トップ > ニュース&情報 > 国際情勢 > 宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

RSS


メルマガの登録・解除

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。



宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:12/26


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 12月26日(水曜日) 
通巻第2039号   
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 シンガポール国家投資機関「テマサク」、メリルリンチへ50億ドル
  世界を覆い始めた華銭(人民元、香港ドル、シンガポールドル、そして台湾ドル)
****************************************

 快進撃?
 中国投資公司がぽんとモルガンスタンレーへ50億ドル出資したことは既報のとおり。
 中国工商銀行が南ア最大の「スタンダード銀行」に55億ドル出資して筆頭株主。これはアフリカの金融界に中国が確固たる足場を確保した、と同義語である。
 CITICのベア・スタンスへの出資交渉も本格化してきた。CITICは中国国務院直営の総合商社兼金融企業。
ほかにも中国開発銀行がバークレー銀行に三〇億ドル。

 シンガポールの投資庁である『テマサク』は、中国投資公司の先輩格、中国がモデルとしている投資専門企業だ。
 つい先日もテマサクは、スイスの名門UBSに100億ドルを出資した。つづいてウォール街の老舗メリルリンチに50億ドル出資を決めた。

 テマサクは運用資産1000億ドル、タイの電信電話会社を買収したときも騒がれた。なぜならテマサク買収のタイの「シン社」は前首相のタクシン一族の企業だったから。そのタクシンは、亡命先のロンドンから香港へ入り、四月までにバンコックへ帰国を狙っている。本人は「政界復帰はない」としているが、親中派の企業家ゆえに、その金融の辣腕は期待されているところだろう。

 テマサクは「中国東方航空」へも25%出資を決め、中国への食い込みが激しい。もっとも成長が著しい中国の航空業界へはドラゴン航空、海南航空などに、かのジョージ・ソロスも投資しているが。。。

 ともかく欧米の老舗銀行、証券会社が次から次に華銭の投資対象となり、世界は中国の金に満たされつつある。「華銭」の快進撃だ。
 この先、何が待ち受けているのか。

      ◎◎ ◎◎ ◎◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(読者の声1)貴誌2038号の投稿欄に『売国奴』(黄文雄、呉善花、石平《鼎談》)についての文章があり、呉善花氏の次の言葉が引用されていました。
(引用開始)
「フランスとドイツの関係でも、どちらかが歴史認識を改めたから仲良くなったわけではなく、外交問題にしなくなって、話し合いができるようになったわけですね。これを解決というなら、日韓もそうする以外にはないと思います」。
(引用止め)

参考として最近の独仏間の歴史問題の状況を以下に述べます。 
2003年にエリゼ条約(1963年締結の独仏協力条約)の四十周年を記念して独仏青少年会議が開催されました。そこで共通教科書作成の提言がなされました。
両国の文部大臣の会議ではとても無理だとの方針が出されましたが、シュレーダーとシラクが青少年会議の提言をバックアップすることを表明して政治課題となりました。
三十年間に二回大戦のあった独と仏の間に将来にわたり再びあのような深い溝をつくりたくないとの両国の民意が動きこれを後押ししました。
しかし高い技術的なハードルを乗り越えなければなりませんでした。
ふたつの国の指導要領に沿うものをつくる作業に取り組んだわけですが、ドイツ側に問題がありました。ドイツは十六の州の連邦制で、教科書の作成・採択は州にその管轄と権限があります。つまりドイツには十六種類の歴史教科書があるのです。
これはナチ時代の中央集権体制への反省に立った措置です。
ですからフランスの教科書一種類と併せて全部で十七種類の教科書を擦り合わせる作業をこなす必要があったのです。2006年に1945年以降の現代を扱った第三巻がまず発刊されました。対立のない論争点の少ない時代から着手したのです。
今後出すことになる古代から中世の第一巻、近世から1945年までの第二巻は独仏対立の時代なのでかなりの困難が予想されています。
共通教科書では、例えば「第一次大戦の記憶」という章で、仏学生はドイツ正規軍である国防軍の犯罪性について学び、独学生は仏ビシー政権のドイツへの協力について学ぶという按配です。
問題点はいろいろあって、ひとつには東欧諸国への目配りが欠けています。
空爆都市の写真が載っていますが、それはルアーブルのもので、ドレスデンではありません。欧州評議会には、ずっと歴史教科書の在り方について研究しているプロジェクトがあります。
欧州には歴史研究の共同化への賛意が基本にあるのです。以上があらましです。
   (しなの六文銭)


