国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/11/08


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 11月8日(木曜日) 貳
通巻 第1997号  
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 米国学者リチャード・ケーガンが『李登輝伝』を完成、刊行へ
   中国人政治家では少数意見の持ち主だが、アジアで抜きんでた政治哲学者と評価
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 米国歴史学者リチャード・ケーガン(Richard kagan)が、先頃、新著を出した。
 『李登輝とアジアの民主 台湾の政治家』(TAIWANS STATESMAN Lee Teng−hui  and Democracy in Asia)というのが本の題名。英語版。三年がかりで執筆したもので、それ以前、ケーガンは李登輝に関して何の知識もなかった。

 何回か李総統ともインタビューしたほか、政敵を含む多くに面談し、また日本時代の李登輝総統の恩師にも取材してケーガンは全人間像に迫る。

 迫れば迫るほど、哲学、禅へと話題は進み、アジアの政治家では異質であるばかりか、中国人の政治家にはない、個性を持っていると力調している。
 また李総統が、意外なことに蒋経国を部分的に尊敬していること、とくに民衆の意見を広く聞くために各地を視察した政治スタイルと好学心、読書好きが共通であり、最後の副総統の任命で、なぜベテラン政治家の林洋港氏ではなく、李登輝を蒋経国が選んだかの謎にも迫っている。

 しかし一般台湾人の反応はと言えば、蒋介石の息子、蒋経国は庶民政治家を装いながらも、一方では王昇将軍らを使って台湾の民主活動家を弾圧させた暗い部分の方しか、認識されておらず、このあたりを超越した大人(ダーレン)の風格を備えている、と評している。
 (台湾「『自由時報』、11月4日付け」

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(読者の声1)貴誌に依れば、知識人、ジャーナリストらによって、「マスコミの誤報を正す会」が結成され、記者会見の運びとでておりました。その後どうなっておりますか。
   (治平)


(宮崎正弘のコメント) 8日午前、衆議院第二議員会館にて十一名の委員(発起人)が出席し、記者会見が行われました。
会見では会の代表をつとめる加瀬英明氏が最初に挨拶、つづいて藤岡信勝氏がパネルを駆使して、先般の沖縄「十一万人集会」の嘘を徹底して暴き、実際は「たかだか二万人もいなかった」ことを実証した。
 参加した全部の記者には十数枚のカラーコピィを束にして、あの十一万人集会をブロックに区切って数を勘定した証拠を提出し、つづいてマスコミ各社に送られた公開質問状を西村幸祐氏が朗読した。
 参加人数は警備会社テイケイが克明にカウントした実数で、18179人に過ぎなかった。警備会社は人数把握に慣れているが、この勘定方法は、写真をブロック別に拡大して、一人一人をマジックでつぶしていくという念入りな作業が行われた。
 この会見には問題のNHK、朝日新聞、読売、毎日、共同、ジャパンタイムズなど、ほぼ全社出席、マスコミの「意識」ぶりを感じさせた。つまり、彼らは気にしているのだ。
 会見は、引き続き各委員から発言の発言があり、三輪和雄、高山正之、茂木弘道、藤田裕行氏らと続いた。
 弁護士の三堀清氏は、「十一万人が嘘であることは、新聞が購読料金をとっている以上、ちゃんとした商品(情報)を売るのが適正行為で、客観的報道は義務である。だから虚偽の数字報道は義務を怠って、一般商行為で言うと「不良品」を販売していることと同じである(ミートボールや赤福と同じラベル詐称行為)。一般的には『名誉棄損』と『業務妨害』でしか告発できないが、無代の民間地上波のテレビを除き、購読者が告発することはできる」とした。
 また三輪和雄氏は「新聞を取りしまる法律はないが、地上波は『放送法』によって規制をうける。放送法は、公平中立の報道を謳っているからだ」。
 高山正之氏「新聞記者は誤報をもっとも慎む筈であり、わたしも現役時代はそういう教育を受けた。いまの新聞記者は『誤報』の遣り方がかわったのか。ともかく十一万人集会の報じ方は、思惑があることはあきらかだろう」。
 藤田氏は、教育問題へも言及し、問題点を四つ挙げた。
 小生は「南京大虐殺の嘘放送と同様に、この報道は『政治プロパガンダ』である」とした。
最後に西村幸祐委員から「ウェッブサイトを立ち上げ、英字紙を含めてのマスコミ報道のゆがみを、さっと問題にする『誤報ウォッチ』のような運動をネット上で興したい。きょうは、その出発の日でもある」と述べた。
また会の英語名を「CITIZEN‘S MEDIA WATACH」と決めた。
 会場からは質問が産経、UPI、朝日などから山のように飛びだした。

 以上で記者会見の雰囲気がわかっていただけたでしょうか。なお、テレビ朝日のカメラも入っていましたがニュース番組に流れるか、どうかは分かりません。
 桜チャンネル視聴者は、今晩か明日のニュース番組を!



