国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/12/23


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 12月24日(月曜日) 
通巻第2037号   (12月23日発行) 
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

((((((( 今週の書棚 )))))))


   ♪
百人斬り訴訟を支援する会篇『百人斬り訴訟裁判記録集』(展転社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 魔化不可思議な判決が日本の最高裁からでた。
高裁では百人斬りは嘘とほぼ断定しながらも、判決は名誉毀損を認めなかった。日本の司法が、とうとう中国の洗脳に犯され、左翼が高等裁判所までを牛耳っている実態がはからずも明らかになった。
もちろん不当判決である。
 本書は、百人斬りの汚名を着せられ、南京雨花台の刑場に消えた野田、向井両少尉の遺族が、無念を晴らし、名誉を回復するために本多勝一、朝日、毎日そして柏書房を名誉毀損で訴えた。
 弁護団は団長に高池勝彦、主任弁護しに稲田朋美があたり、ほかに十五人もの弁護士団で構成された。
 国民に広く支援の輪が広がり、各地で熱烈に訴訟の原告を支援する集会が持たれた。小生自身、そういう支援集会で二回ほどスピーチもした。
 毎日新聞は「自社発行の『昭和史全記録』(89年3月4日出版)のなかで、『百人斬りは事実無根だった』と書いていながらも、「虚報を訂正しないのが根本的な問題である」(稲田氏序文)。
 裁判は「百人斬りの記事は『信じることはできない』「はなはだ疑わしい」としながらも、向井、野田両少尉の名誉回復にはつなげなかった。
 この左翼横暴の司法界に義憤に駆られ、政治の世界へ飛び込んでいったのが、この弁護団の主任弁護士だった稲田朋美・現代議士である。
 本書は、この裁判の全記録である。
 ISBN978−4−88656−309−5
 定価1500円(展転社の電話は(03)3815−0721)



   ♪
石平 対談集『論語道場』(到知出版)
@@@@@@@@@@@@@@@@

 『論語』を生んだのは中国古代だが、進化したのは日本であり、儒教という「教」は、ひん曲がった秩序の信仰が北朝鮮でみられるものの、純粋なモラルの基本となって、こんにちも生きているのは日本だけである。
 石平さんは、来日十八年。
最初、日本へ来て驚かされたのは論語が市井のあいだに深々と生きていたことだった、という。書店の本棚に論語が並んでいたことに驚いたという率直な実感はかえって、中国各地にある孔子廟のいかがわしさを浮き彫りにする。
石さんは、かくいう。
「二千五百年前に、中国大陸の魯のくにで生きた孔子という聖人が心底から発した言霊の一つ一つが、時間と空間を越えて、民族と国家を超えて、日本の霊性と知性を代表するそれらの賢人たちの口から吐かれる場面を目の辺りにしたとき、中国人の私はいつも、静かな感動に包まれている」。
『中国人のこころのふるさと』として思想的哲学的意味を持つはずの孔子が、日本に、しかも、世界を領導するハイテク国家の精神の支え、こころのふるさとになっていることに石平氏は感動するのである。
 さて本書は石平氏が、以下の人々と対談したものを集めた。
 伊興田覚、岡崎久彦、溝本定子、北尾吉孝、葛西敬之、渡部昇一、渡邊五郎三郎、山谷えり子。
  ◎◎み◎や◎ざ◎き◎◎◎ま◎さ◎ひ◎ろ◎◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(読者の声1)「米帝打倒!」なんて何十年か前の大学キャンパスの立て看の文句ですね。
米帝はソ連が崩壊した1992年以降の二十年近くまさに世界を平定してきました。その平定に従わないものは民主政権であるなし構わず薙ぎ倒してきました。
米帝は専制独裁であっても米帝の下僕であるかぎりその体制維持を許容してきました。
一番大切なポイントはその国が資源をもっていることです。
たとえばサウジアラビア。世界一、二を争う強権国家で支配者のサウド家一族が国家を私し、民は圧政に喘いでいてアルカイーダ揺籃の地ですが、資源があり親米を貫いてその存立を許されています。
カザフスタンも資源国で親米ですから、米帝はその政治運営に口を挟みません。
ローズ革命のグルジア、オレンジ革命のベラルーシ、チューリップ革命のキルギスと、米帝とEUは共同作戦で反露親欧米の政権交替を画策しました。
ウズベキスタンではこれが奏功せずイラクでは強権を発動して泥沼化を招く失策を重ねていますが、倦まずに米帝の平定(パックス・アメリカーナ)を西部開拓時代のように推し進めています。
中国は紛う方無き強権独裁国家ですがm「米帝と仲良くしたいとのスタンスをとっている大国ですから、政治体制にイチャモンをつけられません。
鉄鉱石、石炭、銅鉱石、ウラン資源の豊富な北朝鮮の金正日もその米帝ルールに従い、体制の存続を謀ろうとしています。
イランは石油だけでなく、今後、重要性の増す天然ガスの埋蔵量が露に次ぐ世界第二位の資源大国ですから、反米は許されないのです。
このままなら必ず米は現イラン政権の打倒に動きます。
台湾は民主国家ですが、資源のない小国です。
ライス(米国務長官)のような小人政治家が、米帝の振りかざしてきた身勝手な論理を当然のように台湾へ押しつけるのです。
日本も民主国家ですが資源はありません。小国化していけば、親米であっても台湾同様の冷たい仕打ちに遭う羽目になるのです。他山の石とすべきです。
   (有楽生)