(宮崎正弘のコメント)この続きは川口マン恵美さんに書いてもらいましょう。『正論』か『諸君』あたりに。。。。



   ♪
(読者の声2) K・カール・カワカミの著した、『シナ大陸の真相』(平成13年1月7日、第一刷発行、発行所、展転社、訳者、福井雄三)ほど中国人の本質を見抜いた本はない。
 この本が出版されたのは、1938年3月、時あたかもヨーロッパ大戦の始まる前年、シナ事変の泥沼に足を踏み入れてから1年目に当たる。現在世界が中国に翻弄され尽しているその理由を、69年前に明瞭に言及している。それは驚きである。彼の洞察力を、以下羅列的に述べる。そして彼の論述をもとに、現在に生きる私が、中国とどう付き合うかを考察する。
 (1)普遍妥当的な条理の尺度なるものが全く通用しない、実に特異な文化圏が存在する。その特異な文化圏とは、中国である。
(2)上海は日本が戦いを起こす意図をもっていなかった地域である。
ここには列強諸国の利害が集中している巨大な国際都市であった。この地域の激しい戦闘の中に日本を追いやってしまえば、間違いなく日本は国際的なゴタゴタの網の目の中にとりこませてしまうだろう。これが中国の考えであった。
(3)共産主義の中国への侵入に対して、日本は正義の戦いを戦っている。中国の一世紀に及ぶ「遠くの敵を近くの敵にけしかける」政策に対して正義の戦いを戦っている。
(4)アジア経由で共産主義革命をヨーロッパへ導入するというレーニンの夢は実現するかもしれない。日本は中国の目の前の隣国として、他の資本主義諸国よりもはるかに鋭くその危険を察知している。
(5)1936年12月、西安で蒋介石が張学良によって投獄される事件があった。
張学良はかつて反日的な満州の支配者で、1931年満州から追放され、パリで2年間歓楽の生活をおくり、数百万ドルの金を浪費した。
この放蕩息子が上海に戻った。張学良はヨーロッパ滞在中、モスクワと接触をもっていた。彼はモスクワの道具だった。
西安事件の後、張学良は旧にも倍して金持ちになり、陽気な上海生活を送り続けている。これが中国のやりかただ。
(6)ソ連は、国民党に浸透して、ゆっくりではあるが、着実に本来の性格を変えてしまうように思想を教え込むことによって、国民党を徐々に共産主義の政党に変えることが出来ると確信していた。
(7)蒋介石は巨額の身代金を払ったばかりか、紅軍は日本と戦うための資金と武器を南京政府から受け取った。
蒋介石は反共活動を即座に停止するという協定に署名した。
(8)蒋介石が共産党に降服して以後、南京とモスクワの関係はかなり懇ろなものになった。そして、ついに1937年8月21日の中ソ不可侵協定締結となった。
(9)もし蒋介石が明瞭な見通しを持っていたならば、共産主義の脅威に対して日中が共同して事に当たろうという日本の度重なる申し入れをうけいれ、共産軍は決定的に打ち負かされていただろう。
(10)蒋介石はバンドラの箱を開けてしまった。
(11)1936年のソ連の防衛支出は29億6000万ドルに登った。日本の防衛予算などちっぽけなものであった。
(12)「日中両国の将来の幸福のためにはより広い見地に立てば、政治的・経済的な全ての関係において日中間の相互の調和と協力を追求する以外に方法はない・・・・・」(幣原男爵の議会での演説(1930年1月21)。
(13) 外国列強諸国の中国に対するいかなる宥和政策も、中国人のうぬぼれを助長させることにしか役に立たないのだ。中国は法を超越しており、またそうすることは正しいのであり、中国にいかなる弁明を求めることも帝国主義侵略である、ということを中国人に確信させるだけなのだ。
(14)敵が寛大な態度を示すことは、中国人の目から見れば弱さの徴か、あるいは収賄しようとしているかのどちらかなのだ。
(15)中国人は平気で条約を破り、外国に対する義務を無視する。
(16)幼稚園から大学まで、あらゆる教育機関が、日本に対する敵意を幼児や若者の心に注入するために利用された。
(17) あまりにも容赦なく行われた扇動は、予期せぬところまで発展してしまい、その結果蒋介石は日本と戦場で相まみえなければならなくなってしまった。
(18)中国は日本と協力する代わりに共産主義と手を結んだ。
(19)蒋介石が共産軍と手を結んだその結果、南京は最左派の軍人と政治家に支配された。