   ♪
(読者の声2)貴誌前号に“日本よ 「オザワ」なるバカ騒ぎから目を覚ませ”と貴誌の最後にあります。
その通りです。
小生の投稿中の「オザワ」は、小堀桂一郎氏のご著書の主題を奏でるためのダシに過ぎません。
「オザワ」は、貴コメントのように弊履のように投げ捨ててかまいません。
ミンスとジミンの正しき志を持つ若手、保守の士に「道理」ある政(まつりごと)の追求を期待します。しかしミンス老らはあのザマです。ジミン老たちはミンスを瓏落することに執心しているだけです。
貴誌で語られているように原油昂騰は世界の勝ち組と負け組を形成しています。
発表されたばかりの日本の景気先行指数はバブル崩壊以来のゼロ。
原油高が食品をはじめとする日常品の価格高に及んでいき、スタグフレーション(インフレ下の不況)のとば口に立っているのが日本経済です。
嗚呼それなのに、日本の政治たるや、つまらない政争に明け暮れ、「テロと糞」法を継続せよとアメリカから強姦され、経済政策、景気施策をなおざりにしています。警鐘を鳴らすべきマスコミは政府与党に遠慮し自制して、書き立てようとしません。
生活を脅かされた国民の怒りと政界変動のマグニチュードは正の相関関係にあります。
永田町の住人たちが部族(政党)争いばかりをしていて、アメリカに気遣いばかりしていて、景気を落とし込ませるほど、日本の政治に「道理」の甦生するチャンスがあることでしょう。皮肉なことです。
   (HN生、品川)


(宮崎正弘のコメント)経済問題で読者の反応がすくないので、ご意見たいへん貴重でした。



   ♪
(読者の声3)嘗て三島由紀夫氏が安部公房、川端康成、石川淳氏ら四名で、文革時代に、中共による言論弾圧を非難するアピールを出した昭和43年、家では父が築地瓦版(朝日)を読んでいましたが、小生は小学六年生。
築地瓦版屋が三島氏らのアピール文を載せていたとは椅子からずり落ちるほどの驚きです。
    (有楽生)


(宮崎正弘のコメント) 朝日新聞にも往時、文化部には黛敏郎氏の弟さんがいたりして、まともな記事が交互にありました。科学記者では、岸田純之助氏がいたし、船橋洋一氏にしても、北京時代は、じつにまともな記事を書いていた。
いまでも築地社内には『常識』のある記者もたくさんいるのですよ。
ただし社内の政治を見ていて、反逆しないのです。主流の空気に。辞めてから朝日攻撃に転じた人も多いけれど、あとは静かなること羊の如く、か。或いは正常化クーデタを狙っているか?



   ♪
(読者の声4)中国でも女体盛り現場。↓
http://forum.chinesenewsnet.com/showthread.php?t=224172
 誰でしょう。日本が女体盛りの本場だと言っていたのは? 
     (IN生、静岡)


(宮崎正弘のコメント)この写真は別に猥褻でもなく、フランス人かインド人ですか、その上で寿司を食べているのは? 十年ほど前、或る高名なイギリス人学者の息子が日本に留学に来ていて、それからロンドンへ帰るとBBCに就職。そして日本取材の第一号が「女体盛り」。電話があって「どこでやってますか。テレビ撮影出来ますか?」。小生はもちろん「知らない」と答えました。
 この日本元凶説も「マスコミの誤報」ですね。

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(休刊のお知らせ) 小誌は明日11月9日から13日まで休刊します。暫く静かになります。
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『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』(徳間書店、1680円)
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 好評を博した拙著『2008年 世界大動乱の予兆』を大幅に改訂増補。新データを満載。

((( 宮崎正弘のロングセラーズ )))
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊)。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%8B%7B%8D%E8%90%B3%8DO/list.html
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
『三島由紀夫の現場』(並木書房)
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 宮崎正弘の比較的入手しやすい本の一覧 ↓
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  • K82007/11/09

    マスコミの誤報を正す会に期待いたします。思うのですが、メンバーがいつも同じ顔ぶれで、この会とは又別の活動、本業を持っている。一つのことをじっくりやる時間があるのか疑問です。是非成果をあげて欲しいです。応援します。