国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/01/30

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成20年(2008年)  1月31日(木曜日) 
通巻 第2070号 (1月30日発行) 
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 台湾財界の中国投資、またもや新記録
   国内産業の空洞化、失業の増大は深刻なレベルを超えた
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 『光華日報』(1月29日)によれば、台湾産業界の中国大陸投資が、またまた新記録を樹立した。
 昨年度の大陸投資は米ドル換算で99億7000万ドル。前年比30%増。

 台湾経済部の投資審査委員会によれば、昨年12月だけでも、79件の審査申請案件があり、申請金額だけでも15億ドルに達している。
 台湾からの投資は電子産業に集中しており、ついで光学関係。投資先は江蘇省が多い。

 台湾の法律では当該企業の資本金の四割を超える投資を認めておらず、国民党総統候補の馬英九は、この基本方針を遵守すると言っており、むしろ民進党の謝長廷候補のほうが柔軟で「四割をこえる案件はケースバイケースで審査する」と言っている。

 従って台湾企業の中国進出はまだまだ続き、国内産業の空洞化も深刻さを増している。
台湾の失業率が日々更新され、大学をでても台湾国内には職がないという危険な状況も産まれている。
 三月総統選は、こうして「経済」に焦点を当てて、独立、国連加盟などの論争は遠のく模様となった。
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((((((( 今週の書棚 ))))))))

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横田早紀江『めぐみへ 横田早紀江、母の言葉』(草思社)
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 ――どんなにめぐみがぼろぼろになっていても、必ず命を与えて返してください。
 日本政府が認めようともしなかった北朝鮮工作員による日本人拉致。
 母は叫び続けてきた。
 横田めぐみさんは1977年11月15日、バドミントンの部活を終えて帰宅途中に新潟で拉致され、爾後二十年、所在が分からなかった。
 うら寂しい日本海の冬の海は荒れている。はじめてこの現場に立ったとき、小生の心のどこかに慟哭がおきた。
 1997年2月3日、衆議院予算委員会で西村真悟代議士が、初めて日本の国会でめぐみさんの問題を取り上げた。同年3月、家族会が結成された。
 「私は息子二人を連れて、懐中電灯を持って、めぐみちゃーん、めぐみちゃーんと名前を呼びながら探し回りました」(『めぐみ、おかあさんがきっと助けてあげる』)。
 「本当に苦しくて苦しくて、毎日畳をひっかいて、大声を挙げて絶叫するように泣いておりました」(06年12月14日、政府主催「拉致問題を考える国民の集い」)。
 世の中が動き、小泉が訪朝し、北朝鮮は初めて拉致を認めた。
しかしその後、問題はなにほども進展せず、北は核武装に突っ走り、米国はそんな北へ制裁を続ける日本の頭越しに、北京と組んで秘密交渉を続けている。
 本書は日本の母親の魂の記録である。



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畠奈津子『漫画で読む「南京大虐殺」の真実』(WAC)
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 この力作漫画集を、一大キャンペーンとして全国の若者に読ませる国民運動が出来ないだろうか、と考えながら全編を読んだ。台詞が多いので、漫画を見た、というより読んだ、と比喩した方がふさわしい。
 全国の小中学校、高校の図書館に寄贈する運動が組織化出来ないのだろうか?
 この漫画の主人公は学校でふと教えられた、日本軍はひどいことをしたという教科書などの記述に、『日本人として恥ずかしい』思いに囚われ、洗脳されかけた。
しかし南京関係の本を調べていく裡に、まったくのデタラメ、改ざん、政治プロパガンダの実態が浮き上がっていく。若い、歴史に無知な世代がとけ込みやすく物語の展開が手慣れていて、画風も迫力がある。
 本書は三部構成で、南京大虐殺のほか、第二部は『百人斬り』報道を斬る、再三部は『チベットの悲劇』の三部作合本の体裁。
 作者の畠奈津子さんと大館亜津子さんは福井在住の双子の姉妹。



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山口秀範・文、竹中俊治・絵『伏してぞ止まん、ぼく、宮本警部です』(高木書店発売)
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 絵本の体裁を採りながら、殺伐とした現代日本に生き返った誠意と勇気の物語を人々に訴える。
 実際に宮本警部は、2007年二月、東武東上線ときわ台駅の線路内にはいった女性を助けようと勇躍踏切に入って、殉職した。
 地元では「お巡りさん」『宮本さん』として慕われ、交番に勤務することが人生最上の喜びとしてきた誠意の人だった。
2月15日にはフジテレビでドラマ化される(「実録ドラマ、宮本警部が遺したもの」。警部役は三宅裕司)。
 跋文に第八十五代警視庁警視総監の伊藤哲朗氏が追悼を寄せている。殉職後、巡査部長から警部に特進。
 作者の山口氏は、教育再生のために偉人を語り継ぐ『寺子屋モデル』を展開している熱血漢だ。

◎み△や◎ざ◎き□◎ま◎さ△ひ□ろ◎
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(お知らせ)2月1日(金曜日)午後一時から二時四十分ごろまで、お馴染み「ラジオ日本」の「ミッキー安川のずばり勝負」に宮崎正弘が生出演します。
 関西方面のリスナーの方は午後二時まで。
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宮崎正弘の新刊 
  『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』 (KKベストセラーズ、1680円)
   増刷決定!
 
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((( 宮崎正弘のロングセラーズ )))
http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』 (徳間書店、1680円)
『2008年 世界大動乱』 (改訂最新版、1680円。並木書房)
『世界“新”資源戦争』 (阪急コミュニケーションズ刊、1680円)。
『中国から日本企業は撤退せよ!』 (阪急コミュニケーションズ刊)
『出身地でわかる中国人』 (PHP新書)
『三島由紀夫の現場』 (並木書房)

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宮崎正弘全著作一覧 (これまでの127冊の著作リストを閲覧できます)
http://miyazaki.xii.jp/tyosyo/index.html
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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http://www.melma.com/backnumber_45206/
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創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
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  • TK 横浜市2008/01/30

    >>一大キャンペーンとして全国の若者に読ませる国民運動が出来ないだろうか



    学校には左巻き関係者が多いため難しいかもしれませんが、一般の公立図書館であればリクエストの要望を出せば断らることが出来ないと思います。但し船橋での焚書事件のような事もあったので、場所によっては相当な輩が潜んでいるでしょうが。