(20)中国の自信は決して根拠の無いものではなかった。中国は225万人の将校と兵士からなる198師団を擁していた。それに対して日本軍は平時体制30万人の将校と兵士からなる僅か17師団を擁するに過ぎなかった。
1937年7月7日夕方、約150名の日本兵はマルコ・ポーロ橋の近くをいつもの練兵場でい、つもの通りの軍事演習を行っていた。
日本兵は実弾を携行していなかった。いつも通りの空砲を撃った。・・・29路軍第37師の中国部隊によって銃撃された。
北京・天津地域に軍隊を駐留させている国は日本だけではない。兵士の数、日本(4080人)、アメリカ(1227人)、イギリス(999人)、フランス(1839人)、イタリア(384人)。これらの守備隊は義和団議定書に従って駐留している。
南京政府は合意を守ったことは一度も無かった。
青シャツ隊と共産党は最も危険で厄介な要素であり、中国の民間人及び兵士の間で言語道断の暴力的反日運動を行っていた。
7月29日、29路軍3千人以上の兵士が北京の北通州で2百人の日本の民間人を虐殺した。同日の殆ど同時刻に29路軍の兵士が天津の日本租界区域に攻撃を仕掛けてきた。そこには1万人以上の日本の民間人が居住していた。
マルコ・ポーロ橋事件に続く3週間の間、日本側は4度休戦協定を結んだが、中国軍はことごとく休戦協定を破った。
中国人が外国人の租界を設けた理由は、天上の支配者が認めたごく狭い地域に「外国の悪魔を」を閉じ込めておくためだった。中国人にとって、現在租界で与えられている安全と快適を享受できる場所は、他に何処にも無いからだ。
ひとたび中国人が租界を統治使用するものなら、行政管理機構は間違いなく堕落し非能率によって腐敗してしまう。
ワシントン会議以降、中国はずっと国際連盟の裁きの前に日本を引っぱりだす機会を待ち続けていた。
上海事件は、中国人が長い間胸に抱いていた考えを実現する絶好の機会を与えた。
世界の世論は既に日本を敵対視する方向に固まっていた。中国は世界の同情の対象になっていた。日本は撃たれたから撃ち返しただけ。日本は他の列強諸国に相談する時間が無かった。
「1854年南京条約の改訂の時期が来た時、イギリスの担当者は広東の太守のもとへ赴いた。それに対して中国側からお決まりの冷笑が返ってきただけだった。これは自分よりも目下のものまたは平民を扱う際に中国の役人たちが何世紀ものお間行ってきた慣行なのである。・
・・・自分自身を中国の真の友人であると信じていたエルギン卿も『武力に対しては常に屈するが理屈には決して従わない国民だ』と告白している。
 1859年英仏連合軍が戦勝国として北京に入城した時、壮麗な夏宮殿を冷酷無惨に破壊した。このことは通常の道徳基準からすれば野蛮人の正当化出来ぬ行動のように思えるけど、しかしそうでもしなければ中国人自身、英仏連合軍を勝利者と考えなかったであろう。何故ならば中国人はその長い歴史を通じて、略奪しないような戦勝軍など見たことも聞いたこともないからである。
1900年に多国籍軍が北京を再び襲ったが、このときは拳匪として知られた狂信的な武装勢力によって・・・全外交団と1千人の外国人を救出するためであった。外国の軍隊は略奪することによって、外国人に対する敬意を心底中国人にたたきこむための強力な下剤を与えたのである。
この略奪騒ぎに加わらなかった唯一の軍隊は日本軍であった。
この寛大さのおかげで日本は中国からただ軽蔑されただけであった。というのは中国は日本を、相変わらず中国に対して恐れの念を抱いている小国と考えたからである」
中国人は自分がトップに立って誰か他の者を押さえつけるか、また自分より強い者の前で屈辱を受けて恐れおののいているか、のどちらかでなければ満足できない。
対等の基盤にたって誰かと公平に公正につきあうことに中国人は決して満足出来ないのだ。
中国人の特異な心性は中国の特異な歴史の産物なのだ。外国の民族にまだ一度も侵略されたことのない日本と異なり、中国は3千年の歴史を通して外国の侵略者の足元に定期的に踏みにじられてきた。
そして侵略されるたびにいつも必ず征服者の側から最も無慈悲な略奪がおこなわれてきた。中国人の心がゆがめられ、いじけてしまったのは何の不思議でもない。
軍人であれ、文官であれ中国の全ての役人は'百万長者である。中国人の外交官、将軍、政治家で大金持ちになっていないような人に、私はこれまでお目にかかったことがない。

