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 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:11/14


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 11月14日(水曜日) 貳
通巻 第2000号  小誌2000号記念 特大号
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皆さまのご理解とご支援に支えられて小誌は2000号になりました。

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次期米国政権の対中観
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  ヒラリー民主党政権は中国に大甘、台湾に厳しく日本を軽視する
宮崎正弘


  次期米国大統領選挙の前段階、まだ予備選も始まっていないが、最右翼に位置するのはヒラリー・ローダム・クリントン上院議員(NY選出、民主)だろう。
彼女が最近の『フォーリン・アフェアーズ』(07年11月・12月合併号)に寄稿した日本軽視論の結論は「今世紀最も重要な国は中国だ」。

同文は「21世紀の安全保障と機会」と題されて、共和党有力候補のジョン・マケインの所論と巻頭に並んだ。
 ともかく現在のブッシュ政権は中国を「戦略的パートナー」に格上げし、あまつさえゼーリック前国務副長官は「ステークホルダー」(共通の利益維持者)と米中関係を比喩した。
 北朝鮮問題では、日本の頭越しに米朝二国間の秘密会談を行い、拉致問題は完全に棚上げ、各施設無力かなどの始末を北京に丸投げして日本を裏切るかのような行為にでた。担当のヒル国務次官補は「キム・ジョン・ヒル」の異名をとった。

 これらの米国の変身ぶりは日本の有識者に強い不審と衝撃を運んだ。
「米国は日本を見捨てるのか」と。

さて『フォーリン・アフェアーズ』と言えば、1922年に創刊された、世界的に影響力のある雑誌だが、同誌に掲載される論文が歴史的瞬間にバイタルな決定打を放つばかりか、米国の外交方針に決定的影響力を持つ「米国外交問題評議会」(CFR)が発行を担当する母胎である。
古くは冷戦を説いた[X論文]こと、ジョージ・ケナン、近年ではキッシンジャーやブレジンスキーの論文が注目された。

そのCFRの主要幹部らが東京に揃ってセミナーを開催した(11月13日「米国と東アジアーー次なる課題」、六本木の国際交流基金国際会議室)。
「ジャパンプログラム2007」と銘打たれたセミナーは国際交流基金の助成により、CFRと朝日新聞、東京アメリカンセンターが共催。
スピーカーはリチャード・パースCFR会長、エリザベス・エコノミニー女史(CFR中国担当ディレクター)、アダム・シーガルCFR中国担当フェロー、シーラ・スミス日本担当フェロー、ゲリー・サモアCFR副会長らである。
大事な会議なので筆者も出席した。


▼ 中国はどのような大国になり、世界システムとの整合をめざすのか?


 そこで飛びだした発言の数々を拾ってみる。

 まずはリチャード・ハース会長が「世界情勢は安定しておらず、米国はしかも国内からの数々の挑戦を抱えており、次期政権は厳しい状況に直面するだろう。とくにアジアはダイナミズムに溢れており、これまではプラスに評価できる面が多いが、その創造的ダイナミズムを維持できるか、どうか」。
 続けてハースは、「地球的規模で力の不均衡が拡散し、核兵器、宇宙衛星、テロリズム、エネルギーの安全保障、水問題、環境などが、自由貿易、投資などの問題とともに世界的に何問だらけだ」と見通しを述べた。

 中国専門のエコノミー女史は、「中国はこれから国際システムのなかに整合されていくのか、或いは中国はどういうビジョンをもって、どういう大国になろうとしているのか、成長は目覚ましいが、不透明なことが多すぎる。
かといって台湾が危機に陥るほどの軍事的冒険に中国が打って出る危険性は極めて薄い。けれども環境、人権問題と並んで安全保障面で脅威である事態に変わりはない」と述べた。
スピートのあと、エリザベス・エコノミー(CFRシニア・フェロー)は駐日中国大使館の女性職員の質問に答えた。
「なぜ米国は中国を脅威視しても軍拡に励むインドを脅威とは思わないのか」と質したからである。
「それは透明性の問題よ」と。

 「中国は空母を保有しているわけでもなくICBMは地上発射型が主流の旧型。近未来に米国に脅威を与え世界の覇権を握るほどの軍事大国をめざしているわけではないだろう」との楽天論は中国担当のアダム・シーガルの分析だった。
 だが、宇宙衛生を破壊する軍事演習には米国も刮目しているとシーガルは続けた。

