))

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関岡英之『大川周明の大アジア主義』(講談社)
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 知の巨人でもあった大川周明は往時、北一輝と並ぶ革命家でもあった。
戦後ずっと誤解され続けてきた。いや、いまもかなり曲げて誤解されている。
東京裁判で東条英機の禿頭をぴしゃりと後ろから叩いて、精神病院に入れられたが、つい最近まで「仮病」説が流布してもいた。
かれは戦後、イスラム研究に没頭し、コーランの翻訳解説も行うほどだった。それは岡倉天心いらいの東洋の思想的源泉をもとめたが故の知的営為であった。
 大川は哲学者、行動家、宗教家、どう振り分けていいか分からぬほどの幅と振幅をもっていて、それでいて日米開戦を十数年前に予言する霊力も備えていた。
 本書を書いたのは銀行マンとして北京に三年駐在した経験があり『拒否できない日本』を書いて保守論壇に登場した関岡氏だ。
ところが本書は大川周明の伝記というより周辺にいた人々の証言録といった方がふさわしい。
なぜなら大川の熱狂的祖国愛は遠景に配置されており、むしろ大川の思想を本書の前面で熱っぽく、あるいはやや自己中心的に事実を曲げて語るのは岩畔豪雄ら、その周辺にいた人物や弟子筋なのである。
 そして小生にとっても夥しい知り合いが本書の随所で登場するのである。
知り合いというと怒られるかもしれないが、本書に登場して大川と大川塾と、大東亜戦争をかたった藤原岩市も岩畔豪雄も、岸信介、田中正明も小生は会ったことがある。
拓殖大学で教鞭をとった吉原政巳も、のちに拓殖大学理事長となった椋木蹉麿太も変な因縁から知っている。吉原とは、海外事情研究所所長時代に講演を頼まれた。椋木とは、なぜか、台湾からの留学生の保証人が同じで、亡くなるまで年賀状を交換した。
これらの人物が「歴史的人物」として大川を語るのである。
また大川を近年も語り継いだ政治学者の楠精一郎は学生運動時代の後輩である。楠は近代史を学問的に研究し、数冊の名著を仕上げて急ぎ足に去った。
本書に登場する重要証言者の藤原岩市は晩年の三島由紀夫が信頼した。
岩畔は後に京都産業大学を創設したときの黒幕だった。私は学生時代から編集者時代にかけてほかの用件で会ったが、ただの一度も大川周明に関して語ったことはなかった。
 大川の思想的業績を側面から照射した貴重な一書である。 

□◎□み○や▽ざ○き◎▽◎○さ◎ひ○ろ○□○
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(読者の声1)張作霖謀殺事件について、考えてみました。
1.張作霖の謀殺工作の黒幕と動機: 北京のソ連大使館を占領され張作霖の攻撃をうけたソ連の報復反撃

2.謀殺実行チーム
1)列車を停止させる組:河本大作と日本人。鉄橋爆破だけで殺害はしない。
2)殺人班:これは列車同乗の護衛隊に潜入していたソ連KGBの工作員(支那人)と考えるのが合理的である。
  
3.経過:河本組が鉄橋爆破で列車を停止させ、混乱の中で護衛隊は逃亡し、KGB工作員が存命の張作霖を救出するふりをして事故を装って殺害(撲殺など)。そのあと張作霖の妾の家である私邸に運び込んだ。張学良は一週間後に到着。
 医学者の検死は無かった。奉天では事故直後から関東軍の仕業という噂が流されたがこれは用意されていたのである。

4.ポイント
1)動機:張作霖の死亡は日本にとって不利であるから殺す意味はない。結局張学良の反日行為を引き起こし、満洲事変に向かうのである。
2)徹底性:張作霖を除いても張学良を殺さないのでは意味がないのに関東軍は放置している。
これは関東軍が関係していない証拠である。
3)張学良の謎:親が殺されたのにノコノコ奉天に戻っている。それは関東軍の仕業ではないということを知っていたか、
  関東軍が自分を殺さないという情報は入っていた。
4)列車走行ぶり: 日本人の抱くイメージとは違い、高速列車が爆破されたのではなく、低速走行の列車であった。
張作霖は列車事故による暗殺を恐れていたので絶えず予定を変えながらノロノロ運転で北京から戻ろうとしていた。
5)儀我少佐の同乗:張作霖の軍事顧問の儀我少佐が張作霖と同じ車両に乗車していたが無傷であった。河本が列車ごと爆破するなら日本軍人を爆殺することになるので殺人行為である。 
 関東軍の任務としては許されないことである。 
   (MC生)


(宮崎正弘のコメント)一連の物語をベッド・デテクティブとして、腕の良い小説家に書かせたいですね、この話を。
BED DETECTIVEは、シャーロックホームズ的な歴史の名探偵。日本での典型は高木彬光の『ジンギスカンの秘密』が有名ですが。。。。

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(((((( 資料 )))))))
「教科書検定への政治介入に反対する会」が総括声明を発表       
沖縄戦「集団自決」検定結果を厳しく批判

 沖縄戦「集団自決」高校教科書検定問題について、4回の集会・2回の記者会見・文科省申し入れ等、同問題解決のために取り組んできた「教科書検定への政治介入に反対する会」(小田村四郎代表)は、1月29日、総括声明を発表し、国会議員等関係者に送付しました。
 総括声明の内容は、「つくる会」が去る12月26日に発表した「抗議声明」と軌を一にしたものとなっています。
 総括声明は次のとおりです。