中国では公金横領は一つの確立した、そして良く組織された産業にまでなっている。
ソ連の崩壊以後情報が公開されたり、中国の事情が漏れ出した近頃書かれたものかと錯覚するほどの、情勢分析がなされていることに驚く。
歴史の'真実は、せめて30年過ぎてから暴露されるというのが普通である。
ところが、カール・カワカミは当時の激動の時代に生きていながら、当時の世界情勢、特に中国情勢を客観的に分析している。
最後の項目の「中国では公金横領は一つの'確立した、そして良く組織された産業にまでなっている」とは、まさに現在の中国そのものである。

国民性などというものは、そう簡単に変わるものではない。
ましてや3000年の歴史を誇る中国では、50年や100年では変わらない歴史のしがらみがある。
朝鮮やベトナムは中華帝国の影響にあり、小中国文化に収まっているが、日本は幸いなことに、海を隔てていたという地理的条件から、中国文化に汚染されない部分が多くあった。
これは幸いなことであった。
大陸で繰り広がれていたダイナミックな殺し合い闘争に、それほど汚染されることはなかった。日本人同士たとえ争っても、相手に媚を売れば助命され、征服者の家来として雇ってもらえることもあった。徹底さはないが、「まあーまあー何んとか一緒にやりましょう」という文化を築くことができた。
「自我を殺して、狭い国土の中で、お互いに絶対的な幸せではないが、相対的な幸せを築きましょう」という文化を構築していった。
このお坊ちゃん文化が中国のダイナミックな殺し合い文化を理解できないのは言うまでもない。誰かが言っていたが、「中国は銃口を向けない間は、外交は成立しない」と。だから、軍隊はもっていても去勢された憲法を擁する日本が、中国と外交などできるはずがない。