 「ではなぜ米国は主要パートナーとして中国を位置づけるのか」とする日本側参加者の質問には「あらゆる論点で日本とは同じでも中国とは価値観が異なる。とくに貿易、特許権、人権では意見がまったく異なるが、GDP世界四位、外貨準備世界一の国と絶えず協議していくことが大事だから」
と二人そろっての回答だった。

 こうした大甘な、瀰漫した、緊張感のない中国認識がおそらく次期米国政権の対中認識の基礎におかれることになるだろう。

 半世紀あとの話にせよ、中国が米国を追いつき追い抜く危険性の芽は、こうした米国の外交能力の瀰漫によって、すでに芽生えている。

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(読者の声1)貴誌1998号にある、台湾前総統の李登輝閣下について「あの時代の日本人には世界を相手に勝負をいどむ心意気がありました。日本の燃え上がっていた時代精神を満身に浴びて留学していたのが李登輝世代です。」という貴兄の指摘。
小生はそこに思い至らず、さすがと感銘しました。
 今後も貴誌を通してご教示願います。
(SJ生)


(宮崎正弘のコメント) 今回の訪台では李登輝閣下とは団体ミーティングで三十分ほどしか会話出来ませんでしたが(詳しくは後日)、あの政治改革にかける情念と執念は相変わらずでした。
 ただ団結連盟のメンバーが、政治情勢からミニ政党の悲哀から抜け出して、リアリスティックに民進党へ姿勢をかえつつあるのは、事実で、これは大いに気になりました。
 内紛騒動、まだまだ尾を引きそうです。
 また海峡交流基金会の張俊宏・副董事長が次期総統選挙出馬を表明しています。
 民進党内もガタガタです。
張氏は、民進党の代理主席を務めたこともあり、ドバイのように金門を輸出自由区に、などと主張しています。



   ♪
(読者の声2) わたしは宮崎さんが論壇に登場されたころから、同郷というよしみもあっての熱心な読者です。
近著の履歴紹介欄には、最近「1982年『もうひとつの資源戦争』で論壇へ」とありますが、それ以前にも『ロボット革命』の本や、いやそれよりずっと以前に学生論客として書かれたものを思い出します。
 で、質問ですが、以前は『宝石』とか『新潮45』におもに書かれていましたよね。
最近は『正論』や『WILL』が多いようですが、これはなにか理由がおありですか? 地方に住んでいると論壇の事情にうといものですから、なにか裏事情とか?
       (IY生、金沢市)


(宮崎正弘のコメント) 裏事情など何もありえません。出版社のほうの事由により、たとえば『宝石』は休刊になりましたし、『新潮45』は編集長がかわり、それとともに編集方針がオバサン向け雑誌に変貌したため、小生の出る幕は稀薄になりました。その分、『週刊新潮』への登場回数が増えています。
 『現代』は担当編集者がかわり、これまた無縁に近くなりましたね。
 『自由』と『月刊日本』に毎月コラムを書いておりますが、同時に『週刊朝日』や『共同ウィークリー』など、従来の保守側からみれば意外な媒体にも書いております。すべては注文生産です。
 金沢の読者でしたら、『北国新聞』のコラム、読んでいただいておりますか。



   ♪
(読者の声3)貴誌に報じられた「マスコミの誤報を正す会」の詳しい全文が下記にあります。
http://www.tsukurukai.com/01_top_news/file_news/news_071109.html
 これを読むと沖縄集会で11万人が集まったという虚偽の報道をした左翼マスコミは、これで教科書を再び改竄しようと政治圧力をかけていることがよく分かります。
     (YU生、鹿児島)


(宮崎正弘のコメント)誇大宣伝と嘘放送は、左翼の伝統的手法ですが、いまのジャーナリストは全共闘世代が部長クラスを経て、局長あたりですから、やりたい放題をやっていて、若い人達は学生運動の経験もないので矛盾が了解できないという報道各社の体質に深刻な問題が多いと思われます。 

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 中国の統計数字の中身は奇々怪々
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                                     宮崎正弘


 ◆
 中国政府は「一人あたりのGDPが2010ドルに達し、『中所得国』と肩を並べた」と自画自賛した(10月10日)。
統計数字上の「平均」だ。しかし世界有数の金持ちも多いが最貧階層もインドと並ぶか、それ以下というのが中国経済の実態だ。
  
