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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:10/12


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 10月12日(金曜日) 貳
通巻 第1954号  
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 ゼーリック世界銀行総裁は、きょうも反省の色なし
   西側が「中国への融資は必要ない、減らせ」の大合唱に奇妙なロジックで対応
****************************************

 ロバート・ゼーリック前国務副長官は当初、ブッシュ政権でネオコンの仲間と思われていた。
ところが、「中国は戦略的パートナー」とするブッシュ政権の立場から、さらに半歩ほど前に突出し、「ステーク・ホルダー」(利益共有関係)を言いだした。
突如としての個人的発想か、背後にブッシュ大統領の同意があるのか。

 ウォルフォウィッツ前国防副長官がブッシュ政権を追われ、世銀総裁となって、またまたスキャンダルでその地位を去ると、ゼーリックは後釜に世界銀行総裁へとご出世あそばした。

 世界銀行はもとより途上国への融資の焦げ付きや不正融資をかかえ、多くの案件がストップ、再調査の過程にあった。
 そのなかで、とくに批判の強かったのが中国への融資である。

 すでにアフリカ、南米諸国へ「中国が」、巨大融資や数百億ドルもの経済援助をしているのに、しかも外貨準備高が日本を越えて、世界一の一兆四千億ドル。
 なぜ、かように「裕福な」国へ世銀が融資を拡大し続行するのか。
あまつさえ、軍拡年率二桁増を十九年も連続して行ってアジア諸国に軍事的脅威をあたえている国家へ、世銀が融資を続ける必要があるのか、という初歩的な疑問がふつふつと関係諸国からあがっていた。
日本は、しかしながら、この立場をとらず、また国内の反対を回避するためにアジア開銀からの中国融資を巧妙に続行してきた。

 ゼーリックは、来週予定されているIMF首脳会議で、批判の矢面に立つ。七月の就任以来、国際金融界へは事実上のデビューとなる。
 
 しかしながらゼーリックは「中国への世銀融資は重要であり、特に環境と公害対策への梃子入れこそが、周辺国や貧困国への間接的援助に繋がる、という論陣をはって対応するだろう」と想定される(ヘラルドトリビューン、10月12日付け)。

 つまり貧困諸国への融資は、中国とインドが本気で公害、環境に取り組み、資源不足を補うための融資拡大とセットになってこそ、効果的である、と言うのである。
 まるで北朝鮮へは援助が先で、しかるのちに話し合い、というハチャメチャの論理となぜか、似てきた。

     ○◎○◎○
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   ♪
(読者の声1) いつも興味深く読ませて頂いております。友人知人にも多数、貴誌を推薦しておりますが、中国贔屓の知人などからは批判を受けたことがあります。
これにめげず、同感の思いの強い記事は参加するML等にせっせと転送しています。
さてメルマガ遮断の例が多いようですが、小生宛も数ヶ月前からパタリと届かなくなりました。削除、再登録を行っても効果がないので、フリーメールアドレスを取得し購読しています。但し、そちらのメールアドレスから当メルマガへの投書等はしないことにしています。
(T生、埼玉県)


(宮崎正弘のコメント)そうですか。ホットメールから、という防衛手段もありますね。

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(資料)
  再確認、拉致被害者救出は日本が国家である証
                  衆議院議員    西 村 眞 悟

 拉致被害者救出問題について。
 国会での予算委員会が始まり、連日テレビで放映されている。このテレビ放映付きの予算委員会は、特色の出しどころと各党が力を入れる劇場である。つまり、各党の「程度」がテレビから国民に伝わる場面である。しかし、この度の議論を見ていて、その場面をいちいち取り上げるひまはないと思う。
十九世紀の英国の首相、ジスレリーが、
「小さくなるには、人生は短すぎる」
(Life is too short to be small.)と言ったのは本当のことだ。

 そこで、各党が中心の問題として取り上げなかった拉致問題について確認しておかねばならない。何故なら、拉致問題こそ我が国家の最重要の課題だからである。しかるに朝鮮半島の南北首脳会談で北朝鮮の金正日が「拉致された日本人は一人もいない」と韓国の大統領に語ったと伝えられているのに、内閣も各党もこの発言に反発して動きを始める気配はない。この情況を見れば、やはり我が国には国家と国益のもとに動く「真の政党」が必要なのだと思う。