そうであるのに、日本は中国に大量の投資をし、中国なくして経済的にやっていけない状態になってしまった。
このことは戦略上、もう中国に負けていることを意味する。
毛沢東ではないが、中国は中国人が半分死んでも構わないという、国家観をもっている。だから原理を絶対に曲げる必要がない、強気外交ができる。
日本の経済制裁、世論に訴える、そんなもの何の力にもならない。
経済制裁をすれば日本が傷つくだけ、世論に訴えても、日本の媚中国の輩が逆に中国に都合の良い世論を作るであろう。中国は世界(日本を含めて)世論操作の類まれなる才能をもった国なのである。

だから、「せいぜい中国にいじめられ、いつの日か目を覚ますしか方法が無い」、と結論づけると、何も能が無いので、中国人とどう付き合うか、これから書く。
(1)まず日本は中国のように日本の原則をもつべきである。
(2)その原則とは、共産主義や中華思想を鎧の下に隠している中国と、付き合わないことである。
(3)日本が中国との経済関係を相当進ませてしまった現実を踏まえれば、ある程度の経済的付き合いは仕方がない。しかし経済と政治を完全に分離すること。中国は経済即政治であるので、日本は中国のこの原則を少なくとも認識し、崩すこと。それが出来なければ、きっぱりと関係を遮断すること。
(4)日本にとって、人口13億を擁する中国は、経済的パートナーシップとしての魅力がいっぱいであるという幻想がある。
まずこの幻想を打ち消すこと。
(5)このような幻想が生じれば、満州、中国進行という過去の歴史を思い出すべきである。
(6)この進行が、日中戦争の泥沼化へと繋がり、日本は中国から何も得るものはなく、莫大な人的、物的損害を被った。 
(7)日中戦争の泥沼化が、太平洋戦争を引き起こす原因にもなり、日本を破滅へと導いた。
(8)この歴史的現実をもう一度深く考えるべきである。
(9)原則を堅持し、なんら妥協しない中国に対して、日本も絶対に'妥協しない原則をもつべきである。
(10)日本国内を見れば、何が国の原則かなど理解しない、烏合の衆の集まりである。
(11)しかし何が国益であるかは、誰でも考えることは出来る。
少なくとも、国益という概念を再認識すべきである。ある行動を起こす時、ある法律を作るとき、それが国益に沿ったものであるかどうかをまず考えるべきである。
(12)そうすると、少なくとも中国の'軍事力に寄与するであろう技術は与えないというような基本的な日本防衛概念がでてくる。
(13)そして少なくとも日本を危機に陥れる、外国勢力、国内勢力が、日本の国益に害する行動に出た場合は、国益維持法のような法律で、防御すべきである。
(14)国益維持法と言ったところで、相当ばらばらな議論が沸騰することが予想される。
(15)それでよい。
それだけで進歩だ。議論のなかに、少しは国民の中に国益という概念が拡がっていく。それだけでも、日本は中国のいいなりにならない世論を形成したことになる。
(16)ぼつぼつ中国依存から、もっと異なった国との交流を開発すべきである。例えばインドなどの国と。
(17)勿論、インド進出には多くの問題を抱えるであろう。
しかし中国よりましである。
(18)もう一度、日本の原則に戻るが、日本は共産主義諸国より、自由主義諸国との付き合いを第一義にすべきである。
台湾は中国より上位。韓国は中国より上位。フィ入りピンは中国より上位。この原則を崩してはいけない。いくら中国から甘い誘いがあっても、それは将来日本を脅威に陥れることになることを、もう一度再認識すべきである。
(19)自由諸国が結束し、中国の謀略に嵌らないようにすべきである。
アメリカは自分勝手な儲主義から中国と接近することもあろう。
しかし、それはアメリカの一部の勢力に過ぎない。時にはクリントンのような馬鹿大統領が政治と経済の分離をなしえず、政治的に中国におしやられるようなこともあったが、アメリカは中国になど負けない、少なくとも日本以上の卓越した国際戦略をもった国である。
この国アメリカと手を結び(ただ追従ということではない)、自由諸国の一員として、日本のアイデンティティーをしっかり堅持しながら中国を孤立させる必要がある。
(20)中国とつきあうな、つきあわなくても、日本を豊かにする策を実行すべきだ。