十一月五日、ペトロチャイナがNY、香港につづいて上海株式市場でも上場した。これにより時価総額で世界一だったエクソン・モービルを上回ったことになり世界に衝撃が走った。
 
中国のGDPはドイツと並んで世界三位になった模様だ。昨年、イタリアを抜いて世界第六位に進出したばかりというのに。
 
香港の北側に隣接する急発展の深センは一人あたりのDGPが8000ドルを突破し、広州市はすでに「一万ドル倶楽部」入りした。
 広東省の繁栄を象徴する両市はさらに「改革を押しすすめるため中国のモデル・プランを準備中」という。

 こうなると中国へ外国企業による直接投資は鰻登りで毎年記録を更新している。マスコミは「中国は世界最大の消費国家に変貌しよう」と論調を変えている。
 そこで中国はありあまる外貨準備から二千億ドルをまわして国家が運営する投資機構を設立した。その名は「中国投資公司」。最初の投資先が米国のヘッジファンド「ブラックストーン」の株式購入だったことは或ることを象徴する。つまり堅実な投資より投機的で魅力的な商品を狙う方針がほの見える。

 この機関が世界のマーケットで暴れることになるだろう。
 外貨をいかに効果的に運用するか。日本のように国家安全保障のための交際費として米国債のみに中国が投資するとは考えにくい。

 最近の米ドル下落は産油国が実入りが少なくなるので原油代金を嵩上げしたことに端を発する。しかもOPECは増産に応ぜず、あまつさえ金産出国の南ア、カナダ、豪州の通貨も対ドルレートを切り上げ、インド通貨ルピーさえも対米ドルで顕著なほどに強くなった。

 金価格の急騰はつづき、高値売却が有利とばかり、財政難に喘ぐスペイン、日本、イギリス、スイスなどは保有金を売却した。過去一年間でスペインは149噸、スイスは113噸、フランス99噸の金を売却し、これらがアラブ、中国、そしてインドに買われた。
 だが財政赤字が天文学的な米国は世界最大保有8100噸の金塊を売っていない。
 どうも欧米勢は違うことを考えているのではないのか。
 たった一年間で、二倍以上にも膨れあがった上海株価の「高所恐怖症」は、誰でも判ることだが、なぜ欧米投機筋は資金を上海から引かないのかを考えると、次のシナリオが浮かんでくるのである。

 たとえば寧夏省の炭坑会社が香港に上場したが、この株に群がって投資したのは米国のファンドと投資家だった。アリババの上場に熱狂的に応募したのも米国のヘッジファンド筋だ。中国国有銀行の株式もおよそ二割を欧米金融筋が保有している。
 欧米投機筋はサブプライム問題を原因とする欧米株式市場の凋落ぶりを嫌気して、ババ抜きのカードを中国に引かせようとしているのではないだろうか。


 (この文章は『北国新聞』07年11月13日付け「北風抄」からの再録です)
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    ♪ 
<< 今月の拙論 >>
(1)「お雇い外国人が金融指南」(『月刊日本』正月号、11月22日発売)
(2)「中国に客観的歴史を求める空しさ 反日記念館総覧と近年の陳列傾向」(『正論別冊8号 日中歴史の真実』、発売中)
(3)「日本はなぜ国家として立ち上がれないのか(鼎談)」(『正論』12月号)
(4)「中国反日記念館のデタラメ展示」(『WILL』臨時増刊号、発売中)
(5)「株式バブル崩壊はいつ」(『週刊朝日』、11月30日号、11月17日発売)
(6)「サイデンステッカー氏追悼」(『自由』1月号、12月10日発売)
  
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((( 宮崎正弘の最新刊 )))
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』(徳間書店、1680円)
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『2008年 世界大動乱』(改訂最新版、1680円。並木書房)
 好評を博した拙著『2008年 世界大動乱の予兆』を大幅に改訂増補。新データを満載。