 北朝鮮による日本人拉致問題と核開発問題は、ともに日本国民の命に関わる問題である。この当然のことを理解するならば、拉致問題から目を逸らすことは、我が国家の存亡に関わる怠慢であることが分る。このことを日本政治の中でいちいち確認しなければならない事態こそ、
「戦後体制」そのものである。
 拉致問題は、我が国家の重大問題であるから政府と政党は、あらゆる機会を捕らえて、北朝鮮と国際社会に対して、「拉致はテロである」、「金正日政権は、すべての拉致被害者を即時帰還させよ」と訴え続けねばならない。
 この日本国民の命に関する問題を、自国の国権の問題として訴え続けることができる国は日本しかないのであるから、日本一国で訴え続けるのは当たり前であり、これをもって「孤立」していると危惧すること自体間違っている。
国際社会で、拉致問題を訴え続けることは、孤立ではない。現下、国連の決定が我が国の主権を超えた権威であるかのような議論が一部で表面化しているが、このような国連があって「国家がない」ような議論からは拉致被害者救出の「主体」が定まるはずがない。

 そこで政府が今為すべきことは対北朝鮮制裁を強化することである。そして、「拉致被害者救出の戦い」が国際社会の中における「テロとの戦い」と不可分の戦いであることを明示したうえでアメリカのブッシュ大統領に対し北朝鮮に対する「テロ支援国家指定」を解除しないように同盟国の信義において強く要請するべきである。
ブッシュ大統領がこの要請を受け入れるならば、インド洋における海上自衛隊の補給活動を継続するのは当然のことである。

 制裁の強化のことであるが、次の通りである。
今、贅沢品だけの輸出禁止であるが、全面禁輸に強化する。
北朝鮮船籍の船だけが入港禁止になっているのを、船籍をとはず、北朝鮮に寄港する船を全面入港禁止にする。
今は、一部の人の入国禁止措置だけであるが、全ての日本人と朝鮮人の日朝往来を全面禁止する。
 つまり人、物、金の全ての往来を禁止すること。これが今、福田内閣が国家と国民の為になすべきことである。
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  ♪
(サイト情報)ペンタゴンは10月10日、海上自衛隊補給艦「ときわ」による米補給艦「ペコス」への給油(2003年2月25日)に関する声明を発表。声明文の全文と日本語訳は、以下の米国大使館のサイトにあります。
(1) 米国大使館プレスリリース 
Japanese Fuel Provided to USNS PECOS on February 25, 2003 (Department of Defense; Washington, DC; October 10, 2007) 、U.S. Embassy, Tokyo, October 11, 2007 
http://japan.usembassy.gov/e/p/tp-20071011-71.html
(2)同日本語訳 
「2003年2月25日の日本による米国補給艦ペコスへの給油について」 
http://japan.usembassy.gov/j/p/tpj-20071011-71.html 
(参考のための仮翻訳で、正文は英文です。) 
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   ◇
(((((((((  宮崎正弘の最新刊 )))))))
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』(徳間書店、1680円)
 http://www.tokuma.jp/book

『2008年 世界大動乱』(改訂最新版、1680円。並木書房)
 好評を博した拙著『2008年 世界大動乱の予兆』を大幅に改訂増補。新データを満載。大増ページ普及版。
  ○
♪♪
宮崎正弘のロングセラーズ 
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊)。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%8B%7B%8D%E8%90%B3%8DO/list.html
  ♪
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『拉致』(徳間文庫)
 『三島由紀夫の現場』(並木書房)
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宮崎正弘の新ホームページ http://miyazaki.xii.jp/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
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  1. 最近になってこのメルマガに[spam]がついて配信されるようになりました。無断広告が多いのかmelmaサイドの管理が不備なのかお調べください。

     2007/10/12

  2. 西村議員は当たり前のことを、言っている
    死んでいる、との情報の裏を取り、間髪入れず、制裁強化すべきで有る、北方領土も
    しかり、もみ手は商人で沢山だ、K.s

     2007/10/12

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発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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