以上であるが、これだけの気概が日本にあるかどうか疑問だ。まあ気長に世論づくりといきますか。
     (木庵)


(宮崎正弘のコメント) 長いお便りと御提言の数々、ありがとうございました。余計なことですが、当該書籍の翻訳が福井雄三氏なのですね。福井さんは司馬遼太郎批判の本格派です。



   ♪
(読者の声3) 貴誌の「読者の声2」を記された「有楽生」による、枢密院の政策への影響力を読むにつけ、近代日本国家において権力分散の仕組みを巧妙に作った先人の智慧を思うとともに、それが生きなくなった果てを想います。
 制度を作る発意がどんなに素晴らしくても、そこにいる人の程度が落ちると、無残な結果を招くのも、人の世の通例でしょう。
年末に寒々しいお話ですが、仕方ないでね。これでは酒量があがる一方です。
(SJ生) 


(宮崎正弘のコメント) 最近、投書欄の方から先に読むという読者が多く、本誌が、保守論壇の一角にあって、多少の役割を果たしていることを欣快に思います。

          ○○○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(年末年始の小誌発行予定) 12月29日―1月3日が休刊となります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪ 
((( 宮崎正弘の新刊予告 )))
 『崩壊する中国、逃げ遅れる日本』(KKベストセラーズ。予価1575円) 
1月20日発売!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 
   ♪
<< 今月の拙論 >>
(1)「北京五輪の水資源は?」(『週刊朝日』1月4日・11日合併号、発売中) 
(2)「終極統一か独立か、台湾総選挙の行方」(『正論』2月号、発売中)
(3)「憂国忌三十七回シンポジウム全記録 僕を殺す唯一の男――花田紀凱、堤堯、中村彰彦、宮崎正弘」(『WILL』二月号、発売中)
(4)「ゴールドに群がり始めた中国人」(『共同ウィークリー』、12月31日号) 
(5)「民主御三家そのごの悲劇」(『月刊日本』、発売中)
(6)「中国は胡vs江沢民残党の代理戦争」(『サピオ』、12月26/1月4日合併号、発売中)
(7)「中国反日記念館のデタラメ 南京大虐殺現場を往く写真集」(『WILL』臨時増刊号、発売中)
(8)「北京オリンピックは大丈夫?」(『週刊現代』年末年始合併号、1月4日発売)
(9)「台湾独立を日本は支援するべきではないのか」(『Moku』、下旬発売)
     ◎ ◎ ◎ ◎
~~〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

((( 宮崎正弘のロングセラーズ )))
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』(徳間書店、1680円)
『2008年 世界大動乱』(改訂最新版、1680円。並木書房)
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊)。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%8B%7B%8D%E8%90%B3%8DO/list.html

『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
    ♪
 宮崎正弘の比較的入手しやすい本の一覧 ↓
 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
   ◎◎ ◎◎ ◎◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

最新の記事

ブックマークに登録する

TwitterでつぶやくLismeトピックスに追加するdel.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録記事をEvernoteへクリップ
My Yahoo!に追加Add to Google

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。


この記事へのコメント

コメントを書く


上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。
コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  1. 2039号、木庵さんの長文の投稿、興味を持って読ませていただきました。之だけの警鐘を鳴らしても、日本人のお人好しの性癖もやはり変えるのは難しいでしょうね。大阪・黙山人