(宮崎正弘のコメント)ライスの台湾への内政干渉、台湾では強い米国批判が起きています。在台北の事実上の米国大使館(アメリカ協会)の前にはデモ隊も押し寄せたようです。
 


   ♪
(読者の声2) 貴誌の見解に、「だが、陳水扁総統は、このライス発言を待っていた節がある。」
貴台のこうした見方は痛快です。小生もそう思います。
 ライスという国務長官は、あまり頭がよくなさそうですね。ブッシュが選んだだけのことはあると、最近感じています。
 余談ながら、ブッシュという人は、駐日大使の選び方でも失敗しましたね。
(SJ生) 


(宮崎正弘のコメント) 今度の大使は、外交センスを野球球団の経営と錯覚しているんじゃありませんか。アマコスト元大使やモンデールは、好きじゃない男でしたが、すくなくとも外交センスはあった。
 マンスフィールドは左派なれど、親和力があった。いまのシェーファー大使には大国の代表という「徳」が感じられませんね。
 ライスさんは、机上の理論家、実践の修羅場で試されて、大きく理論を後退させた。
 理論を空論とせず、ソ連と仲直りしたキッシンジャーは、そういう意味では学者から大きく後退したが外交謀略家として名前を残したことになりますが。。。。
      ▲ ▲ ▲
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(お知らせ) 年末年始特番!

▲ ラジオ日本   12月30日正午から三時間スペシャル
 出演 平沢勝栄、宮崎正弘、南丘喜八郎、田中慶秋、原口一博ほか。

▲ (年始特番)桜チャンネル  1月5日土曜日 午後九時―零時 三時間スペシャル
     「討論倒論闘論」
     発言  石平、上村幸治、黄文雄、宮崎正弘ほか。
          ○○○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪ 
((( 宮崎正弘の新刊予告 )))
『崩壊する中国、逃げ遅れる日本』(KK ベストセラーズ。予価1575円) 
1月20日発売!
~〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


((( 宮崎正弘のロングセラーズ )))
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』(徳間書店、1680円)
『2008年 世界大動乱』(改訂最新版、1680円。並木書房)
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊)。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%8B%7B%8D%E8%90%B3%8DO/list.html

『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
    ♪
 宮崎正弘の比較的入手しやすい本の一覧 ↓
 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
   ◎◎ ◎◎ ◎◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • 名無しさん2007/12/25

    宮崎さんと私は同世代でありしかも三島さんの自決の衝撃をいまだ受け続けている者の一人として、貴メルマを大きな共感をもって読み続けております。

    小生は一昨年旧東トルキスタンに個人旅行しましたが、ウィグル民族がシナ人によって滅ぼされつつある現状を目の当たりにしました。台湾人と日本人に対しこれは対岸の火事に非ずと警鐘乱打せねばと焦燥感に駆られているところです。

    今回はじめてお便り申し上げましたのは、貴記事の石平氏の言辞についていささか言挙げせねばと思ったからであります。

    シナ人の大半と日本や韓国の事大主義に侵された人々は、東アジアの文化のすべてはシナに発するという誤った先入観のもとにすべてを解釈する傾向が強く、物事を客観的かつ公平に分析することができません。

    特に日本では敗戦によって洗脳教育と左翼史観が徹底的に国民に植え付けられた結果、現在のごとき非道徳国家の有様を呈しております。

    貴メルマに投稿される方々の中にもかなりそうしたマルクス史観(資本主義史観の裏返し)に汚染された向きがみられる様です。本国に喜ばれる積もりでないと思い増すが、日本人を一段低く見ている石平氏やそれに無邪気に持ち上げる日本人達の論調が幅をきかせる様では残念ながら北京当局の認可するところ以外の何物でもありません。

    結論を急ぎます。

    日本人の道徳性、精神的健全性はシナ人に教えられる以前にすでに備わっていたのであり、孔子の論語も元はといえば古い日本のフトマニから学んだものと思われます。その証拠は数え切れないほどあります。

    常識的に考えてシナに文明が起こるはるか以前から高度な縄文文明を発達させていた日本に文字が無かったなどとは考えられないことです。それをまともに言い募るのは「何でもシナ」史観に犯された偽学者達であり、彼らに教育された戦後世代に他なりません。かく申す小生もかつてはその一人でありましたが、賢明なる宮崎さまも読者の皆さんもなるべく早くシナ事大主義のパラダイムから開放されて真の日本古代史を学ばれますよう願って止みません。

    恐るべき凶暴なシナ膨張主義を排し独立を全うするには、遠く隋唐帝国に対して属国となることを拒否した聖徳太子に学ぶべきです。太子の時代にはまだ日本肇国の真実は記憶にあったからこそあの通り毅然とした政策を立てられたのです。この真実についてはぜひ気付いていただきたい。

    今後も頑張ってください。

                 岩手の頑固爺



    匿名なら掲載して構いません。

    岩手県 熊谷達雄

  • 名無しさん2007/12/24

    世界の識者?政治家(屋)の程度の下落が見られます、同時に市民?国民?も思考力の低下を招く、これが「循環社会現象」?でしょうね、日本の政治家ももう少し世界観を身近に感じて欲しいものです。