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 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:11/21


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 11月21日(水曜日) 
通巻第2007号  
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 「どうにも止まらない。人民元の海外流出防止策がない!」
  シンガポールのアセアン首脳会議で吐露された温家宝の嘆き節
****************************************

 アセアン40周年のシンガポール首脳会議(11月20日)では、福田首相と温家宝首相との会談。「東シナ海のガス田開発問題は改めて話し合おう。温首相の指導力に期待し、年内か、年明け早々に福田首相の訪中」という福田政権の腰砕け外交の話題に日本のマスコミ報道は集中した。

 じつは温首相はシンガポールにおける記者会見で、もうひとつ重大かつ深刻な見通しを開陳している。
 「中国大陸から香港への株式投資解禁を延期した」ことを正式に認めたのである。

 従来、香港株式の異様な値上がりは過去一年で49・0%。主導したのは中国国有企業がずらり。なかでもペトロチャイナ、シノペックが今年の話題だった。おそらく500−600億ドルのカネが乱舞した。
昨年は三大国有銀行(中国建設銀行、中国工商銀行、中国銀行)の上場などで500億ドル、

 さて、このうちの20%が中国大陸からの投機資金である。
これまで禁止されてきたのに、なぜ、巨額が香港へ雪崩れ込むか。
第一は秘密資金のマネー・ロンダリング。
第二は不正な為替取引と地下銀行の猖獗。
第三はマフィアによる不正な人民元持ち込みである。

 もっともポピュラーな方法は深センにおける地下銀行口座に人民元でカネを預け、同額の香港ドルが、香港の地下銀行で決済されて株式投機にむかう。
 いずれもマフィアが介在しなければ成り立たないビジネスである。高利貸し、コミッションブローカーも暗躍しやすい。

 こうした地盤のうえに、中国政府が正式に大陸からの香港株式投資を認めると、洪水のように人民元が香港へ逃避をはじめることは火を見るより明らかであり、当局は「延期」措置をとった。当面は一個人、一日三万香港ドルだけの資本移動を認めるのみという(ヘラルドトリビューン、11月21日付け)。


 ▼金融マフィアが地下水流の流れを変えている


 深センでは7月に被疑者、マフィア、地下銀行などを一斉に手入れし、不正取引の拠点を虱潰しにしたとして、8月に上記の投資を一旦は認めていたのだ。
それを温家宝首相は延期した。
 もともと金融政策には齟齬が多いが、資本主義の論理ではなく突っ走っているため、政策は現実を追いかけて、しかも現実に政策が追いつかない。
 動き出した巨大な流れは、もはや誰にもどうすることもできない。
「どうにも止まらない」のである。

 ちなみに上海株価は過去一年間で二倍近い、183.9%の値上がり。(もうひとつちなみに東京はTopix指数がマイナス2・5%、米国ダウ・ジョ−ンズはプラス6・7%)

(注 数字は英誌『エコノミスト』、2007年11月10日号)
       ○◎み◎や◎ざ◎き◎○ま◎さ○ひ◎ろ○◎
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(お知らせ1) 11月25日(日曜日)は、「憂国忌」です。おわすれなく。午後二時。豊島公会堂。
   ♪
(お知らせ2) 前夜の11月24日(土曜日)午後九時から「桜チャンネル」の渡部昇一氏「大道無門」に宮崎正弘が出演。三島由紀夫に関して前半導入部で15分。のこり45分は中国問題です。
  ●
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ♪
(読者の声1)【台湾宏観TV】維新政党新風の街頭演説を報道
台湾宏観テレビで、維新政党新風がさきごろ行った「北京五輪ボイコット」と「台湾の国連加盟支持」を訴える街頭演説会の模様が放映されました。ネットでも見ることができます。 
 http://www.pts.org.tw/macroview/news/main.php?fZone=22 
  (台湾ファン)


(宮崎正弘のコメント) 拝見しました。知り合いが多くて、驚きました。駅頭でも地道な活動をされておられるんですね。感動しました。 

        ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(お知らせ3) 11月23日付けの小誌は休刊です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(((((((((( 最近の「書き込み」からダイジェスト )))))))
[ 名無し ] 2007/11/20
<宮崎正弘の国際ニュース・早読み」の 平成19年(2007年) 11月19日通巻第2005号 「(中国共産党)大会の人事からみれば、あれは「胡錦濤の大敗」について、大連の友人に聞きました。
「独裁国家であるからトップが全権を持っている。少なくとも政治局委員の半数を押さえている。あとは相手の面子を立てて員数合わせをしているだけ。外国は江沢民を買いかぶりすぎ、現在は彼にそれほど力はない」と言っていました。
(とと生 練馬) 
 
[ 名無し ] 2007/11/19
 日中共同の「敵」江沢民が未だ権力を維持していると言う事でしょうか?
日本の国内も滅茶苦茶な状況にある様な気がしています。安倍政権の反動でしょうか?左の危機感でしょうか?良く判りません。
 
[ 名無し ] 2007/11/18
「中国政府ぐるみで日系企業乗っ取り?現地社長が8億円横領」という記事が読売のWebに掲載されました。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071118i101.htm
やっとこういう記事が産経以外でも掲載される世になって来たようです。きっと朝日毎日には黙殺されるのでしょうが、ネットがある限り先生のように勇気を持って事実を伝えるメディアや人々の価値はなくならないかと。
 
