国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2007/10/18



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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 10月18日(木曜日) 貳
通巻 第1961号  
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 「太子党」から九人が政治局入りか
     習近平(上海市書記)が大抜擢、つぎの総書記の最右翼へジャンプ
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 ウィリー・ラムの分析によれば、太子党から九人が政治局入りし、共産革命以来、最大の「太子党天下」が実現する雰囲気にあるという(「チャイナ・ブリーフ」、10月18日号)。
 政治局は25人で構成され、このうちの九人、場合によっては減員され、7人が「常務委員会」を構成する。

 結局、江沢民院政下の五年間で、胡錦濤は、自派の基盤を党内に築けずに守旧派の猛攻に押しやられ、懐刀の李克強(遼寧省書記)を、ようやく政治局常務委員に抜擢するものの、温家宝首相の後継としてのポストに留まる模様。
 地方政府のトップの半分を五年間かけて徐々に共青団出身で固めたが、中央には及ばず、しかも沿海部の経済成長著しい地方の幹部は大半が「太子党」に占められてきた。富は太子党が寡占してきた、ということである。
 軍の主要幹部も、軍管区のトップを全員交替させたものの人民解放軍の四大支柱である総政治部、総装備部、総参謀部、後勤部の半分近くは守旧派とコネの強い軍人が占めた。
 
 また腐敗のチャンピオンともいわれる賈慶林(政治局六位)の排除にも失敗した模様で、賈は政治局常務委員会に居残る可能性が高まった。背景には上海派と太子党の支援があるから、という。

 となるとほかに政治局入りが確実視されているのは、周永康、李源潮ら。
 これらの布陣から予測されるのは、公安系、警察系の殆どを共青団人脈では固められず、これまた守旧派ならびに太子党が独占する勢いという。

 曾慶紅は噂の通り「引退」し、その替わりをすべて太子党を代表する習近平に肩代わりさせる段取りが、ほぼ終了した、とも前掲ウィリー・ラムは分析した。

ということは要するに、次の中国共産党執行部は、どこかの国の内閣と変わり映えもしない「仲良しクラブ」になるのではないのか。

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(読者の声1) 昭和46年4月1日発行の「時事評論」に、当時ミシガン大学教授であったエドワード・サイデンステッカー氏は、次のように述べています。
(引用開始)
「三島事件の直後、新聞記者たちの質問は、三島の行動が日本の軍国主義復活と関係あるか、ということだったが、私の反応は、ほとんど直感的に”ノー”と答えることだった。
多分、何時の日か、国が平和とか、国民総生産とか、そんなものすべてに飽きあきしたとき、彼は新しい国家意識の守護神と目され、いまになってわれわれは、彼が何をしようと志していたかを、きわめて早くから、われわれに告げていてそれを成し遂げたのを知ることができる」。
 (引用止め)

残念ながらサイデンステッカー氏は、三島氏が日本人の間で ”国家意識の守護神と目され” るのを見届けずに泉下の客となられました。三島氏は「自分の行動は二、三百年後でなければ理解されないだろう」と書き残しています。
あれから37年しか経っていませんから、仕方がないかもしれません。森田必勝氏と共に、三島氏の至誠の丹心を恢弘してゆく務めを負うているのが我々でしょう。
   (NH生、品川)


(宮崎正弘のコメント) 今月の『自由』にサイデンステッカーさんの追悼特集があります。どれもこれも愛情溢れて、読ませる文章になっていました。
 小生儀、学生時代からサイデン氏とは親しくさせてもらいましたが、若いときの氏は上野や湯島、本郷の居酒屋でよく喧嘩をする。アイリッシュの血統ですからね。
 或る日、屋形船を東京湾に浮かべて花見をやりました。サイデンさん、スコットストークスさんと村松英子さんも同乗し、三島論議に花が咲いたこともありました。
一昨年の憂国忌ではシンポジウムに登壇してもらいましたが、議論の文脈から離れて「三島さん、あなたの笑顔が印象的でしたよぉ」と訴えられたのが、印象的です。

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 劇団四季よりニュース
>>> 劇談四季の『鹿鳴館』、まもなく公演 <<<

三島由紀夫原作『鹿鳴館』東京公演の情報です
◇期間:10月20日(土)〜11月25日(日)
◇会場:自由劇場(東京・JR浜松町駅北口から徒歩約7分)
◇料金:S席8,400円、A席5,250円、スチューデントシート(学生席)3,150円
◆『鹿鳴館』プロモーション映像
http://eyevio.jp/movie/37743
(パソコン、ケータイからご覧いただけます)
◆作品、日程などの詳細
http://www.shiki.gr.jp/applause/rokumeikan/index.html

◇「特別予約」を受付けます。

下記へご希望の公演日時、人数、〒番号、住所、ご芳名、電話番号、そして「三島研究会」と付言してください。
折り返し劇団四季よりご連絡させていただいた後、チケットを確保し、お手元に郵送します。
jiyuu-pr@shiki.gr.jp
ご予約成立後のチケットについてキャンセルと日付の変更はお受けできません。

◆◇SHIKI THEATRE COMPANY◇◆
 劇団四季東京公演本部 網代 卓哉
 〒105-0022 東京都港区海岸1-9-18 国際浜松町ビル3F
 TEL03-5776-6721 FAX03-5776-6727
 E-mail: ajiro_t@shiki.gr.jp
 http://www.shiki.gr.jp
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「憂国忌」の御案内
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 今年も憂国忌の季節がめぐって参りました。歳月の流れは速く、あれから37年です!
 三島由紀夫氏が憂国の諫死を遂げる直前、東武デパートで開催された、氏自らの企画「三島由紀夫展」は「小説の河」「演劇の河」「肉体の河」「行動の河」と四つに展示が分けられていました。
そこで憂国忌でも一昨年は肉体をテーマに細江英公氏の「薔薇刑」を、昨年は「演劇」で村松英子さんに「薔薇と海賊」の予告上演をしていただきました。ことしは「行動の河」に焦点をあてて次の要領で開催します。万障お繰り合わせの上、ご光臨頂ければ幸いです。
         記
とき    11月25日 午後二時(一時開場)
 ところ   豊島公会堂 (池袋東口、三越うら)
        ことしのテーマは、『行動の河』です!
    第一部 シンポジウム「あれは楯の会事件、森田必勝主導ではなかったのか」
       パネリスト 堤 堯(元文藝春秋編集長)、中村彰彦 (直木賞作家、『烈士と言われる男』の作者)、司会 花田紀凱(WILL編集長)
   第二部 記念講演 「武士道の悲しみ  最後の特攻としての三島由紀夫」
       評論家 井尻千男(拓殖大学日本文化研究所所長)
  
  代表発起人 井尻千男、入江隆則、桶谷秀昭、嘉悦康人、小室直樹、佐伯彰一、篠沢秀夫、竹本忠雄、中村彰彦、細江英公、松本徹、村松英子。
(当日、会場では入手しにくい奇観本などの頒布会も行われます。一般入城は会場分担金はおひとり千円)
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