トップ > ニュース&情報 > 国際情勢 > 宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

RSS


メルマガの登録・解除

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。



宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日:10/10


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 10月10日(水曜日)  貳
通巻 第1950号  
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 台湾強硬派の軍人が大量に中央委員会入りか
  公安部長に孟建柱(江西省書記)が急浮上。本命の王楽泉は「情婦門」で落選?
***************************************

 いまだ人事はすったもんだ。決定が持ち越されている。
 第十七回中国共産党大会は15日からだ。

 NYタイムズは、軍内に台頭した対台湾強硬派の軍人が、大挙して中央委員会入りを果たすだろうと予測し、装備の近代化をなしとげて大出世を遂げた、陳丙徳・新参謀総長に代表される軍事近代化の功績組の登用を、その予測の理由としている(ヘラルドトリビューン、10月10日付け一面トップ)。

 また多維網は、新公安部長に江沢民派・黄菊系の孟建柱(現江西省党委員会書記)が就任する可能性が急浮上していると北京筋の情報を伝えた。
 公安部長の周永康は、中央政治局常務委員入りが有力視されており、すくなくとも政治局員に入るのは確実な情勢。周は公安部長の後釜に、王楽泉を推薦したらしいが、王には「情婦門」(愛人問題)スキャンダルが付帯して、土壇場で落選した模様である、と伝えた。

 孟建柱は江蘇省出身で60歳。91年に上海赴任、93年副市長を経て、2001年から江西省書記についた。
その上海時代に薫陶をうけたのが、江沢民の子分だった黄菊(上海市長から政治局常務委員。ことし六月に死去)だったという。
 党大会前に大波乱が続いている。

      ○◎○◎○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(読者の声1) 本日(十日)発売の『Voice』11月号の貴論『中国共産党が”毒フード”の生みの親』を真っ先に拝読致しました。
いつもながら秀逸なタイトルです。
副題は 「騙すより騙されるほうが悪い」がもたらす阿鼻叫喚、とあり、現地取材の体験のひとつ、口にしたどぶ水スープの下痢話を糸口にして、不衛生と大気汚染、行政の不衛生。
汚職に纏わる猟奇事件、世界中の華貨排斥、中国人経営幹部の実態、その心の荒廃、それが引き起こす自然や環境の荒廃、と手馴れたテンポのいい軽妙な筆法で描かれています。
また『フォーリン・アフェアーズ』最新号のリズ・エコノミー女史の記事が引用され、また渋澤栄一の遺した教訓 「右手にソロバン、左手に論語」が引用されて、文中に差し挟まれ、奥行きある内容となっています。 
貴論により、おおいに勉強になりました。
     (有楽生)


(宮崎正弘のコメント) はやくもお読みいただいたようで、一種の早業ですね。しかも、拙論を極めて要領よくご紹介いただきました。
タイトルは編集部がつけたものですが、要は、かの独裁政党の秘密主義が、猛毒被害をもたらした、と結論してもいいという内容です。
中国が民主化されない限りは、猛毒被害はなくならないでしょう。



    ♪
(読者の声2) 『ボイス』今月号で、先生の論文のあとに掲載されている、鼎談『中国危険食品に侵される日本』はしっかりした中味のある、読み易い仕上がりになっていて驚きました。
貴論『共産党が“毒フード”の生みの親』と併せて広く読者の目に触れてほしいものです。
他誌にはない中国食品工場経営者のナマの声は貴重です。中国の生産業者サイドの誤魔化し・悪業と日本流通業者サイドの過剰な要求・矛盾ぶりが鼎談を読むと判ります。
(NH生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント) 『ボイス』今月号は、たしかにそう言う意味で力作揃い、編集者のエネルギーを感じさせて呉れます。



    ♪
(読者の声3) 今週の『週刊朝日』(10月19日号)の貴論を、東京出張帰りの新幹線のなかで拝読し、いろいろと考えに耽りました。
宮崎先生はバチカンと中国の国交回復が近いとされ、これは地下教会信者がプロテスタント6000万人、カソリック1000万人。中国の宗教を「マーケット」として捉えれば、ローマ法王庁の焦りが推測できるとされています。
まさに目から鱗の御論でした。
 中国は共産党独裁下に限らず、幾多の王朝が宗教に不寛容でした。この体質は中国独特の専制政治から来ているのですが、あまりにも日本と違いすぎる。
そうした宗教が政治に隷属するという矛盾の根本原因は何でしょうか。
         (YI生、新潟)


(宮崎正弘のコメント) 中世ヨーロッパには王権神授説がありました。魔女狩りも行われた。
 ロシア正教は、皇帝と宗教上のトップが重複するという、「神の御威(みいつ)」により、国を治めるという方法から生まれた側面が強い。
イギリス国教会派は、ときの王様が、離婚を禁ずるカソリックの、その離婚の解釈をかえるために便宜的に改編した、王のための宗教が出発でした。それで「国教会派」と自らセクトを名乗った。
前にも紹介しましたが唐王朝前期は、シルクロードを経由してペルシアあたりからもたらされた景教(ネトリウス派)やら、ゾロアスター教やら、その流れのマニ教などが儒教、仏教、道教にまじって花盛り。
まさに宗教燎乱たる文化都市でした。
しかし唐王朝も後半から宗教弾圧が激しくなり、道教以外は存在しなくなる。
宗教に寛容だったのはチンギス・カーンの元ですが、もともと都市国家より草原を遊牧する発想で、政治を考えたからでしょう。チベット仏教が中国全土に蔓延したのも、この元の時代と重なります。
近代史の日本でも「禁教」は、キリシタン伴天連(徳川時代)、立川教(明治から大正)、そして大本教(昭和初期)への弾圧があった。けれども、中国のように信者を皆殺しにするほどの血の弾圧はなく、したがって生き残り、生き返りしました。
天草へ行くと各地に地下教会の址があり、付近の村落では村ごとキリシタン(たとえば大江、崎津など)がいまも集団で暮らしています。