[ 名無し ] 2007/11/18
 政治家や官僚の皆さんが宮崎氏の「言」を知ってるのでしょうか?気力の欠如・歴史認識・何もかも日本には不足しています。
 
[ 名無し ] 2007/11/17
日本の政治家諸氏何をしてるんでしょうか? 一人年間3億円らしいですが議会不要論まででそうです〜笑。
 
[ 名無し ] 2007/11/16
「特」良いです、是非政治家諸氏・外国間諸氏に読んで欲しいと思います、現場・現実から逃げている日本の政治力、嫌になります。
 
[ 名無し ] 2007/11/16
財界人はそんなものです。私も商社におりましたので財界人の人柄は少し承知しておりますが、彼らの心得は要領よく、調整力に重きをおき国家にたいする思いも「要領よく」なのです。
歴史にかんする話をするとほとんど勉強していません。
私もゴルフなどの話をしても面白くないので、あえて話を国、歴史の話題にもっていくと、大概決裂します。基本的なところでほとんど知識がありません。「もっと勉強したら」と言ってさよならとなります。相手は激怒。まあそうゆうことです。
(SH 埼玉)
 
[ 名無し ] 2007/11/15
 「国家の利益より私企業の利益保護という視野狭窄の性質」は実は資本主義の本質だと思っております。
資本主義の独裁と共産主義の独裁が結託した結果が現在の支那であり、欲と欲の抗争が支那の真の姿でしょう。
ただし共産主義の「目的のためにはすべての嘘、欺瞞が正当化される」という恐るべきイデオロギーが支那の基本となっていることに気づかなくてはいけません。私は北京近くに油田があるとはぜんぜん信じておりませんが、メジャー側の試掘・調査を経たものなのでしょうか?(というよりさまざまな分野において信用に足るものを全く持ってないとしか見えない支那をアメリカ資本層が愛用しているのが本当に不思議です。
各々の欲深さに個別陥落してしまったとしか思えません。
 
[ 名無し ] 2007/11/15
大連立?議員の資質を見るだけで不可能でしょう。
 
[ 名無し ] 2007/11/15
歴史の無い、単純なアメリカを日本も先を読んで置かないといけないと思います、私なら秘密裏にインドの核を買いますね。
 
 [ 名無し ] 2007/11/14
どんどん中国のニュースが欲しいです、共産党独裁国が国連の常任理事国、この国連を信用するアホな日本人を覚醒して欲しいと思います。
 
 [ 名無し ] 2007/11/13
思想はどうあれヒトラーも同じ手を使って政権を取りました、庶民は矢張り自分だけの事しか考えていないようです。
子供・孫・曾孫の将来までを見られないのでしょう。
 
[ 名無し ] 2007/11/13
時々”てにをは”の間違いや、誤変換があります。今日の文の”抵触特赦”は、”低所得者”の誤変換と思います。折角の文の品格が下がるので注意してください。
 
[ K8 ] 2007/11/9
 マスコミの誤報を正す会に期待いたします。思うのですが、メンバーがいつも同じ顔ぶれで、この会とは又別の活動、本業を持っている。一つのことをじっくりやる時間があるのか疑問です。是非成果をあげて欲しいです。応援します。
 
{名無し007/11/7
「マスコミの誤報を正す会」が発足。大いに期待します。
マスゴミの事実に基づかない報道には困ったものです。この業界の連中は、恥というものがないのでしょうかね。経営者のレベルが落ちて、無駄な広告宣伝費を(社会、国の為ではなく)自社の為だけに遣うからでしょう。「自社のCMは自分の孫には視せない」といったのも、居ましたね。。。。
 
[ 名無し ] 2007/11/2
いつ読んでも感服します。それにしても日本には、反日外国人マスゴミ団がどのくらい棲息してるのか?
諸外国だったら即退治されますけど、情け有る日本人は飼ってあげてるんですね。
この情けが在日外国人(特亜は勿論)を付け上がらせる元となってしまった。日本の害獣対策はどうなっているのでしょう。
 
[ 至乃輔 ] 2007/11/2
メルマガ配信への妨害工作はおそらく配信するシステム側ではなく配信を受ける側にあるのではと考えられます。配信システム側はある程度(かなり)のセキュリティー担保は施しているはず。まず自身のPCなど再チェックをしては如何でしょうか?
 
      ●
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   ♪
((( 宮崎正弘の最新刊 )))
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』(徳間書店、1680円)
   ♪
『2008年 世界大動乱』(改訂最新版、1680円。並木書房)
 好評を博した拙著『2008年 世界大動乱の予兆』を大幅に改訂増補。新データを満載。

((( 宮崎正弘のロングセラーズ )))
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊)。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%8B%7B%8D%E8%90%B3%8DO/list.html
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
   ♪
 宮崎正弘の比較的入手しやすい本の一覧 ↓
 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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  1. 戦争と経済は付き物ですが、日本の代表企業が、中国へ投資し取りあえず、儲かりさえすれば、良い、国民益は二の次、と議員と、ツイルンでいる様は、大東亜戦争と同じ、目を覚ませ無党派層、

    K>S 2007/11/21

  2. フランスとチャイナは今回の大戦の勝利者では無い
    こんな国連に金を出し、国連、国連と何時まで、寝ぼけた、事を報道しているのか、国民の半分は莫迦でわない、    ks

     2007/11/21

  3. 中毒人

     2007/11/21

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宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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