国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2008/01/17

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成20年(2008年)  1月17日(木曜日) 
通巻第2053号  
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 世紀の愚挙か、大冒険か。
  中国がトルクメニスタンとの間にパイプライン敷設、190億ドル
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 誰もやらないことを真っ先にやるのがチャレンジ精神とはいえ、この世紀のプロジェクトには地政学的な不安がつきまとう。
 さきに中国は新彊ウィグル自治区に噴出する天然ガスを、えんえんと4200キロものパイプラインを敷設して上海に繋いだ。

 つぎに新彊ウィグルの隣にひろがる資源大国=カザフスタンとのあいだに鉄道を繋ぎ(91年)、パイプラインを繋いで(05年)、石油とガスを輸入し始める。さらにカザフからウズベキスタンを超えて、砂漠の奥地、トルクメニスタンとの間に、ガス輸送の契約をなした。引退した呉儀前副総理が責任者だった。
このためのパイプラインは総延長6000キロ。
 この世紀のプロジェクトにペトロチャイナは190億ドルの正式に出資を決めた(ヘラルドトリビューン、08年1月17日付け)。

 1000立方メートルあたり195ドルという国際価格より高いガス代金となるが、これで2010年より、トルクメニスタンのガスは、中国を東西に横断し、上海の南、広東地区へと輸送されることになる。
 ところで、ペトロチャイナの株価、昨年11月のピークから30%の値下がりを示している。

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    ♪
(読者の声1) 貴誌2052号、尼崎のKI生さんへ。
――数年来、「なぜ、日本は対米英蘭戦を決断実行したのか?」を自習しておりますが、 いまだに「明白な自衛戦争であった」という確信には達しおりません。 
ご教示願えれば幸甚です」とありますが、小生も長年この課題を持ちながら本を読んでおりました。
そして、最近やはりこれは明白な自衛戦争だと確信しました。

 その理由は、
1.1840年のアヘン戦争前後から活発化した東アジアへの欧米列強の植民地政策 
2.ロシア帝国のヨーロッパでの行き詰まりと日露戦争
3.自分の利益しか考えない中国大陸における内戦の激化と日本の安全保障
4.ソ連の満州への進出意図
5.ソ連の赤化革命の中国への移入
6.宋美齢によるアメリカの世論操作(親中国派のルーズベルト)
7.大東亜共栄圏構想による植民地の独立の懸念
  などがあげられます。
一つ一つ書くと長くなるので、割愛しますが、日本が戦争したのは、いやさせられたのは後ろで糸を引くソ連などの共産主義勢力のせいだと思っております。
   (MI生、福岡)


(宮崎正弘のコメント) 三田村武夫氏の書いた『大東亜戦争とスターリンの謀略』という本も、良書です。思い出しました。これは復刻版が自由社からでています。



    ♪
(読者の声2) 昨日の設問に「(宮崎正弘のコメント) 大東亜戦争は自衛の戦争で、マッカーサーさえ戦後の米議会公聴会で、そう証言しています。「もし私が日本の立場に立てば、 間違いなく自衛のためにたちあがったでしょう」と元帥」とありました。
下記はネット検索からの貼り付けですが、[編集] マッカーサーのアメリカ議会証言録引退後の1951年5月3日、上院軍事外交共同委員会で朝鮮戦争における中華人民共和国へ対しての海上封鎖戦略についての証言の中で、  They feared that if those supplies were cut off, there would be 10 to 12million people unoccupied in Japan. Their purpose, therefore, in going towar was largely dictated by security.[4]と答弁した。
この発言に関して小堀桂一郎は「これらの原料の供給を断ち切られたら、一千万から一千二百万の失業者が発生するであらうことを彼ら(日本政府・軍部)は恐れてゐました。したがつて彼らが戦争に飛び込んでいつた動機は、大部分が安・u桿@・歉磴良・廚貿・蕕譴討里海箸世弔燭里任后廚般・靴討い・・!)皀拭.泪奪!)璽機爾蓮!)里!)法崙!)椶蓮!)臧!)!)◆兵!)駝韻痢烹咤釘達妝劭稗圍戮里燭瓩法∪鐐莵坩戮貌!)辰拭廚畔鴇絮^儖!)颪脳赦贈横暁!)望攜世靴討い泙后!)!)
これは、昨今公知の史実です。 
私はここで、では、「米国は、いかなる理由で、対日戦争に入ったのか?」を考えざるをえません。
彼らの自国のSECURITYのために、対日戦争に即時に応じたのである、と判定します。
また私は、「日米は8月1日の米国による、「(全枢軸国への)全面的な石油類の禁輸発令」により、実質的には、米国による(対日)宣戦布告がなされている」と考える論者ですが、日本の対米英蘭への開戦は、「明白な自衛戦争であった」という論者には、「では、貴方は7月末の日本の南部仏印進駐は、どのように解釈されていますか?」という設問を呈さざるを得ないのであります。
(KI生、尼崎)