((( 宮崎正弘のロングセラーズ )))
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊)。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%8B%7B%8D%E8%90%B3%8DO/list.html
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
  ♪
 宮崎正弘の比較的入手しやすい本の一覧 ↓
 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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附録
以下は附録です。一般読者の方は無視されて結構です。
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  『三島由紀夫の総合研究』 
     (三島由紀夫研究会 メルマガ会報)
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 『薔薇と海賊』絶賛の嵐のなかに閉幕
   三島演劇に改めて感動
   ♪  
(読者より その1)
 村松英子主宰の「サロン劇場」の公演、三島由紀夫原作『薔薇と海賊』見ました。
とても面白かったです。
 三島先生の戯曲のセリフの美しさに、改めて感銘を覚えました。実際に、あんなセリフ回しをいう人はいないでしょうけれど、言葉のひとつひとつが立っているように思いました。
  (HY生、雑誌編集部)

    ♪
(読者より その2)薔薇と海賊  久しぶりに演劇というものを 堪能して来ました。
 小生の一番 感心したのは 「せりふ」 のセンテンスです。最近 このような優れた 高度の<文章>を耳にしていなかったのでやはり 三島由紀夫は天才だった!! と改めて驚嘆しました。
 文章の中に 散らす <小道具><大道具>の配置が極めてうまい。
小生がいま文学部の学生なら <三島由紀夫演劇の文体の解剖>なら自信を持って論文が書けます。文章はみな普通に使う日本語ですが、それを選択して並べる並べ方で 文章が<名文>になった意<駄文>になったりする。
それは あたかも 音符の数はごくわずかでも それらの濃淡・強弱・長短をつけた配列で名曲になったり 雑音になったりすることに酷似しているように感じました。
内容については 分かったような、しかし説明しきれない 余韻があっていいと思います。ただ第3部は若干、学芸会的で これはなしで 第二部で 終わらておいたほうが、よかったかな、蛇足(?) ではないか  というのが率直な感じです。
三島由紀夫の SEX の正常と異常のハザマも見えまる気がします。正常すぎては文学は生まれません。
 ユーカリ少年の 薔薇・・・・その 白痴性に 途方もない 非現実の中の現実 というものを見出せ というなら、それもありえるでしょうが、 舞台の設定も含め ちょっと第三部は 小生には なじみにくいものがありました。
「三島由紀夫の傑作の中には、言わずもがなの無駄な章がある」と いうことをいつか読んだと記憶しますが、この第三幕もそれかな(?)などと ド素人 として感じました。あくまでド素人です。
 しかし全体として 世俗と聖性 の 高度な 形而上学的問題を 同時に高度の娯楽性に溶解した 楽しい 2時間半でした。
   (TK生、世田谷)

   ♪
(読者より その3)「薔薇と海賊」を楽しませていただきました。
 さすが三島由紀夫氏の作品とあって、素晴らしいですね。始まるやいなや夢中になって見入ってしまいました。特に、2幕の最後「王国なんかなかった」の台詞には、ドキッとし、胸をつかまれたような思いでした。
しばらくボーっとしてしまったほどです。
出演者の方もいいですね。
三島氏の舞台は、以前「黒蜥蜴」を観て以来でしたが、やはり、さすがです。
貴重な機会でした。
   (蕃)

   ♪
(読者より その4)私も薔薇と海賊を見ましたが、阿里子のモデルは、インドネシアやインドではありません。はるかに深刻な問題をLeitmotivにしています。
阿里子のモデルは、アマテラスオオミカミです。日本の魂の根幹を成すものが犯されていてもふがいなく佇んでみている日本人のふがいなさを描いたのがあの戯曲です。
スサノヲノミコトの高天原での暴虐を超えた破壊、否、魂の腐敗を描くには、強姦、狂人との結婚を描写せざるを得なかったのです。そこまで絶望していたからこそ、三島由紀夫は自殺したのです。
薔薇と海賊は記紀を下敷きにして、それに腐敗と絶望と諧謔で染め上げたものです。
そして、それに気づくものへのメッセージです。そのメッセージとは、「たてっ」です。
   (ST生、神奈川)
        ○
   ♪
(読者の声 その5) 下記にも薔薇と海賊の観劇評があります。
http://antiknock.blog111.fc2.com/blog-entry-118.html
             ○○
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   ♪
劇団四季
  自由劇場で三島由紀夫「鹿鳴館」を公演中 
    憂国忌の日までつづくロングランです!
http://www.shiki.gr.jp/applause/rokumeikan/
(くわしくは上記サイトに)
       ◎
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   ♪
 三島由紀夫原作『朱雀家の滅亡』も舞台に!
「朱雀家の滅亡」(佐久間良子・金田龍之介主演)は、師走12月4日から。
 宮田慶子演出の「朱雀家の滅亡」は、池袋の「あうるすぽっと」、12月4日から16日まで。
 観劇料 7000円
 詳しくは下記サイトに。
http://www.theaterguide.co.jp/pressnews/2007/09/21_2.html
 池袋の「あうるすぽっと」は、地下鉄「東池袋」駅の上に新築のビルです。
      ◎ ◎
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  ♪
「憂国忌」
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 三島由紀夫氏が憂国の諫死を遂げる直前、開催された「三島由紀夫展」は「書物の河」「演劇の河」「肉体の河」「行動の河」と四つに展示が分けられた。そこで憂国忌も一昨年は肉体をテーマに細江英公氏の「薔薇刑」を、昨年は「演劇」で村松英子さんに「薔薇と海賊」の予告上演をしていただいた。
ことしは「行動の河」に焦点をあてて次の要領で開催します。
         記
と き     11月25日 午後二時(一時開場)
ところ     豊島公会堂 (池袋東口、三越うら)
http://www.toshima-mirai.jp/center/a_koukai/
        ことしのテーマは、『行動の河』です!
会場分担金  おひとり千円)
 