沖縄戦「集団自決」検定問題の総括声明
虚構の軍強制記述を事実上承認し反軍・反日イデオロギーに屈した福田内閣

沖縄戦「集団自決」は日本軍の命令により強制されたとする高校日本史教科書の記述が、昨年三月、「沖縄戦の実態について誤解するおそれのある表現である」との検定意見が付されて修正された。「集団自決」は決して忘れてはならない悲劇である。だからと言って、いや、だからこそ、史実が歪められることがあってはならない。軍の「命令」や「強制」が無かったことは実証され尽した史実である。検定意見はそうした流れを反映した妥当な内容であった。
 ところが、半年後の九月、検定意見撤回を求める沖縄県民大会が開かれ、発足早々の福田内閣がこれに呼応したことが今回の問題の発端である。上記集会参加者「十一万人」という主催者発表の数字は、謀略的に仕組まれた途方もない虚偽であった。しかし、「十一万人」の報道を受けて福田総理大臣は「県民大会に参加した多くの方々の思いを重く受け止め、文部科学省でしっかりと検討する」と表明し、渡海文部科学大臣は、「教科書会社からの訂正申請があればこれに応ずる」との方針を示した。また、国会にも与野党を通じて「軍命令・強制」記述を復活させようとする動きがあった。
 検定意見の撤回を求める一連の動きは、教科書への不当な政治介入であり、検定制度の崩壊を導くものであった。こうした現状を座視できない我々は、政府関係機関や国会議員に対して過ちなき対応を求めるとともに、そのことを広く国民に訴えるために、昨秋から年末にかけて四回の緊急国民集会(内二回は記者会見を含む)を開いた。
 文科省は十二月初旬、各教科書会社の訂正申請に対して、検定意見を撤回せず、「集団自決」が直接的な軍の命令や強制に基づいて行われたとする断定的な記述は認めない旨の「指針」を示した。これは、その限りで評価すべきであるし、我々の行動が他の有志国民のそれらと相まって一定の成果をあげたことを示すものでもあった。十一月上旬に各教科書会社から提出された訂正申請は、その内容が申請前の当初検定時の記述よりも明らかに「軍の強制」説の色合いが濃くなっていたのであるから、直ちに却下すべきであった。
 しかし「指針」は他方で、住民が「集団自決」に追い込まれていった「複合的な背景、要因」の詳しい記述を求め、文科省は再度の訂正申請を促したのである。これでは検定意見の実質的な撤回と見られても仕方がない。
 十二月二十六日、文科省はこの異例の再検定に最悪の結論を下した。すなわち、「強制集団死」という特定グループの新造語を認め、軍が追い込んだという趣旨の記述を復活させ、日本軍と日本社会にのみ集団自決の「背景・要因」を求めた記述を増やすなどによって、事実上の「軍強制」記述を承認し復活させたのである。
 軍強制を根拠づける記述の承認は、教科書検定制度を有名無実化し、反軍・反日イデオロギーを公認する道である。それになにより、自決で散華された方々、遺族、当時の軍関係者、沖縄県民、そして日本国民及び日本国の名誉を傷つけるものである。
 我々は、福田内閣の責任を厳しく糾弾すると同時に、そのような事態を阻止できなかったことを深く反省する。以上をもって、ひとまず当会の運動の総括とし、今後もあらたな形で運動を展開する決意を表明する。
平成20年1月29日
 教科書検定への政治介入に反対する会
(代表)小田村四郎
(発起人)大原康男 高池勝彦 田久保忠衛 中西輝政 中村粲 福地惇
 藤岡信勝 宮城賢秀 屋山太郎、渡部昇一、以上。
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(お知らせ)関西方面の愛読者の皆さん、是非ご参加ください。

 映画「南京の真実」第一部完成記念 大阪試写会 ◆
[日時] 平成20年2月9日(土)PM5:30開場
 6:30開演 10:10終演 
[場所] 八尾市文化会館プリズムホール 2F TEL 072-924-5111 
    近鉄八尾駅 徒歩5分 http://prismhall.jp/access.html 
【入場無料/先着順】※2/5までに限りメール予約可能です。 
[予約・問合せ先]shinjitu_kansai@mbe.nifty.com 
   主催:映画「南京の真実」関西上映実行委員会
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  『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』 (KKベストセラーズ、1680円)
   増刷出来!
 
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((( 宮崎正弘のロングセラーズ )))
http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』 (徳間書店、1680円)

『2008年 世界大動乱』 (改訂最新版、1680円。並木書房)
『世界“新”資源戦争』 (阪急コミュニケーションズ刊、1680円)。
『中国から日本企業は撤退せよ!』 (阪急コミュニケーションズ刊)
『出身地でわかる中国人』 (PHP新書)
『三島由紀夫の現場』 (並木書房)
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宮崎正弘全著作一覧 (これまでの127冊の著作リストを閲覧できます)
http://miyazaki.xii.jp/tyosyo/index.html
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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  • 名無しさん2008/02/05

    中国を追い込むチャンスなんでしょうが、餃子で調査団派遣?相当なオバカさんですね日本と言う国は。