    ♪
(読者の声3)  日本国内の読者のみならず海外の貴誌読者からも、第2050号に掲載された「憂国の賦」に共鳴共感している聲が引きも切らず寄せられています。
いつもの淡々とした情報報道ではなく、宮崎さんのお気持ちを籠めたウェットなトーンが読者の心を揺さ振ったと忖度します。よい意味でドライな貴誌ではエポック・メイキングな内容でした。
 その中の一節に「ベンツャー精神? 過去二十年間で、世界に名だたるベンチャーの日本での成功例はソフトバンクくらい」とありました。ソフトバンクは孫正義の企業で、彼の差配するヤフーの検索エンジンに「大東亜戦争」と入れると太平洋戦争のタイトル画面が現れ、在日朝鮮人のサイトに繋がります。
そんな在日外国人の実業家しか日本において世界に伸していないことに憾みを遺します。
宮崎さんの憂国の情が不束な私にも伝わります。日本のこの平和状態、実は混沌でありカオスなのですが、それが破られたときにようやく日本人は目覚めて起つのでしょう。それが遅いとは思いません。日本人の本性なのですから。
そんなよい国に生まれ育ったしあわせを感じております。
    (HN生、品川)


(宮崎正弘のコメント) 「憂国の賦」ですか。どなたが名付けたのでしょうか、ね。ついでながら、この拙文を広げて30枚ほど、或る雑誌に書きます。



   ♪
(読者の声4) サブプライムローンの破綻が恐慌にまで発展するのか、宮崎正弘先生の見解を早急に伺いたいと思っております。
      (HU生、大阪)


(宮崎正弘のコメント) 昨日も或るメーカーさんの新年会で講演に呼ばれ、この問題で、90分熱弁をふるって参りました。
近く、講演要旨を掲げるか、したいと思います。
 台湾取材のまとめをしているため、ちょっと国内経済の現場ニュアンスがつかめずにいたのですが、昨日たまたま講演のかえりに出席した『全国竹村会』(竹村健一氏の勉強会)の懇親会で、来賓にきたのが安部前総理、塩崎前官房長官、町村現官房長官、渡辺喜美(金融担当)大臣。それに中川昭一氏ら。会場には経済評論家の三原淳雄氏も居合わせ、話題は当然、サブプライム一色です。
 簡潔に言えば、世界のそうそうたる投資家、投資銀行がシティ、メリル、モルガンなどの「救済」に入りました。合計500億ドルがウォール街に注がれます。乗り遅れた日本も「みずほ銀行」が12億ドル強(1400億円)をメリルリンチに出資し、ようやく、ゲームに参加する意欲を見せました。邦銀は、このみずほの『決断』に追随するでしょう。
またバーナンキFRB議長は利上げを宣言しておりますので、あるいはこれでサブプライム問題は一段落へ向かうのではありませんか?
 ただ個人的に残念なのは、日本の金融機関が旺盛だったおりに微罪で大和銀行を起訴し、ついに在米大和銀行の攻撃から、日本に金融恐慌を引き起こさせ、BIS規制を押しつけ、要するにライバルをけ落としたのがウォール街でした。
その前にもウォール街が中南米への焦げ付きで危なかった折にも、住友はゴールドマンサックスへ500億円を出資したりして、ライバルを救った。
 だが、バブル崩壊後の日本で倒産する山一証券を救出せず、底値を買いたたいたのがメリルリンチでしたね?
 日本には「敵失」に立ち向かう、つまりライバルを蹴落とすというゲーム感覚がないのです。

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  • 東京都  KI生2008/01/17

    サブプライムローン問題:

    アラブ・中国の国家ファンドや邦銀ではなく、一人勝ちのゴールドマンサックスに救済させれば良いではないですか!!

    誰もそれを指摘しませんね。

  • 名無しさん2008/01/17

    戦うと言う観念が日本人から消えていくのが辛いです、「勝利の日」は何時来るのでしょう。

  • 名無しさん2008/01/17

    日中戦争が侵略だったか、大東亜戦争が侵略だったか?

    これは満州事変以後を裁判した連合国のトリミング操作により作られたものではないでしょうか。

    日露戦争の原因を作った義和団事件。

    ロシアの満州占領と朝鮮半島への干渉(19度線以北の租借要求)。

    シナ人政権の日露戦争以後の反日政策。

    国民政府軍の北伐による1927年の南京事件、1928年の済南事件、、、などの日本居留民保護の必要性からの満州事変の原因をみれば防衛的であったのはまぎれもない歴史事実です。