     2007/12/27

  2. しばらく前,松原正氏の「天才 福田恆存」と題する講演を聴きに行きました.一通り講演が終った後の質疑応答の中で松原氏は,「拉致被害者などいくら多くても日本の人口1億3千万に比べれば微々たるものなのだから,こんなものは放っておけばよい」と言ふやうなことを言ってをりました.拉致被害者の家族が聞いたら目を剥くやうな発言で,おそらく大方の人がとんでもないことを言ふ人だ,と思ふでせう.しかし,人の発言を部分的に取り出して批判するのは時に曲解につながります.氏は続けて,「あんな国は一切付き合ひをやめて無視すればよい,それで被害者が帰ってくるならよし,さうでないならそれで仕方がない.どちらが得かは北が判断するだらう」と言ふ意味のことを仰ってゐました(愚生に誤解があれば陳謝します).要するに,拉致被害者を人質のやうな存在にし,それが我が国の弱みになってはいけない,と言ふことです.松原氏も同様だと思ふが,私も被害者や家族に対する同情の念は痛切なものがありますし,横田夫妻の長年にわたる懸命な努力には崇高なものさへ感じます.しかし,ハイジャックの被害者同様やはり救済のために安易な妥協はすべきでないでせう.我が国は北朝鮮との交流を一切断っても少しも困りません.あんな国のマツタケもアサリも要りません.万景峰号などの出入りを一切禁じるとともに,パチンコマネーなどが北へ流れるのをしっかり防ぐべきです.パチンコなど本来違法なギャンブルなのですからそれを理由に厳重に取り締まればすぐに退治できるでせう.ともかくかの国には,拉致問題が解決しない限り国交の回復はもとより,いかなる援助もあり得ないことを明確傳へ,毅然たる態度を貫くことです.拉致問題の解決法はもしかするとそれしかないのではないか.安易に国交を回復し,援助など始めたら,中川八洋氏の言ふやうに拉致被害者は直ちに全員すべての証拠とともに抹消されるでせう.北にしたらもう使ひ道はないし,拉致の実績証拠は少ないほど良いからです.

    NN生 (横浜) 2007/12/26

  3. いつも内容ある記事愛読してます。話が変わりますが11月29日の『三島由紀夫研究会』からのお知らせ『憂国忌』ビデオ、直ぐ後でDVDの間違いのメールがありましたが、即申し込みしました。20日までには完送するとメールがあったので待っていましたが未だに届かず。どういう事?yskhirai@sakai.zaq.ne.jp 

     2007/12/26

  4. 先日新宿に行き驚きましたが、それ以上にハングル・中国語の多いのにも驚くと同時に中国人・韓国人の多い事も驚き、嫌いな国に何をしに来るのでしょう、又騒がしい事、差別するわけでは有りませんが付き合いたくは無いと思いました。

     2007/12/26

このメルマガもおすすめ

  1. Japan on the Globe 国際派日本人養成講座

    最終発行日:
    2017/06/25
    読者数:
    13239人

    日本に元気と良識を。歴史・文化・政治・外交など、多方面の教養を毎週一話完結型でお届けします。3万8千部突破!

  2. 月刊アカシックレコード

    最終発行日:
    2017/06/15
    読者数:
    17020人

    02年W杯サッカー韓国戦の「誤審」を世界で唯一「前日」に誌上予測し、誤審報道を「常識化」した推理作家が、政官財界の分析にも進出し、宣伝費ゼロで読者19,000人を獲得。2009年9月から月刊化。

  3. 頂門の一針

    最終発行日:
    2017/06/27
    読者数:
    5712人

    急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

  4. 甦れ美しい日本

    最終発行日:
    2017/06/24
    読者数:
    7042人

    日本再生のための政治・経済・文化などの発展・再構築を目的とし、メールマガジンの配信を行う

  5. 斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」

    最終発行日:
    2017/06/27
    読者数:
    2859人

    君主制の国は少なくありませんが、神話の世界につながるほど古く、1つの王朝が連綿と続くのは日本の天皇だけです。天皇は何をなさっている方なのでしょう。知っているようで意外に知られていない天皇・皇室の世界を、日本人の精神史の語り部が事実に基づいてお話します

発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

過去の発行記事