   第一部  1400−1530
シンポジウム「あれは楯の会事件ではなかったのか」
       パネリスト 堤 堯(元文藝春秋編集長)
             中村彰彦 (直木賞作家)
       司会    花田紀凱(WILL編集長)
         (休憩)
   第二部   1540−1710
       檄文朗読(日本保守主義研究会)
       記念講演 「武士道の悲しみ  最後の特攻としての三島由紀夫」
        評論家 井尻千男(拓殖大学日本文化研究所所長)

 もっと詳しくは発売中の『WILL』12月号、『正論』12月号(11月1日発売)をご覧ください。また三島研究会の下記サイトにも詳しい案内があります。
三島由紀夫研究会 HP URL http://mishima.xii.jp/
         ◎ ◎ ◎
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 早雪忌(三浦重周氏を偲ぶ会)三回忌の御案内
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 故三浦重周儀、三回忌です。三浦は前三島由紀夫研究会事務局長、重遠社代表。
 あの衝撃から二年の歳月が流れました。この間、日本の政権は小泉、安倍、そして福田と交代したものの民族自立の精神は行方不明のままです。
 平成十七年師走十日、三浦重周氏が故郷・新潟の北岸壁で壮絶な自決をとげてより、その報を聞いて新潟に馳せ参じた者十数名、直後に東京で開催された「さようなら三浦重周さん 追悼の夕べ」は全国津々浦々から嘗ての学生運動の仲間や理解者、同盟者が馳せ参じ、会場は真っ白い菊花で埋まりました。
 時を経ずして三浦重周氏の論文、随筆をあつめた遺稿集の第一弾『白骨を秋霜に曝すを恐れず』が刊行され、引き続き夥しい論文、随筆、資料のなかから第二弾の『国家の干城、民族の堡塁』(いずれもK&Kプレス刊)が編まれ、刊行されたのが一周忌のことでした。
故人は早くから日本自立のための核武装を主張するなど、政治、外交にも独創性に溢れ、思想家としての側面が深く籠められたものでした。いずれもマスコミはともかく、思想界に深甚な影響が拡がったのは順当なことだったでしょう。

今年もまた靖国神社に近い「九段会館」(旧軍人会館)に有志が相集って「早雪忌 三浦重周をしのぶ会」を執り行い、三浦重周氏の民族精神回復への燃えたぎるような想いを偲びつつ、祖国再生を深慮する機会と致したく、茲に謹んで御案内致します。
          記
 とき    平成十九年十二月九日 午後三時(二時半開場)
 ところ   九段下 九段会館 二階「孔雀の間」
 会費    おひとり 一万円
 
●当日は平服でおいでください。
 ◎出席を希望される方は下記へご連絡ください。
  「早雪忌」事務局   港区白金1―3―8―312 佐々木方 
   連絡電話 (090)3201―1740
               ◇ ◇
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  1. 歴史の無い、単純なアメリカを日本も先を読んで置かないといけないと思います、私なら秘密裏にインドの核を買いますね。

     2007/11/15

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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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