 さて現代中国の於ける宗教です。
すべては共産党の「指導のもとに」、管理されている。国家システムにビルトインされているのが、道教の寺寺から、儒教の孔子廟、仏教の寺寺、そして表通りに立っているキリスト教の教会です。
 法輪功は、完全に地下に潜った。
 ローマ法王は、その宗教の在り方、とくに司教の任命権(叙任権)を、ローマ法王からうばって中国が勝手に決める遣り方に反対し、国交を断絶してきた。
もともと一神教は異教徒に寛容ではありませんが。。。
バチカンが任命する司教を、中国が認めない。これは恰かも、チベット仏教のダライラマ法王が、パンチェンラマを指名する歴史的伝統的しきたりを無視して、ダライラマ法王が指名した本物のパンチェンラマ霊童を拉致誘拐し、共産党が「指名」する偽パンチェンを据えるという、いまの無法と似ています。
 にもかかわらずバチカンが最近、中国共産党が指名した北京地区の司教を、追認するという天地をひっくりかえすような屈辱的行為に出たわけです。
これには世界のカソリック信者は驚いたでしょう。
 地上の王権(中国の王朝)が、天上権をしのぐ? これを北村良和教授は「カノッサの屈辱」を比喩されました。
 (カノッサの屈辱は下記に)
 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%ab%a5%ce%a5%c3%a5%b5%a4%ce%b6%fe%bf%ab



   ♪
(読者の声4) 最近、貴誌が到着しないという読者の声がたくさんありました。
 私もある時期から、メールが届かなくなっていたのですが、「削除済みアイテム」のなかに自動的に「meiwaku](迷惑メール)として分類されていました。
皆さんが同じ原因かどうか分かりませんが・・・。今は「削除済みアイテム」から「受信トレイ」に移動して見ています。他のメルマガはそんなことがないのに何故でしょうか。
  (豊後SH)


(宮崎正弘のコメント) 確実に何処かの国の機関によって妨害されているのですが、当方は技術的防衛対応がとれません。 ハッカーにやられても日本政府や日本の企業のHPが対応できなかったように。
 半年前でしたか、一晩で五百人の読者が、登録を消されていました。これには驚きました。
 話は飛ぶようですが、わが自衛隊はハッカー防衛の専門部隊が必要です。「スパイ防止法」はもちろん必要です。

           ◇ ◇ ◇                    
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
 宮崎正弘の最新刊
『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』(徳間書店、1680円)
 http://www.tokuma.jp/book

『2008年 世界大動乱』(改訂最新版、1680円。並木書房)
 好評を博した拙著『2008年 世界大動乱の予兆』を大幅に改訂増補。新データを満載。大増ページ普及版。
  ○
♪♪
宮崎正弘のロングセラーズ 
『世界“新”資源戦争』(阪急コミュニケーションズ刊)。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%8B%7B%8D%E8%90%B3%8DO/list.html
  ♪
『中国から日本企業は撤退せよ!』(阪急コミュニケーションズ刊)
 『中国人を黙らせる50の方法』(徳間書店刊)
 『出身地でわかる中国人』(PHP新書)
 『拉致』(徳間文庫)
 『三島由紀夫の現場』(並木書房)
     ◇ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宮崎正弘の新ホームページ http://miyazaki.xii.jp/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2007 ◎転送自由。ただし転載は出典明示のこと。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

最新の記事

ブックマークに登録する

TwitterでつぶやくLismeトピックスに追加するdel.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録記事をEvernoteへクリップ
My Yahoo!に追加Add to Google

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。


この記事へのコメント

コメントを書く


上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。
コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  1. 大変面白く拝読しました。
    カノッサの屈辱の説明がとんでもない
    ものとつながっていました。
    怖いですね。

     2007/10/21

  2. メルマガに広告が載っているので、
    文言からスパムと判定するスパム対策ソフトが
    あるのではないでしょうか?

    また、読者が一気に減る現象は、
    たんなる無効になったアドレスのメルマの
    メールアドレスメンテナンスなのではないでしょうか?

    良くあることだと思います。

    ハッカーではないと思います。 2007/10/10

このメルマガもおすすめ

  1. Japan on the Globe 国際派日本人養成講座

    最終発行日:
    2017/05/26
    読者数:
    13244人

    日本に元気と良識を。歴史・文化・政治・外交など、多方面の教養を毎週一話完結型でお届けします。3万8千部突破!

  2. 月刊アカシックレコード

    最終発行日:
    2017/05/07
    読者数:
    17030人

    02年W杯サッカー韓国戦の「誤審」を世界で唯一「前日」に誌上予測し、誤審報道を「常識化」した推理作家が、政官財界の分析にも進出し、宣伝費ゼロで読者19,000人を獲得。2009年9月から月刊化。

  3. 頂門の一針

    最終発行日:
    2017/05/29
    読者数:
    5700人

    急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

  4. 甦れ美しい日本

    最終発行日:
    2017/05/26
    読者数:
    7049人

    日本再生のための政治・経済・文化などの発展・再構築を目的とし、メールマガジンの配信を行う

  5. 斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」

    最終発行日:
    2017/05/29
    読者数:
    2867人

    君主制の国は少なくありませんが、神話の世界につながるほど古く、1つの王朝が連綿と続くのは日本の天皇だけです。天皇は何をなさっている方なのでしょう。知っているようで意外に知られていない天皇・皇室の世界を、日本人の精神史の語り部が事実に基づいてお話します

発行者プロフィール

宮崎 正弘

宮崎 正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

過去の発行記事